paranoia kiss
    

メールフォームからメールをくださった方。
どうもありがとうございます。
文字を紡ぐ時間が非常に少なくなっております。
という、非常に見苦しいいい訳を。
今後ともよろしくお願いします。

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学生時代の謝恩会があった場所で、
芸能人の披露宴が。
土砂降りだけれど。

花嫁の泪と思えば。

芸能人であることを除けば、
どこにでもいるカップルなんだろう。
ケンカも別れの危機も乗り越えて。

お幸せに。

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そして、おばあの14回忌。
男と遊んでいて、病院に着いたときには
彼女は意識不明だった。

悔やんでも悔やみきれない。

朝からお線香1本で謝る。
許してもらえはしないけど。
同じく泪に暮れる雨の日。

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ここ数日、左鼻からの出血が止まらない。
カロリーオーヴァーなのか。
非常に甘いものばかりを好んでいる。

鮮血をまじまじと見る習慣がついてしまった。

2007年05月30日(水)



何年かぶりにネイルサロンへ行く。
髪と爪は長いほうがいい。と言った男がいたっけ。

髪は短いほうが似合う。

好きと向き不向きは違うことを知る。

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自分の思うとおりになったから、
お風呂掃除がしたくない。とそんなことは言わないでおく。

手袋したって、折れるときは折れる。

せめて、先端の水色だけは残って欲しい。

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そして、美容院でやけくそで
おもくそタバコをぷかり。

どうなってもいいや。と思う瞬間。

ちょんちょんの髪になってしまう。

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ベッドで思い切り足をぶつける。
爪は折れ、ペディキュアがはがれる。
朝になって残骸を見つけ、ようやく気づく。

飲みすぎたせいにしておきたい。
意識はあったけれど。

2007年05月28日(月)



1年ほど過ごした街が画面に映し出されていた。
こよなく愛したあのお店も。

あの人が僕の友人の隣で
食後のひと時を過ごしながら見ているのが
容易に想像できた。

僕は、君と、あの街を見ていた。

いつかきっと行こう。と言ってくれたけれど。
まだまだ遠い土地である。

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もしかしたら。
僕の中に宿った命を大切にしていたならば。
あの人はまだ隣で笑ってくれていただろうか。
かすれた声を聞き続けることができたんだろうか。

でも。
週末ごとにギャンブルに出かけるんだろう。
そうやって口に出せない不満を
澱のように溜めていく一方だったんだろう。

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何が正しいのか、
そのときの選択がよかったのか。
死に際までわからないようにできているのか。

ビールと焼き鳥片手に
笑って逝けたら。
そんな人生になれば。


2007年05月25日(金)



君が居ない日に限って、
嵐のような事件が起こる。

じっと部屋で蹲り、
嵐が過ぎるのを待つのみ。

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報われない。と分かってて、
手を差し伸べるしか方法がない。

切ない役割を毎日繰り返す。

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やりきれないからペディキュアを塗る。

足だけ君に反抗のゴールド。

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布団を干したら、暑すぎて眠れないという
漫画のような夕べ。

2007年05月23日(水)



夜がすっかり嫌いになった。
短いけれど、しっかりと覚えている夢を
何本も見る。

ようやく寝付いたと思えば、
朝刊が入る音で目覚める。

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目がしょぼしょぼで、すっかり眼鏡のお世話になっている。

愛用のブルーのフレームは
もうがたがたで。

体と心と共に。
メンテナンスが必要なときかもしれない。

2007年05月19日(土)



大好きなバンドがテレビに出ていた。
ご丁寧に君は録画してくれる。

目の前の君を想って泪が流れたけれど、
頭の中では全く違う人のことを想っていた。

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周りと自分を比較して、
周りを羨ましがる自分がいる。

たった一人であくせくしていると
思い込んでいる勘違い。

それぞれに辛いことはあるんだろうけど。
それでも、見かけだけでも
楽ちんそうな人を羨ましく思う。

人には楽ちんそうにみせかけよう。
澱はぐっと飲み込んで。

2007年05月15日(火)



例えばの話。
物凄く好きな人の嫌な部分に
これ以上気づきたくないから、
結婚という選択をしない。

相手の全てを受け入れられる。というのは、
奇麗事であって、
本当に許せないことの、理解できないことの
1つや2つあるはず。

だから、そこそこである相手と結婚してもいいんじゃないか。

大好きだった人が
だんだんとぼやきになる対象になるのは、
できれば避けたい。

本当は大好きな人と一緒に居られるのが
一番いいんだけどさ。

僕のことだから、一緒に居る時間が
長くなればなるほど、ぼやいてしまうだろう。

だから、あの時、あの人と
結婚しなかった。というのは正解だったかもしれない。

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そこそこの人と結婚したとする。
あくまで、そこそこだったんだから、
悪いことには目をつぶる。

良さを発見したら嬉しくなる。

そこそこの相手と結婚したのは自分だから、
自分に言い訳しながら生きていくのはみっともないけど。

大好きな人と結ばれなかったときのいい訳。

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あの人とライヴに行った6月がやってくる。
そして、僕はそのCDをとうとう手に入れてしまった。

君が買ってくれる。と言ったけど。
理由まで知っているのに、そこまで無謀なことは
お願いできなかった。

豪雨暴風の中、聞いている。
あの頃の僕が色あせないまま甦る。
君が好きだと言った僕を取り戻したいんだ。

いつも第3者に邪魔されるけど。

2007年05月10日(木)



話を摩り替えられるということ。
全部、僕のせいにすればいいでないか。

いつか、君たちのほうが、先にいなくなるんだから。
何もかも、思い通りにいかない。ということが
そんなに嫌なのか。

残念ながら、僕だけは君たちの色には染まらないよ。

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二人でおなかから怪しい音がしている。

うつるようなことは何もしていないのに、
それもウイルスの仕業か。

別々の袋に入った、同じ薬を飲む。

そんなところまで、同じでなくていいのに。

2007年05月08日(火)



空っぽになった体と、
一杯になった頭を抱えて、
家を飛び出した。

行くあてなど、どこにもないのに。

街に出て、浴びるほど飲もうと決めたのに、
休日だと気づく。
今度からは前もって、計画して飛び出そう。
知ってる店はどこも閉まっている。

君と知り合った頃、一人の時間を過ごすのに
よく使った店を思い出した。

開いていてほっとする。

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お酒を飲むと決まって彼のことを思い出す。
いつもいつも決まったものしか飲まなかった。

今でも坂の多い、ラーメンのおいしい街にいるんだろう。
連れて行ってくれる。という約束は果たされないまま。

浮気とか、ふたまたというものが、どうしても許せなかった。

今の僕からは想像できないくらい、
堅物に生きていた。

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やっぱりやりきれなくて、豪雨の中家を出る。
始発電車は様々な顔ぶれで。

明け方まで飲んでは、必ずコーヒーを飲みに
立ち寄った店を思い出した。

いろんな人種がいて。
モーニングは喉を通らず、コーヒーだけ。

本を持っていない、ということが、かなり窮屈で。

一人の時間も過ごせなくなってしまっている自分に
改めて気づかされる。

今更だけど、取り戻したい自分がいる。

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肉体が老いるまで生きつづけるならば、
傷つくものは精神しかない。

なんど、身体に終わりを迎えさせようとしたことか。
不思議と今回はそんな気分にならず。

ぼろぼろの心だけひきずって、
居場所のない僕は、
住民票記載通りのこの空間に戻ってきた。

何か変わった?
何も変わらない?

精一杯の抵抗と反抗は徒労に終わる。

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ただ残ったのは、間違いなく大好きだったカクテルを2杯、
そして、コーヒーを飲んだ。ということ。

眠ることもできず、
怠惰な身体を引きずって一日を終えた。

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僕が出て行っても、君の両親は咎めもしない。
諦められている。ということが
これだけ救われる事とは。

2007年05月03日(木)



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