ちーちゃんままの日記

2007年12月26日(水) 畳の上で死ぬということ

 子の年齢:3歳11ヶ月

 祖母の葬儀の日、何事も無かったように出勤した。
 朝から気持ちよく晴れている。絵に描いたような小春日和だ。
 亡くなった祖母の人柄をよくあらわしていると思う。

 職場で「実は今日祖母の葬式なんですよ。随分前から延命治療をしていたので、あまり亡くなった実感がないですけど」と話すと、一人の方がお祖母さんが亡くなった時のエピソードを話してくれた。
 お祖父さんもお祖母さんも在宅で天寿を全うされたそうなのだが、お祖父さんが亡くなった時は医師が死亡を確認して葬儀となった。数年後その連れ合いのお祖母さんが亡くなった時に同様に医師に連絡すると、まず警察を呼ぶように言われたそうだ。警察が不自然なところが無いことを確認して、医師が死亡を確認することになるのだそうだ。畳の上で死ぬ自由も制限されている。哀しい世の中である。

 外出先が火力発電所だったので、よく晴れた空に立ち昇る煙をいく筋もみた。
 そろそろ火葬が始まっただろうか。
 煙違いだが心の中で手を合わせる。

 その夜、銭湯から帰ってきて満天の空を見上げた途端、大きな流れ星が消えていった。



2007年12月21日(金) ウールガーゼ

 子の年齢:3歳11ヶ月

 ウールガーゼが今年流行の素材らしい。
 Rick RackもCheck&Stripeもその他のネットショップもこぞって売り出している。発色がよくて、あったかそう。マフラーなどに、とあったので、Check&Stripeのボーダーのウールガーゼを購入して、ちーちゃんのマフラーにしてみた。

 「痛い、ちくちくする。やだ。」

 一発で嫌われてしまった。
 確かに、ガーゼと名のつく割に、ふんわり空気を含んだ感じがない。
 粗い平織りのウールといったほうが正確かも・・・。
 これならコットンの2重織りガーゼを首に巻いたほうがいいかもな。
 
 ウールガーゼを買ってよかった人いるのかな?そしてどうすんだよ、この中途半端に余った布は。



2007年12月20日(木) 何なら食べる?

 子の年齢:3歳11ヶ月

 簡易給食の4日間、夕食を実家で食べている。
 炊飯しないので朝食をパンにした。
 ゴハンよりパンを食べるハズ、なのだが・・・。
 やっぱり食べない・・・。

 もうオマエの朝食は用意しないからな!ニグレクトじゃないぞ。
 だってちーちゃんの朝食を用意するのはあらゆる観点から言って資源のムダ遣いである。必ずゴミになるのだ。
 夕食だって殆どゴミになっている。
 「もう朝ごはん用意しないから。」
 と言うとなぜか泣き出す。泣きたいのはこっちだよ。

 「ごはんも食べないし、パンも食べない。一体何なら食べるの?}
 「おにく・・・。」
 「はぁ?朝ごはんににくぅ?」
 「レタスとキュウリとドレッシングかけるやつ・・・。」

 棒棒鳥のことらしい。
 「分かったよ。でも、食べんかったら承知せんからね。」
 言われたとおりに棒棒鳥を用意したところでやっぱり明日の朝も食べないだろうと思う。
 本当に本当にいまいましいやつだ。でもそのうち忘れるんだろう。 



2007年12月17日(月) 銭湯パニック

 子の年齢:3歳11ヶ月

 パパが帰ってしょんぼりしているちーちゃんは、ビデオを2本も立て続けに見ている。目が悪くなるよ〜、止めさせなきゃ。
 そうはいっても他にすることがない。外は雨だし、日も暮れた。
 こういう時は銭湯に行くしかない。

 という訳で銭湯に行ったのだが、最初から少し頭痛がしていた。
 湯船の中で泳いで遊んでいたら、ちーちゃんにごちーんと前歯を頭突きされた。
 いたたた・・・。

 思いのほか頭に響いたらしく、湯船から立ち上がれない。吐き気がする。
 「うーん、ママ運転できない。どうやって家に帰ろっか?」
 それを聞いたちーちゃんは、泣き出した。
 「ママ、だめ、起きて。赤くも何もなってないよ。起きてよぅ。」
 必死でこちらの頭をさすっている。

 どうにか立ち上がってちーちゃんの体を洗い、浴室を出る。
 立っていられないので、座ったまま洋服を着て、車に乗る。

 とにかく家に帰れば、布団は敷いてある。

 雨降りの夜なのだ、予想していた以上に運転が大変だった。
 
 なんとか駐車場に車を入れて、ほっとした。
 荷物は玄関にほっぽって、布団に倒れこんで寝ようとすると、ちーちゃんが歯磨きしてないといって泣き出した。
 「ママできんから自分でして。」
 「できんもん。虫歯になる〜。」
 「ママできんが。一人でできんがならあきらめて。」 
 「虫歯になる〜。うぇ〜ん。うぇ〜ん。」

 融通がきかない。もう仕方ないな〜、なんとか磨いてやると今度は布団に湯たんぽが入っていないと泣き出した。
 「風邪ひくねか〜。うぇ〜ん。」
 「大丈夫、すぐあったかくなるから。」
 「風邪ひく〜。」
 何と言われようと湯たんぽなんてできない。知らん顔して寝ようとすると、パパに電話する、と言い出した。
 「電話取っておいで。」
 ちーちゃんが携帯電話を探し始めると、タイミングよく電話が鳴り出した。
 「パパ。パパ、ママが湯たんぽ入れてくれん。」
 受話器の向こうから聞こえるのは明らかにおばあちゃんの声だ。
 「智ちゃん?どうしたん?泣いとんが?ママは?」
 「ママ頭痛いって。病気悪いが〜。起きれんが〜。」
 「今そっち行くからね。大丈夫だよ。」

 電話が切れて今度はパパに電話する。
 パパはちーちゃんのヒステリックな泣き声を聞いても何の異変も感じないようで、「クリスマスにはなんとか帰れるようにするからね」と言って電話を切ろうとする。
 あれ、おかしいな、どうしてパパは僕が困っているのがわからないんだろう。
 そうこうするうちにおばあちゃんが到着して電話をかわる。

 「裕治さん?私が来たからもう大丈夫だからね。」
 「えっ???」
 
 もう、仕方ないな〜。
 「電話かして。わたしがお風呂で具合悪くなって、不安だから電話したんだよ。」
 
 ちーちゃんはおばあちゃんの顔を見て安心したらしく、湯たんぽが入る前に寝てしまった。



2007年12月09日(日) 自慢大会

 子の年齢:3歳11ヶ月

 寒い夜だったので銭湯は混んでいた。
 ちーちゃんは銭湯の幼児ブロをプールと勘違いしているので、「今日は混んでいるからお行儀よくしてね」と言うと「人が少なかったら泳いでもいいよね!」と大声で確認する。

 しーっ

 幼児ブロに行ってみると、4,5歳の男の子が一人入っていた。よくあるように、顔を出してワニのように歩いている。
 そこでちーちゃんが自慢げに背泳ぎの練習を始めたので、どうやら彼は気分を悪くしたらしい。
 ちーちゃんがウルトラマンを貸してあげるから遊ぼうと言っても「だめ」と言う。
 「おにいちゃん、一人で遊びたいのかもね。」
 と言うと「うん、一人で遊びたいときあるもんね。」と妙に納得して、「ばいばい。」と手を振り、脱衣場に上がったところ、何故か彼もついてきた。
 そしてハダカのまま側転をした。
 手足がきれいに伸びた上手な側転だった。
 「すごーい、かっこいー。」
 そこで気が済んだのか、また浴場に戻って行った。

 その後、湯上りコーナーでジュースを飲んでいると、パジャマを着た彼が、ワニ歩きでどたどたと出てきた。
 んんん?何かアピールしてるよ。
 
 そして帰りしな、上がりかまちでジュースをもう一本買ってくれと泣き喚くちーちゃんと、それを叱り付けるわたしのそばで 彼はしつこく側転を続けるのだった。あのね、今それどころじゃないから。



2007年12月08日(土) 生活発表会

 子の年齢:3歳11ヶ月

 今年も生活発表会がやってきた。
 パパが、翌水曜から富山で仕事(のため月曜は名古屋で外せない仕事があるらしい)というハードスケジュールを押して帰ってきてくれた。
 3人で朝食を食べ、揃って出かけたのだが、保育園の入り口で別れる時、「パパ名古屋に帰る?」と聞く。
 運動会が終わったらすぐ名古屋に帰ってしまった寂しさが忘れられないらしい。
 「帰らんよ、お遊戯室で見とるからね。」

 狭いお遊戯室のことで、すでに観覧席はあふれかけている。
 年齢の若い順にプログラムが始まって、ちーちゃんのクラスの番になった。
 ロシア民話の「てぶくろ」でサルの役を3人でする、と聞いていた。
 「うっき、うっき、うっきっき」と飛び跳ねているのはちーちゃん。そんなにノリノリなのはキミだけだよ。というか、はっきりいって「浮いている」。そのうえ台詞を言ってしまうとすぐに視線が泳ぎ始めた。

 どうやらパパを探しているらしい。
 そして、なかなか見つからないらしい。
 おうい、ここだよ。探さなくていいから。

 だんだんステージの際まで行ってしまうので、年長さんに連れ戻され、引っ立てられていく。
 
 他の子はちゃんと劇の流れを理解しているのに・・・。はずかしい・・・。
 
 さて、次は合奏。
 歌いながら鈴を鳴らす。鈴やらタンバリンやらを持った子供達がぞろぞろ入ってきた。
 まだ音楽が始まっていないのに、しゃんしゃん鈴が鳴っている。
 ちーちゃんだ。
 本人は鳴らしているつもりはないのだろうが、鈴を持って上下に揺れてれば音もなるさ。
 リズムは間違ってないのに、演奏前の態度がおかしいよ・・・。

 終わりの挨拶で、「おうちでいっぱい褒めてあげてください」と言われたが、私達は脱力してしまって、あまり褒める気になれなかった。
 
 どこかいいとこ見つけて、褒めてあげなきゃいけないんだけどね・・・。



2007年12月07日(金) はやりのマシンに乗ってみた

 子の年齢:3歳11ヶ月

 数ヶ月前から、近所の銭湯の脱衣所に、ダイエットマシンみたいなのが置いてある。
 昔からある、腰にベルトをつけてぐるぐる、ってヤツではなく、一見ウォーキングマシンみたいな形をしている。

 へんなの。
 あんなのにお金を払う気が知れないよ。

 と思っていたが、意外に稼働率が高い。
 知り合いの人がやっていたので感想を聞いてみた。

 「効きます?」
 「いや〜。でも、便秘にはいいよ。」

 そうか、便秘に効くのか。
 おそるおそる乗ってみる。
 お金を入れる。スタートボタンを押す。
 わ、これ、かるい地震?
 
 つまり乗馬マシンみたいなもんだ。 
 速さが12段階まで調節できるらしいのだが、2番目に低速で5分。
 な〜んだこんなの。軽い軽い。

 ところが、終わってしばらくすると、少し足にきた。
 普通の筋肉痛とは違うが、何か運動負荷がかかった感じ。うまく説明できない。

 で、肝心の便秘の解消は、というと、効果なし。



2007年12月06日(木) ふところの広さ

 子の年齢:3歳10ヶ月

 ある夜、ちーちゃんとスーパーに買い物に行ったら、駐車場でぼんやり立っている3歳前後の女の子を見かけた。
 寒い夜なのに薄着で一人でぼーっと立っている。
 お母さんが後から来るのかな?と思って見ていたが、みんな知らない人ばかりのようだ。
 同じ年頃の子供を連れているから、安心するだろうと考えて、
 「お母さんはどうしたの?寒いからお店の中でお母さん探そうか?おばちゃんと一緒に行こう。」
 と言うが全く反応がない。

 怖がっているのかな?
 無理に手をつなぐと泣くかな?

 かといって放っておけないので、スーパーの店員さんに、「すいません、迷子です。」
 と声をかけた。
 そのおじさんは、「迷子か、よしよし」といきなり抱っこして店の中に連れて行った。
 意外にも女の子は泣かず、店に入るなりお母さんが見つかった。

 同じ年頃の子供がいるのに、女の子に警戒されたことが恥ずかしい。
 きっと彼女は本当に心細くて、今にも泣きそうだったから「泣くかな、泣いたらどうしよう」と思っていることを見透かされたのだ。
 
 ふところの広さっていうのはきっと「○○してあげる」ってことではなくて「泣いてもいいよ、なんとかしてあげるから」って部分にあるんだろうな。



2007年12月04日(火) 砂漠化

 子の年齢:3歳10ヶ月

 11月だというのに、車が白く砂をかむっている。
 今年は黄砂がひどいなぁ。
 砂が降ってくるということはつまり、日本が砂漠になる日が近づいているということだ。
 緑の日本はあと何十年もつだろう。

 なんてことを日々考えていたら、テレビのバラエティ番組で本当に中国で砂漠化が進んでいる、と言っていた。
 しかも原因は、北京オリンピック開催決定なんだそうだ。

 北京オリンピック開催決定で中国人の所得が増え、総人口10億を超えるという中国人が肉を食べるようになり⇒食肉の需要が増え⇒急速に増えた家畜が草を食い尽くすために砂漠が広がっているのだとか・・・。

 なんてこった。
 中国共産党め〜。
 だいたい、総人口10億を超える国が砂漠化したら、どこに移住させる気だ〜!
 
 こんな暗い世の中じゃあ、子供が増えないのは当たり前だ〜。


 < 過去  INDEX  未来 >


ちーちゃんまま