江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ
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2014年07月26日(土) |
殺人罪と傷害致死罪はどちらが重いのか? |
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裁判官の感覚は市民感覚とはズレている。犯罪者を毎日見てきた彼らは、人殺しなどは日常であり、1人や2人殺した人間などはよく見かける普通の被告である。その事件の背後にあるもの、そして残虐な殺害方法などを全く考慮せずに「1人だから15年」「2人だから無期」などと量刑を判断する。
たとえばストーカー行為の末にリベンジポルノをばらまき、相手の少女を殺害した池永チャールストーマス被告は全く謝罪も反省もせず自己の行為を正当化しているわけだが、裁判官はおそらく「一人殺害で心神耗弱だから15年」というふうに機械的に量刑を決めるのだろう。
東名高速を長時間泥酔運転し、追突して二人の幼児を焼死させた男は、当時の法律では「業務上過失致死罪」で裁かれ、その最高刑は5年なのになぜか裁判官は一年間割り引いて懲役4年という判決を下した。これが裁判官の常識なのである。いかにそれが世間のまっとうな感覚とズレているかが問題とされ、危険運転致死傷罪という罪が新たに作られてはじめて量刑を重くすることが可能となった。しかし、その成立要件は妙にハードルが高く、ただ飲酒してるだけでは危険運転ではなく、正常な運転ができていないことまで証明しないといけなかった。せっかくの法律も裁判官や弁護士という法律を悪意に運用するプロたちが骨抜きにしてしまったのである。なんでおまえらは犯罪者の味方なんだとオレは怒りを覚えたのだ。
どうして裁判員制度が導入されたか。それはプロの裁判官がダメだからである。市民感覚とあまりにズレたその価値観少しでも修正するために司法の場に市民が参加したのである。その結果起きたことは量刑の重罰化であったのは当然のことである。それが市民感覚というものだ。
抵抗できない幼い子を長期間虐待して殺害する行為は死刑になってもおかしくないとオレは思っている。そんなむごいことができる人間は社会にとって危険そのものであり、地上から消え去ってほしいというのが正直なオレの感想である。ところが裁判官は違うのだ。なぜか裁判官の頭の中には「子殺しは通常の殺人よりも量刑は軽くする」「子どもの価値は大人よりも軽い」「親にとって自分の子は所有物だからどう扱おうと勝手」という先入観に基づいた間違った前例主義があるのだ。
そういうロボット裁判官の目には、裁判員の「こんなヤツは重罰だ!」「こんなクソ野郎は死刑だ!」という裁判員の考えは、「ただの直感的評議」と受け止められ、「法律のプロである自分たちの下す量刑が正しい」と映るのである。だから覚醒剤の運び屋をしている暴力団員でもせいぜい数年の刑にしかならないのである。それが前例だからだ。その大量の覚醒剤がどれほど多くの人を廃人に追い込み、人生を破滅させたかなどという深い考えから処罰を重くするという発想は今の司法関係者にはない。
法律が時代の変化に追いついていないという側面もある。信号待ちの時に脱法ハーブを吸ってそのままクルマを暴走させる馬鹿が人をはねて死なせることはそろそろ殺人罪を適用してもいいのじゃないか。その結果が大量殺人に結びついたらそこに「未必の故意」を認めるべきじゃないのか。大阪で母親が食事も与えずに部屋にカギを掛けて幼児2人を閉じ込めて餓死させた事件は最高裁まで争われたが「懲役30年」で確定した。裁判員制度の結果として課せられたこの量刑に対して「重すぎる」という批判が司法関係者からあったらしい。しかし、「食事を与えないという虐待の末の殺害」と考えればオレは重いとは思わない。
抵抗できない幼児を長期間虐待してその結果として殺した行為に対して「殺人罪」ではなくて「傷害致死罪」を適用して10年を求刑したことに対して、まっとうな市民感覚を持つ裁判員が「それは殺人ですわ!」と求刑を上回る懲役15年という結論を出したのはオレに言わせれば「それがまっとうな市民感覚というもの」である。
ところが裁判官はこの結論を最終的にひっくり返してしまうのだ。7月24日、最高裁で白木勇裁判官はこのように語ったという。「量刑は直感によって決めれば良いのではない」彼は補足意見で評議の前提として量刑傾向の 意義を裁判員に理解してもらう重要性を指摘し、「直感的」評議を戒めたという。裁判員がまともな感覚で「求刑超え」判決を下してるのに、それに裁判官が歯止めをかけようとしてるのである。
何ヶ月も虐待した末に殺すことと、ただ単純に殺すことを比較した場合、市民感覚では前者の方が残虐で悪質だが、裁判官にとっては後者の方が重い罪となる。なぜなら前者は傷害致死罪で後者は殺人罪が適用されるからだ。
長期間のいじめの末にいじめられた子が自殺に追い込まれることは殺人に等しいとオレは考える。しかし裁判官は絶対にそのようには考えない。あくまで「前例に沿って」判決を下すのである。そして「法律にないもの」は自分で考えて判断できないのだ。名簿データを盗むという行為に対して「無形物」であるから窃盗罪を適用しないのである。
覚醒剤使用者の罰は、入手元をすべて明らかにして、売った方の罪をきちっと確定できた時のみ減刑、他は懲役10年以上とかにすればいい。芸能人は決して入手元を明かさない。そして明かさないことで「あいつは口か堅い」とまた復活できるのである。いかに芸能界の汚染度が高いかということだ。覚醒剤や脱法ハーブの罪を「前例主義」ではなくて、「これからは時代に合わせて倍返しでいきましょう!」というふうに、量刑が世論に合わせるという考えは裁判官の頭の中にはない。「どうせこんな軽い罰しかないから・・・」と人は犯罪を起こすのである。今もしも覚醒剤の売人がすべて死刑ということになれば、暴力団はその引き合わないビジネスから撤退するしかなくなるだろう。軽い罰しかないからこそシノギとして成立するのである。
司法関係者の本来の使命は、正義を実現することである。犯した罪にふさわしい罰を与えて、そうした愚かな行為に対して警鐘を鳴らすことである。泥酔運転で幼子二人を焼死させたクソ野郎の量刑を5年から1年割り引いて4年にした裁判官は人間の心を持たないクズである。オレがその亡くなった子の親なら、その場で裁判官に飛びかかり首を絞めたかも知れない。「ふざけるな!」と。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年07月25日(金) |
寒いところを教えてください! |
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猛暑である。大阪もついに体温クラスの熱さに突入した。しかし、オレが腹が立つことがひとつある。それは「節電」である。今までは涼しかったはずの場所がそんなに涼しくないのだ。
大学時代、オレは貧乏学生ながらもいちおうエアコンは持っていた。そういうわけでどうしても暑さに耐えられないときはエアコンを使用したが、電気代もかかる。昼間に自宅アパートにいてエアコンを使うというのは実にもったいない。それでオレは昼間には図書館とか商業施設とか冷房のよく効いた場所に出かけて過ごすことが多かった。その当時は「冷房は28度に設定」などという発想もなく、どこでもよく冷えていたのである。
京都よりも大阪はもっと冷えていた。それは大阪特有の「冷房がガンガン効いてることはお客へのサービスだ!」という発想である。大阪で喫茶店に入るととてつもなく寒いことも多かった。暑いからとかき氷を注文しても、食べていて寒くなる上に冷房のせいでも寒くなるので、最後は震えながら完食するということもあったのだ。
しかし、状況は全く変わった。今や社会の隅々まで「節電」意識が浸透し、どこにいってもあまり冷房が効いていないのである。映画館の中では暑く感じることが多いのだ。きっと設定温度が28度くらいなんだろう。そんなのはオレのような暑がりにとっては全く冷房の意味がないのである。
オレはクルマのオートエアコンをふだんは21度に設定している。そのクルマに最近長男を乗せることが多いのだが、いつも長男は防寒用のジャケットを羽織って乗り込む。「おとうのクルマは寒すぎる!」ということだ。この「寒すぎる」というのは、クルマの中でオレが話す内容のギャグがあまりにもくだらなくて「寒すぎる」という比喩的な意味ではなく、ただ単に「冷房が強すぎて寒い」ということらしい。
クルマの助手席に乗せてもらって、「寒すぎる!」と文句をつけるのは失礼だと誰もが思っているのか、オレはその寒さに文句を言われたことがなかった。しかし、息子の発言からオレが快適と感じている温度は、世間の普通の人々にとっては寒すぎるということが明らかになったのである。
オレは大学の4年間を京都で過ごしたが、真夏の京都にはほとんどいなかった。在学中のオレは、祇園祭も大文字の送り火も知らずに過ごしたのである。その時期はたいてい信州や北海道にいた。夏休みで旅行しているということもあったが、そんな時期に暑い京都にそもそもいたくなかったのだ。だから卒業してから夏の京都に出かけたときに、その異常なまでの暑さにオレは愕然としたのである。「こんなところでオレは暮らしていたのか!」
関西電力がいつまでたっても「原発再稼働」にこだわってまともに代替発電のための準備をしてくれないので、今年の夏の関西は「電力不足」のまま夏を越えることになる。もしも地獄のような猛暑が押し寄せて、誰もが「もうアカン・・・」とエアコンを使えばどういうことになるのだろうか。停電という事故が起きるのではないか。そんなことを考えるとオレのような「暑がり人間」に対しても「おまえも我慢しろ!」という世間からの風当たりが強くなるのかも知れない。
暑いのをがまんしたらダメだ。熱中症で死ぬこともある。
だからオレは涼しいところをいつも求めている。どこかに「冷房はおもてなし!」という時代錯誤のことを考えてる店はないのか。キンキンに冷えている涼しい無料駐車場つきの公共図書館はないのか。温度設定が壊れていて寒いくらいに冷えているイオンモールはないのか。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年07月21日(月) |
プーチンはオランダ国民に土下座して詫びろ |
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ロシアがウクライナ国内の親ロシア派に武器供与して、ウクライナ国内でのテロ活動を行わせていたことは公然の事実だった。そのことに関して西側諸国は非難しながらも本気で怒ってるようには見えなかった。
アメリカはシリアの反政府組織に武器を供与している。オバマにしても多少後ろめたいところはあり、それで正面切って非難できないということなのかも知れない。しかし今回巻き込まれたのはオランダやマレーシアというウクライナでもロシアでもない第三国だった。
ロシアが一般市民を平気で虐殺する国家であることは過去の歴史からもよくわかる。終戦直後に満州から引き上げる日本人は戦車に挽きつぶされ、樺太では避難民の上を機銃掃射したり、小樽に向かう引き揚げ船を潜水艦の魚雷で撃沈したりした。
しかし、現代においてもそれを平然とやり遂げることを国際社会が許すだろうか。オランダ首相はプーチン大統領に「マレーシア航空機撃墜事件」に関して事実関係を究明することを強く求めている。
アムステルダムからクアラルンプールに向かう途中にウクライナ上空で撃墜されたマレーシア航空機の乗客乗員の遺体は親ロシア派武装勢力に持ち去られ、その所有する現金やクレジットカード、貴金属類は略奪されているという。このような無法がなぜ起きるのか。それはウクライナ国内にいる「親ロシア派武装勢力」というのが、ただのならず者の集団であり、ウクライナの治安を破壊する目的でロシアから武器援助を受けた強盗団であるということを如実に物語っている。このような無法を国際社会は看過してはならない。そしてすべての黒幕がプーチン大統領であることは誰の目にもわかる。プーチンはどうやってこの責任を取るのか。
今もしも今回の撃墜事件で家族を失ったオランダ人の一人が、プーチンに復讐しようとして自爆テロを決行したとすればオレはその行為を讃えたくなるかも知れない。もちろんこの世に正義のテロなんてものはありえないし、それは単なる殺人であって正当化されるものではない。しかし、プーチンが「自分には責任はない」などと問題をごまかそうとすればおそらく遺族の怒りは頂点に達するだろう。もしもオレがこの撃墜事件で家族を失っていれば冷静でいられるだろうか。答えは「否」である。
今、オランダの軍がウクライナ東部に侵攻してロシア派の武装勢力を全員殺害しようと攻撃を仕掛けるならばオレはその軍事行動を支持する。少なくとも今ウクライナ東部に展開している親ロシア派勢力はただの夜盗のレベルでしかない。こんな連中に対して情けを掛けてやる必要はない。投降しないものは全員射殺すればいい。
ロシアの軍事力を背景にクリミア半島を勝手に独立させ、ウクライナ国内でテロを起こし、プーチンはやりたい放題だった。しかし、自分の配下のならず者どもがまさかこんなひどいことをするとは思わなかっただろう。もっともロシア兵というのは世界で一番外道の兵隊で、韓国軍と並んで戦場でのレイプや虐殺は日常茶飯事であり、そんな奴らが面白半分に民間機を撃墜したのは驚くことでも何でもない。
事態を終息させる方法がひとつだけある。それはプーチンがいますぐオランダに赴いて土下座して詫び、ウクライナから一切手を引くことである。すべての駐留軍を撤退させ、クリミア半島を返還し、公職から身を引いて修道院にでも入って懺悔することだ。プーチンよ、おまえのくだらない野望のせいで無辜の多くの民の命が一瞬にして奪われたことを忘れるな。この人殺しめ。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年07月18日(金) |
飲酒暴走男は死刑にすることを決めませんか? |
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小樽で女性3人が死亡、1人が重傷となるひき逃げ事故を起こしたクソ野郎は、12時間ずっと酒を飲み続け、朝からテキーラを飲んで泥酔状態で巨大なRV車を運転して時速100キロ近い速度で歩行中の被害者たちをぶっ飛ばした。このような事故を「過失」と言えるのか。これは明確な「殺人」ではないのか。このような行為はまぎれもなく「平和な市民に対するテロ」ではないか。もしもオレが裁判官ならこの行為を「殺人」と認定し、この泥酔クソ野郎には「死刑!」と宣告したい。
事件を起こした海津雅英容疑者(31)は、同じビーチで、半日にもわたり、酒を飲んでいたとみられている。2013年夏、この男はフェイスブック上に、海辺でビールをぐいぐいと飲む姿を掲載している。
事故現場は、ビーチとJRの駅を結ぶ一本道で、左右には、木々が生い茂っているものの、それほど見通しが悪いわけでもない。ただ、道幅は、車がすれ違うのがやっとといった程度である。そこに歩行者も歩いているわけだからスピードの出せる道ではない。そこをこのクソ野郎は、携帯電話の操作をしながら時速100キロ近い速度で暴走したのである。これがどれほど危険なことであるか誰でもわかるだろう。
飲酒運転だけではない。脱法ハーブ運転で暴走事故を起こす馬鹿も増えている。被害者たちのやりきれない気持ちを思えば、こういう連中の行為が「過失」で片付けられることにオレは納得できないのである。つまり、これらの事故の加害者たちは自分の意志で酒を飲み、ハーブを吸引し、その後に自分の意志でクルマを運転したわけである。これがたとえば自分の意志で刃物を持ち、自分の意志でそれを使って人を殺すこととどこが違うのか。オレにはどちらも同じレベルの行為にしか思えないのだ。どうして裁判官は同種の事件を「殺人」と扱わないのか。
飲酒運転の罰金は重くなった。オレは何度か帰宅時に飲酒検問を受けたことがある。飲酒運転など100%しないオレはどれだけ検問を受けても全く平気なんだが、検問している場所はいつも同じである。もしもオレが「検問逃れ」を意図して帰宅するならば、絶対に検問にひっかからないコースを選んで帰宅することは可能である。おそらく常習的飲酒運転者はそうして検問を逃れてるのだろう。つまり警察の取り締まりも実にいいかげんで、「取り締まっていますよ!」というアリバイ作り程度のものでしかないのだ。だから悲惨な事故は減らないのである。
なぜ盛り場で飲んだ人間を尾行して駐車場からクルマで出てきたところを捕まえないのか。なぜアメリカ村で脱法ハーブを買った人間を尾行して、家を突き止めて検挙しないのか。そういう大切な犯罪防止のための活動はしていないくせに、安全な住宅街で駐車違反を検挙したり、イズミヤ松原店のそばでシートベルトの取り締まりをしている警察官はクソだとオレは思うのである。おまえらはものごとの軽重がちっともわかっていないのだ。
アメリカ村に多数存在する脱法ハーブ屋をなぜいますぐ一斉に取り締まらないのか。なぜそれらの闇ビジネスを放置しているのか。どうして釜が崎ではいつでも一見さんが覚醒剤が買えるのか。そんなものおとり捜査をすればすぐに検挙できるのに、警察は手を出さないのである。なんらかの利権が存在し、暴力団と警察の間に密約があるからお目こぼしされているとしかオレには思えないのだ。
オレがクルマを運転していて一番怖いのは、こういう暴走野郎にぶつけられて死ぬことではない。こういう暴走野郎を避けるために回避行動をとった結果、オレが加害者になってしまうことである。ぶつけられて死ぬのならそれは運が悪かったで済む。しかし、オレが自分の身を守ろうとして回避した結果、関係のない第三者を死なせることとなったらオレはどう申し開きすればいいのか。
暴走車を避けた結果、歩行者をはねてしまうけど自分の命は助かるという場合と、歩行者をはねずにはすむけど自分が壁に激突して死ぬという場合と、いったいどちらを選ぶべきなのか。そんな究極の選択はしたくないのである。無法者は道路の上からすべて追放してもらいたいのである。
あと、アル中のやつ、つまりいつも酒飲んでいるような人間から免許を剥奪しておいてくれ。運転しながら酒を飲んでるヤツは基本的に100%アル中である。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年07月15日(火) |
トヨタ86もスバルBRZも卑怯である |
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クルマは進化した。今や軽自動車でもスマートキーの時代だし、今時マニュアルエアコンなんてありえない。そういうものはついていて当たり前になったからこそコストも下がってるのである。そう思ってオレは、購入を検討しているスバルBRZやトヨタ86のカタログを見ていて、その装備品を知って唖然としたのだ。なんと、205万〜300万程度の価格帯の中で、もっとも高いグレードを選ばないと、オートエアコンとスマートキーが標準でつかないのである。なんということだろうか。さまざまな「当たり前の装備品」が、なぜかメーカーオプションやディーラーオプションとなっていて、差額を出さないと装備されないのである。デジタルメーターもBRZでは標準だが、86では最上級グレードにしかつかないのである。たぶんみんな迷わず最上級グレードを買うのだろう。
オレは自動車メーカーやディーラーはせこいといろんな場面で思う。たとえばフロアマットというシロモノがある。このどうでもいいような、おそらく汎用品があればたったの3000円くらいで済みそうなものは、なぜかディーラーオプションという形で5万円近かったりするのである。なんでこんなものがそんなにぼったくり価格なのか。
そういえば14年前に三菱FTOを購入したときも同じことを思ったのだった。そのときにセリカとどちらを買うかと考えていたのだが、排気量の小さいセリカの方がかなり合計価格が高かったのである。4気筒1800CCのセリカの方が、V6・2000CCのFTOよりも高かったような気がする。また、安い方のFTOはセリカでオプションになってる多くのものが標準装備されていた。そのため、両車の価格差はますます大きくなってしまっていたのだ。値引きもFTOの方が大きく、その結果オレはかなり安くFTOを購入できた。その直後にFTOはリコール騒ぎがあり、そのお詫びということで最初の車検までの3年間、オイル交換はディーラーで無料でやってもらえた。なかなかラッキーだったのである。なぜあの頃FTOが不人気で売れずに生産打ち切りとなり、高くてぼったくりのセリカの方がよく売れていたのか全くもって不思議である。
工業製品というのは量産効果がある。もっとも多くの台数を生産しているトヨタが圧倒的に有利で、同業他社はトヨタと同じ水準のクルマを同じ価格で販売すればかならず損をしてしまうのである。同じコストでは絶対に作れないからだ。ところが国産車を比較した場合同じ車格ならトヨタ車が一番高価で、マツダや三菱はかなり安いのである。どう考えてもトヨタの方がはるかにもうかるということがわかる。値引きしないと勝負できない他社は最初から同じ土俵で戦えてないのである。
トヨタは最初から安売り戦争なんかしたくないと考えている。売上高に対する利益率の高さが際立ってる今の状況を変える気はないのだ。それは業界全体を守ることにもつながっている。価格競争なんかしないで、どの会社も繁栄していくというのが今の日本の自動車業界なのである。価格カルテルのようなものが暗黙の了解で存在するのだ。また買う方も馬鹿である。たとえばトヨタ車ならば、ほぼ中味が同じ車でもレクサスのエンブレムに変えるだけで値段を100万円上げてるのをホイホイ買うのである。オレはあきれてモノも言えないのである。
自動車業界に「コストを下げよう」という意識は薄い。そういう努力は下請けにやらせようと最初から思ってるからだ。テールランプとか、ドアハンドルとかをメーカーの枠を越えて共通化してしまえばコストも大きく下がるし、汎用品メーカーもどんどん参入してこれるようになる。オレの今乗ってるFTOはドアミラーの自動格納機能が故障していていつも手動で倒すのだが、交換するのに5万と言われてあきらめたのである。だったらいちいち手で倒す方がいい。そういうものを同じ規格の共通部品にしたらどれだけコストは下げられるだろうか。
クルマは高い買い物だ。そして若者がどんどんクルマ離れしている理由の一つは、コストを下げて値下げするのではなくて、自動車メーカーが利益を出すことしか考えてないそのユーザー無視の体質にもある。実に情けない話である。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年07月10日(木) |
こんなゆるキャラはいやだ |
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鳥取というと何を思い浮かべるだろうか。普通は「砂丘」である。他に鳥取というと、今は水木しげる記念館のある境港では「ゲゲゲの鬼太郎」関係のキャラが人気を呼んでるし、「名探偵コナン」にゆかりの街もある。しかし、羽柴秀吉が吉川経家を攻めた鳥取城攻防戦を知ってる者はかなり限られると思うのである。そんなことは日本史オタクしか知らない。
秀吉はデマを流して米を高値で買い占め、城内の米倉の米まではき出させてから攻撃を仕掛ける。大事な備蓄米まで売ってしまったために、攻められた鳥取城はたちまちに食糧が不足してしまうのである。秀吉のこの策は黒田官兵衛が立案したとされる。
なんとその鳥取城の兵糧攻めにちなんだゆるキャラ、「かつ江さん」が鳥取市によって採用されたのである。オレはびっくり仰天した。なんでこんなふうに悪意のあるキャラを選ぶのか。冗談と言うよりは何か鳥取を貶める目的があって採用したとしか思えないのである。このゆるキャラは、ぼろぼろの着物を身にまとって、食べるものがなくてカエルを握っている女性を描いている。いやはや、誰がこんなのを好きになるのか。
もちろん鳥取市民や県民も猛反発した。鳥取市のWEBサイトからはすぐにこのキャラは外されたそうだが、なんでも名前を変えてあくまでこのイラストのキャラは採用したいという方針らしい。
しかもこの名前の「かつ江」だが、おそらく鳥取県にはたくさんの「カツエ」さんがいるはずだ。「克江」「勝江」「勝枝」などいろんな文字をあてることができるが、その名前自体はありふれているものなので、おそらくこのキャラが自分の名前と同じ人はものすごい不快感を覚えることは間違いないのである。
それにしてもオレが不思議なのは、こういう悪意のあるゆるキャラを選んでしまう鳥取市の職員の見識のなさである。本当に「アホか!」と思ってしまうのである。いったいどういうわけでこんな反発を招くようなものを選ぶのかと。
ゆるキャラといえば、奈良の「せんとくん」もひどいと思った。なんか意味不明の宇宙人のようなあのキャラは、奈良の持つ雅やかな古都のイメージをぶちこわしたのである。しかも今はさらに増殖していろんなところで土産物とかに使われてしまっているのだ。オレはあんなものをのさばらしている奈良県民のことを悲しく思うのである。オレが奈良県民ならばきっと使用停止を求める署名運動をしただろう。
日本中でゆるキャラがブームになっていて、他と差別化をはかるためにはインパクトのあるものが必要であるというのはよくわかる。「くまモン」や「ふなっしー」の大人気ぶりをみれば、鳥取も「かつ江さん」で大ヒットを狙ったのかも知れない。しかし、あまりにもこのキャラはいただけないのである。不幸をネタにしたこのキャラは笑えないのだ。冗談ではすまされないのだ。本当に餓死してしまったその時代を生きた人たちにとって申し訳ないのだ。だからこそオレはこの「かつ江さん」の使用に反対するのである。
ところで大阪にも何かゆるキャラがあるのだろうか。もしかしたらあるのかも知れないが、そんなことちっとも考えたことなかったのである。大阪にはそんなゆるキャラに頼らなくてもいくらでも特徴がある。道頓堀の「グリコ」の看板と、かに道楽の「カニ」があればそれで十分である。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年07月08日(火) |
FTOいりませんか? |
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2000年8月に登録したオレの愛車の赤いFTOはとうとう走行距離20万キロをこえて、2度目のタイミングベルト交換となった。ついでにウォーターポンプなども交換したわけだが、次の車検は来年の8月である。
さて、毎日の通勤に使用しているこのFTOなんだが、そろそろ次の車に乗り換えようと思っている。しかし、走行距離はかなりあるものの、全くトラブルなくこれまで走ってくれたし、きちっとメンテナンスしているので状態もかなりいい。燃費も10キロ/L程度で全く問題なく、貴重な5速マニュアルシフトである。
先日、ダイハツの販売店で新しくモデルチェンジして登場したコペンを見た。しかし、一目見てそのぶさいくな感じに「これだけはないな」と思った。全くスポーツカーらしい精悍さも優雅さも感じられない。先代コペンの方がはるかにかっこよかった。きっと多く人が同じように思っていることだろう。
そういうわけでオレは次に登場するホンダS660を待ってるのだが、それももしかしたら期待はずれかも知れない。そうなるとどうすればいいのか。
とにかく、毎日運転するということで次も新車を買うつもりでいるのだが、その候補としてオレはなかなかこれという相手に巡り会えないのだ。友人からは「そのまま死ぬまでFTOに乗れ」と言われる始末である。
オレがFTOを手放したくない理由はただ一つ、きっと廃車にされてしまうからである。前に乗っていた日産EXAもそうだった。そんな貴重なカルトカーであるのにさっさと廃車にされてスクラップ化されてしまうのである。実にもったいないのである。そういうことならば、ちゃんとこの車が好きでていねいにメンテナンスして乗り続けてくれるような方に譲りたいのだ。
そういうわけでこの日記に書けば多くの人の目に触れるだろうから、中には「FTOが欲しい!」という人もいるかも知れないし、赤いMT車のFTOを探し求めている方がいるかも知れないというわけで、こうして記事にするのである。
まあそういうわけだが、考えたらオレが次に乗る車もまだ決まってないのに、それまではこのFTOを手放すわけにもいかないのである。だから手放す時期は未定だが、可能性が高いのは来年の自動車税の時期の前ということになるだろうか。税金を払ってから手放すよりも、その前ということになる。それにしてもなんて日本の税金は高いのだろうか。オレは今年も自動車税をクレジットカードで納付したが、そのあまりの高さにいつも怒り狂っているのである。
もしも手に入るなら乗りたいという車はいくつもある。トヨタ2000GTとか、フェアレディZ432とか、しかしそういう車は現代の快適な車とは全く違った世界だろう。おそらく「快適」という世界からは対極のような存在である。そういうことを考えると、エアコンもよく効いてるし、快適に音楽を楽しめるFTOは天国である。古いクルマゆえのさまざまな問題、音がうるさいとか、乗り心地が悪いとか、そういうものはさまざまあるのだが、それでも今自分が手にしている価値は、なかなかに捨てがたいものであることも十分に理解しているのだ。
今回こうして日記に書いたことで、興味のある人がメールをくださればそれはそれで嬉しいのである。もちろん譲渡時期に関してはまだはっきりとは決められないけれども。
いつもクルマを持ち込んでお世話になってる修理工場でこう言われた。「毎日乗るんですから、そろそろ新しいのにしないと・・・」全くその通りである。むこうにしてみてもこんな旧車のお世話をしないといけないのは迷惑な話である。
そういうわけでオレは近々、FTOを手放すことになるのだろう。今のペンネームのきっかけとなった日産EXAを手放したときも寂しかったが、そのときと同じように今もなんともいえない気分なのである。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年07月04日(金) |
「県議」に「嫌疑」なのである。 |
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いや、ダジャレではなくて、兵庫県議の野々村竜太郎に詐欺の嫌疑がかかってるのである。なんとこの47歳のオッサンは1年間に200回近く出張し、領収書を添付しないまま政務調査費からおよそ300万円を支出していたのである。本当に年間195回も出張していたのだろうか。195回も日帰り出張すると、ほとんど地元にいられないのである。その間の議会活動はどうしていたのだろうか。
その不明瞭な支出に関して釈明を求められた記者会見で、なんとこの野々村議員はただただ号泣して、意味不明なことを泣き叫んで、結局きかれているカラ出張疑惑に関しては何一つ釈明しなかったのである。その釈明動画を見てオレはただ笑うしかなかった。泣いて許されると思ってるのは幼稚園児のレベルなんだが、その幼稚園児レベルの県会議員がいる兵庫県議会という世界に深く同情するのである。
この195回の出張というのが、小遣い稼ぎのためのカラ出張であるということは、常識で考えてもわかるわけだし、一般企業でこれをやれば下手すると懲戒解雇なんてこともあるわけだ。しかし兵庫県議会は特にこれを追求しようという姿勢も見せてないし、当の野々村議員は「手引きに従った適正な内容」と開き直ってるのである。いや、そもそもこれは「詐欺罪」で告発されるべき問題であり、政務調査費という名目で公金を詐取してるわけで、このオッサンはいますぐに逮捕されてもおかしくないとオレは思うのである。もしもこの問題を放置するならば、兵庫県議会は何の自浄能力もないクソみたいな世界ということになる。
今回の動画だが、その泣き方や水の飲み方のある特徴に対して、全く別の疑惑を投げかけている人たちもいる。まあそれはかなりうがった見方であると思うが、少なくともオレはこの釈明動画を見てすぐに「こいつはまともな人間じゃない」と思ったのである。騙されてこの馬鹿に投票してしまった西宮市民は深く後悔していることだろう。
もっとも政治家というのは「国のゼニをチョロまかしてフトコロに入れる」というのがそのシノギのメインであり、これまでの金権政治家たちというのもうまくそういうやり方で蓄財してきたのである。田中角栄もそうだし、小沢一郎もそうである。金丸信もチョロまかしたゼニを割引金融債にしていたのである。だからこの野々村竜太郎が特に変わったことをしているわけではない。彼は彼で「この政務調査費という名目でゼニをチョロまかしてやるか!」と思いついたわけであり、その使途があいまいな政務調査費でキャバクラの女の子の調査をしている議員も実際にいるわけだから、城崎温泉で芸者を上げて調査をしていたのだったら正直にそれを釈明すればよかったのである。彼が考えついた方法が仮に「カラ出張」であったとしても、別の巧妙な方法でチョロまかしてる議員たちもきっと大勢いるわけで、なんで自分だけがこんなに追及されるのかと号泣して訴える彼の怒りはある意味正当なのである。オレだけじゃなくてみんな悪いことしてるじゃないか。どうしてボクチンだけ悪者にされるんだよ〜と泣いてるのである。まるで幼稚園児である。
野々村議員は2013年の政務調査費で切手を175万円分購入したということも今回明らかになっている。いったい175万円分も切手を買ってどうしたのだろうかと思うわけで、そこでうがった見方をすると野々村議員がその切手を金券屋に持ち込んで換金したのではないかとゲスなことをオレは想像するのだが、やっぱりそこは議員様なんだし、そんな疑惑を追及されるとまた号泣して必死で否定しそうなのである。かといってその疑惑に対して周囲を納得させるような合理的な説明は全く返ってこないのである。
今、西宮市民はそんな馬鹿を選んでしまったことを深く後悔しているだろう。しかし、ここはやっぱり開き直って、「我が市の代表!」として世界にアピールするのも一手だと思うのである。少なくともあの号泣パフォーマンスは世界の多くの人々の失笑を誘ったわけで、それだけでも大いに話題になってくれたと思うのだ。西宮にこんな馬鹿がいるということで逆に話題になったのである。
今、野々村議員はマスコミ各社に対して取材の自粛を申し入れてるという。オレは彼のやったことは「詐欺」「公金詐取」だと思ってるから、即座に逮捕されて留置場にぶち込まれてもおかしくないと考える。もっとも議員の場合はいきなりそういうことにはならないだろうが、これを手続き上の問題ではなくてちゃんと「刑事事件」として動けるようにしてもらいたいし、そういう不正をするヤカラは公衆の面前で逮捕してもらいたいとオレは考えるのである。
それにしてもあの動画は今年一番笑ったのである。下手なお笑い番組よりもよほど迫真の演技だったのである。くだらないネタしかもってないお笑い芸人はいますぐに野々村議員のところに弟子入りするか、あるいは野々村議員は潔く議員辞職して、今度はその「泣きパフォーマンス」を売りにして芸能界入りを目指せばいいのである。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年07月01日(火) |
ラップ口座なんてやめておけ! |
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金融機関に資産運用を任せる「ラップ口座」に、お金を入れる人が急増している。利用できる額が数百万円まで下がり、使いやすくなったからである。手元にまとまったお金がある人に便利なサービスだが、手数料が高いことや資産が目減りするおそれがあるなど「落とし穴」もある。証券会社などでつくる日本投資顧問業協会によると、ラップ口座の今年3月末時点の残高は1兆3760億円にのぼり、前年の約1・8倍に増えた。契約件数も10万5706件で、約2倍にふくらんだという。
「投資のプロが上手に増やしてくれる!」といううたい文句で証券会社は顧客を勧誘しているようだが、そんなものはあてにならない。というか、こういう金融商品はリスク軽減のために分散投資するので、どうせ日経平均の上昇程度のUP率しか見込めないのである。下手すると元本割れということも起きる。しかし、毎年手数料はきっちりと取られてしまうのだ。それも預かり資産に対して0.5%とかいうふうに目減りしていくのである。実にばかばかしいのである。
どうして証券会社がこんな詐欺みたいな商品を勧誘するかというと、それはリスクをすべて個人投資家の方に押しつけ、確実に利益を出す仕組みだからである。どんな運用の下手なファンドマネージャーが損を出しても、その損は顧客の損であり、証券会社は全く損をしないどころか、手数料はしっかりともうかるのだ。証券会社の方は「がんばって運用益をあげなければならない」という義務は全くない。「値下がりしました!」でオシマイである。そのくせ勧誘時には「確実に儲かる」などと甘い話で誘うのである。だからオレはこれを詐欺商品だと思うのだ。
もしもあなたが手元に数百万円の資産があって、それを銀行預金よりもマシなもので運用したいと思っているならば方向は二つだ。一つは高配当で優待のもらえる株式で運用することである。たとえば東京ディズニーランドの親会社であるオリエンタルランドの株主になれば、配当金がもらえるだけではなく毎年株主優待でディズニーランドの株主用パスポートがもらえる。行く時間がなければ金券ショップで売却すればいい。またオリエンタルランドの株価はずっと右肩上がりで上昇している。株の値上がり益も見込めるのである。
優待で飲食するなら、ゼンショーだ。7月1日の終値で1038円だから、1000株購入するには103万8000円いるわけだが、そのゼニを出して株主にいったんなってしまえば、毎年優待お食事券が送られてくる。半期ごとに1万2000円ずつ、通年で2万4000円分、タダで飲み食いさせてもらえるのだ。ゼンショーの傘下企業であるすき家、ビッグボーイ、ココス、ジョリーパスター、はま寿司、牛庵などでこの優待券は使えるわけで、これだけ種類が豊富ならば食べ飽きるということもない。もちろん配当金ももらえるわけで、配当+優待で年間4%くらいの利回りになるのである。優待についてもっと知りたかったら、書店の店頭に並ぶ桐谷さんの本でも買えばいい。その優待生活は実に優雅である。
もう一つの選択肢が、優待なんかいらない、ゼニだけが欲しいという方向である。そういう方には、それなりの高配当銘柄がたくさんある。NTTドコモは年間の配当利回りが3.8%もある。しかも最低取引単位が小さいので17万円ほどで株主になれる。今政府がしきりに勧めているNISA口座で運用するのにちょうどいいのである。そういう高配当銘柄をいくつか保有していれば、毎年しっかりと配当金というお小遣いがもらえるのである。もちろん株価の値下がりで目減りする可能性もあるが、その場合はラップ口座も同じように元本割れするだろう。何よりも大事なのは、ラップ口座みたいに勝手に毎年ピンハネされていく心配がないということである。毎年財産から0.5%ずつ信託報酬をぼったくられるということは、もしも運用実績がプラマイゼロだった場合、22年後には元本の90%を割り、50年後には元本の77%になってしまうのである。つまり、時間が経てば経つほどどんどん減ってしまうわけで全く貯蓄の意味がないのである。そんな詐欺みたいな仕組みであるラップ口座の残高がどんどん増えてるというのは、オレには悪い冗談としか思えないのだ。ああどうして国民はこんなに馬鹿なのか。
なぜNTTドコモがこんなに高配当なのか。そこにはちゃんとからくりがある。NTTドコモの最大株主はNTTなのだ。もはや固定電話事業というのは終わってしまったビジネスモデルである。そうなると収益は期待できないわけで、親会社であるNTTが食べていくためには高収益をあげている子会社のNTTドコモから収奪するしかない。その手段が株式の配当なのである。日本にNTTという企業が存続する限り、そこに大量の社員がいる限りにおいて、この収奪は永久に続くわけで高配当の仕組みは安泰なのである。
日産自動車が高配当なのも同様の理由である。日産は大株主であるフランスのルノーに永遠に収奪されるわけで、そのために日産は高配当なのである。我々が配当目当てで保有するとしたらこのような宿命を持つ銘柄に注目すれば良いのだ。
まあそういうわけだから、これからNISA口座を開設してとか、これから退職金を運用してとか思う人たちは、決して証券会社の人たちの話なんか信じてはいけない。連中は昔も今も自分の会社が儲けることしか考えていない。顧客に儲けさせることなど全く考えず、いかに顧客のゼニをむしり取ってそれを自社の利益にするかしか考えていないのである。日本を代表するN証券とかはまさにその代表である。
さて、今は東京五輪とかリニアとかアベノミクスとかで景気のいい話ばかりだが、いずれそれも終わる。少子高齢化とか生活保護の増加とか、消費税率の上昇とか悪い材料もいずれどんどんやってくるのである。その時に運用益がマイナスになり、しかも手数料もとられてラップ口座は解約希望が殺到するだろう。もちろん証券会社には何の損害もないのである。すべて顧客が損をするだけの仕組みだからだ。そんな詐欺にだまされてはいけないのである。
追記:もしも証券会社がオレをヘッドハンティングして運用をまかせてくれるならば、きっとオレはちゃんと顧客が幸せになるような運用をするだろう。買いだけではなくて売りも組み合わせて運用すれば、どんな局面でも利益を出すことが可能である。しかし、一介の暴言コラムニストにそういうチャンスをくれるような証券会社はどこにもないのである。オレが過去に書いた「ハメこまれた人たち」シリーズでも読んでくれれば、オレがどの程度の知識を持ってるかはわかりそうなものだがなあ。客に損ばかりさせてるそこらの馬鹿証券マンよりもはるかにオレの方が投資のことは詳しいぜ。
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