彼から仕事終わったって電話をもらった。

待ち合わせのバス停に着いて、ふと振り向くと彼が後ろにいた(^^;)
開口一番

『何、その髪！』

怒ってる・・・。
いつもはバスに乗ったら隣に乗せてもらえるのに、
今日はダメだって。。
バスを降りてからもずっと話してもくれない。
後ろも振り向かず、すたすたと歩いて行く。
店に着いて、やっと声を聞いた。

『せっかく伸ばしてたのに、何で切ったの！』

「前髪切ってもいいって言ったじゃん。」

『言ってない。』

「うそだ！言った。酔ってたけど・・聞いたもん。」

『嫌いなのに、言うわけない。』

「似合わないんだもん！
　奥さんと一緒なのも嫌なの！
　じゃあ、髪変えたら、私まで嫌いになるの？」

『奥さんと一緒にしたいんじゃない！
　俺の好きな髪にさせたいだけ。
　じゃあ、acoは、俺の嫌いな髪にわざわざするの？』

「似合わないもん・・・。」

『似合うか似合わないかは、俺が決める。』

「嫌なの・・。」

『俺が嫌いでも、するんだね。』

「似合わない。」

『わかった・・。じゃ、帰りな。』

今夜は共通の友人のライブに行く予定だった。
それなのに、
彼は、帰れって言う。。

「どうして？」

『いいから帰りな！俺は行くから。』

そう言っていなくなった。
もう始まる。
ほんとに私は連れて行ってくれないんだ。。
私はそのまま動けず・・そのビルの階段で座り込んでいた。
どのくらいだろうか・・・1時間も経ってないかな。
やっぱり彼と話しなきゃ
エレベーターに乗ろうとしたら、彼が居た。

でも黙ってるだけ。
怖い顔して私を見てる。
こんなことで・・
何で・・
ぐるぐるいろんなこと考える。
涙もでてきた。

『aco！』

返事しない私を置いて、エレベーターで降りて行った。
帰っちゃう！
前に一度置いて帰られたことある。
慌てて階段を駆け下りる。
雨の中外に飛び出したけど、彼の姿が見えない。
どうしよう・・・。
電話した。
でもすぐに切られちゃった。
何度もかけ直す。

「どこにいるの・・・」

雨の中電話をかけながら彼を探す。
何度目かの電話をしながら、ふと振り返ると・・彼がすぐ後ろに立ってた。
よかった・・・。
やっぱりダメだ・・・
私が謝らなきゃ・・・。

「ごめんなさい・・rikuの言うとおりにする・・・。」

少し考えて、ため息をつき・・
店に戻るように私を促す。無言でついて行った私にドアの前で振り向いて言う。

『暗くなるんじゃないよ！』

その後は、いつもどおりだった。
飲んでてもいつもの彼。
今さっきの出来事が嘘のよう。。
なんとか許してくれたんだ。

前髪切るんじゃなかった。
自分的には若く見えるようになったと思うんだけどな・・
お店のお兄さんは、今の方がいいよって言ってくれた。

確かに。。
少しパーマをかけたのはちょっと失敗だったと思ってるけどさ。

そんなに怒ると思わなかった。。

今日は逢いに来てくれるかな・・・。
ちょっと期待して
同僚からの誘いも断り（笑）
まっすぐ家に帰ってた。

けど・・
8時過ぎても電話ないや。
帰っちゃったのね。

諦めて、家事をいろいろと(^^;)
と、姫が呼びに来た。
携帯鳴ってるよー！
彼だ(^-^)

「今帰り？おつかれさま。」

『もうちょっと早かったら寄ろうと思ったけど・・疲れた、帰る。』

「そう・・。」

『明日逢えるからいいでしょ。
　8：30に店でね。』

「一緒に行けないんだ。。」

『わかったよ。じゃ、電話する。
　もう着いたから。。』

「あー待って。今夜は？」

『少し、するよ。』

「ん＾＾」

夜もネットで
他愛もない話が楽しい。

明日は、逢える。
そうだ！
美容院に行こう！
前髪切っていいってお許し貰ってたんだ。
びっくりさせてやろ。。
怒られたりして(^^;)

毎日電話くれる。
昨日は、出られなかったけどさ・・。
今日は、
仕事中ではあったけど、
なんとか出られた。

『どこにいるの？』

「○○　まだ仕事中だよ。。」

『○○ー！？　もう・・・。』

もしかして、
逢いに来てくれようとしてた？(^-^)

でも私も・・・
逢いたかったよぉ・・・。
火曜日・・から逢ってないや。

我慢、我慢。

電話くれるだけでも十分。

19時すぎ仕事の打ち合わせ中
バイブにしてた携帯がバックの中で鳴ってた。
彼だ・・・。
直感的にそう思った。
でも、出られない。

20時半打ち合わせ終わって
着信見ると
やっぱり彼
2回かけてくれてる・・・。
でも
もうかけ直せない。

仕方なくメールした。

『お疲れ様。』

すぐにレスが返ってきた。
もう家のはずなのに。。

ちょっと疲れも取れた気がした。

思いがけずに早くから逢えた。

あなたが凄く心配してくれてるのがわかった。

でも

『俺は側にいてやるわけにいかないんだから。』

わかってる。。

私は・・・あなたしか頼れる人がいない。

けど


あなたには、頼れない。

『ふたりでいる時に、俺が倒れたら・・。
　acoは、どうするだろうね。』

電話でなんとなくそんな話になった。

『当然、救急車呼んだりするだろうけど・・
　いろいろ聞かれたりするでしょ。関係とか。。』

そんな事考えてなかったけど・・
若いからって、わかんないもんね。
不摂生してるし・・・。
しょっちゅう、立ちくらみだ、頭痛だって聞くし・・・。

「気をつけないと、ダメだよ！！」

『大丈夫だよ、今は。
　少し前は、血液どろどろ状態でやばかったけど(^-^;
　今は、健康診断でもすべて健康。』

「うん。。」

『大丈夫だよ。
　・・でもわかんないからね、何があるかは・・・。』

「私は、rikuが倒れたら、絶対にどうやってでも、死なせないようにするからね！」

『わかってる。それでいい。
　別に後先考えなくても。。』

「うん。多分考えられないかな。」

『acoが同じようになっても、俺はそうするよ。』

それで別れる事になっても・・
元気で居てくれる方がいい。

楽しかった昨日と打って変わって・・・
今日はブルー
奥さんの誕生日だもん。。
ご両親も一緒にお出かけだって言ってた。

金正日と同じ誕生日なんて・・かわいそうね。
そんな事で自分を慰める。
虚しい。。

夜になって、
携帯にメールが入った。
ネットに呼んでる。
「ネットできたんだ。。」

『する予定だって言ってたでしょ！』

「今日楽しかった？」

『別に楽しくはないよ。』

「何で」

『普通だもん。子供の買い物だったし。』

「お祝いしたでしょ。」

『してない。ケーキは買ったけど、俺、ちょうど寝てたらしい。』

「？寝てたらしい？」

『ムチャクチャ眠くって、7時ごろテーブルの横で寝てた。
　起こしたらしいけど、起きないから子供と奥さんだけで食べてた。
　それだけ疲れてたんだよ、昨日ので。』

「じゃ、acoのせいだ。」

『計画的犯行でしょ。』

「何で！14・15でいいって言ったの、rikuじゃん！
　計画的なら、今日にしてるよ。」

『acoにとったら、14の方がいいでしょ。』

「14たって、ちゃんと奥さんの食べてその後だし。。」

『acoのも食べたじゃん。』

「食べるのは、毎年食べてくれるもん。」

『じゃ、いいじゃん。』

・・ま、いいや。
最後に聞いてみた。

「じゃあ、昨日は楽しくなかったの？」

『楽しかったよ。』

なら、よかった・・。

ちょっと手違いで、予定が狂い・・・。
温泉のはずだったんだけど、長距離ドライブに変更。

それはそれで、十分楽しかったけどね。
久しぶりに助手席に乗せてもらえたし。
街を腕組んで歩けたし。

彼は疲れたかなー
温泉つかって疲れを取るはずが・・・
ずっと運転で逆に疲れさせちゃった(^-^;

『17時には家に帰る予定。
　スノボ行っても、いつもそのくらいには帰るもん。』

「晩御飯食べて帰ることあったじゃん。」

『それもあるけど・・今日はだめ！』

「どうせ明日休みなんだからいいじゃん・・。」

なんて言いながら・・・結局こっちに帰って来たのは、
21時半（笑）
私は、嬉しかったけどね。

途中のＰＡで、ウェアとボードを濡らす。

『濡れる場所は決まってるんだよ。』

ペットボトルの水を手に
どう見ても、怪しいふたり（笑）
アリバイ工作中なの、バレバレだわね（笑）

今年で3回目
毎年ちゃんと私のチョコも食べてくれるけど、
こんなにゆっくり出来たのは初めて。
去年は、車の中で食べたよね(^-^;

今日は、ホテルでゆっくり。
彼の好きなシフォンケーキにチョコクリームでデコレーション。
「おいしい？」

『うん。チョコも甘くないし。』

「よかった(^-^)　奥さんのと、どっちがおいしい？」

『いいの。全く違うもんだもん。』

「・・ま、いいや。全部食べてね。」

『食べられるわけないでしょ！（笑）
　残りは、明日朝！』

「小さいの作ったのにぃ・・。」

仕方なく、残った半分のケーキを冷蔵庫に。

翌朝、ちゃんと食べさせました！（笑）
朝、食べない人なのにねー

明日は、バレンタインデー
毎年、仕事帰りに寄ってくれて
私のを食べてから家に帰る。
だから、奥さんのより先に私のを食べてもらえるんだけど・・・

今年は無理だね。
奥さんが先だ。
仕方ない。
1日私と一緒に居てくれるんだもんね。。

その代わり
ちゃんとセーブして来てね！
奥さんの食べ過ぎて、
私の食べられないなんて許さないから！！

今年は・・
うちの姫からもあるんだよ・・。
色んなものくれる会った事もない「あしながおじさん」に。
ちゃんと作ってた。
私が代わりに渡すけどね。。

明日の夜。。
早く逢いたいよ。

仕事落ち着いてるのかな？
最近は昼間にもちゃんとメールが返ってくるね。

ほんとは、もう逢いたくて仕方ないんだけど。
これくらいは我慢しなきゃね。
週末は逢えるんだから。。

楽しいお泊りなのに、
心にひっかかってるのが・・・
その次の日の奥さんの誕生日。
かなりブルー
考えなきゃいいのに、つい・・。
毎年の事なのに。

『そういうのをちゃんとしとかないと、
　acoとも逢えないんだからね！』

何言ってんの・・。
私は関係ないはず。
奥さんを愛してるからでしょ。。

つまんないな・・。
休みの日って。

彼から全く連絡ないや・・。

けど・・・
夜までの我慢。
きっとネットには居てくれるよね。

そう思って1日頑張った。

1時間半の会話
なんて事無い、他愛の無い話。

こうやって毎日、

なんらかの形でコミュニケーション取ろうとしてくれる・・

彼の優しさに・・

感謝

昨日のメッセでは、逢えるのは、6時半ごろだって言ってた。
それが。。
電話かかってきた。。3時ごろ

『ちょっと早くなるから。用意しときな。4時か5時』

結局・・5時だったんだけど（笑）
ま、こんな早くに逢えると思わなかったからいいや(^-^)

ちょっとぶらぶらして、
プリクラ撮って、
お好み焼き食べて、
ホテル。。

『ほんとだったら、今頃パーティだよ。
　こんなに側に居られない！』

「うん(^-^)　嬉しいよ。」

こんなに長くふたりきりで、
彼のぬくもりをずっと感じていられる。
それが一番嬉しい。。

ホテルを出てからも
もっと飲んで帰らないとまずいって(^-^;
私の部屋に来てくれて、
少しまた飲んで。。
あ、また耳掻きしてあげて（笑）

2時過ぎ
彼は帰って行った。
ベランダから見送る。
振り返る彼を見てちょっと悲しくなったけど・・・。

でも・・

ありがと。。

ちょっとある事で・・・
朝、電話あった。
夜も仕事帰りに電話くれた。
今も・・
少しの時間だったけど、メッセで話できた。

なのに、
この不安って何だろ。。
なぜだかすごく不安だ。
わかんないけど。


大丈夫。。

明日逢えるんだから。。

仕事帰りに電話あって話してたら、ちょっと待ちなって一度切られた。
警察でも居た？
暫くしてまた電話。
『出られる？』

「大丈夫だけど。」

『飯食う。車で出てきな。』

奥さんに電話してたのね。

逢えて嬉しい♪
食事しながら彼が言った。

『9日！あいつには、行けないって言ったけど、
　奥さんには行くって言ってあるから。』

いつものお店で常連さん集めてまたパーティ
彼は飲みが重なってるし、日曜だから無理だって言ってた。
この前、怒らせたのもそもそもそれを聞いたからだった。
だから、私はひとりでそのパーティに行こうと思ってたんだけど。。

「？？？」

『違うとこに行く。』

「？どこに行くの？」

『acoとね』

うそ！
逢えるんだ！
無理だって言ってたのに・・・。

ちょっと危ないことがあった。
そのせいかな。。
心配してくれてる。。
今夜も、車を置いて家に入るまで見届けるって。
まだ時間早いから平気だって言ったのに。
優しいんだよね。


『死ねって言えるのも俺だけ！
　触れるのも、傷を付けるのも全部俺しかダメ！
　acoは俺の物、好きにしていいのは俺だけ！！！
　他のやつがしたら殺す！！！』

恐ろしいこと・・(^-^;

せっかく逢えたのに、また怒らせちゃった。

すべてが奥さん優先。

当たり前のことなのに、つまんない嫉妬。

こうやって逢えたことを喜ばなきゃいけなかった。

いつも後悔するんだ。

こんな女だから、奥さん優先にもなっちゃうんだよね。

優先したくなるくらいのいい女にならなきゃ。

体調は全くよくならなかったけど、
仕事は休めない。
なんとか1日終えて家に帰る途中電話が鳴った。

『どうなの？』

「大丈夫・・。」

『大丈夫ー？そんなわけ無いでしょ！
　今日も寝なよ。』

「やだ。」

『やだじゃない！』

「逢えないのに・・。」

『だから電話してるでしょ。
　それに、逢ってないって1日とちょっとじゃん！』

「話してる方が元気だもん・・・。」

『そんなことはない、寝ないとダメ。
　パソコンは疲れるし。
　わかったの？』

渋々了解。
話してる方が元気なのにな。。
それだけで楽になる気がするのに。。
ほんとなのに。。

今日は、彼お休み
いいお天気だし、節分だし・・。
メールを送った。

＜おはよ。いい天気だね。
　○○神社で節分祭やってるよ。
　さっき通ったら、屋台も出てた。行ってみたら？＞

返事は無かった。
ま、そうだろうね。

私はというと、昼過ぎからなんだか身体がだるい。。
頭がボーっとして。
頭痛もしてきた。
熱出そうな感じ・・・。
やばい。

4時から打ち合わせ入ってて、抜けられない。
辛かった。
6時に終わって、携帯を見ると

「着信あり」

彼だった。
4：18
もうかけ直せない。。メールだけ送っておいた。

その後・・フラフラな状態で帰路につき。。
ダウン・・・。

11時過ぎに携帯メール
＜起きてる？＞

＜寝てるなら、無理せず、寝てなよ！おやすみ。＞

やっとレスした。

＜つらいよ・・riku・・＞

すぐに返ってきた。

＜わかってる(>_<)
　薬飲んで寝な、愛してるから（はぁと）＞

＜おやすみなさい・・。＞

＜（はぁと）＞

こういうときに逢えないのは。。
やっぱりつらいよ。

7時過ぎに電話

『8時半位に帰るって言ってきた。』

「もう！突然なんだから・・。」

『ＰＣ調子悪いって言うから、わざわざ！』

「わかってるけど・・・。」

『家が近いから、こうやって来れるんだからね。
　俺にしたら、すごい頻度で逢ってる。』

わかってる。
嬉しいんだから。。

けど、何気なく聞いた・・・
「今日は何してたの？」

『子供は親が連れてったから奥さんと出掛けてた。』

それ聞いて、一気にブルーになってしまった。
でもね。。

「ふたりでデート。いいねー」

『それが普通でしょ！ブツブツ言わないの！』

「私だって、デートしたいのにぃー」

『仕方ないでしょ！』

答えはわかってた。
けど、
ちゃんと笑顔で、明るく言えた。
だから、彼を怒らせることはなかった。

ほんとは・・・
嫌だった。

でも、仕方ない。

2時まで飲んでました。
楽しかったね。

別に普通に振舞ってたけど、
全然気付いてなかったかな？？？
ま、元々べたべたする方じゃないしー私らって。

彼もほんとにバレたらヤバイ人なら最初から誘わないって。
そりゃそうだよね(^-^;

結局6人分奢らせちゃって(^-^;
ごちそうさまでした！

aco ｜MAIL

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