〜 女房の呟き 〜
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福音 3
オトコに世辞を言われたこともなかったアタシ。
だから、とてもビックリしたの。
一瞬、自分の耳を疑ったくらいよ。
というか、意味を理解するまで暇が要ったわ。
初めて会ったそのオトコはね、
「キミ、モテルデショ?」と言ったんだ。
えっ?!
今ならわかる。男の真意。
でもね、
その言葉で、突然アタシの世界は変わったの。
2002年05月31日(金)
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想ひ出は皆ウツクシイ
幼い頃。
母が語る自身の少女時代は、
それはそれは優秀で、非の打ち所がなくて。
比べられる私はといえば、
どうしようもなく愚鈍で、まるで太刀打ちできなくて。
だから、私は叱られて当然の娘で、
母が不機嫌なのは自分のせいだと思い込んで。
けど、今ならわかるよ、お母さん。
記憶の中の貴女は、まるでその通りなのだと。
2002年05月27日(月)
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直近のチトコマル
二人暮らしの夫と私。
どうでもいい事を毎日喋る。
政治やゴシップ、お笑いネタ。
今朝の夫の一言。
「日本ってマゾ国家だね」
は?妙な喩えにノーコメントで応酬。
いや、いわんとするコトはわかるけど、
最近多くないかい?SMタームを使うこと。
なにかっちゃぁ、SMに喩える真意はなんぞ?
いんだけどサ、ちっと面食らうヨ(笑
2002年05月24日(金)
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ゴメンナサイの風景 2
「あなた、ゴメンナサイを連発してたわよ?」
宴の後で、女友達がそう苦笑した。
「普通、アリガトウとかじゃん?」
そうだ。祝ってもらいながら、謝ってたね、私。
「謝る花嫁ってのも珍しいや」
彼女は呆れながらも、可笑しくて仕方ないらしい。
「だって…」
そう言いかけた私を軽くイナして。
「いいのよ、素直にアリガトウで」
2002年05月22日(水)
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やったりとったり
日曜日の夫。
昼寝もせずに大忙し。
テレビにネットに携帯電話。
本日の一本勝負。
ファンファーレ。
唸り声。そして大騒ぎ。
あぁうっさいな。
はいはい、オメデト。
月曜日の夫。
朝からぐったりうなだれる。
ドウシタノ?
携帯電話が壊れたみたい。
あっはは、それでいいじゃない?
変なトコでケチがつくよりずっとまし。
そだね。
2002年05月21日(火)
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ゴメンナサイの風景
生まれてこの方、
どれ程、ゴメンナサイと口にしたことだろう。
程度の差はあれ。
反射的に口をついたものから、
悔しさを抱えたまま絞り出す様に言ったものまで。
言いそびれたゴメンナサイに苛まれ、
意を決して言ったあの時。
恥ずかしかった。
みっつで習う「ゴメンナサイ」だけど、
死ぬまで印象深い風景を紡ぐことだろう。
2002年05月20日(月)
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婆耳東風 2
脳天気な私。
の耳はやはり脳天気で。
聞かなくていい言葉は、聞こえないらしい。
いや、聞きたい言葉を選り好み、
ますます本体の脳天気を助長しているとも言う。
しかし。幾ら謙虚にあろうとも、
無造作に投げ捨てられた言葉は聞くべくもない。
だから、親切な貴女。
わざわざゴミを拾って、見せてくれなくてもいいんだよ(笑
2002年05月17日(金)
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婆耳東風
あんなコト言われて平気なのッ?
血相かえた女友達。
声を潜め、私の耳にご注進。
え?なんか言われたの?アタシ。
私には、
なぜ彼女が激昂してるのかワカラナイ。
○○さんがアナタに酷いこと言ったじゃないッ!
依然、彼女の怒りだけが空回り。
あぁごめんね、親切な貴女。
怒ってくれてありがとう。
でもね、私の耳って…(笑
2002年05月15日(水)
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泡沫(うたかた)人生
一生男には相手にされないと思ってたら、
いつのまにやら、結婚までしてみたり。
起業せんと夢と展望を青図に引いたが、
あっというまに、元の木阿弥。何もなし。
ずっと一緒ね、指切りげんまん。
誓ったあの日、今は幻。
ソンナモンヨと諦める。
いつまでもあると思うな、親と金。
あぁその通りデス。
親も亡くした。金もない。
2002年05月13日(月)
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直近のくだらな会話
都会の摩天楼を見晴るかす
ペントハウスに住みたいというのが、
夫の将来の夢。
新宿がイイナァなんて、
夢見るように呟く。
ン、新宿もいいねぇ。
無責任な相槌。
私は近所に安売りスーパーがあればイイワ。
その頃にはお金持ちなのに?
当然ッ!
どれ程裕福になっても、
ワンパック百円卵を追っかけるのは止めないと思う。
私。
2002年05月10日(金)
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人と関わるということ
人がヒトである限り、
完璧に良くも悪くもないはずで、
各々のバランスで生きて。
だから、
誰かと親密に関わりたい時、
その人の良いとこも悪いとこも好きな訳で。
いや、
高々袖振り会う縁だとて、
その人にあらゆる面があろうことは想像してて。
それこそが、
人の可能性、人の面白さ、人の愛おしさと思い定める。
我もまた人。
2002年05月09日(木)
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