ちーちゃんままの日記

2008年07月31日(木) 親指の屈辱

子の年齢:4歳6ヶ月

 最近肌寒さで目覚めることが多くなった。
 そして、玄関でカブトムシがごそごそ音を立てている。
 ブーンと羽ばたく音がするので、ふたを空けて外に出してやると、いつのまにか廊下でひっくりかえって慌てている。ありゃりゃ。
 手につかまらせて、水そうに戻そうとすると、ん?なんだか様子が変だ。
 ひどく興奮している。
 舌を出したり引っ込めたりして、触角をぴくぴくさせている。
 そして、爪の辺りに違和感が・・・、なんだこりゃー!
 親指をメスのお尻と間違えて、チ○チ○出してる〜。ぎゃーやめてくれー、放せ〜。
 引き離そうにも例の強い爪でガッチリつかまって離れない。その間にも、チ○チ○をギューと押し付け、先っちょが開き、何かが出てくる様子。
 うわ〜、いやだ〜、種付けするんじゃな〜い。

 どうにかして引き剥がした。はあはあ。
 カブトムシのくせにヤケに人間的な交尾をするものだ。相手がカブトムシなのに痴漢にやられた気分でいっぱいである。



2008年07月30日(水) キモチはフクザツ

子の年齢:4歳6ヶ月

 ちーちゃんが保育園のプールに入りたがらない。
 プールのある日は、保護者が子供の健康状態をチェックして、連絡帳に○をつけて送り出すことになっているのだが、このところ毎回×をつけてくれとせがむ。
 どこも悪くないのにおかしいよ。
 保育園のプールは小学校と違って水遊びそのものなので、嫌がる子はいない。
 みんな楽しみにしているはずだ。
 その上ちーちゃんは泳げる、潜れる。一体どうしたというんだ。

 「だって、水が冷たい。」
 「夏だもん、気持ちいいでしょ?」

 「ここ痛いもん。」
 と、手の指にできたカサブタを見せる。それ一体いつのキズ?
 「平気で手洗いしとったねか〜。」

 よくよく話を聞いてみると、どうやら保育園のプールは浅すぎてつまらんから入りたくないらしい。芝政のプールには行きたいんだって。
 そんな理由があるか〜!



2008年07月28日(月) ツバルは地盤沈下してるだけ


子の年齢:4歳6ヶ月

 地球環境を保全したい気持ちは人一倍あるが、頑張れば頑張るほど今のやり方には疑問を感じる。
 具体的にどう、といわれると分からないが、古紙のリサイクルにお金がかかるらしいし(だから偽装問題が起こる)、食品トレイをリサイクルした製品は見たことがないし、リサイクルすればするほど地球を汚している気がする。
 ってことで、以前から気になっていた、「偽善エコロジー」という新書を読んだ。
 以前から疑問に思っていたことが科学的に説明されていた。
 
 リサイクルすればするほど石油が無駄になる。
 バイオ燃料も燃料化する際に同量の石油を使っている。
 そして、ツバルなどの島国が水没しているのは、海面上昇のせいではなく、勝手に地盤沈下しているかららしい。
 東京や名古屋も地盤沈下しているのだが、それは地球規模の環境問題ではない。ところが、太平洋上の島が地盤沈下すると、それは地球規模の環境問題の証拠になってしまう。

 しかも、現在の生活の質を落とさずに地球温暖化を止められると思って頑張っているのは日本人だけ。真剣に地球温暖化を止める気があるのなら、地球規模で企業活動を停止する必要がある。
 すべての生活必需品を配給制にしないかぎり、エネルギーのムダはなくならない。コンビニやドラッグストアのつぶし合いが一番ムダじゃないか。
 
 「ほしがりません、勝つまでは!」ってこういうお祭りみたいの日本人は大好きだよな〜。
 結局敗戦し、本土空襲にまでなったので、庶民の努力がかえって悲惨な結末を産んだといっていい。
 環境問題についても同じことになる気がする。これは環境世界大戦だ。

 もうゴミの分別は馬鹿らしいからしないぞ。子供にも、ゴミの分別はポーズだけでいいと教える。
 小学校の授業で、地球温暖化のせいで水没しかかっている国があるとかを取り上げるのだとしたら、それはやめにしてもらいたい。



2008年07月24日(木) アメリカは今何時?

子の年齢:4歳6ヶ月

 夕飯を食べてパパとひとしきり遊んでからお風呂に入った。もう夜の10時だ。早くお風呂に入って寝ないと、もう夜遅いよ。
 「アメリカは今朝なん?」
 唐突にちーちゃんが言い出した。
 「え、朝?麻かもね?何でそんなこと知ってるの?」
 「だって3歳のとき、みかん食べとるとき言っとった。」
 そういえば、冬にみかんを食べながら、
 「このみかんが地球だとすると、懐中電灯が太陽で、みかんの表面の明るいところが昼で暗いところが夜だ。ここが日本だとすると、反対がアメリカだから、日本が昼だとアメリカが夜。アメリカが昼だと日本が夜になる」なんて話をしたことがあった。
 「ふうん、よく覚えているね〜」
 さて、翌朝起きてしばらくすると、今度は、「アメリカは今夜なん?」と言うので、インターネットで調べてみることにした。
 アメリカといっても広いので、ニューヨークとシアトルでは時差がある。日本が朝6:30ならニューヨークは夕方の5:30。きっちり11時間の時差は昼夜を分けていなかった。
 因みにシアトルは昼の2:30。スターバックスのコーヒーの湯気が恋しくなる時間かな?
 「アメリカは夕方でした。」
 「夕方って?」
 「おうちに帰る時間だよ。」
 googleの地図でニューヨークの航空写真を見ると、夕方らしい日陰が長く伸びている。世界はずいぶん狭くなったな。

 因みに住んでいるアパートの航空写真を見ると、増築された別棟がまったく写っておらず、ライブどころか相当古いことがわかってがっかりした。



2008年07月19日(土) シネマ・コンプレックスにて

子の年齢:4歳6ヶ月

 普段は生意気なちーちゃんだが、雷、打ち上げ花火と暗いところがコワいらしい。
 窓を開けて「かみなりさ〜ん」と言うと泣きべそをかいて、何でも言うことを聞く。

 そんなわけで、大好きなアニメの映画を劇場で見るなんて、彼にとっては大冒険だった。
 「のんのさん」に「ポケモンの映画が怖くありませんように」とお願いして、言い含めてようやく前売り券を買った。

 公開初日の第一回の放映に出かけたのだが、「のんのさん」のご利益か、映画が怖かったなんて嘘のように、シネコンのシアターから勝手に出たり入ったり。
 当日は「崖の上のぽにょ」も公開初日だったので、結構な混みようだったが、一度も迷子にならず、計4回も席に戻ってきた。
 一度などは、上映中に一緒にトイレに行って、個室から出てきたら、勝手に席に戻ってしまっていた。
 暗いところが怖かったんじゃなかったのか?いったいどうやって席に戻ったの?
 「映画のひかりでパパが見えた。」
 そりゃそうだけど・・・。あなたまだ4歳でしょ?
 
 のんのさん、ご利益ありすぎです。次から少し加減してくださいませ。



2008年07月13日(日) 海釣デビュー

子の年齢:4歳6ヶ月

 平均台の上を歩いたり、立ったままズボンをはいたりってことができるようになったので、ちーちゃんも海釣デビューすることにした。
 結婚前はよく行ってたのだが、もう5年も前のことだ。装備を確認すると、竿がない。リールや仕掛けはあるのに。
 新品の竿もあったと思うんだけどな〜。どこいったんだろ。

 どっちにしても餌とライフジャケットは買いに行かなくてはならないので、釣具店へ。海釣りデビューを悲しい思い出にしないために、最低限の備えをしておくというわけだ。ライフジャケットさえ着ていれば、海に落ちても沈まないので、救出までの時間を稼ぐことができる。
 子供用のライフジャケットなんかあるのかしら、と不安だったが、豊富に取り揃えられていた。

 当然ながら釣具店は男の趣味の場であって、独特の雰囲気をかもし出している。ちーちゃんは興味津々、生餌をのぞきこんでいる。寄生虫のようなユムシ(!)が蠢いている。おえ〜。

 さて、翌朝は5時起きだ。仮面ライダーが見られないにも関わらず、わくわくして釣り場を目指す。

 さて、進入禁止の立て札のある細い堤防を、クーラーボックスや釣竿を持って歩く。大人はすれ違うのがやっとの堤防の距離はおよそ300m。ここが最初の関門だ。ちーちゃんは落ち着いてまっすぐに歩く。状況をちゃんと理解しているようだ。
 最初にパパがちーちゃんの竿を準備する。出来上がった竿を持たせて、パパが説明をする。ちーちゃんはすぐに理解したようだ。リールの糸をからませることは最後までなかった。
 もう1本の竿も準備して、パパと二人で小アジを狙う。メンバーに小さい子がいる場合は、竿は1本少なめがいいと思うので、ママの分は用意せず。
 
 しばらくして、ちーちゃんの竿にアタリがあった。見事に小アジ1匹をゲット。その後も、パパの竿には、コチや小さいタイしかからず、ちーちゃんだけが小アジを数匹揚げる。

 仕掛けの違いか、ポイントの違いか。
 とにかくデビューにしてはなかなか好成績である。
 ビクに水を入れて、小アジを放すと、今度はそっちの方に興味が移って、覗き込んだり手を突っ込んだりして喜んでいる。魚がかわいそうだ〜。
 
 さて、パパの方も仕掛けを交換したりポイントを変えたりして、みんなで豆アジ(小アジならぬ)を20〜30匹ゲットし、食べきれないので引き上げることにした。
 よく考えたらまだ、投げ釣りシーズンかも。小アジは土用波が立ってからだったかな。

 ま、とにかく、危なげない海釣デビューでよかった。
 年内にあと2,3回行けるかな?



2008年07月09日(水) 昆虫エクスプローラ

子の年齢:4歳6ヶ月

 動物園で見たドでかいイモムシが何の幼虫か知りたくて、昆虫エクスプローラというサイトの存在を知った。なんとこのサイト、虫の色とサイズで検索ができる。
 そうだよね、漢和辞典にも部首選択があるのだ。虫も見た目から検索できなきゃ一生見つかりそうにない。
 嬉しくなって早速ちーちゃんに報告したら、もっとイモムシを見せろという。
 当然ながらそのサイトには、イモムシ、ケムシ、蛾の類が分類別にわんさか載っていて、さすがの私も「おえ〜」となった。
 世の中にはこんなに気味の悪いケムシが沢山いたのか。

 そしてもっと驚くことには、そんな気味の悪いケムシを飼育して、羽化するまでの写真を載せている人も世の中にはいる。
 「おえ〜」
 さて、問題のイモムシだが、「オオスカシバ」の幼虫だった。ハチドリのような蛾である。



2008年07月08日(火) 夏は自然科学

子の年齢:4歳6ヶ月

 ちーちゃんがだんだん大きくなってくるに連れ、「男の子と過ごす夏」が楽しみなってきた。親の私の心の中に、むくむくと入道雲のような興奮と幻想が湧き上がってくる。
 それは自分が幼かったころの夏の思い出の投影だ。セミと陽炎、草いきれ、水平線、川の小魚、とけたアスファルトと短い影と、べたべたする汗と。

 ああ楽しい。
 そういう感動を、ちーちゃんと一緒に味わいたいと思う。
 そして心が外に向くにつれ、海はなぜ青いのだろうとか、雲が雨を降らすのはどうしてだろうとか、セミとカブトムシの食べ物は違うんだろうか、といったことが気になってくる。
 知りたいことがたくさんあって、知るのが楽しくて。そういう気持ちをずっと大切にしたい。



2008年07月07日(月) 七夕観測会

子の年齢:4歳6ヶ月

 今日は七夕。七夕だな〜。
 七夕にしては珍しく晴れている。というのも七夕とは旧暦の行事なので、新暦のカレンダーとはお空が一致しないのだ。
 カレンダーどおりの七夕に星が見えるのも珍しいので、天文台に行ってみることにした。

 結婚前に一度行ったことがあるきりで、場所を正確に覚えていない。駐車場からかなり歩かなくてはならなかったことだけ覚えている。
 動物園を通り過ぎて、南に進路をとると、新しい道に出た。
 「えっ、こんな道だったっけ?」
 と言う辺りから不安になったらしい。そもそもちーちゃんはママの運転や道案内を信用していないのだ。4歳児のくせに。
 そして、ドンドン暗く細い道を目指していく。目的地が天文台なんだから当然だ。繁華街のド真ん中じゃあ星なんか見えないからね。
 人気のない急坂を昇りつめたダム湖の前に車を停め、湖畔の薄暗い一本道を二人で歩く。
 どこからともなく、ウシガエルの声がする。
 「む‘ー、む‘ー」
 ちーちゃんはたまりかねたように言った。
 「もう帰る。」
 「大丈夫、抱っこしてあげるから。ことりのシャボン玉の歌を歌って。」
 歌い終わってもまだ天文台が見えない。どこからか、ちぎれちぎれに子供の話し声が聞こえる。
 「やっぱり帰る。」
 ここまで来たら引き返す方が怖いよ。天文台から帰ってくる人に「まだ遠いですか?」と聞いてみる。
 「あと100mぐらいですよ、頑張ってください。」
 
 ようやく天文台の玄関の青いイルミネーションが見えてきた。玄関には七夕飾り。入り口には送迎バスが停まっている。
 受付のおじさんと話してようやく人心地がつく。ああ、人がいてよかった。

 赤い三日月を望遠鏡で見る。肉眼ではオレンジ色に見えるのだが、望遠鏡で見ると白く、軟式野球のボールのようだ。
 七夕のことだから、こと座のベガでも見せてくれるのかと思ったが、生憎雲に隠れていて、牛飼座のアークトゥルスを見る。

 建物の屋上で、七夕のお話を聞く。
 さて、そもそもなぜ、旧暦七月七日に織女星と牽牛星が逢わなくてはならないのか。他の日ではだめなのか?
 37年生きてきて、初めてその理由を知った。
 実は七月七日から数日かけて、三日月がベガからアルタイルの方向に向かって天の川を渡るのだそうだ。その様子を、船に乗って星が川を渡る様子に見立てて、年に1回七月七日に再会する、としているのだそうだ。

 帰りは送迎バスに乗ることにした。夜は更け、道は相変わらず暗かったが、家族連れで満載のバスに乗って、ちーちゃんは安心したようだった。



2008年07月06日(日) 「教科日本語」の問題

子の年齢:4歳6ヶ月

 二児の母を目指すのはしばらくお休みにしたので、とりあえず、若作りな母を目指すことにし、まずは伸びきった髪を切ることにした。
 どんな髪型にしようかな〜、ヘアカタログでも買って〜、とちんたら書店に行くと、目に留まったのは、近頃流行の小学生の親の教育雑誌みたいなヤツ。
 ダイヤモンド社とか日経新聞社とか、ビジネス書がメインの出版社が最近こぞって刊行している、子供の教育に関する季刊誌だ。中身もお受験の話ばかりではなく、考える力や生きる力を総合的につけるにはどうすればよいか、など迷える親のための総合情報誌といった感じだ。
 だって一時期「キレる子」の報道が多くて、みんな「ウチの子は大丈夫かな?」って思ったもんね。
 
 ってなわけで、つい、1冊購入してしまう。
 記事の中で目を引いたのは、世田谷区の教育特別区「日本語」。
 私自身国語の教員免許を持っているので、教育特別区「日本語」と言われると興味がある。
 早速教科書を取り寄せようとWebで検索すると、結構賛否両論だと言うことに気がついた。

 だいたいが、指導要領にのっとって、「国語」という教科をつぶせない以上、「日本語」との住み分けはどうするのか、といったあたりが難しいのだそうで、ごもっともな話である。
 探ればもっと問題があるのかもしれないが、担任の先生の力量にもかかってくることで、担任の先生を指名することもできないのだからどうにもならない。

 ただ、殆どの小学校が英語の早期教育に走るご時世に、敢えて「日本語」という姿勢には共感できるのだけれども。
 グローバル化の時代だからこそ、日本人としてのアイデンティティがより重要なのだ。英語はコミュニケーションツールの1つでしかない。

 さて、「教科日本語」の問題はアイデンティティに力を入れすぎて、コミニュケーションを軽視してしまったところに存在意義を問われているんではないかな〜と思う。「総合コミニュケーション」っていう教科にすれば、ディベートとか、プレゼンも上手になっていいのにね?



2008年07月03日(木) 銭湯友達

子の年齢:4歳5ヶ月

 近頃ではちーちゃんもだいぶお昼寝なし生活に慣れてきたようで、ちゃんとお夕食が食べられるようになってきた。
 ってことで、夕食を食べてから銭湯に行くことにした。

 とっぷり暮れた車の中で適度に揺られた途端眠くなったようで、到着したときには眠いと怒る。着いちゃったんだから仕方ないよ、さっさとお風呂に入ってジュース飲もうよ〜となだめすかし、風呂に連れて行く。

 服を脱いで、浴室に入ると、子供ブロの前に先客がいた。
 こっちを見て、にやっと笑い、
 「おう、オマエか」と片手を上げる。

 ちーちゃんと1つ違いのいつもの男の子だ。
 お母さんらしき人が、非常に長ブロなのか、いつもかなり長い時間女湯で遊んでいる。
 元気のいい子供を見つけると片っ端から遊び相手にしてしまうのだ。
 
 それから二人は、ジョウロ片手に洗い場を走り回り、子供ブロでお湯をかけあい、所狭しと遊びまわった。
 「こーらー、いい加減にしないとー、ジュース買わないぞー。」
 他のお客さんに迷惑になるので、上がることにしたら、男の子も母親を残してついてきた。
 
 勝手に体を拭いて、服を着て、更にちーちゃんを遊びに誘う、
 またまた他のお客さんに迷惑になってくる。ウチの子は一人だけなんだけど二人とも叱る。

 湯上りコーナーに行くと、また彼もついてくる。
 今度は男湯から出てきた別の男の子がいて、3人になって遊び始めた。
 全員ひとりっ子らしく、親戚の寄り合いみたいな大変な騒ぎになっている。

 楽しそうなんだけど、風呂に来る前より汗だくになってしまう。
 「夜も遅いし、もう帰るよ〜」、と言うと例の男の子はちーちゃんの服の裾を引っ張る。

 「来る時車の中で寝てたでしょ、帰って寝よ。」
 「コイツまだ寝ないよ!」
 まだ帰したくない男の子が言う。
 
 いよいよ帰ると言うと、もう一人の子もお父さんと帰ることにした。
 最初の男の子はちょっと寂しそうだ。 

 親にあんまり構ってもらえないのかな?
 ナマイキなんだけど、大人の顔色を伺うようなところがあって、ちょっと不憫な感じのする子なのだった。



2008年07月02日(水) 晩酌

子の年齢:4歳5ヶ月

 流産した上に子宮筋腫まで見つかって、二児の母への道のりが遠いことが判った夕方。
 折りしもセミが啼きはじめ、一杯気分が似つかわしい暑さだ。

 日没までまだ時間が合ったので、自転車で近くのスーパーまでウメッシュを買いに行った。
 これで更にウメッシュが旨くなること間違いなし。 
 平日に自転車に乗るなんて珍しいので、ちーちゃんは目的を忘れて、あちこちきょろきょろ眺めてしまう。
 おいおい、早くしないと真っ暗になっちゃうよ。
 
 家に帰ると出掛けに冷蔵庫に入れた「こども泡びぃー」がキンキンに冷えていた。
 グラスにいい音をたてて注ぎ込み、二人でカンパイする。
 「うめ〜っしゅ」
 親指立てて、ゲンコツをカチンと合わせる。
 ロクなこと覚えないな〜、と内心思いつつ、やっぱ、二人は相棒だもんね〜。

 夕方の冒険で疲れたのか、ちーちゃんは風呂を上がると
 「よっぱらった〜」
 と言って寝てしまった。
 
 一人で片づけをしながら、感慨にふける。
 4月から随分いろいろあって、悪いことばかりだったけど、経済的に困窮はしてないし、不治の病になったわけでもない。
 思えば結婚してから5年間、いい奥さんになろう、いいお母さんになろう、と頑張りすぎていたのかも。
 そんなことは全部お休みにして、流れに身を任せよう。



2008年07月01日(火) その後

子の年齢:4歳5ヶ月

 さて、流産後の経過を診るというので、病院に行った。医師は来意を忘れている。
 「検査結果出ましたよ。」
 「何の検査結果ですか?」
 「あ、このポリプは去年のだった。えっと、胎嚢の中は空でした。」
 なんと、先週の診察で出てきた、赤いどろどろした大きな塊を生検に回したらしい。
 カルテについていた写真を見ると、意外に組織がしっかりして見えた。
 「あの、空ってどういうことですか?」
 「赤ちゃんはすでに溶けてなくなっていたようです。」 
 
 えっつ、溶けてなくなってた?
 
 それを聞いて一つのギモンが頭をもたげた。
 最初から赤ちゃんなんか居なかったのでは・・・?
 あまりにも妊娠への期待が高いので、子宮が死んだ卵子を捕まえて、勝手に胎嚢を作ったのかも・・・。
 妊娠への期待が高いと卵管が収縮する、という説があるくらいなのだ。
 実際に今回の排卵で、卵管から出血があったらしいし。

 子供欲しさのあまり、自分の体を傷つけている・・・?


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