ちーちゃんままの日記

2008年08月19日(火) ママのごはんマズイ!

子の年齢:4歳7ヶ月

 近頃テヌキ料理が多かったので、今日は頑張って酢豚を作ることにした。
 豚肉に下味をつけて、片栗粉をまぶして、油で揚げて、にんじんを下茹でして。タレを作るのはちーちゃんも手伝ってくれた。
 ちょっと薄味になったが、まずまずおいしくできた。さ、食べよ。
 すると、
 「ご飯と、コレ(冷やっこ)だけにする。」
 「スブタ食べないとアイスクリームあげないよ。」
 「アイスクリームは食べる。」
 「ダメ」
 せっかく野菜が食べられる献立を考えたのに、また炭水化物とタンパク質だけの食事になってしまうではないか。
 「だって、まずいもん。ゲボ出る。」
 「(怒)おいしいよ。」
 と言って口に入れると、しばらくして本当に吐き始めた。
 
 吐くわ吐くわ、夕食前に食べたヨーグルトまで吐いた。
 本当に吐きやがった。親に対する挑戦か?

 「ゲボ吐いた人にはアイスクリームあげられないわ。」
 「えっ、楽しみにしとったんに。」
 「ママの作ったものを食べたらゲボが出るんだったら、もう一緒に暮らせません。ばーちゃん家に行きなさい。ほら、アイスクリームでも何でも持って行けばいいでしょ。もう勝手にしなさい。」
 「うぇぇぇ、一人で行けんもん。」

 仕方ないのでアイスクリームを2本袋に入れて持たせ、一緒に実家まで歩いて行った。
 ちーちゃんは夜空を見上げて少し楽しくなったようだったが、こちらはお散歩気分ではない。話しかけられても無視。
 実家で事情を説明し、自分だけ帰ろうとすると、「ママ〜」と泣き出した。泣いたって知らないよ。ママのごはんがまずくて食べられないのなら、よそのご飯を食べるがいい。
 
 しばらくして実家から電話がかかってきた。
 「ママ、ごめんなさい。もうゲボせんから迎えに来て。」
 いや、もうゲボせん、って本当にお腹壊した時も我慢するようになったら困るな。
 「怒らないからどうして吐いたのか教えて。」
 「お腹痛かったから。」
 「お腹痛かったのなら、どうしてアイスクリームが食べられるの?」
 「今は痛くない。」
 「さっきはどうして痛かったの?」
 「わからん・・・。」
 「ご飯がまずかったから?無理に食べさせたから?」
 「無理に食べさせたから。」
 「ママはいろんなものを食べて元気な子になって欲しいから、何でも食べさせるの。無理に食べさせられるのがイヤなら自分で何でも食べなさい。」
 「わかった。」
  
 と言う訳で連れて帰ることになった。
 まだ4歳なのに、かなりガチンコな親子喧嘩になってる。先行きが思いやられるな〜。



2008年08月12日(火) メディア統制

子の年齢:4歳6ヶ月

 最近ちーちゃんの様子がおかしい。
 朝ごはんを食べなさいと言うと「おなかが痛い」と言うが、食欲はある。特に具合が悪いようにも見えないが「お医者さんに行きたい?」と訊くと「お医者さんで何するん?」と、行ってもいいけど行かなくてもいいような返事をする。「おなかのどこが痛い?押さえて痛い場所があったら言って。」と言うと、だんだんニヤニヤしてきて、「ウソだよ〜、おなか痛くないよ〜」と、逃げて行く。
 ご飯を食べても食べなくてもいいし、医者に行っても行かなくても、保育園に行っても行かなくても、何もかもどうでもいい。そんな投げやりな態度。

 ちーちゃんの顔をじーっと見る。どうも瞳にくもりがある。私が最近テレビを見る時間とか、テレビとの距離について実力行使していることで堪えたのか。

 キッズステーションというアニメ垂れ流しのチャンネルは、見たい番組が終わったら別のチャンネルに切り替えること。
 テレビは近くで見ないこと。

 ここまでは至極当たり前のことなのだ。しかし強情なちーちゃんがなかなか守ろうとしないので、守らない場合にテレビのアンテナ線を抜くということを何度かやった。
 どうもそれがよくないらしいのだ。
 信頼されていない、あるいは人格を否定されている、と感じるらしい。
 どうせ信用されていないんだから、今更何をやったって。そんな感じだ。



2008年08月04日(月) セミのお墓

子の年齢:4歳6ヶ月

 夕食を食べてテレビを見ていると母が電話をかけてきた。グラウンドでセミが羽化するので迎えに来ると言う。

 送り出そうとすると、「あんたは?」
 「え?私したいこと沢山あるもん。」
 「ちょっとの時間やぜ。」

 ちょっとの時間て何分までのことなんだ?
 とにかく後から行ってみると、今日はちょっと数が少ないとのこと。
 穴から出てきた幼虫を1匹見つけたので、木の幹に止まらせ、観察しているが、なかなか背中が割れる様子がない。

 そのうちにちーちゃんがひっくり返っている幼虫をもう1匹見つけてきた。
 幹につかまらせるが、何度も落ちる。足が弱いからひっくり返っていたもののようだ。
 松の木の皮は感覚が大きいので、つかまりにくいのかもしれない。家のカーテンならうまくつかまれるかも。

 そんなことを思っているうちに管理人の人がナイター設備を消灯し始める。おい!何がちょっとの時間だ!結局羽化するのは見れなかったじゃないか。

 仕方なくその足弱の幼虫を連れて家に帰るが、カーテンにつかまらせても何度も落下する。
 二人とも心配で風呂にも入れない。
 「ねえ、これどうする?」
 「どうするって言われたって。明日の朝には死んでるか成虫になってるかどっちかだよ。」
 「死んだらどうするの。」
 「ゴミ箱にポイって捨てるの。」
 「・・・。」

 死んだセミの幼虫をゴミ箱にポイするのはダメらしい。
 「じゃあ、明日の朝早起きして、ばーちゃんの畑に埋めてあげればいいでしょ。」
 
 果たして翌朝、セミが気がかりでいつもより早く起きていた。
 セミは案の定床に落ちていた。頑張ったのにね・・・。背中が少し割れているが、そこで力尽きたようだ。
 ばーちゃんの畑に穴を彫って埋めてやる。ついでにキュウリとトマトも失敬。
 「ねえ、これじゃあどこ(がお墓)かわからんよ。」
 「じゃあ棒でも立てておけばいいでしょ、グサ」
 「あ、セミに刺さった!」 
 「刺さってないよ!」

 それはもう、おおさわぎである。
 セミさん成仏してください。 



2008年08月03日(日) ヒマワリとクラゲと北斗七星と


子の年齢:4歳6ヶ月

 家族の恒例行事となっている、鉢ヶ崎のトレーラーハウスに今年も行った。家族の恒例というより、ママの夏の習慣といった方が正確かも。パパと知り合う前からこの海に行くようになって、もう10年以上経つ。
 日本海とは思えないようなエメラルドグリーンの海と白い砂浜。ずっと沖まで歩いて行けるほど遠浅だ。

 ちーちゃんは泳ぎが得意だが、波のある海は怖いのか、昨年は海に入らず砂遊びだけだった。
 今年もそのつもりにしていたのだが、ゴーグルをつけろと言う。どうする気だ?
 ん?パパにノセられて、浮き輪もなしで海を泳いでるぞ!頭から波をかぶっても平気らしい。苦くないの?
 ちーちゃんにはサーフィンを教えなくちゃならんかも。
 
 夕食のお肉を買うスーパーを探しているうちに、畑が一面ヒマワリに覆われているところを通り過ぎた。
 あれはもしかして、銭湯で見かけた、「ヒマワリ迷路」ってヤツ?
 
 ママは気乗りがしないが、パパが行ってみたいと言う。
 近づいてみると、草丈2m近いヒマワリがびっしりと生えている様子は、予想以上に美しかった。
 聞こえるものはヒマワリの葉ずれと、クマンバチの羽音だけ。夏の原風景になること間違いなしだ。パパの後について行きつ戻りつ、ヒマワリの間を縫って通る。
 どこをどう通ったのか記憶にないが、最後にゴールにたどり着いた。

 まだ明るいうちにトレーラーハウスについて、パパの作ったカレーを食べて外に出てみると、星がびっくりするほど近い。
 北斗七星って、こんなにでかくて明るかったっけ?
 ここにはまだ「夜のとばり」が息づいている。

 翌朝、朝凪を目当てに、早朝から海に行く。昨日より波が穏やかだ。人も少ない。遊泳区域を示すブイをもやいであるところに、小さい魚の群れを見つけた。
 パパがヒトデを見つけたという。早速ちーちゃんを呼んでくる。3人で水に顔をつけて魚を見ると、
 「クラゲ!クラゲおんねか、もうやだ!」
 ちーちゃんが突如パニックになって岸に逃げようとする。
 ママたちの目には見えなかったが、確かにクラゲがいたらしい。
 砂遊びに、魚とヒトデとクラゲまで見て、もう海を大満喫だね〜。

 今年も夏の思い出、おなかいっぱいだ〜。


 < 過去  INDEX  未来 >


ちーちゃんまま