Desert Beyond
ひさ



 少し歩いてみた

おお、眠い。
でもやっとの事で写真のページをアップデイトしました。
"one day, in my town"です。
こんなにアップデイトの間隔があかないように
少しずつでも頑張りますね。

今日はサビノ・キャニオンという場所に行ってきました。
サボテンばかりの砂漠をてくてくてく。
山の東の側は西日に赤く照らされて
流れのない川には小さなザリガニがいて
橙のくちばしをした寝癖のついた鳥が飛んだ。
もう日が沈んでしまって少し経った時の西の空。
グラデーションはまだ残っていて、それはもちろん綺麗だけど
何よりも西より北よりの空。
薄い青と濃い青のちょうど中間の透き通った青が一番綺麗だった。
それが一番心に残った。
頭の上では小さな子供のこうもりがはたはたはたと飛び回っていた。

月の話題が多くて悪いな、なんて思うんだけど
月は日が沈んでしばらくして東の空に現れた。
ちょうどキリンジの曲とバッチリ合って、いい気分。





2002年03月31日(日)



 未明

午前三時。
駐車場で恐ろしく白い月を見た。
何故あんなに白かったのか、わからない。
少し経つとそこまで白くなくなった。


2002年03月27日(水)



 3月も終わる、晴れ。

もうすぐ3月も終わり。早い早い。
花粉症、良くなってきたような気がします。

今日は久し振りに日光浴のようなものをした。
したくてしたわけじゃないけれど
待っている時間に噴水の横にて光の粒を浴びる。

浴びながら、地球の傾きが90度だったら季節はあるのか、について
噴水の水と青い空を見ながらしばらくぼぉーっと考えた。

久し振りに浴び続ける太陽はあったかかったけど
ちょっとするとすぐに暑くて辛くなってしまった。
僕の街では半袖半ズボンの人が半分くらいです。

昨夜はあまり寝ていなかったせいで
一日ぼんやりとしていた、ぼんやりデイ。

2002年03月26日(火)



 飛行機は北へ//今日思う事

真夜中一時半。
コォーと空から音が降ってきたので見上げる。
ものすごく高い所に飛行機が飛んでいた。
南から北に流れていく。
南米からシアトルか。
南米からアラスカか。はたまたロシアまで?
あんなに高く遠く見える光の中に
沢山の人達がごおと鳴り続ける機内ですやすやと寝ている。
そう思うと不思議でならない。
少しだけ、立ち止まってそんな事を思った。

You know what? Life is hard.
ひとりごちた。

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

一学期に一回くらい登校拒否になる。
と言っても学校に本当に行かなくなっちゃうのではなくて
ただひどい気分になるのだ。
それが失敗の元になったりして、もっと辛くなる。
精神力の弱さの表れでしょう。
今学期が終わるまであと1か月とちょっと。
先が見えてきた。

夏は日本に帰るのがいいのか。
それともここにいるほうがいのか。
経済的に軽い方へ。

学生運動のあった頃の匂いに弱い。
松本隆もインタビューで言っていたけど
あの時期が唯一、愛とか平和とかって言葉が
自然に光っていたんじゃないかって思う。
現代に対しての悲観じゃなくて、
過去に対する賞賛という意味で。
そんな雰囲気が小説から、詩から、歌から感じられる。
その雰囲気に触れるというのは
生きた事のない時代への招待状をもらったような感じ。

ホームページを更新しよう、しようと思うんだけど
どうにも時間がない。ような気がするだけでそれは口実か?

僕のウィークポイント。
色々な事を少しずつ、満遍無くするのが苦手。
いけない、いけない。
努力をして直していかなくてはならないポイント。



2002年03月25日(月)



 鳩助け

今日、鳩を助けた。
猫が鳩の首に噛み付いて殺そうとしていた所
鳩がまだ生きていたので猫に近づいてスマック。
猫は鳩を落としてもまだ喰らいつこうとしていた。
その猫の表情はいつもと違って鬼のようだった。
鳩ははじめ飛べないかと思ってたけど
バタバタと飛んで何とか逃げる事ができた。
鳩の恩返しはあるのだろうか。

隣の人が帰って来ないので
猫の餌が足されない。
猫はにゃあにゃあと鳴き続け。
僕はたいしてあげれるものもなし。
でもいりこをあげた。
その悪そうな猫はぱりぱりぱりと食べた。
魚を食べたのは初めてだったろうに。
食べ終わるとまたにゃあと鳴く。
またあげるとぱりぱり。
またにゃあ。
......

半月から満月へ。
月は明る過ぎるくらいに輝く。
暗い側の地球を照らす。

2002年03月24日(日)



 真夜中のドライブ

23日。午前真夜中過ぎに思いたつ。
僕らは西へ向かった。
半分の月は西の空の低い所に浮いていた。
ちょうどその月を追うように。
西の方には車も走っていなかった。
動物も、草木も眠る未明に。
山を越えて、砂漠の果てに来た時には
月は地平線のちょうど上にいた。
まるでみかん缶のみかんのような月。
そのみかんはとても静かにゆっくりと
黒い地平線に沈んでいった。
サボテンのシルエットがたまに浮かんでは過ぎ去る。
そんな未明。

2002年03月23日(土)



 お花見

結局バスケは負けてしまいました。
その後に友達の家の外に出ると
色んな所から叫び声や罵声が聞こえてきました。

黒い小さな猫がいて
その猫はよちよちっぽく歩く。
どうしてかやっぱり猫の動きは滑らかで
魚の動きと重ねてしまうのです。
スルリ。

桜の開花が例年より早いそうで
お花見係の人達は大変だってニュースで。
お花見をする会社って今も結構あるのかな?
僕はそういう会社に勤めなかったのでわかりませんが
そんな日本の文化って素敵だ。
花を見るので会社は休んじゃうなんて。

他にも花のために休んじゃうような文化のある国ってあるのかな?


2002年03月22日(金)



 陽気な木曜日

テストを終えて、帰ってきました。
今日はあったかい日。みんな半袖ニコニコお天気。
なのに気分は曇り空。
何故かと云えば明日もテスト。
先生、2月の末にテストがあったのに
なんでもうテストなんでしょうか?
現実逃避か、ただ家に飲物がなかったからか
冷蔵庫で唯一冷えてるビールに手をだした。
クアーズオリジナル。
プハー。
生めかしいA Taste Of Honeyなんて聴きながら。

僕の今通っている大学はアリゾナ大学と言って
バスケットボールが山猫のように強い。
今年も全米でベスト16(Sweet Sixteenという)まで来た。
今日あと二時間もすれば試合が始まって、
それに勝てはベスト8に進出するのです。
去年は決勝でデューク大学に敗れて
街の目貫き通りでは暴動擬きの大騒ぎが起きて
機動隊出動して、火事は起きるわで大変でした。
今日は台湾人の友達の家にテレビ観戦に誘われているんだけど
どうしようか。行こうか行くまいか。

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2002年03月21日(木)



 お昼休みのおともに。//夜

♪カーナーリアンアーイラーン
♪カーナーリアンアーイラーン
日本の皆さんのお昼に間に合うように日記更新です。

どうしても聴きたくなってしまって
大滝詠一の「A LONG VACATION」を聴いています。
これは本当に名作ですよね〜。
もう癒える、癒える。
ああ、南国の優しい風を感じる〜。
良い音楽を求めている人にお勧めです。絶対おすすめ。

そんな僕は花粉症にて、辛い毎日。
登校拒否な気分です。
登校拒否って大学生には使わないと思うけど。
自分が困るので。自分が困るので。ああ。

隣の部屋の人は滅多に帰ってこない。
でもドアの前には猫用の餌入れがあって
たまに帰ってきてはそれに餌を沢山入れて
またしばらく帰ってこない。
最近も帰ってこないようで、さっきドアの前で
もさもさのいつもの猫が「な〜」と鳴いていた。
鳴いていても誰も餌をくれないので
僕が、と何かあげようとしたけど
あげるものがない事に気付いた。
パンしか。猫はパンを食べるのか?
でも飢えてしまうようなら食べるに違いない、と
ちぎってあげたら何切れか食べたみたいだった。
知らない内に猫はいなくなっていて
僕は紅茶のカップを持って、部屋の前に出て
沈んだ夕日の方を見ていると
隣の空家の庭にその猫がソロソロソロリとしている。
猫が見ている方を見ると、鳥がいた。
パンより鳥肉のほうが良かったのか、猫よ。

お昼休みに僕の日記を見てくれる人がいたら書いて良かった。

.........................................................

なんて一生懸命に書いてみたけど
その後に今日、日本は休日だということに気付く。
水の泡だった。

猫の話題の続きだけど、
結局猫は鳥を捕まえる事はできず仕舞い。
僕は二階の部屋の前から猫の近くに残ったパンを放った。
猫はこっちを見上げてまたひとつ鳴いた。
肉はあげられないけど、それでもひとつ、食べなさい。

しばらくたって、夜のとばりが降りて
外に出かける時、鍵を閉めていたら
下から猫の声が聞こえた。
猫はまだ同じ場所にいて、こっちを見ていた。

最近、キリンジのFineの2曲目と10曲目を聴く。
どちらも静かな曲で、初めはもの足りないけど
気分によってハマル曲。

明日はテストなのですか?
はい、テストです。
..............。そうですか。
(こんな事考えてないで勉強しなさい。)

電話に関するお知らせ。
家に電話してくれる人達へなのですが、
留主にする事が多いというのと、
Caller IDで「非通知」と出る電話は基本的にとらないので
どちらでも電話した方はメッセージを残して下さい。
国際電話は一括して「非通知」って出ちゃうので
特にはるばる日本から電話して戴ける方、お願いします。
では、宜しくどうぞ。

2002年03月20日(水)



 フィルター

人は道具を使う事をおぼえて生態系を抜けだして
沢山増殖してしまって、今では地球を壊す原因にもなってる。
だからか僕にはいつのまにやら
「人は自然を壊して、植物は治す」というイメージがついてる。
でもよく考えると動物も植物も
元は地球のためにある気がしてならない。
元々、動物も植物も地球を治すのだと思う。
動物も植物も地球を綺麗に保つ為のフィルターなのだ。
汚染された水に住む魚に汚染物質は蓄積する。
それを食べた他の動物の体にもそれは蓄積する。
なるべく外に出ないようなしくみになっていると気づく。
地球を綺麗に保つプログラムはもう
地球の生物に組み込まれている。
そんな風に時々感じてしまって
本来綺麗にするはずが、汚してしまっている人類に対して
哀しいと思う。

休み前の物理のテストは思ったより悪くて
休み前の惑星科学のテストは思ったより良かった。

朝はキリンジのDrifterで安らかなスタート。
そのちょっと後にラジオを付けたら
KC&Sunshine BandのThat's the way, I like itがかかって
安らかモーニングがぶちこわし。
昨日と違ってスッキリとした晴れの天気。

花粉症で体が辛くて、そのせいで寝起きも悪い。
もう起きたくない、ずっと寝ていたいよう。

突然起こってきた記憶の断片。
半年前にカリフォルニアに引っ越した日本人の友達。
彼が引っ越す前の日は僕の期末テスト前日だった。
快晴。昼間僕が家で勉強していると突然やってきて
台所からウィスキーのボトルとショットグラスを二つ持ってきた。
僕はさらさら飲むつもりはなかったんだけど
彼は二つのグラスについでしまったのでどうしようもなかった。
彼は言葉少なに乾杯の時ボソッと「さよなら」と言った。
全く感傷的な意味で言った風ではなかったんだけど
それが逆に少し寂しそうに響いたのが印象的で
こういうふうにたまに思い出す。


2002年03月19日(火)



 月の裏側で

今日はとても寒い。
家の中も外も恐ろしく寒い。
まるで月の裏側のように。

月の裏側で会いましょう、という歌がある。
昔、夜中に「バナナチップスラブ」というドラマがやっていて
その好きなドラマの主題歌がこの歌で、
この歌も好きなのです。
カラオケに行くとたまに唄ったり。

ここ最近嫌な夢を見る。
夢を見ている時は現実同様に「仕方ない」と思っているのだけど
こんな思いを夢でまで、と思うと起きてやりきれない気分。
テストの夢なのだ。
とにかくこのテストでうまくいかないと困る、的な
プレッシャーばかりの感情に支配されて
まるでせまくて薄暗い小部屋に閉じ込められたような気分。
せめて夢だけはプレッシャーから解放された
鼻唄でもうたってスキップしてるような夢を見たい。

部屋があまりにも寒いので
暖を取ろうと、蝦味のインスタントラーメンを作って食べた。
おまけにちょっとでも足しになればとキャンドルも灯してみた。
プラス、キリンジのFineをかける。

外は日本の12月の初め、どんよりと曇った暗い日よろしく
何もうったえかけてこないなんて事をうったえてくる天気。

2002年03月18日(月)



 喉痛。

今日で春休みが終わりだ。
1週間だったけど、もっと長い休みだったような感じ。
遠くには行かなかったけれど
家にいても、近くに遊びに行っても楽しかった。

喉が痛かったり、詰まるような感じになったりするので
薬売場でのどあめを買った。
こっちはのどあめのコーナーにホールズが置いてある。
僕としてはホールズは違うだろう、と思うのだが。

日本にいたときこの季節、花粉症で苦しんでいて
お世話になったのが、お茶の葉エキス配合ののどあめ。
色々試してみたんだけど、あるひとつの飴がよくきいた。
ちょっと高めのも買ってみたけれど、その普通の値段のあめが
一番よくきいたのだった。
名前とかブランドとかは忘れちゃた。
ああいうのって気分的なものもあるとは思うけど
それでも少しでも楽になればそれでいいのだ。
実際の効果プラス自己催眠。結構重要。


2002年03月17日(日)



 夕暮れ珈琲屋

一昨日の夜から少し調子が悪くなった。
喉と鼻がおかしくて。
僕は自慢にならないけど花粉症歴はすでに軽く10年を越す玄人。
昨日自分に「花粉症宣言」を致しました。
僕の経験から言って、花粉症になると逃げ道はありません。
どこか違う気候の場所に行くか、ただひたすら待つか。
花粉症の皆様、共に耐え忍びましょうね。

夕方に北のスターバックスに珈琲を飲みに行きました。
昼間しか行った事がなかったのだけど
夕方のそこはお客がほとんどいなくて
店内からは日が西の山に沈んで行くのが見える。
橙太陽、伽藍とした店内、珈琲の匂い、流れるフォークポップ
そんなのがまるでスプーンでくるりと回した珈琲に
静かに落としたミルクのように、ユックリと音無く
僕の心にしみて広がって、とてもとても落ち着いた。

夜は「トリコロール青の愛」を観た。
あれは難しかったのだろうか?それもわからない。
色々と考えちゃうのは間違いなんだろうか。

「うなぎ」、「トリコロール青の愛」を観て思った事。
映画で観た事がやたらと心に入りこんだり、
色々な感情が呼び起こされたりというのは
今までの人生で似たような経験をしていればしているほど大きいのではないかと思う。
そうでなくてももちろん感じる所はあるのだろうけど
そんなことをふと思った。
当たり前の事なのかもしれないけれど。
言ってしまうとつまらない事なのかもしれないけど。

ビデオを返しに行ったついでに
「トリコロール白の愛」を借りようとしたんだけどそうせずに
「仕立て屋の恋」を借りた。
明日観てみようか。

2002年03月16日(土)



 いきなり寒い日

今日は何でか極寒だ。
いきなり寒くなって、夜は半袖じゃまず無理な温度。
何でも夜中過ぎには2、3度くらいまで下がるとの事で。
夕方に女の子三人とインラインスケートに行くも
本当に寒かった。

まだ「うなぎ」を借りっぱなしなので
また少しだけ観てしまった。
二度目に思ったんだけど、僕には何でもないような所が
無意識のうちに心にしみこんでいた。
ちゃぷちゃぷ、ちゃぷという音とか。

アムリタを読み終えた。

昨日も今日も宵の明星がとても綺麗だ。
月はシュッと細うくなっていて、
グラデーションの成層圏に浮く。
昆虫採集用のあの網で捕まえてしまいたいくらいだ。
でも月がなくて困る人は沢山いるだろうから、止めて
ただ眺めていた。

前にも書いた事があったかもしれないけれど
天文学者が星座に詳しくなければならないなどという事はない。
むしろ星座に関しては無知なくらいだ。

僕は天文学をやっているけれど
昔から星座の名前を言えなくて
人に「それじゃ君、天文学なんて....」と言われるのが嫌だった。
そういう事がたまにあってか、
有名な星座の名前は少しなら言えるようになった。
そしてつい4日くらい前、星を観に行った時
見上げると、そこに広がるどの星が何座なのか
全く分からずに少し混乱した。
僕は夏と冬の星座しかわからないのだ。
そして「ああ、春になったんだな」と思った。
星座はわからなかったけれど、
頭上に散りばめられた星をただ仰いだ。
それもそれでいいものだった。


2002年03月15日(金)



 うなぎ

食べた物にあたったのか
飲んで食べ過ぎたのが悪かったのか
夜中にむかつきと腹痛で起きた。
久し振りに辛い思いをしたぁ。

ビデオを借りた。
「トリコロール青の愛」と「うなぎ」。
今晩は「うなぎ」を観た。
舞台になる場所の雰囲気がとても好きだ。
最近は何故か田舎に住む落ち着いた生活に憧れる。
いつも変わる事がなくて、とても暇だけれど
愛すべき人々と長閑な街。
淡々と過ぎる時間、物語。
日本映画の良い所を観させてもらったと思った。
間で見せるというか、静けさで語るというか。
静に動を見い出せる、そんな日本人に生まれて良かった。

平凡な将来を思った。
こんな事を言ったらおこられてしまうかもしれないけれど
僕は仕事で絶対残業はしたくない。
きちんと定時で終わらせて、自分と家族の為の時間を過ごす。
都会には住みたくない。
不便かもしれないけれどやっぱり田舎がいい。
海が近くにある街。
全てないものねだりなのかな、とも思うけど
やっぱり平凡な毎日の方が幸せなのだと思う。

前に幼馴染みの友達に夢をきいたら
「とにかくひたすら平凡な生活を送りたい」と言った。
もう七年以上も前の事。
あの時僕は、夢のない男だなあ、と思ったけれど
それもやはりひとつの幸せの形で、夢なんだなと思う。


2002年03月14日(木)



 釣られるな、鮎

昨夜の夢。
実家に大雨が降った。
あまりにの大雨のせいで家の隣の荒れ地が池のようになった。
生える雑草。水晶のように透き通る雨水の池。
そこに鮎が泳いでいた。ひらり、ひらりと腹を見せる。
夜中になって家の横の池に向けて釣りをする人々。
僕は鮎があれにかからなければいいなあと思った。
鮎達に僕が食べ物を撒けばあるいは鮎は
釣り餌にかからないのかもしれない、と思たけれども
そんな事をしたら、僕の撒く餌と
釣人達の垂らす餌と、鮎達は見分けがつかなくなって
余計釣られてしまう、と思ってやめた。
僕の心配をよそに、夢の中の鮎達は一匹も釣られなかった。

今日も夏の日。
初夏のような暑さと、たまに吹く風の気持ちよさよ。
光を浴びて微笑む。

2002年03月13日(水)



 まぼろしラジオ局

日が落ちて少ししたら眠りに落ちてしまった。
起きると世界はものすごく静かで
まるで夜中の二時や三時のようだったけど
実際はまだ夜の十時過ぎだった。
あまりにも静かで部屋の中は夜中の雰囲気が漂うので
うるさくない音楽を流す事にした。

そんな雰囲気は何年も前に聞いたあるラジオ局を思い出させる。
友達3、4人とグランド・キャニオンに向かう途中、真夜中
うっそうとした針葉樹林に囲まれた何もないサービスステーション
ラジオ局を探していると、静まった車内に
とても静かなディスクジョッキーの話す声が響いた。
その声は、まるで時おりパチと鳴る焚き火を囲んだ僕らだけに
声低く語りかける山深いペンションのオーナーの声のように。
内容なんかは憶えていないけど、
ただただ伝わる声と雰囲気が心に残った。
再度そこに行った時、またそのラジオ局を聞きたいと
それを聞いた辺りでチューニングしてみたけれど
どの局もそのような番組はやっていなかった。
幻のラジオ局。

春休みなので街は伽藍としている。
太陽は熱すぎて、まるで夏のようだ。
人が極端に少ないせいで、空気が濃くなった気がする。

今日の昼間は27度くらいの暑さで、
日の当たる場所にいると肌が焼けそうだった。
もう夏なのかな?



2002年03月12日(火)



 ハービーな日。

ハービーのコンサートから帰ってきました。
六時開場、八時半開演というのを後で知らされて
待ち惚けをくらいましたが、誰もいないような時に
ラウンジに行くと、ハービーがすぐそこでパソコンをしていたり
ミュージシャンがウロウロしていたりと貴重な経験。
ニューアルバムを予習していかなかったけど
フュージョンとアシッドジャズとヒップホップが混ざったような
そんなスタイルがカッコ良かったです。
モダンジャズ全盛の頃の曲は一曲もやりませんでした。
Maiden Voyageさえも。
最後にRockitが来た時は「来た〜!!」と興奮。アンコールには15分くらいのChameleonでちょっと鼻血が出そうになった。
会場はなんとガラガラだった。
その会場になったカジノのチケットの売り方のせいです。
終わった後、ハービーは握手やサインにも応じていたのだけど
引込み思案の僕は「彼の時間を奪うのは....」などと思ったりして
結局握手もしてもらわず帰ってきてしまいました。
ああ、ハービーのレコードを持っていけば
そこにサインなどを戴けたのに....と今さらながらに後悔。
でも彼の姿とプレイはしっかり目に焼付けた。
CDやレコードよりもドンドン押してくる音は耳に残した。

あの穴場会場にまた大物アーティストが来るのを願う今日です。

今日も砂漠のカジノの辺りでは夏の風が吹いて
まるでカジノの向うは海だと勘違いするような爽やかさ。





2002年03月10日(日)



 夏のような幸せな一日

昨日は友達のチョン・イーの誕生パーティーだった。
色んな人達が来たり帰ったり。
ほとんどは見た事がある人で、その半分は話した頃のある人達。
それでも何人も話した事のない人達と話して
あたりまえの事だけれど、「色んな人がいるなぁ」と思った。
僕は飲むともっと話すようになると自分で思うのだが
昨日は特にジョウゼツになった。ペラペラペラ。
楽しいパーティー、ありがとう。

今日はとても気持ちのいい日だった。とても。
空は限りなく高くて青くて。
夏のように暑い太陽。たまに吹くリゾートなそよ風。
外にいて終始「ああいいな。せいせいするな。」と思った一日。

明日ジャズピアノのアーティスト、ハービー・ハンコックが来る。
来ると言ってもこの街に来るのではなくて
街からハイウェイで30分弱のNative Americanの居住区にある
デザートダイアモンドカジノのコンサートホールに来るのだ。
まずそんな所に大物アーティストが来るなんて誰も知らない。
僕だって今週知ったのた。
電話してもいつも留主電で、どうしても繋がらないので
取りたくてもチケットが取れず、
最後の手段で今日直接そのカジノまで行ってきた。
席はあるかなあ、と思って聴くとあるじゃないですか。
なんとほぼ真中の一番前の席がとれました。
ああ、楽しみ。
チェロを専攻しているドグはパーティーで話した時に
「前に見たハービーのライブは
今までの人生で観たライブの中で一番だった!」
と熱っぽく話していたのが印象的だった。

帰りは、それもまたNative American(インディアン)の
居住区にある1700年から建てられた教会に行ってきた。
彼らのお祭りとも重なって、手作りのあばらな売店が沢山。
屋根は砂漠に生えるトゲトゲの太い枝を敷きつめたものだった。
教会の中に入ると静かにチャントが流れていて
何人かの人は椅子に座ってじっとしている。
若いメキシコ人の夫婦の赤ちゃんが静かに泣く声が
とても不思議に美しく感じた。
野良犬は教会を巡回する暇なガードマンのように
とぼとぼと歩いていて、インディアンの子供達は
笑いながら駆け回っていた。
砂漠の中の真白な古い教会と青い空。夏風。


2002年03月09日(土)



 羊も眠る未明に

結局昨日と殆ど変わらず、夜中に図書館へ。
今日はお腹が空いてしまって
頭のキレも悪くなってしまって
途中で家に帰ってきてしまいました。
図書館から外に出ようとすると
煉瓦敷きの図書館前が雨に濡れていて
毛布のようなあの垂れ込めた白い雲が
しとしと雨を降らせたんだなあ、と思った。
思ったより外は寒くなく
ふんわりとした未明の雰囲気を漂わせていた。
浅草橋で新聞を配っていた頃、
こんな未明のふんわりした雨降り後の雰囲気の中
舟を漕ぐように新聞を配った事があると思い出した。

家に帰ってきてあまりにもお腹が空いているので
蕎麦を茹でようと鍋に水を入れた。
とても静かな雨上がりの未明に
蕎麦が茹で上がるのを待つ。
静かな未明に静かな鍋の沸騰音と泡の音。
こんな感じの音無しの優しい夢を見ながら寝たい。

......................................................

2002年03月08日(金)



 Bossa Nova afternoon//night

学校から帰ってきてブラインドを開け放ち
ドアも全開にして光をできるだけ部屋に入れてみた。
Back to slow foodという去年の夏に買ったCDを聴いてると
ボサノヴァのリズムを刻むギターの音が気持ちよくて
ああ、こうして好きなようにギターを弾けたらなあと思う。
一通り聴いてしまうとラウンジ系の音楽が聴きたくなって
また去年の夏にダビングしたGood Night Tokyoを聴いて、
Martin DennyのParadise Moodsを聴いて。
例の"Rain Forest"の香りのキャンドルが少し香ってきたので
昼間だというのにキャンドルに火を灯してみた。

今日は明るい曇りの日だ。

今思うとどうして去年の夏、オルガン・バーや
他のラウンジをかけてるクラブに行ってみなかったんだろうと思う。
踊らなくても耳に入る音楽が限りなく心地良いようなクラブに。
ボサノヴァのリズムは本当に優しくて
気持ち良くて、音に体をくすぐられる。

問題はこの街でボサノヴァは手に入りづらいという事だ。

昨日、惑星科学の教科書を見ていて思った事。
地球は美しい。
他の惑星や衛星も好きだったりするけれど
開いたページの地球全体の写真を見て
考える前にそうして感じた。
青い海と綿のような雲。緑。ハァ。
当たり前の事だけど、
他の星は冷たかったり熱かったりするんだよなあ。
地球以外は恐ろしく冷たい。地球はあったかいよ。
感情的に。


////////////////////////////////////////////

at night.
mata yoru osokuni toshikan ni...
koko 1sshuukan kurai sotoha samui.
joukuuni kanki ga haritsumeteite.

koko saikin Homepage wo update shitaku nattekimashita.
ga, yappari soft nashide homepage wo tsukurouto suruto
nakanaka umaku ikanakute, layout dakede jikan ga kakaru.
kato itte manzoku ikuyouni kichinto layout no html wo utezu.
aa, HP sakusei soft ga arebanaa to omounodesu.

raishuu ha haruyasumi.
haruyasumi ni HP update shitari
yukkuri shitari.
Jazz nanka kikinagara shoumei otoshite nondemitari
iroiroto kangaega arunodesu.
hudan dekinai youna kotowo.

romaji de amari kakuto yomizuraito omounode.
kyouha konohende.


2002年03月07日(木)



 朝帰り//プレゼン効果

現実逃避で昼夜と寝たせいで
結局図書館にいて帰りはこんな早朝。
もうすぐ朝の七時だ。
僕は最近夜中(未明)は本当にエネルギーが低いと思う。
昼間に比べたら。
昼間は人が沢山いるからそういう風に感じるのかもしれないけれど
やっぱり夜中ってどうしても静かで、
誰のテンションも低くて、やる気とかに尖りがない。
だからやっぱり本気で何かをするのなら
昼間にするべきなんだろうなあ、と思う。
こんな朝帰り、嫌だ。

図書館から帰って来るときに
東の空の山の端は薄群青色で
その上に浮かぶ薄い雲は
憎らしいくらいに甘い橙色だった。

ああ、鳥は鳴き出して
これから朝だというのに
僕は寝るのだ。
ほんの一時の睡眠を。

............................................
寝ようと思って最後に皆さんのHPをチェック。
さっきまで更新されてなかったお二人の日記が
突然更新されていて
ああ、時間共有、みたいな感じがしております。
時間を書いちゃったりして。
只今11pm in Japan。
............................................
........................
............

今日は天文学のクラスでプレゼンをした。
かなりこれが精神的にディプレスする原因で
あのクラスの前に出てプレゼンをすると思うと
頭が痛くなって、辛〜くなったけれど
やっと終わってよかった。
ほとんど緊張することなく、質問にも答える事ができて
クラスのナディってる人達もよく聞いてくれて
終わってホントスッキリ。
今回でほんと自分は精神的に弱いなあと思った。

明日もあさってもテストだぁ。
でもあさって終わったら春休み。
一週間ユックリ休もう。


2002年03月06日(水)



 寝ている間に夕日が落ちて感じるのは

ゆうべは頭がどうしても痛くて日記も書けず終い。
昨日の頭痛は目からきているのだろうか?
最近視力が落ちてきていて、目が疲れる....。

子供の頃、二階で寝ようとしていて
部屋のオレンジ色の小さな電気を見つめながら
階下からテレビの音が小さく聴こえてくると
何故やら寂しくなって、哀しくなって下に降りて行った。
下では父親が煙草をふかして、母親はお茶を入れて
テレビは一生懸命しゃべって。
夜なのに明るい世界がそこにあった。

中学生や高校生の頃、よく学校から帰ってくるとすぐ寝た。
今から思うと実にヘンテコな生活パターンだなあ。
でもあの時分の高校生なんかはみんなあんな感じなんだろうか。
家に帰ると寝て、起きるともう夜9時とか10時。
下手をするともう家族が寝静まった0時や1時だった。
暗くなってから菜っ葉の根っこを食べにくる虫よろしく、
僕はむくっと起きてご飯を食べる。
そして深夜テレビタイム。
3時か4時まで起きていて、それで朝まで寝る。みたいな。

それでもまだ日が出ている時から寝たりすると
起きた時の暗くて静かな夜が少し寂しい。

日がいつのまにか落ちていて、夜になってしまっている。
そんな寂しさは今でも感じるけれど、
実家にいた時のあの何とも言えない感じとはちょっと違う。
あの頃は家族が家にいたっていうのが大きかったのかな?
階下に降りると家族がいる温もりと幸せ。
起きた時もう夜の幕が落ちている陽の喪失感。
そんなギャップが余計に寂しくさせたのか。

こんな事を昨日今日と考えていて、
ふと小さい頃に行ったキャンプを思い出した。
指導する大学生たちがいて、走り回る僕らがいる。
山の夕焼けはとても綺麗だったのに
何かの準備で建物の中に入らなくてはならないとき
言いがたい勿体なさのようなものを感じていた。
僕にとって日が落ちる所を見る事の
精神的意義みたいな物は大きいみたい。

そんな長野の山奥でのキャンプの事を思い出したら
もうちょっと色んな事を思い出した。
そのキャンプでは手造りの家で泊まる。
電気はまったくなくて、ランプと焚き火だけ。
手造りの家々は山の緩い傾斜に段々につくられていて
一番上に炊事場や広場があって。
夜、上の広場から下を見ると
下から上に登ってくる人達の持つランプの火が
闇の中でちらちらと揺れていて、幻想的だった。

本当は日記と何ら関係のない事なのに
こんなに沢山書いてしまって。
僕の日記はまるで過去に感じた事の心のノートみたいだ。

こんな事を書いているうちに
エアサプライも聴き終わり。
サイモン&ガーファンクルも聴き終わり。
外は雲ひとつなくて空は青いというのに
部屋の中は暗くて寒い。
何だか最近僕の心も暗くて休みたくて。
取り敢えず昼寝をします。

ZZZzzzzz..........................................





2002年03月05日(火)



 週末感


「アムリタ」かなりいいです。
まだ上すら読み終わっていないけれど
言葉がするりさらりと心に染み込んでくる。
例えば、読んでいる話の中で大変な事が起きていたとする
そうすると自分の日常でも何故かソワソワしてしまう。
そんな自然で静かな影響力。

週末はいつもゆっくりと、しかし気がつけば矢のように過ぎる。
今日だって外に少し出て、帰ったと思うともう夜が薫り出してる。
気がつかない内にオレンジの日はユックリ西へ西へと落ちていて。
何もできなかったな、と後悔の影はかくせないけれど、
そんなふうなのがゆっくりとした週末、なのかもしれない。
そんなふうなのが幸せな週末、なのかもしれない。
それでも少し寂しい日曜の夜のメロディ。

2002年03月03日(日)



 鯉な猫

風邪はほとんど治ったと思うんだけど
肺がちょっと痛い気がする。喉もまだちょっと痛い。
吉本ばななの「アムリタ」を読んでいる。
ちょっといいかも。

一昨日の事。
昼間寝ていたらゴンゴン部屋をノックされた。
こんな時間に知人が来る訳ないと放っておくと
すぐにサンダルの音をさせて行ってしまった。
でもしばらくするとまた帰ってきてゴンゴンノックする。
4回目のノックで出てみると、アパートのマネージャーだった。
マネージャーは20代前半くらいのアメリカ人。
決め事とかにはあまりうるさくなくて、部屋は汚い。
彼は僕が出るなり、
「明日電気が切れちゃうから電気会社に電話して」、と言う。
確かに電気代の請求は僕に届いて来ていないけれど
いきなり明日切れるって....。
電気会社に電話するとこのアパートはアパート自体が払っているのではなく、個人個人が電気会社に登録しなくてはならない、と。
とにかく登録したのでちょっとの間切れても火曜日から復活。
明るい家庭。

いなくなったと思ったら、小さな庭でしゃがんでいた。
よく見ると小さな黒い猫とふさふさの猫が二匹
するり。するり、と動いて、
まるで池の鯉に餌をあげているようだった。

夜にテレビでマイケルジャクソン30周年記念イベントがやってた。
再放送だと思うけど。
ジャクソンズが再結成みたいな感じで何曲もやった。
"I want you back"はエドサリバンショーバージョンで。
やっぱり無理があったけど、それはそれと割り切って
心が踊った。

話は全く変わるけど。
大阪って良い意味で本当に昭和が残っていると思う。
商店街にまだ活気があるというか。
それとも僕の思い過ごしだろうかなあ。
いや、でもやっぱり関東と比べて関西の方が
古き良き雰囲気は残っている!!
関東は良い意味で発展してるんだけど。
なんか関西のそんな昭和の雰囲気を思い出すと
とてもいい感じであったかくなる。

僕が直接面識がない人だけれども
タイに二週間バックパックに行くという。
タイはキツイだろうなあ。なにせ読めないんだから。
そんな事を聞いて、僕はまた日本を旅したいと思った。
やっぱり海の近くがいいかなあ。
ああ、僕の旅情をかきたてられちゃった。




2002年03月02日(土)



 yukikaki

寝込んでいるうちに3月になってしまった。
来週テストが3っつある....。

いくら調子が悪くてもやっぱり提出物は提出物で期限があって、
やらなきゃいけない事もあって、辛いところ。
今日は朝暗いうちに起きて物理の実験レポートを仕上げた。

僕は雪掻きが嫌い。
物理の実験は理論でわかっている事を実際やるわけで
手順、理論、グラフなんかをまとめなくてはならないのです。
そういう作業ってのってくると楽しかったりするけれど
やっぱり作業は作業で、どうしても好きになれないのです。
だからこう思ってやっていくしかない。科学的雪かき。

終わって朝のドーナツと珈琲を飲みながら
Black Entertainment TVのソウルPVの番組をみた。
ソウルとか言っておきながらソウルじゃなかったりする。
でもたまにレアな古〜いのが流れるので楽しみだったりする。
そして朝早くから学校へ。
ほんと金曜の早朝からのラボなんて取るべきじゃなかった。
トホホ.....

朝日が溢れる世界は鳥の世界。
世界中のあらゆる鳥は鳴くのだ。
人の声も犬の声もしないで
ただ鳥達の声に世界は満たされて。
単純に、どうして鳥達は朝にこんなにも鳴くんだろう、と思った。
実際しばらく耳を澄まして聴いていると
新しい一日を祝っているというのか、喜んでいるというのか、
そんな感じに聴こえてくるのだ。本当に。




2002年03月01日(金)
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