paranoia kiss
    

昔の曲を聞きながら。
ビールを片手に。
どしゃぶりの雨の中。
あの人の誕生日。
君がいない夜。
こっそりひっそりあの人を思い出す。

もう思い出せないけれど、
どうやってお誕生日をお祝いしたかも思い出せないけれど。

あの頃からは、想像できないほどの、
お互いの時間人生が過ぎてしまった。

それでも、この日を忘れることなく。
間違いなく、あの人の誕生日。

愛する妻と子供と。
もしかしたら、仕事納めで飲んでいるのかもしれない。
すっかりあの頃のことなんて忘れているだろうけど。

ここに、しっかりと覚えている人間がいる。
お誕生日おめでとう。
クリスマスプレゼントとお誕生日プレゼントは一緒なのかな。
それとも、別々に貰ってるのかな。

想い出がいっぱいだ。

2007年12月28日(金)



確固たる信念の元、振舞ってきたつもりだ。
周りに振り回され、
とうとう自分でも善悪の判断ができなくなってきた。
損得勘定に走ってしまった君に呆れ。
損得勘定より、善悪判断ができる人間だと思っていたのは、
自分だけだったと今更気づく。

言葉に発するのが苦手だけれど、
文字にすることさえ億劫になってしまっている。

確実に時間が過ぎて、
日時が変わり朝がやってきているんだろうけど、
何も解決しない留まったままのような感じ。

狭い球体を全力疾走している気分。
前はどっちだかわからなくて、
頭をごんごんとぶつけている。

目に見えるものと目に見えないもの。
どっちに比重を置くかで全く捉え方が変わってくる。
目に見えないから配慮を察して欲しいんだけど。
何を言ってもどういう態度をとっても、
何も感じない下等動物に
深呼吸を3度して200歩退いて対応する。

人間引き際が肝心。
押されっぱなしだから、すっと身をかわしてみる。

2007年12月18日(火)



そして今日もお酒の力を借りて。
こんなにお酒に失礼な態度を取るのもひさしぶりだ。
結局は、ぐだぐだになって倒れこんでも
脳内は忙しい。
来週のカンのごみ収集日はえらいことになりそう。

両極端でアンバランスだといわれたことがあり、
それを象徴するかのように
頭がいくつかに分かれている感覚。
そこで、微分積分と確率統計を一気にこなしているような。

その分、現実世界ではどもり、
舌を噛み、ああ、ええ、うう、えとえと、を繰り返す。

瞬間湯沸し器のように沸騰するかと思えば、
切れかけの蛍光灯のように反応は後手。

道徳的にも社会的にも
抹殺、排除されなければいけない人間が、
この世に蔓延り、
残って欲しい人物は若くしてこの世を去る。

それでも、毎日の日課である彼女の文字をたどる。
更新されなくても。
それがせめてもの恩返し。
たくさんんことを教えてくれて、
たくさんのやりたいことができなくて。
永遠を誓う約束はもうすぐだったのに。

こうやって、思いのままに綴ることができる。
それも、命あるからであって。
そう思うと、目の前の悩みはちっぽけなもの。

この世を去った彼女は、
一番したいそれさえ叶わない。



2007年12月16日(日)



更新頻度が高いのは煮詰まっている証拠。
お酒の力を借りて、ぶちまけてみる。

どうにもならないことをどうにかするのは好き。
達成感があるから。
それでも、見くびられている、
そして、手の内が見えている人間を相手にするのは非常に疲れる。

民事と刑事両方の案件がある。
現金決済で。と言ってきたのに、
請求書の段階で、自動車検査証のコピーと
車の傷の写真を撮らせて欲しいという。

請求先が変わるなら、この請求書は書き換えないといけないし、
自動車検査証のコピーは個人情報保護法及び、
正当かつ相当の理由が見当たらないので、
提示、開示提出の必要性はないと告げる。

だいたい、真っ当な保険会社なら、
車検証のコピーを貰ってこいだの、写真を提出せぃなど言わない。
有資格者の仕事やないか。
現物確認で充分や。

見くびられている感あり。
話すのがおっとりしているのと、童顔の顔を恨むしかない。
そして、普段は、世の中わかってませーん。と
演技しているせいか。

分をわきまえている人間は、
自己主張もしなければ、いくら知識があろうと
それは表面に出さずに飄々としている。

地球の端と端で話をしている感覚。
何もかもシナリオは見えているけど、
見えていない演技をしている。

早くエンドマーク打ちたい。
できれば、全面勝訴のハッピーエンドで。

2007年12月15日(土)



未だ現実として受け止められないでいる。
9つ年下の彼女がこの世を去るなんて。
勇気ある周りの人達の言葉により、
やっとようやくその事実を知る。
この土地で雪が降ることは滅多にない。
そして、星よりも月が好きだと言った彼女を思い出し空を仰ぐ。
今日は、月さえみえない曇り空。

此処ではみることのできないダイヤモンドダスト。
きらきら輝くそれのように文字を紡ぐ彼女が大好きだった。
昔の自分を見ているようで、放っておくことができなかった。

その土地では見ることのできない、嗅ぐことのない
金木犀の画像をすぐに送らなかったことを後悔している。

今年のクリスマスプレゼントを用意したというのに。

声にならない声で叫ぶ。
会ったことがなくても、言葉を交わしたことがなくても
いつだって心配していた。と。

2007年12月14日(金)



イルミネーションの綺麗な季節。

あの人といった神戸の街を忘れることができない。
そして、一人であの人が毎週のように通ってくれた街へ
たった一人で行ってきた。

わんこと走り回った公園。
あの人のライバルと働くことになった空間。

忘年会の席で、酔っ払った勢いで、
みんなに付き合ってることを言ってしまった居酒屋。
エビをうまく剥くことができなかったあの人が、
照れながら、冷やかされながらいた空間。

休日のオフィス街を一人泪をぽろぽろと流しながら歩いた。

分かり合えると、分かり合えてると
傲慢にも自分だけが思っていたことに気づかされた。

あの人と別れたことも
君と知り合ったことも後悔している。
たった一人で生まれて、たった一人で死んでゆく。
たった一人でいればこんなことを考えずに済んだのに。

いつか、後悔するとわかっていながら、
何事もなかったように同じ時間を過ごす。

2007年12月03日(月)



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