ちーちゃんままの日記

2005年09月30日(金) 幸福論

子の年齢:1才8ヶ月

 姑は口が災いするほどおしゃべりだが、ある晩こんなことを言っていた。
 「お父さん(義父のこと)って本当友達居らんわ。かわいそうなくらい。」
 そう言われてみれば、義母の兄弟はよく遊びに来るが、義父に客が来たことはない。

 義父は温厚で器用で万事そつのない人物だ。対照的に義母は、ホラ吹きで気の利かない人物に見える。一緒に暮らしていて、意味不明の自慢話にイライラさせられることも多々ある。
 それでも友達はいるんだな。

 以前夫に、「アルジャーノンに花束を」(ダニエル・キイス)を貸したら、「ひとにわらわせておけば友だちをつくるのはかんたんです」のところを引用して、「俺もちゃーりーなが」
と言われたのを思い出した(そういう読み方する本なのか?)

 笑われずに友達も作ってる人が沢山居るっつーの。騙されてんじゃないよ(もう手遅れ)。



2005年09月28日(水) お風呂で実験

子の年齢:1才8ヶ月

 お風呂に湯をはる度にアルキメデスの定理を思い出す。
 今夜も湯温計(イルカ型)で温度を測る、41℃ぐらい。ふと見ると、イルカくんの胸ヒレがぐらぐらになっている。れれれ、いつの間に。
 ちーちゃんに見せると、むしりとられてしまった。

 このヒレを湯の中で放すとひらひらと落ちる。
 流れに任せて静かに落ちる軌跡は、同じということがない。

 ちーちゃんは興がって、今度は洗い場から湯船に放り投げた。やはり着水するとひらひらと落ちるが、稀に沈まないこともある。
 そもそも、イルカの湯温計は絶対に沈まない。そこからちぎれた胸ヒレが沈む。沈むだけでも不思議なのに、沈まないこともあるというのは更に不思議だ!

 二人で何度も繰り返す。あ、着水する時の角度によって沈むスピードが違う。
 だんだん寒くなる実験の話でした。



2005年09月26日(月) 箸の上げ下ろし

子の年齢:1才8ヶ月

 ちーちゃんが大人の真似をして箸を持ちたがる。
 意外に上手に持つので、姑が短いお箸を買ってあげる、と言うのだが、わたしは「待った」をかけた。以前保育士さんに、あまり早く箸を持たせると、握り箸などのおかしな持ち方が固定されてしまう恐れがある、と言われたからだ。
 「でも、ちーちゃん上手に持つぜ。」
 「ゆうじさんも持ち方がおかしいんです。あまり早く持たせるのはどうかと思います。」
 と、夫を引き合いに出してみた。
 「え、ゆうじ箸の持ち方おかしいけ?ちゃんと持っとる筈だぜ。」
 夫の箸の持ち方は、一見正しいが、よく見ると中指が遊んでいる。こういう箸の持ち方だと、小さいものをつまんだりすることができないので、ご飯などを掻き込みがちになる。

 箸の持ち方がきちんとしていると、大人になったときに品の良いイメージを与えるではないか。
 とにかくわたしにとってゆるがせに出来ない大問題なのである。
 
 自分の息子の箸の持ち方がおかしいことに気づかないなんて、姑はちょっとおかしいんじゃないかと思った。
 ところが、よく見ると姑も持ち方がおかしい。夫と同じで中指が遊んでいる。自分の箸の持ち方がおかしいことに気づかずに、自分と同じ持ち方を教えたのだ。
 舅の箸の持ち方は、と見てみると、ちゃんと中指で支えている。
 誤りも伝承されるのね。お義父さんが箸の持ち方教えてくれればよかったのに。



2005年09月22日(木) エビカニクス

子の年齢:1才8ヶ月

 保育園で流行っていると聞いて早速購入した。
 泣く子も踊りだすというCD、買わないテはない。
 
 そして待望のCDが届いた-☆
 初日こそ怪訝な顔をしていたが、翌日から毎晩エンドレスにリピート演奏しているので、仕事中も頭の中をぐるぐるとこの曲が流れる。
 曲に合わせて踊るのでとっても運動になるが、一晩中かけているとうるさくてかなわない。
 テレビを見ていようが、音のなるおもちゃで遊んでいようが、エビカニクスを止めると不平を言うのだ。

 そのうち知らずに口ずさみそうでコワい。



2005年09月20日(火) なぬ?食中毒?

子の年齢:1才8ヶ月

 それまで便秘気味だったちーちゃんが、木曜の夜にゆるい便を大量にした(汚くてすみません)。
 切れ痔に悩んでいたので、便秘解消と喜んでいたのも束の間、金曜の明け方、朝と2回もゆるい便が出た。
 下痢だー。しかもちょっと下血気味。
 ちーちゃんは乳児の頃からよく血便をしていたのであまり気にならなかった。おまけに切れ痔も治ってないし。
 いつものことだ、病院に寄ってお薬だけもらって保育園に行こう、と気軽に受診した。

 医師は怖い顔で、「おかあさん、何をのんきな。O-157って知ってますか?」と言う。
 えええ?食中毒?
 詳しくは便を採取して4日間培養してみないとわからないが、食中毒の薬を飲んで外出を控えなさい、という。
 
 そんなぁ、日曜日は初めての運動会で、パパが名古屋から帰ってくるというのに。

 「下痢が止まったら運動会に出ていいですか?」と確認してみる。
 「この年齢で本人が運動会を楽しみにしている訳がない。親だけが楽しみにしているんだ。自分の子供が元気なときに、他の人が食中毒の子供を連れ歩いていたらどんな気がしますかね。」
 と手厳しい。
 
 ここまでいわれたら諦めるしかない。シュンとして、その日はちーちゃんもママもお休み。
 
 夫の実家に居候して、姑の手料理を毎日食べている身分としては、食中毒騒動はとてもデリケートな問題だ。帰宅して、食中毒の疑いがあると説明したら、姑は息巻いた。
 「ウチでは新鮮なものしか食べさせていないから、保育園か週末の外食が原因に違いない。」
 保育園なら集団感染になるし、外食といっても日曜の昼に実家で食事しただけ(行き先を告げていなかった)だ。まだ何も言っていないのに他所に悪者を作られても困る。

 しかし、姑の調理プロセスに、以前から気になる点があったので、悩んでしまった。
 食器洗いに使っているタライで野菜も洗うし、ヤカンも冷やす。初めて見たときは、オエーと思った。
 
 検査結果がわかるまでは何も言うまい、と思ってはいたが、帰ってきた夫とそんな話をしていると、だんだん姑のせいで食中毒になったような気がしてきて、この先不安になってくる。
 夫の単身赴任で今後3年間母子でここに暮らすのだ。繰り返し食中毒になったら?
 
 もはや家族の中では食中毒が既成事実になりつつあった。
 
 さて、4日間お薬を飲んで近所で過ごし、検査結果を聞きにいくと、
 「何もおらんかったわ。」
 なぬー?
 だから言うたねかー。時々血便するって!
 「でも血便は血便だから、検査は必要だからね。」
 医者として正しい処置だとは思いますが、運動会を返せー!



2005年09月14日(水) 夜驚

子の年齢:1才8ヶ月

 週末お昼寝していて、寝起きが悪かった。ものすごく泣いて暴れるので、抱っこして揺らしてやるのだが、一向におさまらない。どこか痛いのだろうか、と心配になり出した頃に、まるでスイッチでも切れたかのように、ニコニコしていつも通り遊び始めた。
 ヘンだな、と思っていたら、保育園でもこのところそんな風で、1時間ぐらいしか眠らないのだそうだ。
 夜中にママが床を離れるのが悪いんだろうか?ちょっと反省して、夜通し添い寝してみた。

 うーんでも、漫画(『新 凍りついた瞳』)に出てきた「夜驚」という言葉が気になる。関係あるのでは?
 
 ネットで調べてみると、正にちーちゃんの状態が夜驚であることが判った。
 夢遊病の一種で、2才〜6才までの子供には普通に起きることらしい。怖い夢を見たまま運動神経だけが覚醒してしまうので、抱っこしてなだめても効き目がないんだそうだ。
 夜驚のきっかけはストレスであることが多いが、家族旅行などの楽しい経験がきっかけになることもあるらしい。自然に治るので、夜驚のときは無理に目覚めさせたりしないで、危なくないか静観すればよいのだそうだ。
 
 夜なべ仕事のせいじゃないのね。



2005年09月12日(月) やっぱり、二語文

子の年齢:1才8ヶ月

 今日ははっきり二語文を喋った。「にゃあにゃあ、いった」
 聞いた途端に、はっ、とした。ママもちーちゃんも。
 誇らしいような、後戻りできないような。
 
 何かが出来るようになる、ということは、甘えが許されなくなるということだ。ちーちゃんも気づいたに違いない。自分がもう赤ちゃんではないことを。
 抱っこやおっぱいがだんだん遠のいていくことを。



2005年09月11日(日) 二語文?、ビミョー

子の年齢:1才8ヶ月

 とうとうちーちゃんが二語文と取れなくもないことを喋った。
 実家で母と二人でちーちゃんを寝かしつけようとしていた時のこと。何かタイミングがずれて、なかなか寝てくれない。そのうち母が先にダウンしてしまった。
 眠る母のまぶたを指して、
 「ばーちゃん、ねんね。」
 と言った。
 「ねんね」という単語も、ちーちゃんの口からは初めて聞いたので、偶発的な羅列かもしれずなんとも言えない。後になって思い返すと二語文のような気がしてくる。
 ボキャブラリーを増やしたいのか、大人の話す言葉の中で、響きの面白い単語、強調されている単語などを繰り返すことが多くなってきた。



2005年09月09日(金) おかげさま

子の年齢:1才8ヶ月

 母親になってから、「おかげさま」だな。と思うことが多くなった。

 フェリシモ(頒布会の1種)の年間予約コレクションで、今月から「時代を映すコミック」というのを申し込んだのだが、第1回目の配本がなんと、児童虐待を扱った、『凍りついた瞳』だったのだ。
 現代社会を漫画で捕らえる、というのは洒落た試みだと思って申し込んだのだが、初回にしてはあまりにもテーマが重くないですか?イタタタタ・・・。

 育児真っ最中の人が読むにはあまりにも辛い内容で、内臓がしくしくする。

 我が身を振り返ってみると、今のところ虐待しないで済んでよかったなー、と思う。私一人の手柄ではない。ばーさんのような言い種だが「おかげさま」なんだと思う。
 夫をはじめとして、義父母、実父母、職場の同僚、保育園の先生方がみんな優しくしてくれるから、そして何よりちーちゃん自身が健康で素直だからなんだろうな。
 私は弱い人間です。どうかこの先も「おかげさま」が続いてくれますように。ちーちゃんを損ねることなく育てられますように。
 そして、日本人の宗教というのは、仏教でも神道でもなく「おかげさま」教なんだろうなー、となんとなく思いながら、今夜も眠りにつく。神様も仏様もキリスト様もよろしゅうに・・・、ムニャムニャ。



2005年09月03日(土) 手足口病!ママも

子の年齢:1才7ヶ月

 久しぶりに食器洗いをしたせいか(!)、手指のあちこちがちくちくする。赤く腫れているところもあるようだ。
 なんだか足裏もちくちくする、いつも洗濯機の排水ホースの近くで歯磨きしているからかな?この家のアメニティはヒドいからなー。
 唇もかさかさして痛いし、生理で体が弱って風邪ひいちゃったかな?

 あれ、でも手足に水泡が・・・。おまけに口の中に口内炎が沢山・・・。
 ここに至ってどうやら自分も手足口病らしいことがわかった。小児科に行ったついでに聞いてみると、
 「あ、こりゃ間違いない。お母さんは普通うつらないんだけどなー。山奥で育ったの?」
 と言う。
 手足口病は1回なると免疫が出来るので、子供の時に1回やって、あとはうつらない、というのが普通らしい。
 ううーん。
 幸か不幸か、ちーちゃんの病状を身をもって知ることになった。
 手足口病は本当にツライ。イライラして粗暴になるのもむべなるかな。
 お箸を持っても指がちくちく、ご飯を食べても口がちくちく、お散歩行っても足裏がちくちく。
 大好きな滑り台を登らなかったのは、そういう訳だったのね。

 でも一つだけ違うことがある。
 ちーちゃんはお散歩の途中で足がちくちくしたら抱っこをねだれるが、ママは抱っこをねだれない。
 くねくね内股で、泣き泣き歩くしかないのだ。



2005年09月01日(木) 手足口病になる

子の年齢:1才7ヶ月

 近頃あまり歩きたがらない。お散歩には行きたいようだが、すぐに抱っこをせがむ。
 サンダルだとよく歩くが、靴を履かせると歩かない、あの靴は歩きにくいのかもしれない、と義父が言う。
 見てみると足裏に沢山水泡がある。
 ひどい靴擦れだ。かわいそうに、なるべくサンダルを履かせよう。
 そのうえ急にふくらはぎに赤斑が目立ち始めた。いつの間にこんなに蚊に刺されたんだろう、気をつけなければ。
 
 夏が終わって朝晩冷え始めたからか、夜中に軽く咳をするし、食欲もあまりないようだ。
 食事中に上あごを触ったりするが、見てみてもなにもない。上あごにはりつくようなものは食べていないんだけどなー。

 と思っていたら、保育園で、「手足口病のようですよ。オシリにも沢山出てます。」と言われた。
 おかしいなー、と思っていたこと全てが、この病気の症状だったのだ。

 家に帰って義母に話すと、
 「おかしいと思ったらすぐ病院行かんにゃー。」
 と言う。
 自分だって一緒に暮らしてて、気づかなかったくせにー。男の子4人育てた自慢の経験はどうしたー!


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