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女房様とお呼びっ!
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2002年01月29日(火) つれづれと言い訳メドレー

連チャンひとやすみ〜(ひとつじゃないって、笑)となりますが、雑記つらつら。
(というか、例によっての作文力低下でもって、お茶を濁してるとも言う、笑)

・・・・・

先週金曜の記事。思い付いて、旧い記録をそのまま、手を加えずに晒しましたが、
思わぬ「ひとり露出羞恥プレイ」をカマしてしまったようですね、ワタクシ(汗)
読み返すだに、ナニヤッテンダ?!3年前の自分と、肌がそそげたつようです。
まぁ、たかだか3年で自分が進歩したとも思えないですが、酷いですねぇ(大汗)

ま、同じ我が身の言葉ですから、当時の私の言いたかったことはわかるんですが、
いまひとつ詰めが甘いってか、一貫性を欠くというか。そのせいで深みもなく…。
これじゃぁ、他人様にはわかりづらいよなぁと、今更ながらに反省しきりです。
あぁ、そうなんです。これは当時、とある媒体で、公にアナウンスしたものです。

音声で伝える原稿と、目で読んで頂く原稿は、かなり違うと納得もするのですが、
いずれにおいても、わかりやすくないとイカンわねと、改めて自戒いたしました。
とは言いつつ、こちらで書き散らしてるテキストは、個人掲示板という気安さで、
毎度毎度、自己満足を晴らすだけに終始してるナァと、反省するばかりです。

にもかかわらず、お読み頂いている皆さまには、心より御礼申し上げます。
ただま、掲示板運営って自体が、単なる独りよがりの道楽みたいなモンですから、
ヒケラカシタガリの戯言を並べる酔狂こそをお楽しみ頂くのがスジとも思います。
・・・と、言い訳の上塗りをしつつ、改めて感謝の気持ちをお伝えするばかりです。

***

さて、チバさんのご投稿でご案内のとおり、楽しい宴を堪能してまいりました。
チバさんのおはからいで、ワタクシを囲む会なんて、畏れ多い冠がつきましたが、
お陰様で、新しいご縁を得ることが出来て、本当に嬉しく思っています。
ワタクシ、よもや囲まれるタマではありませんが、上座に座っちゃいました(汗)

思えばワタクシ、ネット歴も浅ければ、故にオフ会に出席した経験もさほどなく、
しかも、これまで伺ったオフ会は、femdom系だけという偏った人間でございます。
言うなれば、SMオタクなんですね・・・あややや、お恥ずかしい限りです(大汗)
なので、フツーの話題(笑)が交わされるのを、新鮮な気持ちで伺っておりました。

そうそう、宴の途中で「あまり話さないんですね」と声を掛けて頂いたのですが、
実は私、テキストで声高に書き散らしてる割には、人中では静かにいるほうです。
特に無口な訳でも引っ込み思案でもないんですが、聞き手に回るほうが好きかな。
ていうか、ニヤニヤと人を観察してる印象が強いらしいです。ヤな奴ですねぇ(笑

ご参加の皆様には、こんなヤな私(笑)にお付き合い頂き、心から感謝してます。
井戸から這い出したカワズには、何もかもが面白く、楽しい経験となりました。
好きで居心地いい井戸に住んではいますが、未知の世界の広さには圧倒されます。
空の広さに憧れる蛙には、またの機会が訪れんことを期待する宵となりました。

ありがとうございました m(__)m

***

最後に、S趣味がある女と自称することで喚起される印象について言い訳をば。
チバさんのご投稿にもありましたが、S女って逞しいとか強いと思われがちです。
勿論、そういう方もおいでですが、少なくとも私はそうじゃないと自覚してます。
てか、再々に自称する「ヘタレ」は、私的にはかなり正確な自己描写であります。

たかが性癖が、性格や人格とリンクしないのは、当然といえば当然なのですが、
身に余る麗しい誤解を頂くことも多くて、その度に恐縮してたりするんですね(笑
井戸の中でエバってるカワズも、一旦表に出れば、ただの小さな醜い生き物です。
それを承知で井戸に蟄居し、かりそめの桃源郷を見ようとする小心者なんですね。

・・・と、この事実をもって、ヘタレの由縁がお分かり頂ければ幸いです(汗)


2002年01月25日(金) 1998.4.9記す

思い付いて、旧い記録を引っぱり出してきました。
ここんとこ、鬱陶しい長文を散らかしてるので、ひとやすみ〜(笑)


***


なぜ、人はヒトを「愛してしまう」のでしょうか?
そして、人はヒトの「何を」愛するのでしょうか?

確かに、人はひとりで生きられない。孤独の不安から免れたい。
人が生きる上で必ず抱えている、自分本位な愛情への欲求が、
誰かを愛したい、愛されたい、という気持ちを引き起こすのでしょう。


でも、それだけじゃないと、私は思うのです。

なぜなら、
孤独感を埋め、生きる支えと安心を得るためだけに求める愛情ならば、
その「誰か」は、より絶対的な、神様のような愛情の持ち主であってもいいのです。

その愛は、与え続けられ、許し続けられ、裏切られることなく、
生きるに充分な安心を実現します。
そして、その確実で大きな愛の中で守られながら、
自分を支えていくための愛を捧げ続けることが出来るのです。

現実にそうしている人もいるはずだけど、
多くの人が、不確実なヒトの愛情を求め合うのは、なぜなんでしょう?


もちろん、神様は、現実の生活では存在しません。
顔も見えないし、養ってもくれないし、セックスも出来ません。
だから、ヒトを愛するのか?美しい顔、充分な稼ぎ、満足のいくセックス・・・。

いいえ、そんなに即物的なものではないと信じたい。
たとえ、最初惹かれあったのが、そういう表面的なものであったにしても、
ヒトを愛する理由は、そんなところにはないのです。

そのヒトの、表に見えている全てのもの、身体や地位や行為が失われたとしても、
そのヒトを受け入れて、許していける。
ヒトを愛するとは、そういうことだと思います。

姿もなく、声も聞こえない、何か具体的な事をしてくれる訳でもない、
つまり、心の部分をこそ愛する。
そのヒトの中に住んでいる「神様の部分」とでも言うのかな。
その信者になる。

お互いが信じ合うことで、
与え合ったり、受け止め合ったり、許し合ったりといった
支え合おうとする共感が生まれる。
人とヒトだからこそ出来る、愛のあり方だと思います。


とんでもない綺麗事と笑われるかも知れないけれど、
こんな観念的な話は耳障りかも知れないけれど、
私自身はその上であがいていきたいと思って、敢えてお話ししてみました。


2002年01月24日(木) 性癖と性愛と結婚について #2

以前に記事したのだが、夫と私がDS関係を解消してからも、つまり互いに性愛の対象でなくなった後も共棲し続けたのは、「主従じゃなくなっても、愛し合ってる」からじゃない。その時点で、私達の相手に対する愛情の認識は、すっかりすれ違ってしまっていた。性関係の破綻は、すなわち愛情関係の破綻だったということだ。

少なくとも当時、性欲(性癖)と愛情が緊密に関わっていた夫にとって、「主」に対する「犬」の愛は終わっていたのだ。だから、はっきりと「キミを愛してない」と言い得た。一方私は、彼が「犬」でなくなっても愛している自覚があったので、彼の愛情の持ちようにショックを受けたし、愛し続けてもいいものかと自問自答を繰り返した。

暗鬱な気持ちで、これからどうするか?を話し合う中で、彼の口から出た言葉に、私は再度ショックを受ける。「情はあるから」と私の愛に対するエクスキューズをしながらも、「キミといると都合がいい」と言ったのだ。それは、切羽詰まって言い放った言葉ではなく、彼の真意、本音だったと思う。結局、私は受け入れることにしたけれど。

・・・・・。

配偶者に自分の性癖を知られたくない、と怖れる既婚者は多いはずだ。性癖を晴らすにおいて、配偶者とヤりたいか、配偶者は対象外と考えるかによらず。結婚しても、配偶者に明かす必要のない、或いは秘密にすべき事柄のひとつやふたつはあるものだが、こと性癖となると、性愛に絡む事情なので、バレるとヤバイかなと。

ある性癖を、その性癖を持たない人に理解してもらうとか、理解は得られなくとも受け入れてもらう、認めてもらうというのは、実に難しいと思う。博打好きの夫を、ショウガナイワネと妻が不承不承認める、ようなワケにはいかないだろう。大抵の夫婦間に性愛があり、或いはそうあるべきという認識があれば、問題は更に深刻になる。

厄介な秘密を抱えて、しかし秘密を捨て去ることも出来ない。しかも、欲望を晴らす段階で、秘密は更なる秘密を呼ぶ。自らの中で、自分の性癖をどう位置づけ(愛情に関わる性欲なのか、そうでないのか)ていても、配偶者に対する後ろめたさのようなモノはつきまとうことだろう。そのことに苦悩する人は、多いのではないか。

・・・・・。

この点で、夫は「都合がよかった」ワケだ。SMな蔵書を処分する必要もなく、まして隠し持つ必要もない。彼が力を注いだSM同好会や、斯界の人脈をふいにすることも免れた。しかも、それは、私が彼に望んだことでもあった。それらは、私も関与して築いた財産だったからね。だから、私は「都合がいい妻」の位置を受け入れたのだ。

当時はショックを受けた私だが、互いが性的に関わらずとも性癖を認めあう今の関係を「都合がいい」と思っている。今となれば、感謝すらしている。なぜなら、共通の趣味を殆ど持たない私達の、唯一共感しあえる趣味だから(笑)勿論、互いが趣味を楽しむ(笑)状況や手段は、かなり違っている筈だけど、語り合うことは未だに沢山ある。

・・・・・。

私達の夫婦のありようを、同じ性癖を持つ人に明かせば、おおよその人が「羨ましい」と仰る。確かにそうかもしれないと、私も有り難く思う。けれども、夫婦間で性癖を明かしあうとイイデスヨとは、提案しがたい。むしろ、そう願う人には、マッタをかける。主従関係と結婚の両立を望むM男性には、尚のこと、そうしている。


2002年01月22日(火) 性癖と性愛と結婚について #1

掲題の件。
先日、あわびさん板での記事を拝読し、私なりの共感や考えもあって、
投稿しようと思ったものの文章がまとまらず、そのままにしておりました。
そこへ、みーなさんからご投稿賜ったことで、
まとまらなくとも、あれこれと書き連ねてみようと思った次第。
乱文に終始するのは必至ですが、お読み頂ければ幸いです m(__)m


***

割と最近の話。ふと思い付いて、身近な奴隷に訊いてみた。「私がSじゃなかったら、キミは私とつき合っていたかしらね?」すると、暫し考えた後に彼は「たぶん、つき合うと思います」と答える。「私と五分五分のセックスが出来ると思う?」意地悪な私はそう質問を重ねて、結局、彼を困らせることに成功したけれども(笑

「私は、キミがMじゃなきゃ、いや隷属願望を持ってなければ、つき合ってないヨ」とも言った。相槌を打ちかねて、彼は「ありがとうございます」と応えたが、それはこっちだって同じだ。いくらSとM(DとS)という性的なスタンスで対をなそうとも、人としての相性が合って、個人的な繋がりに発展するのは希有なご縁だ。有り難いと思ってる。

奴とは、性癖を目印に出会ったのだけど、縁が結ばれる過程には、性癖と愛情がどうリンクしているかを知る必要があった。関わり始めた一等最初に確認したのが、そのことだ。SMの関係と愛情関係を同列に語る彼にほだされる格好で、私の彼に対するスタンスが決定した。てのも、最初はプレイメイト程度の思惑しか持ってなかったから。

・・・・・。

この過程は、やりてぇと思ってナンパした奴が意外にもイイヒトで、真面目に交際することにしたってな過程とよく似ている。もちろん、イイヒトだからって、必ずしも愛情を感じることが出来ないように、私が奴を「奴隷」と呼ぶに至るには、私の中に奴への愛情や執着が育ったのが、ご縁がカタチをなした何よりの原因だ。

つまり、私的には、SMの関係でも特にDS(主従)関係を結ぶにおいて、愛情の存在は不可欠なのだ。従に対する支配欲やサディスティックな欲情は、愛すればこそ湧き、行為を生む。その性愛のありようを求めて、愛情の対象を探す。これが不純だと誹りを受けるかもしれないが、性愛の成り立ちとはそういうものだと思っている。

セックスしたいから、愛する人が欲しいと言えば、如何にも不純だけれど、愛の表現としてセックスを交わすと言えば、まともだ(笑)けれど、性愛の対象を求める部分では、同じだろう。「性欲」と「愛情」が支え合って、性愛となるのだから。更には、性癖も含む性欲の傾向と、愛情の持ちようの傾向は、関連するような気がしている。

・・・・・。

ヒト二人で行う性行動において、「能動好き」「受動好き」という傾向が出るように、性愛に基づく愛情を他者に向けるにおいても、「愛したがり」「愛されたがり」があるように思う。ま、いずれにおいてもニュートラルってのが多数派なのかもしれないが、個々性として、はっきりとした傾向を持つ人がいるのは、明らかだろう。

私の場合、「能動好き」で「愛したがり」の傾向が強い。勿論、受動も好きだし、愛されるのを求めもするが、その傾向において、相手にハマってしまう己が実態を見るに、そう言わざるをえない。一方、私がハマるべき相手は、当然のごとく、「受動好き」で「愛されたがり」となりがちだ。これも、実態に則して、痛感している。

私が夫を愛した根本は、恐らく、この傾向による。確かに、夫とはDS関係を目指して付き合い始めたけれど、交際当初の私は、殆ど好奇心だけで関わっていた。なので、彼がハマれる(好みの)タイプだったからこそ、DS関係になだれ込めた感が強い。やがて、形から入った主従関係に、どっぷり浸かる経過を辿ったにしても。

事実、DS関係を解消しても、私は彼を愛し続けている。彼は、愛されてるから、私と共にいるらしい(笑)・・・この点で、現在夫たる「犬」とのなれそめと関係性は、身近な奴隷とのそれとは微妙に違うことになる。同様に、身近な奴隷とのDS関係が破綻する未来があるとすればどうだろう。やはり、微妙に違うんじゃないかな。

***

以上、だらだらとなりましたが、前述通り、まとまりなく書き進める予定です。


2002年01月21日(月) 現(うつつ)に映した夢だから

夫が「犬」であった頃、私は、夢でうなされては、泣きながら、目を覚ました。
それはとても悲しく恐ろしい夢で、目覚めてもなお、その恐怖は私を苛み続けた。
嗚咽の止まないまま、発作的に「犬」に電話をかけては、気が収まるまで泣いた。
「犬」は「主」の御乱行に困惑しながらも、大丈夫ですからと何度も繰り返した。

それ程の妄動に私を駆り立てた悪夢とは、つまり「犬」が私の元を去っていく夢だ。
それも、「もう遊びは止めようよ」と嘲るように笑って、「犬」がヒトに戻る夢。
自分の心を占めている大切な現実が、実は幻だと宣告されて、目の前が暗くなり、
お砂場にひとり置き去りにされた幼子のように不安になって、号泣してしまった。

夢の中で私は、「嘘でしょう?」と問うただろうか。いや、多分、訊いてない筈だ。
何故なら、その宣告は、現実的に「いつかくる未来」として、絶えず不安だったし、
「犬」はヒトたる彼本人の一部を借りてるだけなんだ、と考えるようにしてたから。
彼が「犬」の役を降りることは、単に男女が別れる結果より、恐ろしい気がしてた。

・・・・・。

今にして思えば、そこまで悲観的になる根拠は、恋するが故だったかもしれない。
成就した恋は、必ず不安を伴うものだ。生まれた命に、死の影がつきまとう様に。
幸せの高みの傍には、絶望の深い谷がある。つまり、それ程幸せだったってこと。
けれど、恋のただ中でバランスを欠いた私は、谷底ばかり見つめてしまったのね。

もちろん、SM関係の「主従」なんて、夢々しい口約束のもろさを怖れてもいたよ。
いや、不安になる要因をそこにばかり見てた気がする。格好の言い訳だったしね。
それが、どれ程「犬」の気持ちを苛んだか。戸惑わせたか。想像すると胸苦しい。
仲良くごっこ遊びしてる筈のお友達が、訳なく泣き始めたら、困るよね。ごめん。

一度だけ、私の不安に困り果てた「犬」が、ヒトに戻りかけたことがあったっけ。
いつものようにドアを開けたら、首輪を外した「犬」がいて、本当に腰が抜けた。
へなへなと崩れ落ちて、這いずりながら泣いた。「犬を返して!」と喚き散らした。
「私のせいでお心を乱して」と項垂れる「犬」。それは、精一杯の忠誠だったのか?

・・・・・。

先日、身近な奴隷が夢に出てきた。一年もつきあっといて、初めてのことだ(笑)
けど、良い夢じゃなかった。あの頃の夢見のように、泣きながら目を覚ましたよ。
だって奴は、いつだかの「犬」のように、「もう遊びは止めようよ」と言ったんだ。
覚醒して、それが夢だと気付いた瞬間、心の底から安堵した。涙を拭いながらね。

そして、笑ってしまった。ひとつは懐かしさに。今ひとつは、奴への想いの丈に。
こんな悪夢を見る程に、私と奴は近い距離になったんだナと、我ながら感心した。
更に感心したのは、己の潜在的な不安を俯瞰できるようになった、自分に対して。
尤も、当時の恋の激情のような心境にないにしても、不安を感じる意味を見たよ。

私は、今また「主従」という夢を見ている。そう、それは、やっぱり夢なのね。
夢がまとう、いつか醒めるという不安。それは仕方のないことだわ。覚悟してる。
でも、夢を見続けたいなら、いつまでも目を瞑っていよう。自然に目覚めるまで。
終わらない夢なら、ひょっとして、「夢」と呼ばなくていいかもしれないし(笑)

・・・・・。

キミの夢を見たと言ったら、どんな夢ですかと訊いたね。内緒ヨとはぐらかした。
その場で明かせば、キミはショックを受けるだろう?(笑)だから、そうしたのさ。
すると「夢の中で、私は”笑って”ましたか?」と言葉を継いだ。答えたっけ?私。
もちろん笑ってたんだけど、ほら、状況が状況だからさ。複雑な心境だねぇ(笑)

そうそう、ちゃんと笑ってたよ。てか、キミの笑顔は知ってるよ。いつも通りサ。


2002年01月19日(土) 想い出は死なず

先日のこと。夫が、菓子のチラシを見ながら言った。


「このケーキ、買って来”させられた”ことがあったねぇ…」


「そんなこともあったかなぁ」と言葉を返しながら、しかし、思い出せずにいた。
いや、その時。私は、記憶を辿るよりも、別な感慨を抱いてしまってたんだよね。
「させられた」という言い回しに、胸を衝かれたんだ。胸苦しい気持ちになった。
なぜなら、その言葉尻だけで、彼が「犬」であった頃の記憶だとわかるから。

私達が「犬」と「主」でなくなってから、私は、彼に何かを命じたことはない。
「…させる」なんて意識は、爪の先程も持ってない。嘘臭いけど、本当のことだ。
それは、彼にしたって、同じだと思う。いつだって、丁寧に言葉を使ってくれる。
過去には、危機的に険悪な状態の時もあったけど、その部分だけは崩れずにきた。

・・・・・。

あの頃。「主」な私は、「犬」の彼に、○○しろと命ずるのに一生懸命だった。
命じることが「主」の思いやりであり、命に従うことが「犬」の悦びだったから。
いや、思い起こせば、努めてそう理解して、努力して実行してた感じだったなぁ。
なぜって、私は、人にモノを頼む事が苦手だったのね。まして、命じるなんてサ。

というか、人に何かしてもらうとか、して欲しいとか、思い付かないんだよね。
生来の習い性なのかな?大抵のことは自分でやるし、やれると思ってる。今でも。
「従」側にあれこれ言いつけて、用立てるようなタマじゃないんだ。ホントはね。
独りよがりの思い過ごしかもしれないけど、私はたぶん、女王様気質じゃない(笑

それでも、懸命に従う「犬」を見るのが嬉しくて、私は絶えず命令を下し続けた。
主だから命令して当然ってんじゃなくて、命ずること自体が、私の悦びになった。
それは、ボール遊びに興じる飼い犬と飼い主のような有り様だったかもしれない。
飼い犬可愛さに、ボール投げさせられてるような・・・どっちが主なんだかね(笑

ま、そんなのどっちでもいいんだよ。愛しい「犬」を飼うのに夢中だったってこと。
結果的に、夢中になれる行為も関係もなくなったけど、愛しさだけは残ってる。
だから、あの頃「命令」に込めた「犬」への愛しさは、今でも胸の内にあるんだね。
失った愛の対象への愛情が、ただの未練とか、報われぬ片思いに過ぎなくても。

・・・・・。

ただの夫婦として穏やかに暮らす私達は、今更、あの頃のことを語ることはない。
いや、片思いの私としては、当時のあれこれを、夫と共に回想するのは面映ゆい。
と同時に、夫にとっては、あの頃の記憶は負担なのではないかと憶測もするのよ。
あれは一時の夢だったと、記憶の果てにしまい込みたいんじゃないかしらってね。

だから、不意に、「犬」の記憶を語った彼の言葉に、酷く動揺してしまったの。
あぁ、記憶を捨て去らずに憶えててくれたんだと、嬉しかった。心から感謝した。
私達の出会いや、あの奇妙な生活は、確かに束の間の夢だったかもしれないね。
けれど、その想い出を抱きながら、あなたと共にいることが出来て、幸せだわ。

***


「 そういえば誰かが言ってた、
  マゾにとってお仕置きが快楽であるならば、
  お仕置きされないということが最大のお仕置きである。
  
  ということは、
  マゾにとってはお仕置きされないということは
  最大の快楽ということになる。 」

              『夕方のおともだち』 山本直樹著より抜粋引用


2002年01月18日(金) S男さんを調教?!

や、不埒な掲題したけれど、きっぱり言おう。S男性をM転させる趣味はないッ。
まず、S性を醸してる男性には、萌えない。色気を感じない。食指が動かない(笑
だから、頼まれてもイヤだ・・・っと、頼まれることなんてあるのか?と思うかな。
あるのよ。あったのよ。何度もあったのよぅぅ・・・断ったケド。だって面倒じゃん。

確かに、S側に立ちながら、Mな自分を相手に投影してるタイプのS男性はいる。
そこまで極端でなく、S性もM性もあるけど、実践としてはS側に立つ人もいる。
そういう方達が、偶々S側にある私に出会って、新しい可能性を予感されたのか?
気持ちは分かる。分かるけど、彼のS側の経験が私のやる気を殺ぐのだ。ゴメン。

ご自身がM側に回るなど、考えたこともないS男性なら尚のこと。ご縁は皆無だ。
S性を自覚する人の、潜在的なM性を引き出したいって願望自体は理解出来る。
私自身、何度かその手のS男性に遭遇したし。…でも、あまり同調は出来ないナ。
例の天然SのSFも、同じ主義だったらしい。私をM転させるそぶりはなかったね。

もっとも、そのSFとの関係は、SMシーンを離れたセックスってのが基調だったし、
時折、彼のS性が行為の上で垣間見えるにしても、それはそれで新鮮だったよ。
それは、彼にしたって同様だったんじゃないかな?女王様な女(笑)とヤルなんて。
ただ、男性主導の性体験を積んだ彼にとっては、戸惑うことも多かったと思うヨ。

・・・・・。

勿論、彼との行為において、私のサディスティックな部分は殆ど発揮しなかった。
いや、実際は、性感が高まるとソイツが顔を出して困ったりしたんだけどね(笑)
でも、それは自動的にそうなっちゃう感じで、彼のMに触発されたワケじゃない。
だから、彼相手にソイツを発揮しても萎えるだけなので、する気もなかったのね。

とはいえ、S性以前に、私の「能動好き」は明白で、これはちゃんと行使した(笑
だってさ、サレルばっかは苦手なのよぅ。確かにマグロは楽だけど、面白くない。
私の理想のセックスは、ウケ/タチ五分五分。ヤッテ、ヤラレテがイイのよね。
ところが、彼は「ヤラレ」慣れてなかったのヨ。んまぁ、経験的に仕方ないけど。

そのくせ、彼は、乳首や尻穴を舐められるのが好きだったのね。で、どうするか?
「舐めろ」って仰るんだなぁ。あはは。日頃は、M女さんにそう命じてらっしゃるの?
ま、そう言われれば舐めますとも。舐めるの好きだし。舐め始めれば、同じだし。
でもネ、「仰らなくても舐めるのに」とは言ってみた(笑)さて、彼はどう出たか?

・・・・・。

思うに、彼は私のタイプでは全くなかったけど、人柄はとても好ましかったのね。
押し出しの強い性向ながら、人の言は素直に受け入れる。自然体で気負わない。
だから、変に拘ることなく、さらりと適応してみせる。これって凄いことだよね。
つまり、彼は、すっかり「ヤラレ」上手になってくれたのよ。あぁ、有り難い(笑

まず、イラマチオを止めて、フェラチオに専念させてくれるようになったのね。
それも、ちゃんとマグロ状態で(笑)これだと、尻穴も舐めやすくって何よりだわ。
段々調子づく私は、太股を持ち上げて、そのまま尻穴にしゃぶりついたりもした。
遂には、彼の手を取って、M字開脚よろしく支えてもらうまでになったのよぅ(笑

そんなある時、横から抱くようにして、太股を開かないまま、尻穴を舐めてたの。
おとなしくウケに回ってる彼。と、不意に悪戯心がわいて、彼の手を取ってみた。
まるで抵抗しない彼の手首。んふー。そろそろと、もう片方も取る。無抵抗だ(!
ナンダカ愉快になって、その両手首を纏めて、自分の足で押さえつけてしまった。

・・・・・。

そん時だけは、S男性の彼をM転させちゃったような感動があったなぁ。あはは。
っても、あくまでも、そん時「だけ」よ。やっぱ、趣味じゃないものね(再掲、笑)


2002年01月17日(木) イカサレちゃうオトコたち #2

ちんこ以外の刺激で、M魚が「イカサレちゃう」性感帯は、何と言っても尻穴だ。
別にM魚でなくても、アナル性感好きの男性は、意外にいるんじゃないかなぁ?
それに特化した風俗もあるくらいだしね。SMクラブでも、人気メニューだと聞く。
Mコースのみならず、M嬢に尻穴舐めを命じては、ヨガルS紳士もいるらしい(笑

よく知られてる「前立腺マッサージ」は、アナルでイカす時の鍵となる刺激法だ。
尻穴に指を突っ込んで、その部位を刺激すると、勃起が促され、果てに射精する。
ただ、やっぱイクきっかけとして、ちんこも擦られないとダメな人は多いみたい。
前立腺だけで出ちゃう「トコロテン」てのは、アナル派M魚の憧れなんだけどね(笑

私が経験した中では、アナル刺激で勃起しないまま射精した例が、幾度かある。
これは、気が付くと「漏れてた」感じ。驚いた事に、相手も気付いてなかった(笑
私のことだから、多分、ちんこには触ってない筈だ。ま、金玉とかは触ったカナ?
何でこんなことになっちゃうのか、ワカラナイ。人体のメカニズムは不思議だワ。

・・・・・。

不思議といえば、男なら必ず前立腺刺激で勃って、射精するワケじゃないみたい。
この辺の見解は、人によってまちまちなんだけど、私の経験上はそうだったのね。
アナル好きM魚でも、勃起、射精に至る組と、勃起も射精もしない組があるしサ。
経験のないM魚だと、アナルを掘ってみるまでわからない。まさに、宝探しだ(笑

けど、ちんこに反映しない組にも当然快感があって、故にアナル好きなワケよ。
でもって、尻穴刺激してやってると、ちゃんと絶頂する。つまりイッチャウのね。
そこまでの喘ぎ方も半端じゃない。もぅ、獣みたいに吠えまくる。面白いよぉ(笑
で、女がイク時みたく、息を詰めて、痙攣して、緊張して、脱力する経過を辿る。

更には、これを繰り返すことが出来るみたいなの。つまり、複数回イケルのね。
私の古い奴隷はこのタイプなんだけど、今日は何回イキましたぁとか言ってるヨ。
長い付き合いのお陰で、観察してる私も、奴が何回イッタかわかるようになった。
ついでに、奴が自分の好きなだけイッたら、後は気を抜いちゃうのも知ってる(笑

そそ、奴の場合、私がイカセテるというよりは、イクのを手伝ってる感じなのね。
まさに、私自身が男に刺激されてイク時のように、奴の都合でイッてるみたいよ。
ま、長年の癖だから仕方ないけど、ちょっと悔しい。ので、意地悪してやる(笑)
イキそうな間際に刺激を止めたり、脱力してる時に一気に刺激したり。あはは。

・・・・・。

以前にゆきずりプレイしたアナル好きの子は、見事に「イカサレて」面白かったナ。
テレクラで話した数時間後に会って、ナンカやたらに色気のある子で気に入って、
ラブホへ誘って、その道すがらにペニスバンド購入。気合い入ってるでしょ?(笑
買い物をする私の傍で、彼の瞳に期待の色が満ちてくのが、またソソラレたなぁ。

「少しだけ弄ったことアリマス」と口にしながら、しかし、尻穴は正直だったねぇ。
念の為に細手のペニバンを買ったのを後悔する程に、ゆるゆると拡がってしまう。
洗面台に手をつかせて、立位で背面からぶち込むと、若く精悍な背中がしなった。
髪を鷲掴みにして、目の前に拡がる鏡像に目を向けさせる。ホラ、犯サレテルヨ?

その途端、彼の嬌声がひときわ高くなり、耳をつんざく程に洗面所中に反響する。
男の獣じみた咆吼に煽られて、私もより激しく強く、彼の尻穴を擦り立てていく。
鏡に映る彼の表情は痴呆のようで、虚ろな目線がアテなく彷徨う。そろそろかな?
彼の腰を掴み、渾身のストロークを見舞う。次第に彼の体がガクガクと揺れだす。

と、次の瞬間、超音波のような断末魔を上げざま、彼が胴震いをして固まり、
やがて、ずるずると床の方へ崩れ落ちていった。スローモーションの映像みたく。
咄嗟に彼の腹を抱えて支えながら、私も、恐ろしい程の達成感に震えてしまった。
失神して重みを増した彼の体を、冷たい床の上に横たえながら、感動してたっけ。

・・・・・。

その彼も射精しない組だったけど、しっかり「イカサレちゃう」奴だったてなお話。

***

※この話題関連の過去記事です。宜しければご覧下さい。
→ 「ヒトに穴のある限り」


2002年01月15日(火) 昨日記事についてのお詫びと補足説明

昨日記事「イカサレちゃうオトコたち」については、またも大勢さまに閲覧頂き、誠にありがとうございました。また、当記事に対し、コメント下さった皆さまには、心より御礼申し上げます。

ただ、記事内容うち、

>オトコが「イク」のは何も、ちんこを刺激して射精に至る、ばかりじゃない

との記述に対し、疑問を抱かれた方も少なからずおいでのことと思います。メッセージにて、これが私の誤認である旨、ご指摘下さった方もおいでです。ここに至り、皆さまの理解を混乱させたことをお詫びするとともに、ご厚情賜りましたことに、深く感謝する次第です。

そして、この場からではありますが、上の記述ならびに記事をなした主旨などにつき、補足のご説明を申し上げます。


***


まず、「イク」という状態を、性感の昂揚がもたらす生殖器に起こる反応(反射)と見た場合、女性ならば「子宮や膣の収縮」という性反応に、男性ならば「射精」という性反応になると考えるのが、一般的ですし、私もそう承知しています。ですから、この見地において、男性が射精に至ってない状態を「イク」と表現するのは間違いだと、私も考えます。

ただ、みーなさんのご投稿にもあったように、陰茎を直接刺激することなく、男性器以外の性感帯や、射精反射を促す部位(主に前立腺と考えられています)を刺激することで、「イク」性反応(=射精)が得られることも、経験上観察しています。もちろん、この場合は、射精の事実をもって「イッタ」と認識していいと思います。

・・・・・

では、私が実体験上観察した、ウケ側の男性の身体に起こる、射精を伴わない著しい変調は、何だったのでしょう?先の繰り返しになりますが、一般的な「男がイク=射精」とは、次元の違う身体反応であることは、明白です。しかしながら、性行為によってもたらされたことも、また事実です。

もっとも、この性行為は、SMプレイという特殊な性行動であり、彼らはM側に立つことで、積極的に受動を指向した事情があります。更に、少なくとも私が与するSMプレイは、射精を重要視しない傾向にあり、M側もそれを承知しています。記事中で僅かに触れましたが、この変調を招いた大きな要因は、その状況下における彼らの心理状態にあるのかもしれません。

勿論、私の行為自体は、彼らの性感を刺激して、性的快感を高める方向を目指しています。その結果、動悸や呼吸の変化などが起こり、快感を感じていることが認められます。ところが、性反応としての勃起を示さないことが結構あるのです。つまり、性的快感、性的興奮が、性反応に直結しない状態が起きるようなんですね。

彼らが特に勃起不全ではないことを鑑みると、この状態は、やはり心的要因に大きく負うのかなと想像しています。ですから、この状態の延長に生じる「射精を伴わない著しい変調」は、心理や精神状態が、より顕著に身体状態に現れたと考えられます。つまり、性感の昂揚が、一般的な「イク」のように、直接的な身体反応を招いたのではないと言えましょう。

けれども、その時、彼らが性感に起因するエクスタシーに達していたのは確かのようです。また、私の甚だ感覚的な実感ではありますが、彼らがまさに「イッタ」ように感じるのです。そこで、この状態をも「イク」という言葉に置き換えた次第です。ここに、「イク」の本来の語意とのずれが生じたことを、改めてお断り申し上げます。

・・・・・

確かに、記事中でお話ししたのは、特殊な事例だと思います。しかし、彼らの性感自体が特殊だとは思っておりません。個人差はあるにしても、普通の(笑)男性にも性器以外の性感帯があると考えます。ならば、男性も受動側に回ることで、それらのもたらす性感を享受出来れば、性行為はもっと豊かになるだろうと思うのです。

SMプレイや、男性がM側、ウケ側を指向することに抵抗のある方は多いと思いますが、男性の性感の可能性の極として、そんなこともあるんだとご理解頂きたく、お願い申し上げます。そしてまた、この可能性が、些かでも各々さまの性行動のヒントとなれば、存外の幸いと思っております。


***

ここまで、長々お読みいただき有り難うございました。

なお、この話題に関連する過去記事につき、宜しければご覧下さいませ。
→ 「イッタあと」


2002年01月14日(月) イカサレちゃうオトコたち #1

S側にいてM魚を責めてると、再々に「オトコがイカサレちゃう」場面に出会う。
それもさんざ我慢した末に、ダメデスゥ〜とか絶叫しながら、果ててしまうのだ。
それは、堪えてたオシッコを遂にもらしちゃうみたく、まさに「イカサレル」感じ。
特に射精を伴う場合は、出るモンがあるせいで、「イカサレタ」感は強烈だろう。

勿論、というか、もしかしたら、ご存じない方がいらっしゃるかもしれないけど、
オトコが「イク」のは何も、ちんこを刺激して射精に至る、ばかりじゃないのヨ。
女の体と同様に、全身に分布する性感帯のいずれかで、「イク」事が出来るのね。
「イク」までの体の変化も、緊張と痙攣、絶頂後の脱力と弛緩、女のソレと同じだ。

更には、ちんこ以外でイク場合、射精を伴うことはむしろ稀で、ちょっと不思議。
女がイク時は、どこでイクんであれ、膣内の状態に反映されることが多いのにサ。
もしかすると、これって、男がM側にいるせいかも・・・と思ったりもするけどね。
ま、いずれにせよ、男も女並にイケたり、イカサレたりする現実はあるワケだ。

・・・・・。

ところが、幾らM側を指向する男であっても、実質的にはイカサレ体験に乏しい。
有り体に男として行為すれば、大抵は能動側にいて、イカナイように努力するし、
うっかりイカサレちゃったりしたら、男の沽券に関わる程のことかもしれないし。
ま、だからこそ、「無理矢理イカサレタイ」なんて切望するのかもしれないね(笑

この「男たるもの」の性体験は、同時に、彼らの受動の性感を未熟に止めがちだ。
弄られ慣れてないってのかな、上手に感じる事が出来なくて、戸惑う奴が多のね。
まぁ、この辺は個人差が大きいけど、ちんこ以外は未開発ってのは意外にいるゾ。
勿体ないねぇ、カラダ全部使ってヨクなれるのに…。思わず同情しちゃうわよ(笑

で、同情ついでに、彼にとっては未知の性感帯開発に与したいと励んじゃうのよ。
コンナノハジメテとか言われちゃってさ、ヘンデスゥとか譫言みたいに喘ぐしさ、
うんうん、もっと変になっちゃえとかニヤついてさ、イカシタ時の優越感ったら!
あぁ、結局、この楽しみを得るために、私はS側に立つんだと思うワ。あはは。

・・・・・。

さて、私が日頃関わっている身近な奴隷は、「耳」でイケルお得な体質であるッ。
勿論、私が奴の耳をねぶるまで、本人はその事に気付いてなかったの。うっふふ。
私も、一連の愛撫の流れでそうしたまでで、まさかコンナに弱いとは思わなくて、
奴の過剰な反応に驚きつつも、心の中で何度もガッツポーズを決めてしまった(笑

元々、奴は「男たるもの」的意識が強くて、M側にいても本当に頑固だったのね。
自身が乱れた状態になると、申し訳アリマセンとか謝るの。あはは。笑っちゃう。
謝るのは勝手だけど、謝られても止めないわよぅ。というワケで、耳舐めは続行。
そのうち、奴の自意識なんてのは、体の快感に押し流されてしまう。ざまぁみろ。

奴隷は主に逆らうまじとか、日頃は殊勝なお題目を唱える奴だけど、もうダメだ。
奴の意識は決壊して、ヤメテェ〜ヤダァ〜と、幼子みたく大暴れで抵抗しだすの。
やがて、震えながら「怖い怖い」と連呼し始めたら、あと一息。頑張れ、自分(笑
奴を抱え込んだ手に間際の痙攣が伝わる。全身が突っ張り、直後ガクッと落ちる。

奴の言によると、子どものように抵抗を始めた辺りから、記憶が飛んでるらしい。
事後の失神状態は私も見てるけど、本人の意識はそれ以前に失調してるんだナ。
とすれば、奴はやはり、無意識に「イカサレタ」ことになる。んー、羨ましい(笑
ひとときの死体になった奴を見下ろしながら、凄いなぁと感心しきりなんだよね。

・・・・・。

さて、お気づきかもしれないが、先日来、イクだイカサレルだと話題したのは、
本日のネタの前フリだったのね。実は(笑)だって、やっぱり羨ましいんだもん。


2002年01月12日(土) セックス・ラボ #7 〜最高のお道具〜

漸く「イク」実感を得た私は、それから暫くの間、「イク」ことに夢中になった。
暇さえあれば、陰核を指で擦ってみた。その度、イケた。凄いぞ、秘密のボタン!
それまでヤってた太股捩り方式よか、格段に気持ちイイ。直線的な快感に痺れる。
まるで猿のオナニー状態ダ、と笑えた。けど、猿の気持ちがよぅくワカッタわ(笑

ただ、セックスの最中に「イケル」には至らない。自分の指でしかイケないのだ。
大抵の男は、舌や指で、そこを刺激してくれる。気持ちもイイ。けど、イケない。
それは、初「イク」前も同様だったんだけど、「イク」を覚えた体にはもどかしい。
それで、いつしか私は、愛撫や挿入をされながら、自分の指を使うようになった。

・・・・・。

きっかけは、たぶん、男に「自分でも弄ってごらん」とか促されたからだと思う。
初めは躊躇ったサ。ヨクしてもらってるのに、自分で弄るなんて失礼カナってね。
でも、ヤってみたら、コレがヨカッタのよぅ!愛撫される快感も、倍増する感じ。
だから、その後は自主的に(笑)参加。だって、効率いいもん。やらねばダワ(笑

自主参加することで倍増した快感とは、ずばり膣内の感度だ。以前と格段に違う。
それまでも、心得た男なら、クリトリスと穴を同時に弄ってくれてたはずだけど、
自分の納得いくように擦る陰核の快感と、膣を抉られる刺激の相乗効果ったら!
体全体が袋状になって、膣を中心に裏返っていくような、エグイ快感に身悶えた。

それ程激烈な快感を得ながらも、どうしても今一歩の所で「イケナイ」状況は続く。
一人でスルよりも、余程激しく陰核を擦ってるのに、ナンダカ集中出来ないのだ。
男に退いて貰って、普段通りの自慰で果てようとしたこともあるが、ダメだった。
けれど、この二点同時刺激の感覚は、家でのオナニーを劇的に飛躍させたんだ。

・・・・・。

クリトリス擦りながら膣口を弄ってると、無性にイレタイと思うようになったの。
それで、最初は指を入れてみた。けど、あのひっくり返りそうな快感に届かない。
もっと長いモノじゃないとダメだ・・・もどかしく長いモノを探しては入れてみた。
オナニーの告白記事で読んだキュウリだの、太いマジックだの。色々試したサ(笑

それまでも、モノを入れてみたことはあったのヨ。どうなのかなって好奇心から。
でも、イマイチだったんだナ。充満感があるだけで。ふーん、ソウカって程度(笑
ところが、狂おしいほど欲してから入れる異物ってば、最高に気持ちヨカッタの。
その中でも一番に気に入ってたのが、バスブラシの柄(笑)だ。こりゃ凄かったヨ。

ツルツルした樹脂で出来た柄は、本来の目的の為に微妙にカーブした成形で、
このカーブが、私の洞穴の曲がり具合と、どうやら相性がよかったみたいなの(笑
それに、柄自体が長いから、楽な姿勢で挿入出来る。つまり、没頭出来るのよぅ!
ま、ヤってるトコはかなりみっともないけど、格好よりも快感優先だったわね(笑

柄の先端でGスポットの辺りをぐいぐい押しながら、クリトリスを擦り立てると、
いたたまれない程の快感に襲われる。全身の毛穴が開いて、中身が出てきそう。
気持ちよさに煽られて、ブラシの柄も指も、全速で動かさざるを得なくなる感じ。
クリトリスでイキそうになったら、最高速でブラシを擦り立てる。あぁ、クル…。

・・・・・。

ところで、このブラシの柄、フォルムもさりながら、もうひとつ魅力があったの。
それは、先端にフック用の穴があいてたこと。あはは、ドウシテ?って思うかな。
てのもね、中で動かしてるうちに、その穴に白い愛液がびっしり詰まっるワケよ。
ヤった後にずるりと引き抜いて、ソレを確認すると、ナンダカ嬉しかったのね(笑

暫くしてそのブラシは捨てちゃったけど、あれ以上のお道具ったらナカッタわね。


2002年01月11日(金) セックス・ラボ #6 〜秘密のボタン〜

中学生の頃。そう、まだ、自分の性器が「婦人百科」の図解通りだと思ってた頃、
エッチな告白文集に出会う。集英社コバルト文庫の一冊。少女向けの内容だった。
自分と同年輩の女の子たちが、自分とはあまりにも無縁な、性的な体験をしてる。
それは驚きだったけど、寧ろ、絵空事のポルノみたいで、読むたび興奮していた。

中でもお気に入りは、差出人不明の妖しい手紙を受け取った女の子の告白だった。
淫猥な惹句に続けて、差出人は誘いかける。「貴女の秘密のボタンを押してご覧…」
その言葉に、彼女は自らの股間に「秘密のボタン」を探し出す。体に電気が走る。
「翌日から、私は、秘密のボタンを押さずにはいられなくなりました」告白は続く。

いつもの様に太股を捩りつつ、何度もその告白を読んだ。何度読んでも興奮した。
そして思う。私にも「秘密のボタン」があるのかな?あるなら、押してみたいなぁ。
けど、婦人百科には載ってない。告白でも、ボタンが何であるか明かされてない。
ただ、股間の、性器の狭間にあるのは確からしい。それだけを頼りに探してみた。

しかし、脚の間に据えた手鏡に映し出す肉の間に、それらしきものはない。焦る。
そういえば、告白には「優しく丁寧に可愛がってあげなさい」と書いてあったっけ。
だから、きっと儚く小さくて、見つけづらいものなんだワ。そう思い直して探る。
結局、「秘密のボタン」は見つからなかった。が、その言葉は深く印象に刻まれた。

・・・・・。

やがて高校の頃。その疑問が漸く解けた。『アノアノ』という本に出会ったお陰だ。
女のオナニーのやり方が詳しく解説される。「クリトリス」を指で擦れと指南する。
コレだわッ!「秘密のボタン」の正体って。疑問の霧が晴れて、とても嬉しかった。
早速、己の亀裂の頂点を指で探る・・・と、あるべき突起が見つからない。ドウシテ?!

ある筈のモノがナイ。それは、とてもショックだったけれど、一縷の望みに縋り、
イヤらしい気持ちになっては、本に書いてある辺りを擦ってみる。何度も試みた。
すると、初めの頃はただグニャグニャした感触で、ピクとも感じなかったそこが、
時折、グリグリとボタンらしき感触を帯びたり、ピリリと痺れたりし始めたのだ。

でも、結局そこまで。耐え難いもどかしさに襲われて、太股捩りに逃げてしまう。
つまり、当時は無自覚だったけど、手っ取り早いオーガズムを得ようとしたのね。
クリトリスをずっと擦ってれば「イク」んだろうなと、知識も予感もあったけど、
そこに至るまで、擦ってられない。指で擦ることに拘ると、気が萎えたりもした。

・・・・・。

その日、普段通りにセックスを終えたものの、私の内側は火照ったままにいた。
「イカナイ」セックスでも、快感に身を捩り、声を上げ続ければ、疲れ果てたのに。
明らかに股間が落ち着かない。指を這わせると、愛液が余韻のように溢れている。
ボタンを探れば確かな存在感が指に伝わり、擦るごとに、怖い位に体に響くのだ。

その快感は絶対的で、頭よりも体が「もっと擦れ」と命じるようだ。止められない。
次第に、体が浮き上がるような感覚が来て、腰の辺りからガクガクと震えだした。
その変調は、正直怖かったヨ。自分の体がどうにかなりそうで、不安で堪らない。
でも、今止めちゃいけない。そう、自分を励まして擦り続ける。ドウニカシテ…!

と、次の瞬間、閃く。ソウダ、凄い速度で擦ればいいのよ。男のオナニーみたく。
これまで男に見せて貰ったオナニーシーンは、火を噴く程に擦り立ててたじゃん。
閃きのまま、激しく指を動かす。腰が浮き上がる。太ももに力が入る。ツリそう。
頭に血が上る。息が苦しい。っと、ある一瞬、全ての緊張が弾け飛ぶ感じがした。

・・・・・。

やがて訪れた頼りない脱力感の中で、私は、「あ、イッタんだ…」と初めて感じた。


2002年01月10日(木) セックス・ラボ #5 〜「イカナイ」セックス〜

今でこそ「イク」実感を得られてる私だけど、ワカラナイ時期も当然あったワケだ。
本に書いてあった「オナニー」をしてみたくて、闇雲に股間を擦ってはみるものの、
告白記事の如くに、気持ちよくもならず。まして、クリトリスのありかも知らず。
ただ、切羽詰まった心持ちになって、太ももを捩ってみたりはしてたっけ(笑)

実際に、クリトリスを刺激して「イッタ」と確信したのは、初セックス以降なのね。
それも実に一年以上経ってから。つまり、その間のセックスではイッテないのヨ。
それでも、セックスはしてたんだな(笑)。だって、ヤルの面白かったんだもの。
だから、たかが一年でも、ゆきずりの人継続の人含め、結構な数とヤッタわねぇ。

ま、私の初体験は、単に処女捨てるって目的の下、テレクラで済ますお手軽さで、
その後は、コンナ私でも男に相手して貰エルって有頂天になってた事情はあるサ。
けど、色んな男とまぐわうのは新鮮な経験だったし、実際、気持ちヨカッタのよ。
後で知るオーガズムには適わないけど、愛撫の数々にちゃぁんと濡れてたもの(笑

・・・・・。

そそ、初体験前でも、「濡れる」のは実感出来てたんだ。そん時は凄く感動したよ。
指でのオナニーの試行を重ねてた頃で、知識としてのみのクリトリスを擦ってた。
まだ、ここがクリトリスだって実感はなかったのね。この辺かなって思う程度で。
ま、それでも、その辺を擦ってれば、体がゾワゾワと落ち着かなくなってくんの。

でも、結局は落ち着かなさに負けて、いつもの様に太股捩ってしまって、終了〜。
の筈だったのに、何故かそわそわ感が残って、膣口の辺りを指で押したくなって、
下着をめり込ませるように押したらば、ナニ?このピチャピチャ感!マジ驚いた。
急いで下着を脱いで、下着と股間を確認。をを、これが濡れるってことなのねッ!

おりものじゃない、透明な粘液。そか、これが噂に聞く「愛液」かぁ。舐めてみる。
うーん、おりものと似てるけどコクがないナ。なんて、暫く楽しんでしまった(笑
でもね、正直嬉しかったよ。中学の頃、自分の膣を確認した時くらい、感激した。
本で読む世間の女の人並みに、自分も「濡れる」事が出来るんだって安心したんだ。

・・・・・。

実質的に「イカナイ」セックスでも、キスしたり、肌触れあって抱きしめあったり、
あちこち弄られてりゃ気持ちイイ。それで濡れれば、相手も喜んでくれる。安心。
端から即物的なセックスに勤しんだ私だったけど、それで充分、満足してたのね。
勿論、世間で言う「愛あるセックス」に憧れもしたけど、そうでなくても楽しめた。

ただ、初めて恋に落ちて、恋人と胸苦しいようなセックスを交わすようになって、
最中に感じる心地よさやどうしようもない感じは、比較にならない位増えたっけ。
が、未だ「イク」に至らず。感覚が切羽詰まった頂点で、イクと言ってみたりした。
「イク」と口に出す事で、達成感が得られるってか、愛が伝えられるように思った。

だから、実感のない「イク」を演出することに、別に疑問をもっちゃいなかったの。
だって、その状態を知らないんだもの(笑)つまり、それが「イク」だと思ってた訳。
あぁ、何とも都合のいい解釈だけど、未知の時って、そんなもんじゃないかなぁ?
ま、この場合、セックスしたらイクベキてな既成概念に惑わされた感もあるね(笑

・・・・・。

そんな無知な私が、いよいよ「イク」を実感したのは、恋人とのセックスの後だ。
精果てて眠る彼の傍ら、同じ布団の中で、私は初めて「イッタ」。己の指を使って。


2002年01月09日(水) セックス・ラボ #4 〜どこまでイク?〜

一度の行為で何回イッタか?なんて、よく話題するけど、何をもって一回だろう?
男性の射精の勘定なら、一目瞭然。イッテもイカサレても、出ちゃえば一回だワ。
じゃ、女の場合は?そもそも、女がイッタ目安ってどこよ?まるで、曖昧だよね。
それでも、各人の基準をもって、イッタと認識してるし、回数も数えてるワケだ。

私の場合のイッタ目安って、尾籠な話で恐縮だけど、大便する経過に似てるかな。
かなり無理矢理な喩えだけど、同じ体で起こってることだから、ま、勘弁してネ。
大便したい、出るかも〜と心と体の準備をしてると、出そうな予感が何度か来て、
その度に息んで、ようやくすぱっと出た瞬間に、気持ちよく脱力するって感じ。

だから、うんこが出た時点をもって一回、と数えてることになるわね。あはは。
で、イッタ直後の体感としては、膣口が内側へひくついてるのが自分でも分かる。
勿論、接触してる相手にも体感出来るわよ。ちんこが引きずり込まれるイメージ。
あ、でも、知らない男性もたまにいるナ。指あてがって、教えてやんなきゃね(笑

そそ、以前から、自分がイク時の体の状態って、実に面白いなァと思ってんのね。
ま、状況的に一人で知覚するよか、相手と確認しあって分かることなんだけども。
すると「軽くイク」時と「深くイク」時って、自覚できる性感も当然違うんだけど、
体の状態にも、顕著に反映してるらしいの。ホント、人体の神秘!と感心するワ。

・・・・・。

ここで、イクのに「軽い」のと「深い」のがあるのかって命題に行き着くんだけど、
相手にも分かり得る体の変化という点では、あるんじゃないかなと思ってるのね。
もちろん、私自身も「イク程度」ってのは実感してる。呼吸とか余韻も変化するし。
またも、先に大便の喩えに倣えば、普段のシッコと大量のうんこくらい違うかも。

あー、この喩えをしてしまったことに、今更うんざりしてるけど、話を続けよう。
昨日記事で「最初にさくっと自分で済ます」てな、独善的な行為(笑)を暴露して、
それを「軽く一回」と表したけど、コレは私にとって、相当お手軽な「イク」なのヨ。
主にクリトリス刺激して、スッとする感じ。普段の排尿でスッとするのに似てる。

っても、クリトリス刺激は、結構最後まで続けてることが多いかもね。私的には。
というか、Gスポットでイク時も、クリトリスオーガズムに支えられてるみたい。
Gスポットでイクのは、私基準で「深い」部類になるけど、これにも段階がある。
それと、クリトリスでイクのも、やっぱ体感の程度ってあるナ。凄い時あるもん。

・・・・・。

じゃ、イク程度によって、客観的に私の体、主に膣内がどう変化してくのか?
これまでの相手の証言から判断すると、一定の段階を辿って、変わってくらしい。
まず、クリトリスで軽くイッタ辺りだと、膣口が狭くなってヒクついてんだって。
で、指入れてみたら、奥の方まで狭いと。指全体を圧迫する位キツクなってると。

それが、膣前庭いわゆるGスポットの付近を擦ってると、ある一点が膨れてきて、
更にそこを擦ってると、それまでキツかった中が、柔らかく拡がってくらしいの。
私の場合は、大体この辺りで、Gスポットでイケル予感がすることが多いわね。
潮吹くのも、この辺のタイミング。息んでると、噴き出てるのが実感出来るワ(笑

Gスポットでイキ始めたら、クリトリスの出番はおしまい。あくまで、私の場合。
その後は、間欠的に筋肉の収縮が始まり、その度にイク。それこそ波に乗る感じ。
ここで、ヘソにズドンと響く刺激が来たら、目出度く(笑)子宮のお出ましなのダ。
滅多にない事なんで、是幸いに味わうわよぅ。当然、相手にも頑張って頂く(笑

・・・・・。

ま、一口に「イク」と言っても、実際のところ、自分のコトしかわかんないよね。
なので、これまでお話したことは、ホントにあくまでも、私に起こってるコトだ。
他人と私が、まるで同一なワケないもん。それは、体質や嗜好が違うのと同様に。
だからこそ、まさに自分がどうなってるのかを知るのは、興味が尽きないね(笑)


2002年01月08日(火) セックス・ラボ #3 〜イク?クル?〜

のっけからナンだけど、私にはささやかな望みがある。イカサレタイッ。はぅぅ…
女の子の恥ずかしい告白「彼にイカサレちゃったぁん」てな状況を経験したいッ!
イカサレタ経験のない私には、アテなく想像するしかないけど、どうなるんだろ?
あっあぁぁーっと喘ぎざま、気が付くとオーガズムを得てるんだろうか。凄いナ。

いやワタシも、オーガズムを得てはいる。獲得に成功してから、経験も積んだサ。
残念ながら、尻穴でイッタ経験はないものの、主な部位のオーガズムは制覇した。
アナルでイケルかどうかは、今後の課題だけど、多分成功すると予想してるんだ。
てのも、私は「イク」状態を、自分でコントロール出来るのね。幸か不幸か(笑)

出来るってか、自分でイクぞ、イケルと意識して初めて、実際イクってな仕組み。
んー、だから、つまり、無意識にイカサレタ経験がないワケよ。わかるかなぁ?
もちろん、イク以外の体の変調、痙攣とか過呼吸とかは、自分では制御不能だよ。
この辺は、オーガズムが引き起こす反射的なものだからさ。イクとは別物だろう。

・・・・・。

じゃ、オーガズムに至るまでの、私の意識や感覚は、どんな風に変化してくのか。
かなり抽象的なんだけど、一定したイメージがあるの。以下、無理矢理言語化(笑
性感が高まってくると、感覚の彼方からイク為の「命綱」みたいのが降りてきて、
幾度か空振りした後に掴める瞬間が来て、それを引き絞るとイッチャウって感じ。

はぁー、ナンダカナ?な描写だけど、ホントにこんな具合なのね。印象としてサ。
だから、わざと「命綱」を掴まずに、中途半端な状態で漂ってることもあるし(笑
「命綱」を掴むタイミングで、相手に声を掛けて、集中して頑張って貰ってるの。
体がリラックスしきらない時は、一回イって調整したり…そそ、これ、オススメ。

クリトリスでもどこでもいんだけど、一回軽くイクと、あとの波に乗り易くなる。
ま、準備体操みたいなモン(笑。筋肉の緊張が取れて、呼吸がスムーズになるヨ。
我が儘、かつせっかちな私は、「思い通りにヨクナリタイ」って希望が強いので、
もー、さっさと自分でクリトリスを擦って、さくっと一回済ませるのが通例だ(笑

・・・・・。

さて、男女問わず、イッてもイカサレても、その瞬間は「イク」って言うじゃない?
まぁ、そう言わないって方もいる筈だけど・・・って、実は私がそうなんだよね(笑)
「クル」って申告してるほうが、圧倒的に多い。あ、洋モンかぶれじゃないのヨ(笑
彼女たちが「come」って喘ぐのは、「来てぇ」ってことだもの。それとは違うのね。

私の場合、先の「命綱」が「来る」と言ってるんだナ。あは。波が来るよって意味。
しかも、この申告は、結構唐突だったりする。お喋りの途中に急に来たりすんの。
ま、これには、私特有の事情が絡んでるわね。ホラ、あれこれ注文多いからサ(笑
普通の声音であぁしてこぅしてと指示を出しつつ、機を捉えるには、貪欲なのダ。

「クルわよ、速くして」と言い置いて、イクことに専念。喋るの勿体ないじゃん。
ぐーっと息んで最初の波に乗ったら、あとは、自分の好きな回数だけイクわけだ。
「もっかいクルっ」と相方を励まして、体力と相談しながら、何度かイって終了。
・・・私は、オーガズムが平坦に長く続くタイプじゃないから、その都度クルの(笑)

この間に、ポルチオ帯が降りるとラッキー!なんだけど、その話はまたにしよう。

・・・・・。

それにしても、「イカサレチャッタ」派の皆さんの感覚や経過が知りたいよう〜
でもって、どうか私も、いっぺんイカサレテみたいと切望してるのね(再掲、笑)


2002年01月07日(月) 初夢 #2 〜先生、お許し下さい〜

先生には、いつお目に掛かっても、ワタシ、本当に感動させて頂いてますのよ。
ちっとも偉ぶらずに、絶えず柔和な笑みを湛えて、静かにそこにいらっしゃる。
どこでどなたと行き会われても、腰から折り曲げるようにお辞儀をなさるでしょ?
その謙虚で麗しい所作を拝見するだけで、心がすぅと洗われるようですの。

過日の宴席でも、わざわざ膝をつかれて、私どもと目線を同じくして下さった。
本来なら、私どもの方が立ち上がって、お話を差し上げるべきところですのに。
あぁでも私、ご尊顔を間近にして嬉しくて、少しはしゃいでしまったのですね。
先生の後ろ髪が可愛らしく跳ねてるのが堪らなくて、手をかざしてしまいました。

本当に失礼申し上げたと反省しております。御髪に直に触れ、撫でつけるなんて。
けれど、ご免なさい。そうせずにおれない衝動が、私の中に沸き起こったのです。
そして、仔猫のようなその柔らかな感触に、体の奥が密かに疼くのを感じました。
私は、その自らの情動に戸惑いましたが、今なお、甘く夢想してしまうのです…。

・・・・・。

手を差し伸べ、先生の後ろ髪をゆるゆると梳く情景。暖かな静寂が満ちています。
指先がしっとりとした柔毛に埋もれる度、先生の微かな温みに心がざわめきます。
動揺を気取られたのか、先生は僅かに首を傾げると、掌に頭を擦りつけてらして、
あぁ、そんな事なさると、先生・・・。私の邪な心に、火が点いてしまいますわ。

堪えきれず、指先に力がこもり、頭をかき抱かんばかりの胸苦しさに襲われます。
私の変化に、しかし、先生は表を上げることなく、私の膝先を見つめておいでで、
そのままこの膝に突っ伏して頂きたいとか、この胸に抱き寄せてしまいたいとか、
虚ろなやるせなさに迷った挙げ句、遂に私は、想いを断つべく立ち上がりました。

なのに、手先を離すに躊躇って、つまり、先生を見下ろす恰好になってしまった。
畏れ多いことと、中途半端に身を屈めて惑ううちに、先生はいよいよ頭を垂れて。
慌てて手を引いたものの、先生は身を起こすことなく、目線もお上げにならない。
その高貴な鼻梁が、今や、私の爪先に届かんばかりです。いけません、先生・・・!

・・・・・。

しかし、理性の抗いと裏腹に、その口づけを待ち望む血が、私の内に渦巻き始め、
慎ましく折った腰や膝頭が次第に伸びて、やがて、傲然と直立してしまいました。
すると、それまで静物のように停止していた先生の頭が、ゆっくりと下に降りて、
震える唇が、爪先に押し当てられたのです。筋書き通りに進行する儀式のように。

地の底から雷を受けたが如く、私は、足先からつむじまでを電流に貫かれました。
狂おしさが鼻腔を衝いて、涙が溢れそうです。きつく唇を噛み締めて、堪えます。
どうしようもない衝動に支配されて、今にも、酷いことをしてしまいそうで怖い。
私は、激しい動悸を諫めるように深く息を吐き、足を引いて接吻を退けたのです。

すると、唯一の接触を免れ安堵した私の目に、先生の虚ろな視線が重なりました。
あぁ、なんて目つきをしてらっしゃるの?またも、私の中の業火が燻りだします。
操られるように私の指先は、再び先生のかむりを捉え、あちこちを彷徨いました。
耳たぶの、頬の、目蓋の、鼻筋の。愛おしい全ての部分に這い回り、やがて口唇。

齢を重ね、乾いた唇の裂け目に指の節を差し込めば、そこはぬるぬると熱く溢れ、
その舌先が、彼の老いて確かな息吹を伝えてきます。喉仏が、哀れに上下します。
シニタイノ?・・・突如、私の口を衝く乱暴な言葉。あぁ、胸が張り裂けそうです。
エエ、モウ・・・先生はそう仰ると、一瞬強い光を灯した眼を静かに伏せられました。

・・・・・。

やがて私の両手は、その細い首の骨を包み込み、慈しむように合掌するのでした。


2002年01月05日(土) 初夢 #1 〜若紫妄想〜

冬枯れの道端にうずくまる少年を、拾った。彼は押し黙って、私のあとに続く。
寒風に紅く乾いた色白の頬が、妙にかさ高なマフラーに埋もれて、淋しげだった。
それに惹かれた私の目がその眼を捉えた途端、彼は儚げな睫毛を伏せたのだが、
足許に立ちつくす私に操られるように、自ら、ゆらゆらと起き上がったのだね。

ストーブに火を入れ、その前にいざなうと、もたもたとマフラーを外して蹲る。
その細い首。襟元の延びたセェタァから覗く華奢な肩の線。つい見つめてしまう。
大振りの器に温めたミルクを注ぎ、彼の折り曲げた膝の先、床の上に置いてやる。
その湯気に促されるように、ようやく彼が目線を上げて、私を見た。嗚呼・・・!

小枝のような手の指が、先から紅に染まり、ミルク茶碗の曲線にまとわりつく。
熱さに怯えながら、一心に唇を寄せる。白い液体に張った膜が、その粘膜を汚す。
怖々と熱い流れを啜り込み、徐々に口腔に満ちるミルク。嚥下する度、蠢く喉仏。
私達は何か言葉を交わしたろうか。わからない。意識は全て、彼の姿にこそある。

・・・・・。

表の寒さに、浴室内はたちまちミルク色の蒸気が立ちこめて、咽せる程に濃密だ。
相変わらず視線を合わせようとしない彼だが、構わず、熱いシャワーを浴びせる。
瞬間、びくりと震えて、小さな動物のようだね。可愛い背中の窪みが、湯を弾く。
腕を上げさせ、腋の下。脚を開かせ、股間にも。恥じらい俯くうなじの小さな骨。

私はそのまま湯に身を沈め、その傍らで戸惑う彼の手首を掴み、軽く引き寄せる。
あっけなく崩れ、もつれる足許。よたよたと浴槽に手を掛け、爪先を沈めてくる。
次いで折り曲げるべき膝が、一瞬躊躇する。ドウシタノ?分かっていながら訊く。
私の声に慌てたのか、彼は大急ぎで腰を折り、彼の恥じらいは湯の中に隠された。

彼の立てた飛沫が私の顔にかかり、その水音が意外に大きく空間にこだまする。
幼子のような振る舞いを、からかうようになじれば、いよいよ項垂れてしまった。
湯面すれすれに俯く彼の顔面に、湯を浴びせる。驚く彼の顔が、やっと上を向く。
オシオキヨ。濡れそぼった彼の頬を撫でて笑いかけると、彼は安堵の息をついた。

・・・・・。

掌に石鹸を泡立て、彼の肌を洗ってやる。既に彼は、観念したように静かに佇む。
ぬめる指の腹で、その骨格をなぞり、掌はその肉の弾力と、微かな震えを味わう。
彼と繋がる私の部分は両の掌だけなのに、彼の全てが私の中に流れ込むようだ。
しかし、努めて、淫猥な動きを自らに禁ずる。マダマダ、ソレニハハヤイノヨ・・・

けれど、手先が彼の下半身に向かう毎、その下腹が忙しなく波打つのが面白い。
わざと目線は外してるけどワカッテル。若い陰茎がきりきりと身を勃してるのを。
だから、尻の狭間、会陰を経て、柔らかく伸縮する睾丸に同じ速度で指を這わす。
陰茎はよりアッサリと、掌で洗い立て、剥け切らない包皮の中の垢をそっと擦る。

それでも、年端のいかない少年には、恐怖する程の快感を恵んでいることだろう。
瞬く間の愉悦は、けれど、途方もなく長く彼の感覚に刻まれ、膝を頼りなくする。
苦行に耐えるがごとく目を瞑り、足を踏ん張る彼の風情が痛々しい。呼吸が荒い。
更なる混乱に覚悟しているのか。イイ表情。さら湯を浴びせかけ、終了を告げた。

彼の体を拭き上げて、桃色に色づいた首に銀の鎖をかける。メジルシヨ。微笑む。
ナンノ・・・?おずおずと怪訝げに訊き返す彼の言葉に、答える必要はないだろう。
それは、私だけが知ってればいいこと。トテモニアウワ。それが、答えの代わり。
あぁ、でもいつかキミにも分かるわね。その目印の意味。そこが私を狂わせるの。

・・・・・。

さぁ、餌をあげましょう。も一度、床で待ってなさい。食べさせてあげるから。


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