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しもさんの「気になる一言」
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2009年11月30日(月)
作品と対話する

沼津美術研究所3FのSpace 52で「ナガクボケンジ展 
"For One Minute"感覚のための台座に-」が開催されている。
作家は、中学の同級生なので、久しぶりに会話でもしながら・・と
立ち寄ったが、意外な体験をすることとなった。
彼との会話よりも、作品との対話時間の方が長かったのである。
今までの私の鑑賞の仕方は、
作家はこの作品で、何を訴えているのだろうか、
私たちに、どんなことを伝えようとしているのか・・など、
作家の意図を、作品の中に読み取ろうとしていたのだが、
実は、鑑賞している私が、作品から何かを感じればいいらしい。
1つの作品の前に、何もしゃべらず、何十分も座って眺めていると、
いろいろなことが思い浮かんでは消え、とても楽しい時間となった。
頭の中が、スッキリした・・というのが、率直な感想である。
こんな体験は、生まれて初めてであった。
完成品を求めず、未完成のまま、観る人に提示することも、
作家としての面白さであるようだ。
この作品を通して、何かを感じてくれればそれでいい・・
そんな気持ちを、文字にしたら「作品と対話する」となった。
この域に達したら、もっと芸術が面白くなる。



2009年11月29日(日)
実は、整理もリバウンドします

ATG・働く女性の会、11月例会、
講師は、整理収納アドバイザー・関美恵子さん。
整理整頓の基本・コツから、収納のアイデアまで、
目から鱗のヒントいっぱいで、私のメモは予想以上に溢れた。
特に、今までの私の整理方法を根底から覆したのは、
「不必要なものを取り出すのではなく、必要なものだけを取り出す」
一度、全部出して、分ける(選別する)までは良いのだが、
次の過程で、要らないもの、使わなくなったものを取り出していた。
だから、整理の時間がかかる割には、捨てるものが少なく、
最終的には、面倒くさくなってしまう・・この繰り返し。(笑)
そろそろ部屋を片付けないと、家族に怒られるな、とも思っているが、
そんな私を救ってくれたのは、質疑応答での先生の答え。
「どれくらいの間隔で、整理をすればいいのですか?」の問いに
「実は、整理もリバウンドします。
ですから、あまりいっぺんにやらない方が・・」と答えてくれた。
これが、今回いちばん印象に残ったフレーズ。
女性雑誌で繰り返される「節約財蓄・簡単おかず・ダイエット・収納」
全て、リバウンドがあるような気がする、と思うのは、私だけだろうか。
「急激に整理しすぎると、モノが増える」ってことかな。



2009年11月28日(土)
「国破れて山河あり」と「国栄えて山河なし」

「(國破山河在)国破れて山河あり」
国家(唐の国都当時は長安)は崩壊してしまったが、
山や河は変わらず・・と表現したのは、中国盛唐の詩人、杜甫。
1994年度新潮学芸賞を受賞した著書「美しき日本の残像」の中で、
「国栄えて山河なし」と表現したのは、
アメリカ合衆国出身の東洋文化研究者、著述家、
アレックス・カー氏。
日本の「木の文化」「侘び寂び」「自然との調和」
「感覚のデリカシー」は、一体どこに消えてしまったのか、と
著書で訴えているらしい。(読んでないので「らしい」)
この対になるフレーズは、とても大切なことなので、
メモとして残しておきたい、と思った。
さて・・あなたはどちらが?と比較するのは簡単だけれど、
「国栄えて山河あり」の道を探ることを視野に入れたい。
「国も栄えながら、自然を残す」、不可能ではない筈だ。
そのためには、国民一人ひとりが
「木の文化」「侘び寂び」「自然との調和」「感覚のデリカシー」
を意識した生活をすることにあるのだろう。



2009年11月27日(金)
みんな やさしかったよ

五行歌集「夜明けの河」(柳瀬丈子著・市井社・141頁)から。
国民文化祭「五行歌大会」では、入賞作品の朗読などをし、
大活躍だった彼女から、直接いただいた歌集である。
後で知ることになったが、彼女の経歴をみて驚いた。
元NHKアナウンサー、「こんにちは奥さん」の司会者で、
鈴木健二アナウンサーとコンビを組んでいたことも知った。
詩人だなぁ・・と思う作品が多く、選ぶのに苦労したが、
今回選んだのは、ある五行歌の最初の2行。全行は、
「みんな
やさしかったよ
その やさしさに
傷ついたとは
とても 言えずに」
なぜか、ちょっと胸が痛くなった。
今まで、こんな気持ちを察することができなかったけれど、
彼女の五行歌で、はっとさせられた。
やさしい言葉をかけてもらっているのに、
その「やさしさ」に傷ついている、なんて。(涙)
奥が深いなぁ・・人間の心って。
いろいろなタイプの人間がいるってことだな。



2009年11月26日(木)
ねぇ「バナナワニ」って、どんなワニ?

東伊豆をドライブしていて、思い出してしまったフレーズ。
いつぞやのバス旅行で、前の方から聞こえてきた。
「ねぇ『バナナワニ』って、どんなワニ?」
耳を疑うというより、思わず吹き出したのは私だけではない。
発言の主に真相を確かめたら、
『熱川・バナナ・ワニ・園』という発想が出来ず、
『熱川・バナナワニ・園』だと思っていたので、
黄色いバナナ型のワニか、バナナサイズの小さなワニがいるのか
と思っていました、とのこと。
うん・・その発想が面白い・・とみんなが笑っている中、
しっかりメモをした。
帰宅後、インターネットで調べてみたけれど、
やはり「バナナワニ」という「ワニ」はいないみたい。
それよりも「バナナ園」なのに「バナナ」が食べれない、と
不満にしている人が多いことに、笑ってしまった。
「結局何が面白いのだろう?謎が深まる・・。」の感想が、
一番、面白かったかなぁ。



2009年11月25日(水)
時には、使うべき言葉を使わなくては・・

映画「チェンジリング」(クリント・イーストウッド監督)から。
誘拐された息子の生還を祈る母親と警察との闘いを描くのだから、
母親役・アンジェリーナ・ジョリーに注目が集まってしまう。
勿論、彼女の演技は素晴らしいものだったが、
今回、私がメモしたのは、脇役の人たちのちょっとした台詞。
彼女同様、警察に反抗して精神病院送りにされた女性の1人が、
彼女を助けようとして、医師を殴ってしまう。
その制裁として、電気ショックを受けたにもかかわらず、
「殴りたかったの・・気持ちよかったわ」と微笑み、
「くそくらえ、くたばれ」みたいに汚い言葉を吐いた。
「女らしくないわよ」と接する彼女に、ズハッと一言。
「時には、使うべき言葉を使わなくては・・」と言い、
「失うものがない時にね」と続ける。
このフレーズ、私の胸に響いた。
こんなに悔しい時、怒っている時には、こんな言葉しか浮かばない。
女らしい言葉では、感情が表現できない・・と言いたげだった。
「その場にあった言葉を使う」って、迫力が違うよなぁ。
特に「失うものがない時は」・・は、もう誰にも止められない。



2009年11月24日(火)
寝食忘れて・・の時期が必要

静岡県東部の企業経営者で組織された21経営研究会。
先日、その2009年度「第4回例会」に参加させていただいた。
講師は「致知出版社社長・藤尾秀明氏」
演題は「出逢いの人間学 困難と逆境を切りひらく」。
「致知」といえば「経営=人間学」と言えるほど、
その世界では、有名な書籍である。(書店販売はなし)
「マネーキャピタル」から「ヒューマンキャピタル」、
「成功する人としない人の差には、ひとつの法則がある。
例外はない。自分に与えられた縁に
価値を見いだしていく力があるかないか。それだけ」
「人間とは、教えに出逢って、人間となる」等々、
数々の名言を、社長は残してくれた。
逆境を乗り越え、31年続けてきた「持続力」に驚き、
その秘訣を教えてもらおうと思ったら、一言。
「ただ単に10年続けるだけではダメ。
その中でも寝食忘れて、の時期が必要」と言い切った。
これからの私に、大きなヒントとなった気がする。
続ければ必ずいいことがあるわけではない。
寝食を忘れて夢中になる時期、
これがないと、いくら続けても誰も評価してくれない。
厳しい言葉だが、心に響いた一言である。



2009年11月23日(月)
きませんでしたね、あそこで拍手(笑)

第247回泉のまち音楽会
「野津臣貴博(のづみきひさ)フルート・コンサート」から。
プロフィール紹介すると、とても長くなるので省略するが、
現在、大阪フィルハーモニー交響楽団首席フルート奏者。
近隣の沼津市出身で、今回のコンサートが実現したようだ。
演奏者が曲の間におしゃべりもする「泉のまち音楽会」が、
もう247回を迎えたことに、立ち上げに関わった私としては、
なんとも言えない喜びで、胸が一杯になった。
さて・・気になる一言は、プーランクのソナタを演奏し終えて、
一息入れたところで、ニコニコ笑いながら呟いた。
3楽章まである曲を、観客が、第1楽章を終えたところで、
大きな拍手をしてしまったところから話は始まる。
(仕方なく)彼はマイクを片手に、途中で曲の構成を説明し、
演奏が途切れても、曲が終わりではないことを教えてくれた。
そして、ゆっくり第2楽章・第3楽章を演奏しはじめた。
余韻を残しながら演奏を終えて、
「きませんでしたね、あそこで拍手(笑)」(楽章の合間のこと)
緊張していた会場が、ぱっと和んだ一言が嬉しかった。
観客のマナーで、その街の文化のレベルがわかると言われる。
恥ずかしくない観客になろうっと・・。



2009年11月22日(日)
夫婦とは、○○と思う2人のこと。

11月22日は「いい夫婦の日」ということで、
今日は、このネタで、気になる一言。(笑)
義母の入院で、夫婦で話す機会が激増した。
平日の昼間は、病院で一緒に食事をしながら話し、
土日などの休日には、病院内で、時間が許す限り
いろいろな話をし、一緒にいることが多い。
たぶん結婚生活25年以上にも関わらず、
今が一番、会話をしている気がする。(汗)
そこで、こんな機会に溢れるメモをひっくり返して、
夫婦についてのメッセージを探してみた。
若い頃は、あまりしっくりこなかったけれど、
現在の心境は、これかな・・と紹介したい。
テレビ番組「夫婦。」で使われた台詞だったと思う。
・夫婦とは、自分が生きてきたことを、
誰よりもわかって欲しいと思っている2人のこと。
・夫婦とは、この広い世界で、
この人にだけは自分が精一杯生きてきたことを
覚えていて欲しいと思う2人。
・夫婦とは、自分という人間が、確かにいたってことを、
その人の口から誰かに伝えてもらいたいと思う2人。
こんな気持ち、若い頃から感じられていればなぁ(汗)。



2009年11月21日(土)
自然光が入ります

映画「アウェイ・フロム・ハー君を想う」(サラ・ポーリー監督)から。
作品としては、44年間連れ添った仲睦まじい老夫婦が、
妻のアルツハイマー病発症をきっかけに、ふたりの関係に変化が生じる。
その展開には驚かなかったが、妻が入ることになった施設(ホーム)の説明に
ちょっと笑ってしまった。
入所に不安を抱えている家族や見学者に対して、
同じ場所で、施設の責任者が、同じフレーズを口にする。
それがなんと「自然光が入ります」だった。
病院や老人ホームなど、治療をしている場所だからだろうか、
妙に「暗い所ではありませんよ」と強調しているようでメモをした。
そういえば、私の地元に開館しているシネコンは、
今まで暗いイメージがあった映画館のロビーに、「自然光」を取り入れて、
明るい待ち合わせの場所として成功している。
写真なども、家の中ライトをあてて撮影するよりも、
自然光の下で撮影した方が、より明るい感じが出ると言う。
「自然光」って単語、これからいろいろな分野で、目にする予感がする。
「太陽光や月光が入ります」より、オシャレなのかな。(笑)



2009年11月20日(金)
口から耳に伝えたかったから、紙ではなく・・

経済講演会「社会や福祉とつながる、企業のあるべき姿」
(講師・坂本光司氏)から。
書籍「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者である。
鳩山総理の所信表明でも紹介された、
「チョーク工場(日本理化学工業株式会社)」に光を当てた人、
そう表現してもおかしくないほど、本作は感動に包まれている。
今回の講演も、数社を紹介してくれたが、
いい話だけだったら、本を購入して読めばわかる。
それでもなお、講演を引き受けた理由に、なぜか感動した。
それが「口から耳に伝えたかったから、紙ではなく・・」。
日本も、まだまだ捨てたものじゃない。
だって、こんなに素敵な会社があるのだから、という熱い想いが
紙では決して伝わらない講演となり、私の心に響いた。
障害者や生活弱者に対して、
こんな姿勢で取り組んでいる会社がある。
私に出来ることは、口(講演会)とペン(書籍)を使って、
多くの人に、この真実を伝えること・・と言い切った時、
講演中、何度か繰り返された
「この会社の努力に敬意を払うこと、この企業にお礼をしたい」
の意味が理解できた。
彼の残された人生の使い道は「いい世の中を残して、世を去る」。
何度も何度も頷きながら、
私も微力ながら力になりたい、と感じた講演会。
こんな心の揺れは、本当に久しぶりだった。



2009年11月19日(木)
「吸わないで」「どうして?」「キスするつもりだから」

映画「痛いほどきみが好きなのに」(イーサン・ホーク監督)から。
ストーカーって、こうやって始まるのかなぁ・・と
実感させられた映画だった。(汗)
「好き」という感情の度が越えると、
自分で自分の行動を抑えられなくなることを知った。
(私にそんな経験がないから・・(汗))
さてストーリーとは関係ないけれど、選んだ会話。
「(タバコ)吸わないで」と、彼女。
「どうして?」と聞き返す彼。
そして、さらっと「キスするつもりだから」と彼女。
リズムといい、タイミングといい、完全に参った。
映画館という暗闇の中で慌ててメモをした。
こういわれたら、男でも女でもタバコをやめるだろうか。
「禁煙促進のポスター」に、この台詞、使えないだろうか?

PS.
タイミングよく、今日からうちの課長、禁煙始めました。(笑)



2009年11月18日(水)
世界の中で日本人の感覚がおかしい

最近、講演・研修会の場で、講師が示す
世界の中の日本データが、面白い。
いや、やはり日本っておかしな方向へ向かっている。
中学3年生が先生を尊敬する割合では、
先進20カ国中、なんと20位。
トップは韓国84.9%。米国82.2%、中国80.3%、
19位の国でも70%の数字を示していたが、
日本は、驚くなかれ21%。
50%を割ったら教育は成り立たないと言われているし、
尊敬する人を持たないと、心は育たないのに。
また、犯罪被害率が低いのに、治安への不安度が高い。
同じように、パソコンに侵入された経験が少ないのに、
個人情報の安全性に不安を抱く率は、非常に高いという。
特徴あるデータばかり示されているから・・
と言えば、そのとおりなのだが、
やはり世界の国々と、意識が著しく違うのは心配だ。
これから世界を舞台に活躍しようとする人たちにとっては、
大きな壁となってくることだってありえる。
単純に「平均」が良いとは思わないけれど、
あまりに違う、世界の人々との意識の違いに、驚くばかり。
最近は、なぜか「平均」でいて欲しい、と願う私がいる。
もう一度、声を大にして書いておこう。
「世界の中で日本人の感覚がおかしい」



2009年11月17日(火)
隠れて聴く曲ぐらい誰でもありますよ

映画「歩いても 歩いても」(是枝裕和監督)から。
義兄の命日に、家族3人で夫の実家へ泊まり、
一晩過ごすだけの、どこの家にもあるような出来事が、
なぜか、とても自然に映像化されている気がした。
その中で、私が選んだ一言は、妻役の夏川結衣さんの台詞。
場面を説明すると長くなるので省くが、
「あのレコード、きっと隠れて聴いていたな」と、
ややバカにしたような口調で話し掛けた夫に、
「隠れて聴く曲ぐらい誰でもありますよ」と返した。
「へぇ〜、君にもあるの?」「ありますよ」
「どんな曲?」「ひ・み・つ」、予想通りの会話であったが、
妙に新鮮に私の心に残った。
辛い時、悲しい時、寂しい時、家族にも、親友にも隠れて、
じっくりゆっくり、噛み締めながら聴き入る曲があると、
人間は強くなれる気がした。
映画のタイトル、何かの曲の一部だったんだぁ(笑)



2009年11月16日(月)
ヒトを続けてきたのですから

書籍「パルスだ、情熱だ」(五行歌集)(岡野忠弘著・市井社・251頁)から。
先月、静岡県清水町で国民文化祭「五行歌」が開催され、
夕方からの「交流会」で、隣に座ったのが、なんと作者の岡野氏。
五行歌でびっしりのメモ帳をみせられ、楽しいひとときを過ごした。
「サイエンスを歌にするのは、五分咲きなんだって」と呟き、
歌集を出していることを教えていただいた。
さっそく手に入れ、お気に入りを幾つかメモしたが、
その中でも一番心に響いた五行歌の一部を気になる一言にした。
5行全部を紹介すれば
「老人は
赤子以上に
やさしく
接しなければ
ヒトを続けてきたのですから」
そうそう、最近は少子化対策で「子育て支援」が花盛りだけれど、
「ヒト」という動物を何十年も続けてきた老人の方がもろくなっている。
戦争を経験し、現代の社会を築き上げてきた老人に対して、
やさしく接してあげるのは、後輩として当然のことだと思う。
なんだか、胸に沁みた。
また、科学者としての一面を感じさせる五行歌では、これが好き。
「ほたるの
発光ダイオード
まだ
完成出来ていない
自然の神秘さ凄さ」
やっぱり、科学者でサイエンスが好きなんだなぁ、岡野さんは。(汗)



2009年11月15日(日)
人生は「準備と感動」の繰り返しだね

以前、こんなフレーズをどこかで聴いてメモしたのだが、
情報源がわからず・・すみません。
でも、中学の同級生だけで結成した混声合唱団「風の会」が
今年も「町芸術祭」に参加し、
「見上げてごらん、夜の星を」「手紙〜拝啓 十五の君へ」の2曲を、
町民の前で、怖いもの知らずで披露した。(笑)
そんな時、ふっと頭に浮かんだのが、なぜか
「人生は『準備と感動』の繰り返しだね」のフレーズだった。
月に1度の2時間に及ぶ練習は、たぶん読者が想像している以上だし、
練習日以外でも、カセットテープに吹き込んでもらった
「男声パート」のメロディは、何度聴いたことかわからない。
そんな「準備」があったからこそ、上手い下手に関係なく、
歌い終えたあとの「感動」を得ることができたんだ、と私は思う。
しかし、一番感動したのは打ち上げの2次会での「カラオケ合唱」(笑)。
そろそろお開きとする前に、メンバー全員が立ち上がって歌った
「手紙〜拝啓 十五の君へ」に、不思議と涙が出てきた。
さて、来年に向けてまた「準備」が始まる。
心震える「感動」を得るために。
これって、合唱も、仕事も、人生も、全て同じことが言える気がする。
「準備と感動」の繰り返し。いいフレーズでしょ?



2009年11月14日(土)
人はやっぱり海から生まれてきたのかもしれない

テレビ番組「NHK ドキュメント20min.」から。
先日、この番組、必見です・・とメールが届き、
いつもなら寝ている午前0:10〜0:30放送を楽しみに観た。
自分の体と足ひれだけで、105mという深海にたどり着いた日本人、
篠宮龍三さんの特集であった。
空気タンクを背負わず、できるだけ深い海へと潜る水中競技、
「フリーダイビング」という競技も、初めて知った。(汗)
ナレーションが、ちびまる子ちゃん(TARAKOさん)・・だったからか、
海の中なのに、宇宙遊泳している感じたなぁ、と感じていたら、
タイミングよく、このフレーズが耳に入ってきた。
「世界で100m以上潜れる人は12人。月へ行った人と同じくらい少ない」
実際、深海105mの世界を、篠宮さんは、こう表現した。
「無限の暗闇・永遠の静寂」・・まさしく「宇宙」ではないか。
「黒い海」の中へ落ちていく、といった表現が相応しかった。
驚きの連続の映像にも負けないほど、彼の言葉には、説得力がある。
潜っている自分の映像を眺めて
「人間っぽくないな、海の生き物みたい」と苦笑いをし、
「(深海は)死に近いはずなのに、暖かさや優しさを感じる」と語った。
そして、潜っている時の気持ちを
「海に溶ける感じ、大海の一滴となる」と呟いたあと、
「人はやっぱり海から生まれてきたのかもしれない」と呟いた。
う〜ん、カッコいい。彼しか言えない台詞だな。

PS.
脳や心臓などの生命を維持する為の器官に血流が集まる現象
「ブラッドシフト」なども強化され、まだ進化しているという。
人間って、まだ進化できるのかぁ・・とメモを続けた。



2009年11月13日(金)
本来、葬式はめでたいものだよ

映画「夢」(黒澤明監督)から。
先日紹介した「水車村」での老人との会話。
この村は「だいたい歳の順に死んでいく」の台詞で、
以前は、当たり前だったことを思い出した。
さらに「本来、葬式はめでたいものだよ」と呟く。
理由は「よく生きて、よく働いて、
ご苦労さんと言われて死ぬのはめでたい」だった。
笠知周さんのあの笑顔で呟いた
「生きるのは苦しいってのは、人間の気取りでね。
生きるのは、いいもんだよ。とても面白い」、
このフレーズに、なぜか胸が熱くなった。
そうなんだ、こんな簡単なことに
なぜ人間は気付かなくなってしまったのだろう。
以前、この気になる一言でも取り上げた「訃報」は、
「ご不幸のお知らせ」ではないことを再確認した。
お通夜も故人を偲んで「しんみり」ではなく、
故人を思い出し「楽しむ」ことがいい。
私のお勧め映画ベスト5に入る、
映画「寝ずの番」を思い出していた。



2009年11月12日(木)
たった一度の人生だ。信じる喜び、愛する喜びを経験しろ

鈴木宗男代議士を支持している、松山千春さんのコメント。
旭川で行われた2,000人コンサートで、
彼がファンに叫んだ台詞として、
その会場にいた代議士本人から聞いたメッセージである。
「たった一度の人生だ。信じる喜び、愛する喜びを経験しろ」
鈴木代議士がマスコミや世論に袋叩きにあっていた時でさえ、
松山千春さんだけは、彼を信じてメッセージを送りつづけた。
私は、当時、彼の行動が不思議でしかたがなかったが、
今回、鈴木宗男氏の講演を聴いて、少し理解できた。
次の予定が・・と退場し始めてたのに、途中で思いついたように
壇上に戻り、また熱く語り始めた。
また、ほとんどの人が帰った後、私はアンケートを記入し、
会場の出口へ向かったら、彼がひとりひとりと握手していた。
その行動が「駆け引きなし」と感じられたから、
私も、鈴木宗男氏を、見直そうと思った。
会費2000円は安かったなぁ、と感じられる講演会のお土産は、
「たった一度の人生だ。信じる喜び、愛する喜びを経験しろ」
のメッセージかもしれない。



2009年11月11日(水)
貧困ビジネス

これだけ「生活弱者」を対象に国が支援をし続けると、
それを逆手にとって儲けようとする人たちが必ず出現する。
それが「貧困ビジネス」。(イヤな熟語だ)
世界の発展途上国では、本当に「貧困」の人たちが溢れ、
日本にはストリートチルドレンはいない、と説明したら、
「そんなはずはない」と、最後まで信じてもらえなかった、
という話を聞いたことがあるが、
日本の「貧困」は、世界では「貧困」と呼ばない気がする。
例えば、新型インフルエンザ接種の優先順位をみても、
どうもしっくりいかないのは、私だけではないはずだ。
もちろん、妊婦・子どもを大事にするのが悪いわけではない。
しかし、もっと大きな視点で日本の今後を考えた場合、
今、新型インフルエンザで倒れて困るのは、
低所得でも頑張って働いているお父さん、お母さん。
生活保護を受けずに、朝から晩まで働いている彼らは、
注射をする時間さえなく働いている、それも低所得で。
そんな一家で、彼らが倒れたら、生活がままならないばかりか、
家族の不安は、莫大なストレスとなってくる。
だからこそ、以前にも提案した「受験生」と、
一所懸命働いている「低所得の父・母」を優先して欲しい。
彼らを大切にしないと、あとで大きなツケが回ってくる。
「貧困ビジネス」・・最悪な方向に向かっている気がする。



2009年11月10日(火)
ベッドから這い出すテンポで

映画「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」
(ケニー・オルテガ監督)から。
観終わった後、なにかやるせない想いがした。
私が、マイケルジャクソンを誤解したまま、
彼が他界してしまったからだろうか、実に残念である。
彼とともに活動しているスタッフは、口を揃えて
「フレンドリーだし、謙虚だ」と評するのもわかる。
彼のワンステージ、ワンステージに掛ける
真剣さが伝わってくる映像だった。
彼独特の指示の出し方も、長島監督に匹敵する。(笑)
「ベッドから這い出すテンポで」
「もっと色っぽく低音を響かせたいんだ」
この感覚がスタッフにも通じて、それを実現させる。
さらに「地球環境破壊」に関心を示し、
「4年で環境破壊を止めよう、さぁ、変わろう」と
訴えかけている姿は、なぜか、涙が出てきた。
「挑戦だ、それがマイケルの姿勢だから」と
スタッフの一人が呟いた台詞が、心に残った。
なんと表現していいかわからないが「心」が動いた作品。
マイケル・ジャクソンのCDを買ってみようかな。



2009年11月09日(月)
いつ、もらえるんですか?

最近、新聞等に「対象者に○万円、支給を計画・・」
の文字があるだけで、自治体に問い合わせが相次ぐ。
異口同音に「いつ、もらえるんですか?」(汗)
まだ、自治体の担当者を集めての説明会開催されず、
実施要綱も決まっていない段階での発表は、混乱を招く。
国民が、お金に対して妙に執着するようになった、
これが、私の最近の感想である。
自民党政権時代に実施した「地域振興券」あたりから、
国民に直接ばらまかれるお金が、じわりじわりと浸透し、
「定額給付金」「子育て応援特別手当」では
申請受付が始まってないのに、問い合わせは止まらない。
新しい政権になったら、やめるのかと思ったら、
更に加速した感がある。
「自助努力」という四字熟語は、死語となったのか。
「お金」というプレゼントをもったサンタクロースが
一年中、季節を問わず飛び回っている。
私の「不安」は、大きくなるばかりである。
「不安」と比例するはずの「期待」は、なぜか反比例。
本当に、この国は大丈夫だろうか?



2009年11月08日(日)
止(や)めるに、止(や)められなくなるんです

先月、国民文化祭「五行歌」のパネルディスカッション。
五行歌は、自由だからこそ難しい・・というパネラー発言を受けて、
「素晴らしい五行歌を作ろうとするから、難しいんですよ、
日記のように書けば、五行歌は簡単です」と発言した手前、
翌日から、日記の延長として、五行歌を綴っている。
http://shimo357.blog87.fc2.com/
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」方式で続けていけば、
1年365首、10年3650首の中に、
少しくらいは「いいんじゃない」という歌も出てくるんじゃないかと。
ただ困ったことに「続けること」が体に染み付いてしまっているので、
一度始めると「止(や)めるに、止(や)められなくなるんです」
なかなか続けられないと嘆くならわかるけれど、
止められない、なんて贅沢な悩みだね、といろんな人に言われるが、
これでも本人はけっこう真剣に悩んでいる。
どのタイミングで、生活のリズムから外すか、を考える必要がある。
24時間の有効利用には、まだまだ「空き時間」が存在するから、
続けることが増えてしまう、困ったなぁ。(汗)



2009年11月07日(土)
林が投げると試合が動くんです

プロ野球の日本シリーズ第6戦、
ジャイアンツが日本ハムを2−0で下して対戦成績4勝2敗で
7年ぶり21度目の日本一に輝いた。
優勝コメントは、明日の新聞を楽しみにしたい。
9回表ジャイアンツの攻撃、日ハムのピッチャーは林昌範投手。
古巣ジャイアンツ相手に、今日も当番か・・と思っていたら、
解説者が、面白いことを言った。
「林が投げると試合が動くんです」
ヒットの数ではジャイアンツを超えながら、無得点のチームが、
どうしても、試合の流れを変えたかったのはわかるが、そんな理由で、
大事な試合の登板ピッチャーを決めるだろうか、と思っていたし、
今まで試合が動いたとしても、そんなの偶然でしょ?と感じていた。
しかし、本当に試合の流れが変わり、あわや同点、逆転の雰囲気が漂った。
(本当の理由は、梨田監督に聞かなければわからないが・・)
その人の持っている運やイメージなどを大切にするスポーツなんだ、
これは面白い、と慌ててメモをした。
さらに不思議なことに、優勝が決まった瞬間、
なぜか負けた日本ハム「林投手」のアップが、映し出された。
それも、涙で目を赤くした彼の表情が・・
梨田監督でも、稲葉選手でもなく、林投手の泣き顔、正直、驚いた。
あの画像は、何を意味するのだろうか、気になって仕方がない。
少なくとも、来シーズンの林投手の活躍を、心から期待したい。



2009年11月06日(金)
もっと力抜けよ、海の中みたいに

映画「海猿〈ウミザル〉」(羽住英一郎監督)から。
八丈島近海で転覆した漁船「第一幸福丸」の乗組員3人が救出され、
生還した乗組員が「映画の『海猿』を思い出した」とコメント、
見逃していたので、さっそく鑑賞した。
海上保安庁の潜水士は、自分たちのことを「海保(かいほ)」と呼び、
50日間の訓練中、外泊許可がおりた日の彼らのはしゃぎぶりを、
地元の住民が、やや冷ややかな反応で「海猿」と呼んでいる。(笑)
さて、気になる一言に選んだのは、潜水士の厳しい訓練ではなく、
主演の伊藤英明さんと加藤あいさんのキスシーン直前の台詞。
ほんの少し前まで、美しい海の中を一緒に潜っていたこともあり、
2人を乗せたバスがトンネルに入る直前、彼が呟く。
「もっと力抜けよ、海の中みたいに」
実力以上の自分をみせようと突っ張り、力を入れていた彼女は、
この台詞で、落ちたはずである。(キレイなシーンだった・・)
さて、物語の中、女性がこのフレーズを口にしたら、
男性が100%落ちるという台詞も、紹介されている。
気になる一言の女性読者もいると思うので、台詞だけご紹介。
「今、私とキスしたいと思っているでしょ?」
本当に落ちるかどうかは、保証できませんが・・
確率は、高いと思います、はい。(汗)



2009年11月05日(木)
DH(指名打者)のワールドシリーズMVP獲得

ニューヨーク・ヤンキースが9年ぶり27回目の世界一。
松井秀喜がワールドシリーズMVPに・・等の見出しが溢れ、
明日の新聞を読むのが楽しみになってきた。
(今晩のジャイアンツ劇的な勝利も、負けず劣らずだが・・(笑))
日本選手初の最優秀選手(MVP)に選ばれたことは、
あのイチロー選手でも達成していない。
(こればかりは、ワールドシリーズに出なければ無理だからなぁ・・)
今回、松井選手は第6戦で4打数3安打6打点の活躍をした。
1試合6打点は、1960年の第3戦のリチャードソン(ヤンキース)
に並ぶワールドシリーズ最多タイ記録となった、と報じているが、
私がもっと気になるのは、DH(指名打者)のMVP獲得である。
ワールドシリーズ試合数の半分は1試合1打席しか、チャンスがない。
その厳しい条件で、シリーズのMVPを獲得したことに価値がある。
毎試合、勝利に貢献したり、インパクトのあるプレーが評価され、
全試合を通じて、一番活躍した選手がシリーズMVPを手にするはずだから。
1試合6打点の記録は、そのうち破られるかもしれない。
しかし、DH(指名打者)のシリーズMVP獲得は、
よほどのことがない限り、達成は難しい記録だと感じている。
明日の新聞、この記録が話題になっているだろうか。
早起きしよ〜っと。



2009年11月04日(水)
「そぞろ歩き」と「ぞろぞろ歩き」

先日、ある団体が、わが町の子育て総合支援センターを視察、
その後、伊豆市の修善寺を「そぞろ歩く」予定となっていた。
(雨だったから、その後の予定を心配してましたが・・)
ただ、計画表をちらっと見ただけだったので、
「そぞろ歩き」が「ぞろぞろ歩き」と読めて、笑い転げた。
「そぞろ歩き」とは「漫ろ歩き」と書き、
意味は「当てもなく、気の向くままにぶらぶら歩き回ること」
さらに「そぞろ」とは、
1 これといった理由もなしにそうなったり、そうしたりするさま。
なんとなく。
2 心が落ち着かないさま。そわそわするさま。
3 不本意なさま。意に満たないさま。
4 かかわりのないさま。
5 むやみなさま。やたら・・等の意味がある。
大勢で訪れたから、バスガイドさんの案内を受けながら、
きっと「ぞろぞろ歩き」になっているかもなぁ・・。
それとも、集合時間を決めて少人数で「そぞろ歩き」かな。
紙一重の気がするけど、私は「そぞろ歩き」・・大好きです。
「当てもなく、気の向くままに、飲み屋に入ること」は、
「そぞろ飲み」とは言わないよなぁ・・たぶん。(笑)



2009年11月03日(火)
今の政治に「不満、不安、不信」

何のことだかわかるだろうか。
今の日本の政治について語るキーワードである。
詳しくは、
「自民党には不満、民主党には不安、そしてアメリカからは不信」
なるほど、うまいことを言う、とメモをした。
確かに、今までの自民党がやってきたことに対して「不満」は多い。
お灸を据えるつもりならば「白票」でよかったが、
なぜか「民主党」に投票したと言う人が多いのにも驚かされたが・・。
サンタクロースのように「手当」というプレゼントをばらまく政策に、
この先、大丈夫だろうか、という新政権に対して「不安」が大きいのは、
たぶん、私だけではないだろう。
さらに普天間基地の問題などを始め、アメリカとの摩擦も見え隠れ、
「不信」というキーワードも、浮き上がってきた。
世の中が変わるときは、こんなものなのだろうか。
いつだったか「期待と不安は比例する」というフレーズを紹介した。
こんなに不安が大きいのは、期待が大きい証拠なのかもしれない。
もうしばらく、様子をみてみようと思う。
少なくとも、自助努力する国民を育てて欲しい・・と思いながら。



2009年11月02日(月)
細胞記憶

映画「アイズ」(ダヴィド・モロー/ザヴィエ・パリュ監督)から。
久しぶりに「台詞」ではなく「単語」となった。
もちろん、会話に何度か登場する単語であるが・・。
角膜を提供した女性の記憶が、
角膜移植手術を受けた女性にも受け継がれる展開に、
今までの私にはなかった、新しい発想の視点が感じられた。
数年前に、全摘出した「胆のう」の細胞記憶は?
内臓だけでなく、角膜といったものまで、記憶が残るとするならば、
髪の毛や爪にまで、私の記憶は残ることになる。
もしかしたら、今までに50回近く行っている「献血」でも・・。
「恐怖」というよりも、どんなものでも私の一部、という視点で、
自分の身体を愛おしく感じることが出来た。

PS.
原題「THE EYE」が、なぜ邦題になると複数形の「アイズ」なのか、
実は、ちょっと気になっている。



2009年11月01日(日)
さすが「仰げば 尊し」、なぜか泣ける

我が町の文化講演会に足を運んだ。講師は「作家・神渡良平氏」
演題「人は何によって輝くのか。〜天に棄物なし〜」
メモが溢れるほど多くの気付きを与えていただいたが、
特に講演中に流された曲「仰げば 尊し」には参った。
なぜだろう、突然、涙腺が緩んで、困ってしまった。
「目を閉じて聴いて下さい」と言われたのに、
曲に合わせて、口ずさむ観客もいて・・みんな我を忘れている。
各々の想いで、この曲を聴いている姿が、また嬉しい。
卒業式には、やはりこの歌を復活して欲しいと願うひとりである。
おじいちゃん・おばあちゃんから、お父さん・お母さん、
兄・姉まで、3世代一緒に歌える歌は、この曲だけだろう。
誰かが泣きだせば、不思議ともらい泣きは必然的に起きる。
ちょっと長いが、歌詞を記したい。(カラオケは勘弁して)

1 仰げば 尊し 我が師の恩 教えの庭にも はや幾年(いくとせ)
思えば いと疾(と)し このとし月 今こそ 別れめ いざさらば
2 互いに睦し 日ごろの恩 別るる後(のち)にも やよ 忘るな
身を立て 名をあげ やよ 励めよ 今こそ 別れめ いざさらば
3 朝夕 馴(なれ)にし 学びの窓 蛍の灯火 積む白雪
忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月 今こそ 別れめ いざさらば

ほらっ、歌ってしまったでしょ?(涙)
歳を重ねるほど、この歌の凄さを実感することとなる。
でも「いと疾(と)し」の意味、勘違いしてたでしょ?(汗)