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2008年04月30日(水)
終わらねぇよ 白(シロ)が残っている限りな

しばらく前に観た映画「クロサギ」(石井康晴監督)から。
人が人を騙す詐欺師「シロサギ」と、
異性を対象に人の心を騙す「アカサギ」。
そして、その詐欺師を騙す詐欺師を「クロサギ」と呼ぶ。
ほぉ、面白い定義だ、とメモをした。
物語全般のキーワードとして、ゲームの「オセロ」が登場し、
「オセロは、覚えるのに1分・極めるのに一生」とか、
「オセロで勝つコツは、相手に気付かれないこと」など、
詐欺と共通した面白いフレーズが溢れていた。
その中で、竹中直人さん演じる「シロサギ」が、捕まる寸前に、
「クロサギ」の黒埼に「いつかお前もつぶされるよ」と呟く。
その答えが「終わらねぇよ 白(シロ)が残っている限りな」。
人を騙す奴がいる限り、クロサギの餌はある、という意味と、
オセロゲームは「白」が残っている限り、ゲームは続くのさ、
という意味の表現として、うまい・・と唸った。
こういう言葉遊びは、私の大好きな部分である。
これからも、楽しみに、暗闇の映画館でメモをしたい。



2008年04月29日(火)
薄暑・軽暖

週刊「日本の歳時記」(夏は来ぬ)から。
今頃の季節を「薄暑」とか「軽暖」と言うらしい。
もちろん「初夏」を表す言葉である。
「軽暖」とは、軽くて暖かな衣服。
手紙のはじめに「軽暖の候・・」と書き始めたら、
ちょっとかっこいいな、と思ってメモをした。
この雑誌は、今の暮らしを見直すきっかけとなっている。
てっきり冬の食べ物だと思っていた「苺」は、初夏の季語。
まったく逆の季節には驚いた。(露地栽培の苺は、初夏が旬。)
青空に気持ちよく泳ぐ「鯉幟(こいのぼり)」を見て
中国の黄河上流、竜門の滝を鯉が登ると竜になるという
「登竜門の伝説」を思い出せたらいいな、と思う。
「○○の登竜門」とは、よく使われる表現であるが、
その語源を知っている、いないでは、大きな違いとなる。
もともと男の子の立身出世を願って立てた「鯉幟」。
だから「鯉以外の魚」では意味がない。(笑)
う〜ん、やっぱり、豊かな生活には「歳時記」が欠かせない。



2008年04月28日(月)
外は黄金、中は毒。

先日観た映画「王妃の紋章」(チャン・イーモウ監督)、
([原題] 満城尽帯黄金甲)のサブタイトルである。
スケールも大きく、ゴールドが物語全体を包み込み、
「豪華絢爛」だけでいえば、
こんな派手な映画は観たことなかった気がする。
さすが「中国映画」って、感じで映画館を後にしたが、
この映画を通じて、何を伝えたかったのか、わからなかった。
「国中を巻き込んで奈落の底へと堕ちていく、
華々しいまでの王家の崩壊。」との映画紹介文も、
中国産の餃子を始めとした、食材の陰日向や
「北京オリンピック」に絡む、中国という国の裏表、
それを象徴するような映画だった。
製作費が気にかかる映画ナンバーワンである。
これは、あくまで「映画」の感想だけど、
「外は黄金、中は毒。」のサブタイトル、誰がつけたんだろう。
とっても気になるフレーズとなった。



2008年04月27日(日)
年忌法要は「知恩報恩」

私が高校3年の時他界した、父親の33回忌法要だった。
お上人さんが、当時を振り返りながら、説法をして下さった。
年忌法要は、本来なら、3年・7年・13年・17年・・と
「3」「7」のつく年にやるらしい。(汗)
さて今回の「気になる一言」は、年忌法要の意味。
法事って何のためにやるんだろう、と思っていたら、
「それまで育てていただいたこと、
そして今でもこうして生きていることに対して感謝する」
それを「恩を知ること、恩に報いること」(知恩報恩)と
表現してくれた。
「恩」とは、人から受ける、感謝すべき行為。恵み。情け。
「報恩」恩にむくいること。恩返し。
もしかしたら「知恩院」って、そんな意味があるのかな?
なんて考えながら。(さすがに、メモはしなかったけれど・・)
京都市東山区にある浄土宗の総本山「知恩院」
京都市左京区にある浄土宗四大本山の一「知恩寺」
今度、京都に行ったら、ゆっくり寄ってみたいな。



2008年04月26日(土)
書けなくなるのは読まないからだ

最近読み始めた月刊誌「HERS(ハーズ)」へから。
(何月号かはメモし忘れました、ごめん)
直木賞作家「桜庭一樹」さんのインタビュー記事。 
(取材・文/今泉愛子さん)
執筆は、毎日約2時間。それ以上に本を読むという。
その理由が、先輩作家がおっしゃっていたこの台詞。
「書けなくなるのは読まないからだ」。
あぁ、わかるわかる・・とメモをした。
「ただ好きで読むのではなく、
読むことに支えられているという自覚ができました」と
彼女も認めていた。
書くためには、書きまくる、というのも一つの手段だが、
やはり本を読んだ人の方が強いような気がする。
こんな拙い日記の延長みたいな私のウェブ日記の場合でも、
やはり本を読んだ後の方が、スムーズに書き上げられる。
どれくらい例えが出来るか・・これにかかっていてるから、
許す限り、活字の世界に触れていること。
しかし、これが、なかなか難しい。(汗)



2008年04月25日(金)
「女ゆんたく」と「ブーメランパンツ」

5月3日、三線演奏(イベント出演)に向けて練習をするというので、
仕事を終えてから沖縄料理店「なんくる」(沼津市)へ向かった。
演奏曲も決まり、練習もなんとか終えたとこで「ゆんたく」となる。
「ゆんたく」とは、沖縄の言葉で、
何人かで集まっておしゃべりする井戸端会議のようなもの。
場所は、とくに定まっていない。
商店、軒先、家の中、公園…などなどさまざまな場所でいいようだ。
時間は、エンドレスらしい。(笑)
いつもなら「男ゆんたくでもしますか?」と泡盛を飲み始めるのだが、
今回は男性陣が少なく、私の横で珍しく「女ゆんたく」が始まった。
暫くしてから「しもさん、ブーメランパンツ持ってる?」との声。
突然の質問に「えっ?持ってるわけないでしょ・・」で
話は終わってしまったが、気になっていたので、帰宅して調べてみた。
「ブーメランパンツ」は競技用のため、ブーメランの形をしていて
足の動かしやすさを考えてなるべく小さく作られているようだ。
私は今でも「ビキニパンツ」と「ブーメランパンツ」の違いが判らない。
そんなことより気になるのは、どうしてその話題になったか、だ。(汗)



2008年04月24日(木)
「よもやま話」のような「しもやま話」

先日「メモも積もれば下山となる」・・なんて、
音とリズムだけで楽しいことを紹介したが、
その一言を読んで、こうメールで返してくれた女性がいた。
国語辞典では、よもやも【四方八方/四面八面】
意味は、しほうはっぽう。諸方。
英語には、相当する単語が見つからなかった。
そう、私の日記の特徴は、ジャンルが決まっていない。
政治、宗教ネタは、あまり書かないし、
出来るだけ、身近な話題をとりあげてきたつもり。
情報源は、最近ハマっている映画や書籍からが多いが、
最近、話題のバランスも考えるようになってきた。
人生や言葉の力、子育てのこと・・そして恋愛(エッチネタ)まで、
偏らないようには、意識している。
プロの書き手ではないし、読み返した時、
あぁ、こんな言葉に、こんなこと感じていたんだ、と思い出せる
自分史みたいなものでいいような気がしている。
だから、私が目指しているのは、
「よもやま話」のような「しもやま話」、ピッタリである。



2008年04月23日(水)
そなたとわししか知らぬ昔話じゃ

久しぶりに、NHK大河ドラマ「篤姫」から。
薩摩藩主・島津斉彬が、江戸に残した正妻、英姫(ひさひめ)に
そっと掛けた言葉である。
幼い頃の病で顔を他人に見せなくなり、心も閉ざした彼女に、
最初はきつく当たっていた斉彬が、
ある出来事で彼女の想いを知って、優しくなった。
その時の台詞に、ちょっとジーンとしてメモをした。
「二人だけの秘密」って、なんだか嬉しい気がする。
そう言えば、以前紹介した映画「今、会いにゆきます」で、
子ども役の佑司君が、嬉しそうにしていた。
友だちは、不思議そうにどうしたの?と尋ねるが、
父親と「このことは、しばらくみんなには黙っていよう」と
約束をしたため、口を閉じている。
彼の担任教師は「秘密はダメだよ」と叱るのかと思いきや、
「羨ましいな、秘密があって。いいもんだよ、秘密って」と
彼に囁くシーンがあるのを思い出した。
小さい頃は、親に隠し事をしてはいけない。
恋人や夫婦の関係になったら、相手に秘密はいけない。
そう教えられてきたにも関わらず、
この台詞にぐらっときたのは、どうしてか。
秘密って、なんだかわからないけれど、ドキドキするし、
やっぱり、秘密っていいもんだな。(汗)



2008年04月22日(火)
正直、働く前に読みたかった。

告白、第2弾。(「カミングアウト、その2」)
私の顔が、今週末、全国の本屋でみられることになった。(汗)
実は、昨年の秋「働く人の夢について書ける人を探しているので、
しもさんを紹介してもいいですか?」と、
県庁に勤める知人から携帯にメールがあったのがはじまり。
偶然にも、当時、地元の中学校で「働く人の夢」をテーマに、
先生でもないのに、1年生に授業をしたばかりだったので、
調子に乗って「私でよければ、いいですよ」と簡単に引き受けた。
その話が、どんどん膨らんで、とうとう全国1005人の中の33人に
選ばれてしまった。
本のタイトルは「働く人の夢」(33人のしごと、夢、きっかけ)
著者は、33人の働く人たち。(日本ドリームプロジェクト/編)
(いろは出版発行・1,260円(税込)・オールカラー版)
http://hello-iroha.com/
今回の「気になる一言」は、その本の帯に書かれたフレーズである。
私の心配は、顔が世に出ることで「気になる一言」を読んでくれる
大切な読者が減ったらどうしようだった。(汗)
まぁ、富士山をバックに笑い過ぎの写真付きですが、
短い人生の中で、私と知り合ってしまった記念に、1冊、どうぞ。

(あとは、本屋で立ち読みするなり、興味本位で買ってくれるなり、
インターネットで注文するなりしてください。 ( ^-^)_旦~)



2008年04月21日(月)
「モンゴル人ならそうするわ」「俺は違う」

映画「モンゴル」(セルゲイ・ボドロフ監督)から。
(主役は、日本人俳優・浅野忠信さん)
「チンギス・ハーン」を題材にした映画や小説は、
幾多もあったと思う。
しかし、日本人が演じる「チンギス・ハーン」は渋かった。
その中で気になった台詞は「俺は違う」だった。
モンゴル人には、いろいろなルールや掟がある。
「モンゴル人は、子どもを殺さない」
「モンゴル人は、主を自分で決める」
「モンゴル人は、女のために合戦をしない」
「モンゴル人は、雷を恐れる」等・・
どの掟がいいのか、悪いのか、私にはわからない。
たぶん、朝青龍だってわからない。(笑)
基本的な考え方を尊重しながらも、
古い考え方、前例・習慣とも思えることには、従わない。
それを強調した台詞が「俺は違う」だった。
そして、その考え方が、最後には大帝国を築くこととなった。
この意味は・・自分を枠に嵌めない、ということである。



2008年04月20日(日)
日本語は「意味」より「意味合い」が大事

日本の歳時記「春の雨」で見つけた台詞。
「春の雨」と「春雨」は、意味は同じでも、意味合いが違う。
同じ、と思うと「無味乾燥」になってしまうらしい。
日本語の場合「意味合い」が大事とされてきた。
この「意味合い」、どこかでメモしたぞ、と探してみたら、
最近読んだ、伊坂幸太郎さんの書籍「死神の精度」だった。
「人間というのは、眩しい時と笑う時に、似た表情になるんだな。
言われてみれば、意味合いも似ているかも」みたいな表現である。
この「意味合い」という単語が、気になって仕方がない。
国語辞書では、動機・理由として背後にある事情。わけ。[類語]意味
類語辞書では、⇒いみ【意味】 ⇒いわれ【謂われ】 ⇒ニュアンス 
そして、和英辞書では、〔含意〕an implication;
〔微妙な意味〕a shade of meaning, (a) nuance
なるほどなぁ、単なる言葉の意味ではなく、
その背景にあるニュアンスが似ているかどうかなんだ。
そういう意味では、「春の雨」と「春雨」は「意味合い」が違うし、
「眩しい」と「嬉しい」は、
「意味合い」が似ているかもしれないな、と納得した。
日本語が難しいと言われる所以(ゆえん)だが、日本語ってやっぱりいいな。



2008年04月19日(土)
沖縄・三線、鮮烈デビュー(汗)

告白、第1弾。(今風にいうと「カミングアウト、その1」)
(勝手に、シリーズ化してますが・・)
特に意識して隠していたわけでもないけれど、
今年になってから「沖縄・三線」(さんしん)を習いはじめた。
今まで、楽器を演奏できる人に憧れて、いろいろ試したけど、
いつまでたっても楽譜も読めず、正直、挫折していた。
ところが昨年の冬、ある団体の例会がきっかけで、
はじめて沖縄「三線」の本物の音に触れた時、
なんだか、とっても暖かい気持ちになったのを覚えていた。
好奇心旺盛の私は、さっそく愛好会の門を叩いた。(笑)
そして、3か月くらいしかたたないのに、無謀にも人前で披露。
多くの人に囲まれての演奏だし、
おっかなびっくり、つっかえながらだったけれど、
初めていただいた観客の拍手は、たぶん一生忘れないだろう。
若い人と張り合うのではなく、若い人の力を認め、
時には、彼らの力を借りながら、楽しむこと。
50歳を目前にして「50代の生き方のコツ」もわかってきた気がする。
とりあえず今回は「沖縄・三線、鮮烈デビュー」。
演奏会って、こんなに楽しいものだと、初めて知った。

PS.
実は、まだまだあるんです、告白することが・・。乞うご期待。



2008年04月18日(金)
保育士は、親とのつながりのプロ

ある保育士の研修復命書から。
これって、すごい気付きとなったフレーズである。
保育士といえば、保育のプロ。
当たり前と言えば、当たり前なのだが、恥しいけれど、
保育士に関しては、それしか浮かばなかった。
しかし、この視点は「目から鱗」の気付き。
「保育士は、親とのつながりのプロ」
子どもの視点の保育も大切だけれど、母親の
「心の中にたまっている重い物を吐き出さしてあげる」役割。
その仕事が出来るか、出来ないか、
保育士としての真価が問われるのかもしれない。
保育は、学校で習ってくるから、出来て当然。
しかし、親とのつながりは、実践で覚えていくしかない。
文句を言ってくる親は、マイナスの話でも先生と関わりたい。
そこまで読まなければならない、と思う。
親とのつながりが上手く出来た時、
本当の意味で、保育士のプロと呼べるのだろうなぁ。



2008年04月17日(木)
人のセックスを笑うな

なんと映画のタイトルである。
映画「人のセックスを笑うな」(井口奈己監督)を観ようと
チケット売り場を前にして、ちょっと困った。
「どの映画をご覧になりますか?」と訊ねられる。
「・・・・・・」「えっ?」
だから「・・・・・・」「はい、かしこまりました」(笑)
また入場の際、シアター番号を案内してくれるのだが、
その時も「どの映画をご覧になりますか?」。
「・・・・・・」「えっ?・・・」
人前で「人のセックスを笑うな」を3回も口にしてしまった。
撮影ロケが娘の通っていた「女子美術大学」だったり、
あまり多くの映画館で上映していない、と聞いて、
さっそく先日、観にいったのだが、選んだメモがこれ。
内容は、想像以下(妄想以下)で、タイトルとは無縁。(汗)
そこで映画監督さんにお願い。
堂々とチケット購入が出来るタイトルをお願いします。
吹奏楽がテーマの映画「ブラブラバンバン」もちょっと困ったなぁ。



2008年04月16日(水)
メモも積もれば下山になる

もちろん「ちりも積もれば山となる」のパロディ。
なにか面白い話を聴くと、T・P・Oに構わず、
すぐメモする私の行動から、このフレーズは生まれた。
音やリズムとしての面白さだけでなく、
本当に、多くの残されたメモが、私を作り上げている。
「メモ」イコール「しもさん」の方程式が、
私の周りで出来上がってくれれば、しめたもの。
このフレーズは、立派な「私の自己紹介」に使えるから。
講演でも「気になる一言」や「続ける方法」などの
テーマをいただくことがあるから、ぴったりである。
メモの大切さ、メモの楽しさなら、
何時間でも話せるような気がする。
だって、もう「山」のように貯まっているから・・。
それにしても「メモ」は貯まっても「お金」は貯まらない。



2008年04月15日(火)
本当に、仲良くならんと、目なんか合わせられん

映画「1/4の奇跡 本当のことだから」(入江富美子監督)から。
障害児として紹介されている原田大介くんの台詞。
本当にそのとおりだな、と思う。
よく「話す時は、相手の目を見て話せ」と注意される。
そんなことは、生きている間に何度となく教わり、
その度に忘れてしまうのだが・・。
実は、忘れてしまうというより、
人の目をみて話すこと自体が苦手というか、怖い。(笑)
何か考えているのかわからない人に対しての警戒心、
そんなものなのかなぁ、と思っていた。
しかし、彼の台詞で、私は救われた気がする。
「本当に、仲良くならんと、目なんか合わせられん」
言い換えれば
「仲良くない人の言葉は、素直に受け入れられない」
最近、障害者から教わることばかりだ。
「障害者は、特別な役割をもって生まれてきている」
このフレーズが、私の心から離れない。



2008年04月14日(月)
今の日本から、二人の男が消えた

消えたサンマ(3つの間)「時間」「空間」「仲間」
の話題は、先日紹介した。
あのあと、実は5つの間ですよ、とアドバイスももらった。
「世間」「お茶の間」も消えつつあるようだ。
さて今回は、ある講演会で聞いた「消えた二人の男」。
その答えは「頑固親父」と「名物教師」だという。
なるほどなぁ・・とメモしながらも、
それが良かったかどうかは別問題だとも思った。
「昔」を基準に話を進めると、どうも今の社会は駄目だらけ。
「頑固親父」の良さ・悪ささえ、私にはわからない。
「名物教師」も同様、良かったのか、悪かったのか。
今の時代になくなったものを美化して、
あれがあったから、当時はいい時代だったというのは簡単。
しかし、もう戻れないのだから・・どうするのか、
そこまで話してくれないと、ただの雑談になってしまう。
最近、そんな講演会が多い気がする。
昔を美化するのはやめた方がいいと思うのは私だけだろうか。



2008年04月13日(日)
生きてる「海胆」と、中身を出した「雲丹」

最近、週刊「日本の歳時記」(小学館ウィークリーブック)が、
私の愛読書となりつつある。
観ていて、そして読んでいて、季節感が溢れていてとても楽しい。
さて今回は2巻「春の雨」から。
「うに」は、卵巣の成熟する春が旬で食用となるらしい。
その中に、こんな解説が・・。
「海胆」は生きている状態、「雲丹」は中身を取り出した状態をいう。
もちろん、どちらも「うに」と読む。
こんな雑学は、試験には役に立たないかもしれないが妙に嬉しい。
飲み屋のメニューにあったら気にしてみよう。
あっ、でも・・ほとんど「ウニ」か「うに」だった気がするな。
あとは同じ読みの「海栗」(うに)。どんな状態を指すんだろうか?
う〜ん、とっても気になる。(笑)
また「中むら」で「きき酒」ならぬ「ききウニ」でもやりたいなぁ。
北海道「礼文」と「利尻」のウニでは、味が完全に違ったもの。
たしか、ウニが食べ出る海藻が違うからだったよなぁ。



2008年04月12日(土)
歌で大切なことは、フルチンになることだ

今日は月に一度の同級生混声合唱団の練習だった。
というわけで、映画「うた魂(たま)」(田中誠監督)から。
主人公は、合唱部に所属する女子高生。
歌っている時の顔が、産卵中のシャケみたい、と言われ、
歌えなくなる。
そんな気持ちの入っていない彼女の歌い方をみて、
男子高校生役の、お笑い「ガレッジセールのゴリ」さんが、
叱咤激励する。
「あんな歌い方、歌への冒涜だ。
合唱をなめてんじゃねぇぞ、このやろう」と脅しながらも、
「歌にとって、一番大切なことってなんだかわかるか?
フルチンになることだ」と諭す。
「歌とは、心を裸にすることだ」を「フルチン」の言葉で
テレを消した。彼女に「I amフルチン」とまで叫ばせた。
実に痛快な表現だった気がする。
薬師丸ひろ子さん演じる先生が、
「1人になって歌うのは、いつだって出来る。
仲間と歌う時間を大切にしなさい」のアドバイスも良かったな。
邦画も、じっくり見ると本当に面白い。

PS.
小学校の恩師が、私たちの歌を聴いて元気になったそうだ。
歌には、なにかパワーがあるよね。
先生も仲間に入れちゃうことにしました。(笑)



2008年04月11日(金)
一番の被害者は「幼児」です

「揺れる幼児教育界、混乱する家庭の子育て、殺伐とした社会、
今、その一番の被害者は『幼児』です。」
そんな感想を持っていた保育士さんがいた。
今、国が進めようとしている「子育て支援」は、決して
幼児の視点に立ったものとは思えない。
悔しいけれど、やはり、子どもは母親が一番好き。
だから、母親がそばにいてあげられる社会づくりを
国として、地域としてしなければならないと思う。
育児が大変だから・・と
単純に、児童手当を増やしたり、医療費を無料にすることが、
幼児のためになっているとは思えないからだ。
そのお金を使って、育児中の母親は、残業のない部署へ配属とか、
フレックスタイムで、子供の帰宅時間には母親が家にいるようにする等、
育児しやすい職場を提供している「会社」に補助金を出す方が、
よっぽど社会全体の変化に繋がると思うのだが・・。
地域全体で、子育てに関わりを持つって、そういうことだろう。

PS.
ごめん、酔っぱらっているおじさんの戯言です。(汗)
公式発言ではありません、あしからず。



2008年04月10日(木)
俺、すご〜く逢いたかったんですよ

日曜日早朝のテレビ番組「ボクらの時代」から。
確かこの時の出演者は、藤原竜也さん(俳優・25歳)
中村勘太郎さん(歌舞伎役者・26歳)
そして、高橋大輔さん(フィギアスケート選手・21歳)。
この台詞は、藤原さんから高橋さんへの最初の一言。
年上から年下へのフレーズだったことも驚いたけれど、
番組の間、ずっと敬語だったことにびっくりした。
ただ、男性が男性に「逢いたかったんですよ」と
素直に言える、藤原さんの魅力が私をテレビに引き付けた。
番組を見終わってから考えたこと。
50歳になったら、私の「逢いたい人リスト」を作って、
少しずつでも、確実に逢ってお話をしたいな、ってこと。
お酒でも飲みながら・・・。
(また酒ですか、って突っ込まないでね(笑))
それだけ、心にゆとりができたってことかもしれない。



2008年04月09日(水)
WHEN IS THE WEDDING DANNY LOVER BOY?

この英語に見覚えのある人は、私たちと同年代。
そう、映画「小さな恋のメロディ」(ワリス・フセイン監督)の
有名なワンシーン。
子ども達が、主人公の2人を冷やかすつもりで黒板に書いた
「ダニー 結婚式はいつだい?」のフレーズである。
私の映画歴は、この作品から始まっているから、
ビージーズのサウンドとともに、いつまでも心に残っている。
テレビでも何度も放映されたが、やはりCMを挟まず、
じっくり観ようと思い、久しぶりのDVD鑑賞となった。
「僕たちは、一緒にいたいんです。それが結婚なんでしょ?」
と校長先生に問いかけるマークレスター。
うんうん・・と頷きながら、メモをした。
しかし、40年ほど前の感動とは違ったメモも増えた。
なぜ、彼女(トレーシーハイド)は金魚を欲しがったのか、
という、当時は考えなかったくだらない疑問とか、
ダニエルの母は、ダスティ・ホフマンのトッツィーだった?
と思わせるような、ニューハーフばりの厚化粧が気になったり、
彼はうぶなはずなのに、手を握る時はさりげなく握っちゃうのか、
など、歳相応の作品鑑賞となってしまった。(汗)
思い出を残したい方、見直すことはあまりお勧めいたしません。
サントラ盤のCDで、ビージーズの音楽だけを・・。(笑)



2008年04月08日(火)
死神は「死に値する生き方をしたか」を判断するだけ

職場の現役保育士が、病により他界した。
老若男女を問わず、驚くほど多くの弔問客が訪れるのを目にしながら、
思い出したのは、映画「死神の精度」(筧昌也監督)のワンシーン。
さすが、伊坂幸太郎原作の映画化だ、と納得しながら、
映画館を後にしたのは、つい最近のこと。
物語の冒頭「おじさんは死神でしょ?殺しに来たの?」と
少女に訊かれ「死神は誰も殺さないよ」に続けて応えた台詞。
「死に値する生き方をしたか(生きる目的を果たしたか)を
判断するだけ」と言い切るシーンがある。
「それは、命の長さに関係ない」とも・・。
「死に様は、生き様」、この台詞の意味がわかった気がする。
亡くなった彼女は、42年間を一所懸命生きてきたし、
病に冒されてからの1年間は苦痛に耐えながらも、本当に頑張ったことが、
ご主人の挨拶からも知ることができた。(涙腺がまた緩んだ・・)
大切なことは「彼女の分まで・・」と通夜のその場で感じた気持ちを、
明日からも持ち続けることではないだろうか。
「死に値する生き方が出来るかどうか」、死神に試されている。



2008年04月07日(月)
距離を置くことで丁寧になる

毎朝、とりあえず勉強している英語番組から。
「Will you 〜?」より「Would you 〜?」の方が、
丁寧な表現になることは、知識として知っていた。
しかし、どうして「過去形にすると丁寧なのか?」の疑問は
払拭できないでいた。
しかし、イメージ・感覚を重視すると、理解しやすい。
「過去形の感覚は、距離を置くこと」
ネイティブの感覚では、現在形や、進行形、未来形よりも
距離を置いているイメージがあるらしい。
たしかに、昔のことを思い出す時って、少し「間」を取り、
じっくり遡っていく感覚がある。
だから「過去形は丁寧」と感じられるのかもしれない。
ろくに話すことができないから、
最初から「Would you 〜?」を覚えておこうっと。
丁寧に話されて、怒る人はいないだろうから。



2008年04月06日(日)
気持ちを伝えたい人、待っている人が必ずいる

映画「ポストマン」(長嶋一茂監督)から。
いつも、天然ボケ役か、長嶋監督の息子・・のイメージが
付いて回っていた彼にこんな才能があったのか?と
感心させられた作品である。
彼は主演も演じているが、物語のほとんど大部分で、
鍛えた身体を活かしながら(たぶん、代役はなしで・・)
郵便局のバタンコと呼ばれる自転車をこぎ続けた。
そんな彼が、この映画で伝えたかったことは・・と
溢れたメモを眺めてみたら、この台詞が浮かび上がった。
民営化されたが、私にとっては郵便局は郵便局。(笑)
メール全盛のこんな時代だからこそ、
私も(手書きの)手紙の素晴らしさを伝えたいと思う。
メールでは伝わらない想いも、手紙なら伝わる。
そう信じているからか、この台詞が心に残った。
最近、美術館から「絵はがき」を書くことに凝っている。
彼と想いは同じであった。
「気持ちを伝えたい人、待っている人が必ずいる」

PS.
自転車屋役に木梨憲武さん(実家の家業)が登場して驚いた。



2008年04月05日(土)
天下の奇祭「大瀬まつり」、毎年4月4日の理由

私の生まれた静岡県沼津市西浦江梨のすぐそばに、
大瀬崎という場所があり、毎年4月4日に
天下の奇祭と呼ばれる「大瀬まつり」が行われる。
この祭り「河湾の漁民の信仰を一心に集める大瀬神社の例大祭。
大漁旗で飾られた漁船で、女装した青年たちが踊る
『勇み踊り』が見もの」であるが、
この中途半端な日付が気になって仕方がなかった。
生まれた地の祭りであるから、顔を出したいと思うのであるが、
なんせ、曜日に関係なく「毎年4月4日」なのである。
年度初めの大切な時期に・・とボヤキながら、
もうだいぶ、ご無沙汰をしている。
ところで、先日飲みながら、
3月3日は、桃の節句・雛祭り(女の子の節句)、
5月5日は、端午の節句(男の子の節句)から考えると、
4月4日は、オカマの日、なんて話を聞いたから、
ふと、気がついたことがある。
「女装した青年たちが踊る祭り」だから、4月4日。
関係ないだろうか?(汗)、気になって仕方がない。
日にちを変えないということは、その日に意味があるはず。



2008年04月04日(金)
あれが最後だったのに、俺は怒鳴ってしまった

映画「再会の街で」(マイク・バインダー監督)から。
主人公の1人は、
アメリカ同時多発テロ「9.11の被害者」の家族。
今でも、精神的な苦痛が彼らを襲っていることを知った。
その代表的な想いが、この台詞。
事故の前、台所のリフォームのことで相談されていたのに、
「たかが台所」のことと、俺は怒鳴ってしまった、と。
もっと、優しくしてあげればよかった、と後悔は残った。
実はこのシーンを観て、思い出した詩がある。
「最後だとわかっていたなら」と題する詩。
(是非、一度、インターネットで検索して読んで欲しい。
涙が止まらなくなっても、私は、責任がとれませんが・・)
この詩には、思いやりや優しさが人間に残っていることを
教えてくれる。
私は、紙にプリントして持ち歩いている。
時々、顔を出す、私の心の中のイライラのために。



2008年04月03日(木)
おはながたくさんあるおはなやさん

仕事柄、幼稚園や保育所に出かけることがある。
たいていリズム室などの大きな部屋に、
年長さんたちが書いた「ぼくのゆめ、わたしのゆめ」が
もちろん、彼らの絵付きで所狭しと貼ってある。
時々、この夢は面白いな、と思うとメモをしているが、
だいぶたまったので、ご紹介。
すてきなくにのおひめさま (うん、可愛い)
ホームランをうつやきゅうのせんしゅ (ヒットじゃだめかな?)
ぼくのいえをつくるだいくさん (それだけじゃ・・(笑))
おはながたくさんあるおはなやさん (う〜ん、当然といえば当然)
やきゅうのせんしゅ(おとうさんのチーム) (草野球チーム?)
みんなにやさしいかんごし (優しくない看護士さんもいるんだな)
最近のこどもの夢は、妙に具体的だなぁ、と苦笑いした。
でも、こどもの夢って、いつ聞いても楽しいな。



2008年04月02日(水)
はい マルチーズ

映画「犬と私の10の約束」(本木克英監督)から。
犬好きにはたまらない映画である。
犬の可愛さ満載でもあるが、犬との別れが辛くもなる。
でも、そんなもの全部ひっくるめても、観て欲しい。
「10の約束」をひとつずつ紹介するわけにもいかないし、
またどれをとっても中途半端な気がするので、
今回は、犬好きの人たちらしい、写真の撮り方を。
これまでに何度も「シャッターを押す掛け声」について
書いてきたが、それは「お国柄」であった気がする。
携帯電話の待ち受け画面に、愛犬を設定している人が多いが、
家族となっている彼らを抱えている姿の撮影を頼まれたら、
是非、この台詞を使って欲しい。
「はい、マルチーズ」(ダックスフンドでも、チワワでも・・)
飼い主の飛びっきりの笑顔が撮れるはずだから。
さて、猫好きの人は、なにか素敵な台詞があるのかなぁ。
負けじと、ご紹介ください。「はい、チンチラ」(汗)



2008年04月01日(火)
花見は、目開き(めあき)だけのもんじゃねぇだす

花見のシーズンだからこそ、
映画「ふみ子の海」(近藤明男監督)から。
戦前、貧しさ故に永遠に光を奪われた、全盲の主人公「ふみ子」。
小さい頃から、あんまの師匠・笹山タカ(高橋恵子さん)に弟子入りし、
「おしん」を思い出させる厳しい修行を受けるが、
多くの温かい人々に支えられながら、彼女は成長していく。
そんな心温まる物語であるが、
その根底に、なにくそ・・という彼女の負けん気がある。
それを感じさせてくれた台詞が、
「花見は、目開きだけのもんじゃねぇだす」だった。
健常者の男に「めくらでも花見が出来るのか?」とからかわれ、
どうするのかな?と思っていたら、この言葉を返した。
さらに「私は舌で花見するんだ」と言って、桜を食べてみせる。
その気持ちの強さに、私は感動した。
健常者以上に、人間らしい感覚を持ち合わせていた。
映画のサブタイトルにもこう書いてある。
「ほんとうに大切なものは目に見えない」
う〜ん「星の王子様」と同じフレーズだぁ。(汗)