子の年齢:6ヶ月2週 読んでいる本:「私の仕事」(緒方貞子著 草思社)
生後6ヶ月を経過すると母親からもらった免疫がなくなるという。まるでそれを裏付けるかのように、37.8℃の熱を出した。 前日の夕方から、ぐずぐず言っていたのだが、「たそがれ泣き」かなんかだろうとあまり気にしていなかった。 翌朝機嫌よく目を覚ましたので、3種混合ワクチンの2回目を接種しようと、体温を測った。いつもはだいたい36.4℃ぐらいなのに、37.1℃と出た。 乳児は37.4℃まで平熱なので、おかしいなーと思いながらも、あくまで予防接種を受けようと病院へ行く。 病院で熱を測ったら、あれ、れれれ?、37.8℃もある。驚いて診察してもらうと、「喉が真っ赤、こりゃしっかり風邪ひいとるわ、こんなに喉が赤けりゃ食欲なくなるけどね。」 食欲はしっかりあった。 以前ラ・レーチェ・リーグで「赤ちゃんが生まれてパパが取り残された気分になるのを、どのように解消してますか?」というテーマでディスカッションがあったのだが、うちのパパはちーちゃんをとっても可愛がってるし、育児全般に理解があって協力的だから、何の苦労もありません、などと返答したことがあった。 それは出張ばかりで一緒に生活していなかったからだということに最近気づいた。 最近パパが、ちーちゃんのまねをして手足をばたつかせ、「ぼくもぼくも○○してー」と言うのを、ただの悪ふざけだと思って無視していたのだが、実はヤキモチをやいているのだ。 ちーちゃんをかわいがる気持ちは同じでも、少し僕にも気持ちを向けてね。向けていないわけではないんだけど、伝わっていないみたい。そういう心のケアもママの仕事なのね。
子の年齢:6ヶ月1週 読んでいる本:「緒方貞子−難民支援の現場から」(取材・構成:東野真 集英社新書)
育児は外野のプレッシャーとの戦いだ。 夫も義母もあまりわたしのやり方をとやかく言わないのだが(少なくとも表立っては)、実母は、やれ、頭の形が変だから背骨が歪むだとか、泣かせてまでうつ伏せにするのは精神衛生上よくないが、やっぱりうつ伏せにしなくてはならないとか、いろいろ難しい注文を付ける。 保健師さんは更にキビシイ。「ゆっくり過ぎます」と言って口撃してくる。
その上先日は予想もしていないところから攻撃を受けた。 2才の男の子を持つ友達が久し振りに里帰りしていて、遅ればせの出産祝いを持って来てくれた。実家にちーちゃんを預けて出かけているところに、実家に訪問があったので、帰りがけにちょっと会ったら、 「あんた、まだ母乳やっとんがけ?この暑いがに、離乳は?果汁は?他のもんで水分取らせんにゃ、あんたが倒れるよ。(あんたまだ母乳やってるの?この暑いのに、離乳は?果汁は?他の物で水分を取らせなくては、あんたが倒れるよ。)」 と、のたまうのだ。 彼女は3ヶ月で乳が止まったため、ミルクで育てたそうで、内心気の毒に思っていたくらいなのだが、本人は意に介さないようだ。それどころか他人の母乳育児にまで意見するとは! 更に、「早く離乳食始めないと、咀嚼が脳の発達を促すんだから、知能の発達も遅れるよ。」 と、続いた。 え?だって、母乳って哺乳びんと違って、自分で吸わないと出てこないから、充分アゴの運動になってるんだけど。アゴの運動が少なくて知能が遅れるとしたら、それはミルクの場合では? もうとにかく言ってることがオカシイ。もともと強いこと言う方だったけど、子供産んでから更にひどくなったなー。
うーん、もしかして彼女、ちゃんと母親している自分はエライ、とか思ってないだろうなー。 そりゃ、夫に「育児って大変なのよ!」ってエラそーな顔するのは構わんけど、家族以外の人に「育児って大変、わたしは偉い」って素振りするのはどうかなー、と思う。
子の年齢:6ヶ月 読んでいる本:『緒方貞子という生き方』(黒田龍彦著 KKベストセラーズ)
いつの間にか自分でうつ伏せから戻ることが出来るようになった。 ある寝苦しい晩、夜中に目が覚めてみてみると、ちーちゃんは寝ながらうつ伏せになっていた。窒息するのでは?とすぐ仰向けにしたが、それからも時々寝ながらうつ伏せになっている。わたしにうつ伏せにされて泣いていたのが嘘のようだ。 寝返りが出来るようになってみると、ちーちゃんは恐ろしく寝相が悪い。左右に転がるだけでなく、お尻を中心にして90℃横を向いて、ばんばん布団を蹴っている。 首据わりの遅いひ弱な子だと思っていたのに、いつの間にか寝相と足癖の悪い子になっている。嬉しいようなおかしいような。
子の年齢:6ヶ月
とうとう生まれて半年が経った。 ちーちゃんは自分でうつ伏せになって遊ぶようになった。本当は這って進みたいようだが、うつ伏せになることしか出来ないので、うつ伏せになっては泣いている。仰向けに戻ることはまだ出来ないようだ。 仰向けに戻してやっても泣いているが、しばらくするとまた自分でうつ伏せになってとにかく泣いている。 彼なりに自分と戦っているのかもしれない。邪魔をせず様子を見る。 離乳食はまだ始めていない。哺乳瓶にお茶を入れてやっても、遊ぶだけで飲まないくせに、大人がお茶を飲んでいるグラスを取ろうと手を伸ばす。アイスキャンディーを食べていると穴が開くほど見つめる。そろそろ始め時なのかもしれない。
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