子の年齢:4歳9ヶ月
不安が強く衝動的なママは、短期間で発達障害に関する本を沢山読んだ。 ADHDの診断基準を見ると、確かにちーちゃんに該当する部分が多い。だが、全部当てはまるということはない。 その日の気分や状況で、基準値を上回ったり、下回ったりするような気がする。
たまたま診断基準を下回ったら、それは正常なんだろうけれど、それで遅刻や忘れ物が減ったり、先生に怒られなくなったりする訳じゃないんだ。つまりそれは、ADHDスペクトラム(傾向)ってことだ。 じゃあ、遅刻や忘れ物を防ぐための、うまいやり方って何かな?
ってことで、自身ADHDスペクトラムなママが一番腑に落ちた方法は行動療法と呼ばれるものだった。 簡単に言うと、動物の調教である。
・いいことをしたら、即座に褒める。恥ずかしいほど大袈裟にほめる。 ・問題行動が回避できたときにも即座に褒める。恥ずかしいほど大袈裟にほめる。
かんしゃくもちのちーちゃんが、朝の支度の間に一度もかんしゃくを起こさなかったら、それは充分褒める動機になる。 食の細いちーちゃんが朝ごはんを全部食べたら、それは充分褒める動機になる。 まかり間違ってかんしゃくを起こしても、怒らない。自分で気づくまで無視。
そして、保育園にいつもより早く着いたら、ママも大助かりなので、その気持ちを素直に伝え、そしてまた大袈裟に褒める。 なんてちーちゃんは褒めることがいっぱいあるんだろう。一日中褒めっぱなしだ! 褒めているうちにママも嬉しくなってくる。 そして、機嫌をよくしたちーちゃんは、言われる前に次の行動を始める! 出来過ぎのようだが、本当である。褒めれば褒めるほど、「褒められスパイラル」に入るのである。
大切なことは、能力や性質を褒めるのではなく、行動を褒めることである。そして、どんな行動も出来て当たり前とは決して思わないこと。
子の年齢:4歳9ヶ月
それは、保育園の意味不明なお知らせから始まった。 「気になる子が増えています」と、そのお便りには書いてあった。「気になる子」とはいわゆる発達障害(ADHD,LD,自閉症)のことであって、呼ばれても返事をしない、などの定義が下欄に書かれていた。 意味不明なお便りだった、というのは、「増えています」とタイトルに書きながら、経年比較のデータもなければ、原因分析や対策などが一切書かれていなかったこと。 保育園は保護者に何を求めてこんなお便りを出したのか?無責任な気がした。
早速連絡帳で質問したところ、保育園でお話がしたいので、都合を知らせて欲しいと言う。 イヤな予感がした。 行ってみると、先生はそわそわとお便りの話しをした後、 「実はちーちゃんのことなんですが、お母さんもお気づきだと思いますが・・・」と話し始めた。 「いえ、何も気づきませんが、何のことですか?」 ・ちーちゃんは、しりとりゲームの順番を待てず、他の子の番なのに勝手に答えてしまう ・並んで待っている間にチョウを追いかけて行方不明になる ・道の反対側に好きな人がいると、車が来ているか確認せずに道路を横断する ・上記の結果先生に怒られてばかりいるので、自信をなくしている 「子供だから普通でしょう?他のお子さんはできるんですか?」 つまり言いたいのは、ちーちゃんは知能の発達と集団行動のバランスがあまりにも悪く、ぽっかりと穴が開いたようだ。このまま就学すると学級崩壊のキッカケになったり、学習障害を起こす。 確かに、わが子ながら不思議に思うことはいろいろあって、 ・潜水して回転して遊ぶ ・自発的に迷子になって、親を探さない ・みんなで準備体操をする時間になると逃げ回る ・雷を異常に怖がる などの特徴が高機能自閉症っぽい。 家で見る限りは普通の子なのだが、保育の専門家に「オカシイ」と言われるダメージは相当なものだった。 ・一人しかいない息子が将来社会不適応を起こすかもしれない。 ・頑張ってもう一人産んだ場合は、もっと重篤な障害を持って生まれてくるかも知れない。 紹介された専門機関に連絡をして、面接を待つことにしたが、その間もそわそわと落ち着かない。 片っ端から「発達障害」に関する本を読み漁った。 高機能自閉症の人が書いた本を読んでみて、いくらなんでもこれはないんじゃないかと言う気がした。 「ホテルの部屋にコメントのカードがあって、『お客様の声をお聞かせください』って書いてあったから、『わああ』ってカードに向かって叫びました。」 というストライクゾーンの狭さは、ちーちゃんにはない気がする。
そしていろいろ考えているうちに、実母が私の幼少時のことを話していたのを思い出した。 曰く、 ・湯船のへりに突っ立って両手を広げ、ぼーっとしていることがよくあった ・他の子が仲間遊びをしていても、一人離れた場所で花を摘んでいた
小学校低学年の頃はよく教科書をなくした。宿題のプリントを学校に忘れて取りに行ったこともある。 学業成績はよかったが、おそろしく忘れものが多く、班対抗忘れ物レースではいつも足を引っ張っていた。 自分で考えても、あの頃のなくし物の多さは理解が出来ない。 なくし物が多いので、自分に自信がなく、頭が悪いと思い込んでいた。 高学年になると、自然に物をなくさなくなった。もともと勉強が好きだったので、急に優等生として扱われるようになり心底驚いた。
実はちーちゃん、ママにそっくりなだけなんじゃあ・・・? この程度のことでちーちゃんが発達障害だと言われるなら、ママも発達障害だ。そしてママは今でも仕事でケアレスミスを繰り返してるよ。 もしかしたら、ママも小さいときからADHDの治療薬を服用していれば、忘れ物で先生に叩かれなくて済んだかもしれない。いつも30cmモノサシで叩かれていて辛かった。 本人の能力や気持ちに配慮するとそういうことになるが、社会のストライクゾーンの狭さも問題の一旦なような気がする。 昔は忘れっぽい子で済んでいたものを、今は発達障害と呼ぶのだとすれば、それは、社会の受容性が下がっているとも言える気がするのだ。
2008年10月23日(木) |
お塩のように・・・? |
子の年齢:4歳9ヶ月
朝からちーちゃんは、雑誌『てれびくん』の付録を作っていた。何の部品なのかわからんが、ムチのようなものが出来上がり、早速それでママを叩きに来た。 紙とはいえ、細くしならせて叩くと痛い。 「イタっ。痛い、やめて。」
何で朝から息子にムチ打たれなければならないんだろう、なんだか泣けてきた。 「ちーちゃん、ママのことキライなの?だから痛いことするの?」 「ママのこと好き。」
どうもちーちゃんは、好きな人⇒好かれたい⇒優しくするという回路が遠い。好きな人を泣かせても平気である。 「じゃあ、どうして痛いことするの?」 「ごめんね。」 誤るときはお面をかぶったような顔をしている。意味がよくわからないが、とりあえず謝っとけ、そんな感じだ。
ちーちゃんを抱きかかえたまま聞いてみた。 「ママのこと好き?」 「うん?」 「どうして?」 「ご飯作ってくれるから。」 「じゃあご飯作らないときは好きじゃないの?」 「悪いことしたら、怒ってくれるから。」
悪いことしたら、怒ってくれるからママが好き???
シェイクスピアのリア王を思い出したぞ。 確か、一番かわいがっていた末娘に「お前はどんな風にお父さんが好きか?」と聞いたら「お料理に欠かせないお塩のようにお父様が好きです」と答えて国外追放になったとか。 物語の中では、真心のある人物、ということになっているが、天然ボケもいいところである。
さて、ちーちゃんはといえば、リア王の末娘よろしく、真心から、叱ってくれるママが好きらしい。 自分がいつ悪いことをするかわからないみたいだな・・・。
2008年10月16日(木) |
遠足と言えば・・・お弁当です! |
子の年齢:4歳9ヶ月
春にも遠足があったのに、もう秋の遠足です。 今回はポケモンの映画を見に行ったときに新調した2段のお弁当箱に、スカスカに入れることにしました。 メニューは、 ヒレカツ、プチトマト、たこちゃんウインナー、カニカマの玉子焼き 色だけでメニューを決めています・・・。 だって野菜のメニューってどうしても汁がたれたり、ぱらぱらこぼれたりってものになりがちだもん。 主食のおにぎりは小さくにぎって、「のりたま」をまぶしておきました。 超手抜き。
園児のお弁当らしくするために、ウルトラマンのピックで玉子焼きを刺し、ウルトラマンの型抜きチーズをヒレカツに載せてみました。 このウルトラマンの型抜きチーズはQBBチーズみたいなのが4個しか入っていないのに、値段が168円もする。びっくり。 その上ケースからキレイに出すのがムツカシイ。なんだろな〜。
お弁当ができたころにはカーテンの隙間から朝日が差し込んできた。 わーい、遠足びより。いっぱい楽しんで来てね。
子の年齢:4歳9ヶ月
このところ仕事で毎日泣きそうになっているが、万障繰り合わせて保育参加に行った。 なんということのない普通の保育園の日常をだらだらと眺めるだけなのだが、よそのお母さんが来て、自分のお母さんが来ないというのは耐え難いことらしい。 折角眺めに来たというのに、ちーちゃんはママの手をひっぱって、「一緒に遊ぼうよ〜」と言う。 仕方ないな〜、ちーちゃんがおえかきちょうに何か一生懸命書いているのを傍で見ていた。
ちーちゃんは家でと同様、黒一色でアウトラインだけを描いている。 他のページを見ても、色が縫ってあるページは少なく、殆どがモノクロ。 ちーちゃんの日常はモノクロームなの? もちろん色鉛筆の備え付けがないわけではなく、他のお友達のおえかきちょうを見せてもらうと、ハデハデで賑やかに塗られている。
近頃はブロック遊びよりお絵描きが楽しいらしく、家でもひたすら絵を書いている。 「ママ何描いて欲しい?」 「ん〜ガチョウ」 「ガチョウね」 と言ってちーちゃんが描き始めたものは!ダチョウ? ダチョウでしょそれ? だってダチョウにしか見えない。 長い首が直角に伸びているところとか、お尻の辺りの羽だけがフワフワしているところがとってもリアル。 親ばかかも知れないがとっても絵がうまい、が何故か色は塗らないのであった。
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