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〜 女房の呟き 〜
■□■



 ひかりのもとであるきたい

その時まで気づかなかった。
その時初めて気がついた。

 こんなにもワタシは・・・!?

噴き出した己が涙に戸惑いながら、
へなへなと崩れ落ち、脱力するに身を任せた。

意識だけが、暖かい陽光溢れる野道を歩く。
憧憬に胸が詰まり、懐かしさに泣く。


 帰ろう帰ろう帰ろう。
 いつだって手の届く場所。


木の床を這いながら、決意した。

2002年06月25日(火)



 夢のシグナル

久しぶりにイタイ夢を見た。
目覚めて暫くボゥとして、うんざりした気分になる。

夢の中に出てくる”アノ手のモノ”
・・・私はそれを欲してるのか。そうしたいのか?

確かなことは、
アノ手のシーンに限って、くっきりと記憶しているということで。
そういえば、珍しく僅かな紅い滴りまで見た。


あぁ、きっともぅ限界が近いんだ。



2002年06月22日(土)



 揺らぐあなたへ

ヒトはそんなに強くも弱くもないものだから、
揺らいでも凹んでも大丈夫なのよ。

誰だって、
自分はダメだとか最低だとか落ち込む時があるわ。
それは普通のこと。

弱音を吐いちゃいけないとかって思ってる?
周りの人に迷惑かけちゃうからとか。

あはは、いいのよ。
皆知ってる。困ったりしない。

あなたはあなた。

ワカッテル。


2002年06月20日(木)



 謎の物音

部屋の隅から聞こえてくる、
小動物が走り回るような物音に、
私は驚き、怯えた。

ナニカガイル?!
この安普請の家に住み始めて、暫く経った頃のこと。
ネズミ?!

が、音のする方向にそれらしい形跡はなく。
以来、時折の物音に不可解が深まる。


と、ある日謎が解けた。
アレ、出窓の屋根の上を雀やカラスが歩く音なのね(笑


2002年06月19日(水)



 モテるコツ?!

ネットの時間は矢よりも速い。

3日も空けば久しぶり。
一週間ならご無沙汰デス。
一月も経てばすっかりウラシマで、
人間関係の様変わりに慌ててしまったりする。

ラブラブで浮かれるキミ。
こないだ、誰かと別れて凹んでなかったかい?
驚いた。


ネットでモテるためには、
ネットの時間に乗り遅れない心が必要なのかもねぇ…。


2002年06月17日(月)



 直近のワタクシたち

夕べ。
予想通りに夫は祝勝会。
私は夕飯の支度も免れて、やっぱビールでしょう。

勢いで、
普段は見ないTVもつけっぱなしで賑やかだ。
ナンダカ、正月みたいだわ。

結局、3時から飲んでたのヨと夫ご帰還。
お土産はビール。

「乾杯しなくちゃね」

スポーツニュースを見ながら飲み直し。
何度も何度も勝利を称えながら、夫沈没。


2002年06月15日(土)



 君の名を呼ぶ

以前、
その場にいない夫の名を叫んだことがある。
それに気づいて大いに慌てた。

思いがけない事件が起き、
気が動転したせいか、無意識のうちに夫を呼んだのだ。

同席者たちは夫の名を知らなかったから、
その叫びは、意味を持たなかったけど、

そっと息を整えながら、私はひとり、
照れ臭いような嬉しいような気分に浸った。


2002年06月14日(金)



 『誕生日の詩集』

掌に乗る程のブックレット。
小学生の頃から大事にしてて、上京の時にも携えた。

流石に中綴じの糸が緩んでる。
僅か32頁だて。15篇の詩と15点のイラスト。

裏表紙にある定価、¥180。
スゴイ値段だ(笑。頂いたんだか、買ったんだか。

サンリオ出版。奥付に初版1976年。
確かに古い。

けど、今も変わらず大好きな本。


2002年06月13日(木)



 恋すればこそ

ドキドキでワクワク。
ラブラブでウキウキ。
世界で一番ハッピーな自分。
多幸感。

生まれ出た幸いに、
生きてこられた幸いに、
これから生きゆく幸いに、
溢れる涙。

空の青、
木々の緑、
星の煌めき、
月明かり。
風の音ひとつに
想いを深めるピュア。

切なささえも、胸苦しさも。
絶えぬ不安も、眠れぬ夜も。


そう全て、恋の楽しみ。

2002年06月12日(水)



 いいこ−ぶる

子どもの頃。
いいこぶってると誹られる度に、
悲しくて悔しい気持ちに苛まれた。

こうしなさいと教わった通りにするのは、
イケナイことなの?
どうすればいいの?


オトナになっても。
いい人ぶってるのは、イケナイらしい。
偽善なんて誹られる。

不善なし背徳なす身であろうと、
いい人−ぶってるつもりはないのに。
疲れるね。

2002年06月11日(火)



 直近のあぁ勘違い

夫の小ネタはお喋りの友。
彼のオカシナ言動ったら、
思い出すだけで笑えるよぅ。

と、それを聞いてた身近な奴隷。
神妙な顔でモノを言う。
ナニカアッタンデスカ?

ん?
何故キミに夫婦仲を心配されねばならんのダ?
訊かれた途端、戸惑うワタシ。


あぁ、夫はオカシイって言葉をそう取ったのか。
心配は有り難いけど、ヤレヤレ…


2002年06月10日(月)



 怒ること

いつからか、滅多に怒らなくなったワタシ。
身近なことについて。世事に対して。

元々怒るのが苦手だけど、それだけが原因じゃない。
感情がナマクラになってる。

怒るのは、大人げないとか。怒る程の事か?とか。
尤もらしい言い訳。
要は怠惰。

怒るべき時にちゃんと怒ろう。
ブラウン管の中の怒れる人々を見つつ、自戒した。


2002年06月07日(金)



 ひとりよがり

言ったつもり、
話したつもり、
伝えたつもり、
解ったつもり
のあれこれについて。

言ったはずだ、
話したはずだ、
伝えたはずだ、
解ったはずだ
と思い込んだっきり。

言ったのに、
話したのに、
伝えたのに、
解ってくれたのに
と、人は人を恨むけど。

言ったのか、
話したのか、
伝わったのか、
解ってもらえたのか、
自信はあるかい?

2002年06月05日(水)



 福音 4

その翁が、
実に激しい口調で微に入り細に入り、
彼の大切なものを酷評するので、
若い私は少し呆然として、
戸惑いながら、
多分にがっかりした心持ちで拝聴した。

その様子を気遣った翁の妻が囁く。
「びっくりしてるんでしょ?」
穏やかな笑顔。

「あの人はね、
 本当にソレを大切にしてるの、だから」


気づかされて、涙が出た。


2002年06月04日(火)



 好みのタイプ

ブラウン管の中で、突っ走るキミ。頑張ってるね。
へぇ、そんな歳になったのか。

好きな女のタイプを訊かれて、大声で即答。
キャラを裏切らないパフォーマンス。

「ボクのこと大好きな子!」

あっはは、上手いッ。
思わず拍手喝采。タダシイねぇ。

キミの正直なコメントに、
ドキリと思い当たった人は結構いたんじゃないかなぁ?


2002年06月03日(月)
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