子の年齢:4歳1ヶ月
ちーちゃんのお友達で、笑顔のかわいい男の子がいて、いつも女の子と遊んでいる。 トーマスが好きだったり、戦いごっこもするのだが、お姉さんたちの遊びの輪に入りたくて(「男はダメ」と言われたらしい)、「ぼく、どうして女の子じゃないの?」と思う。 「私は心配してないけど、ダンナが注意してる。」というママの話を聞いて、自分の小さい頃のことを思い出した。
私も幼稚園の頃の友達は男の子だった。バケツを持ってオタマジャクシを取りに行き、田んぼに倒込み、木に登ってクワガタを探す。アルプス一万尺とかゴム跳びを馬鹿にしていたので、覚えられず、女の子の遊びの輪に入れない。 大きくなると、男の子には遊んでもらえなくなり、女の子の遊びにも入れず、一人で本ばかり読むようになった。 自分ではすっかり忘れていたが、今でもガールズ・トークが苦手なのは、小さいときのそういう体験が元なのかもしれない。
自分だけが特異だ、とは思っていなかったが、仲間を見つけたようで嬉しかった。自分のルーツを再発見した気がする。 ガールズトークが苦手でも、言葉遣いが乱暴でも、トイレに一緒に行く友達がいなくても、クラスのどのグループにも属していなくても(だって面倒じゃん)、それがわたしだから。 後ろめたさは、おそらく親に注意された時の記憶なのだ。 今は自分が注意する側に回っている。私は彼の気持ちがよく分かる。彼には後ろめたさを植えつけたくないし、同時に自分もその呪縛から逃れてよいと思う。
子の年齢:4歳1ヶ月
通勤ルートに統合された中央小学校(旧五番町小学校)がある。屋上にプールと思しき天窓があり、横に風力発電装置と太陽電池がある。建設中から、いつか中に入りたい、と思っていた。同じ保育園のお友達は大体が、平行して建設されていた芝園小学校に通うことになっているため、2/24の午前に中央小学校の見学会、午後に芝園小学校の見学会があるよ、という話が聞けた。 雪の降る寒い日だったが、スリッパを持って出かけた。 まるで住宅展示場のようだった。窓が大きく取られ、照明がなくても隅々まで明るい。通路は全て幅広く、廊下と教室の間に壁がない。教室の前後には壁があるが、横には壁がなく、ハーモニカのようになっている。 「これって、他所のクラスの授業の声が混ざって邪魔になりませんか?」 「旧大山町の小学校は既にこの形になっています。」 へぇぇ、見直したぞ大山町。 廊下の反対側には、小さいトンネルがあって、奥が階段下の屋根裏状態になっている。 「これは何ですか。」 「子供たちの遊び場になると考えています。」 「イジメの温床にはなりませんか。」 「すぐそばに教師が常駐するスペースがあります。」 確かに、各階にナースステーションのような場所があり、教師は休み時間でもそこで待機することになっているそうだ。 職員室も総ガラスになっていたし、教員免許を持つ私としては、「こんな小学校では働きたくないな〜」と思う。 明るくて近代的だが、中央小学校はグランドが狭い。自分が田舎育ちなので、子供は田舎でのびのび育って欲しい気もする。
子の年齢:4歳1ヶ月
最近ピアノ教室の宿題が増えた。 テキストも1冊から一気に3冊になって、どこが宿題かもよくわからない。 教室には喜んで行くが、宿題は喜んでやろうとしないので困ってしまう。
2週間ぶりにお迎えに行ったら先生が、「お手紙にも書いたのですが・・・、」と話し始めた。 「今日はちゃんと練習してこられたのですが、このままだと『落ちこぼれ』になってしまうので、頑張ってください。」
ぎくぅ? 個人レッスンなのに落ちこぼれ?
年齢別の到達目標が達成できませんよ、と言うことか。 うーん、ちーちゃんは多分(そして私も)、その到達目標が描けていないと思う。 『落ちこぼれ』が問題なら、同年代の子達とグループレッスンにした方が、練習量の差がはっきり見えていいだろう(それでやる気になるか、諦めるかは本人次第だが)。
パパに話してみたら、「音楽より他に向いていることがあるんじゃない?絵とか。」 確かにちーちゃんは絵がうまい。わたしの父も少し油絵を描くし、義父も飛行機なんかを書かせると上手だから、遺伝的に絵が上手なのは確かだと思う。 だからと言って、ピアノをやめて絵画教室に行くべきとは思えないな。だって、ピアノ教室では楽譜の読み方やピアノという機械の操作の仕方を教えてくれるが、絵画教室で何を習うんだろう? 『落ちこぼれ』というのは主観の問題でしかなく、どこで線を引くかの違いでしかない。 しかし、その線が不当に高いレベルに設定されていたとしても、クリアできる人とできない人が差別される社会に生きている。 『人類皆兄弟!』なんて言ってみても始まらないのだ。 そしたら、やっぱり『落ちこぼれ』になるリスクは避けるしかないよね。ピアノだけの問題でもないし。
2008年02月15日(金) |
フェアトレード・ココア |
子の年齢:4歳1ヶ月
近頃フェアトレードにはまっている。 アミノ酸シャンプーを買った店がフェアトレード(途上国からの公正貿易)の店だったので、ついでにフェアトレードについて書かれた本を買ってみた。 その本によれば、フェアトレード以外のカカオマスを作っているのは、殆どが子供の奴隷なんだそうだ。こわくて普通のチョコレートが買えなくなった。フェアトレードのチョコレートは高いけど確かにおいしい。カカオバター100%で練られているので、脂臭くない。 冬なので今度はココアも買ってみた。ピュアココアを少量の水で練りながら作るのが好きなのだが、ボリビア産のそのココアは、練りの工程で酸味がぷーんと鼻についた。 ん?これはココアの臭いじゃない・・・。テラコッタみたいな臭い。 案に違わず、出来上がったココアは、何か違った飲み物だった。 飲んだ瞬間に頭の中に「ちょっと、振り向いて、見ただけの異邦人〜♪」と歌が流れてくるような、インカ料理のレストランに置いてありそうな、そんな飲み物。でもちょっとココアの定義から外れた味と香りがする。
子の年齢:4歳1ヶ月 ちーちゃんの学資保険に入ることにした。 以前からソニー生命の学資保険に入ろうとして、資料請求などしていたのだが、契約者本人に内容の説明をしないと加入できない、というので家に来てもらうことになった。 契約者とはパパとちーちゃんのことなので、二人が揃うタイミングを事前に知らせるのはなかなか難しく、最初に資料請求してから一年近くが経過した。 さて、車でやってきた保険屋さんはでっかい鞄を持っていた。中身はノートPCとプリンタ。PCは勿論vaioだ。 契約内容の説明をし、面談をしながら告知書を書かせる。これが結構細かい。3ヶ月以内に病院に行ったか、健康診断で引っかかったことはあるか、入院または7日以上つづく病気にかかったことはあるか。風邪で病院に行ったことも書かなくてはならない。 ってことでちょっと時間がかかった。 さて、あとは銀行印を押して投函するだけだ、となったところで、今度はパパの生命保険の証券を見たいと言い出した。ファイナンシャルプランナーの資格を持っているので、住宅ローンのアドバイスもしますよ、とかなんとか。 日本生命のおばちゃんもよく保険証券を見たい、って言うよな。でも会社に持ってきてる訳ないから、見せたためしがない。 学資保険の契約のために家に上がり込めば、絶対に保険証券があるはずだから、確率が高いということだ。つまり学資保険は父親の生命保険を乗り換えさせるためのオトリ。 そして、確かにパパの現在の生命保険は15年ごとに契約の見直しが発生する意味不明な商品で、ソニー生命の商品の方が魅力的なのだった。
子の年齢:4歳
いつも98円で売っている、蒸ギョーザが「売り切り」と称して58円で売られていた。「安い!」と早速1箱購入。家族の人数が多ければもっと買うところだが、2人家族なので食べきれない。 問題があったのは大洋食品の冷凍ギョーザであって、既に撤去済みなのに、どうして八洋食品の蒸ギョーザが売り切りになってしまうのかな?名前が似てるから? こんな小さい食品加工会社をいじめるなよ。 会社の人は久しぶりに家族でギョーザを手作りしたらしい。とにかく加工食品のギョーザは食べられない、と考えているらしい。うーんそれってオーバーなんじゃない・・・? 売店のお弁当コーナーにも張り紙がしてあった。「当店のお弁当は全部手作りです。」 グローバル化の副産物か。大変な世の中になってきたな・・・。
子の年齢:4歳
スーパーの幼児用のお菓子コーナーには、「これってお菓子?」と首を傾げたくなるようなものが沢山売られている。 キャラクターのグミとか、ケースがトーマスになっているだけのラムネならまだしも、ラムネが1個だけついたヒーローの人形とか、ガムが1個だけついたミニカーとか。 買い物に行く度にそんなのを一つだけ買ってもいいことになっている。 ある日、500円もするお魚の形のゴムが沢山入ったボトルを買うと言って持ってきた。 「500円、他のにしなさい。」 ちーちゃんはとてもとてもそのお魚が欲しかったので、他のものを選ぶ気にならなかった。欲しいものがなければ買わなくてもいいのだが、何か買わないと損した気持ちがするらしく、真剣に悩んでいる。 「早く決めんと、帰るよ。」 「やーだ、待ってよ。智ちゃんわからん。」 なんとか、仮面ライダーのソフビの入ったラムネに決めて、それでもネチネチと車の中で泣き続けた。 「智ちゃん、だってあのお魚欲しかったもん。」 「500円もするでしょ。」 「ママきらい。」 「キライでいいよ。」 「違うもんパパ嫌い、って言ったんだもん。」 「どうして?パパここにいないでしょ?」 「だってパパいつも智ちゃんにイヤなことしてくるんだもん。」 ちーちゃんはなぜだかいつも、ママへの怒りをパパへの怒りにすり替えようとする。 頼りにしている、大好きなママを嫌いになることが怖いのか?基本的には好きだけど時々キライってこともあっていいんだけどね。
子の年齢:4歳
ちーちゃんのクラスメイトのお母さんと4人で護国神社の節分会に出かけた。生憎の雨で気温も低く、とにかく寒い。 節分会って神主さんが、ほーれほれほれって感じで袋入りの豆を撒くんだよね、と思っていたが、年男年女が撒くのだそうな。 豆だけ撒くのかと思っていたが、拝殿の中には、弓道の的が用意してある。祝詞奏上のあと、裃姿の射手が矢を放つのだそうだ。 2人の射手が、弓に矢を番えてきりきりと引き絞る姿を見て、男の子二人は大興奮だった。 「うて!うて!」 矢がひゅんと飛んで、的に当たると、担当の女の人が「あ、た〜り〜」と甲高い声を上げる。
それが終わると今度は、本命の豆まきであるが、これは当たりが混じっているということで、拾う人は必死である。お米やら、干物やらが当たるのだそうな。 豆が飛ぶ方に群集が右往左往するので、小さい子は踏み潰されそうでコワい。いくつか拾って列を出た。
節分会といえば、興福寺の節分会に行ったことがあった、という話をしたら、 「興福寺?実は私大学が奈良で。」 「私も大学奈良だった。」 お母さん同士奈良つながりだった。放送中のドラマ「鹿男あをによし」の話で盛り上がる。 入れ違いに隣の大学に通っていたらしい。どちらも奈良公園の中にあると言ってよく、夕闇のキャンパスによく鹿が侵入してきた。 いつか一緒に奈良に行きたいな。春日大社の鳥居をくぐって、鹿せんべいを買って、わらびもちを食べて、大仏殿までふらふら歩くのだ。
|