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女房様とお呼びっ!
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2001年10月30日(火) ひとりあそび


たった独りの部屋の中で、私は一人遊びに耽ります。


光の中に手をかざして、
バレリーナのように指先にしなを作ってみたり、
スカートの裾を腿の辺りまでたくし上げて、爪の先から掌でなぞりながら、
膝小僧や踝の形やそのこりっとした堅さを確かめたり、
柔らかくてすべすべしたふくらはぎや内股の肉の重みを感じたりします。

裸になって、鏡の前に立って、
顎の線や耳から首元に向かう筋の辺りや、鎖骨のくぼみに指を這わせます。
まるで一筆書きをするように、途切れることなく続くからだの線。
ふっくりとしたおっぱいの輪郭や、丸く縊れた乳首の先や、
なだらかに下腹へ向かう白い脂肪の上。
それから体を少し傾げてみる、お尻のカーブ。

やがて指は、女であることをしっかりと主張する腰骨に辿り着き、
さわさわと体毛の茂る辺りに吸い込まれていくのです。


指先に塗ったマニキュアが、
先の方からほんの僅かだけ剥がれているのは、
昨日、あの人に会う前に塗ったものだから。

足の指を見つめながら、心がざわざわしてしまうのは、
そこにあの人の唇が覆い被さって、果物のようにしゃぶられたから。

足は、まるで二本の棒きれみたいに左右に分けられて、
ふくらはぎは肩に担がれて、太股を押しひしがれながら腰骨を捕まれたっけ。

そうよ、この首筋にもあの人の舌が這い、この乳首を吸い立てられたの。
あの人の掌の中で、おっぱいが粘土みたいに形を変えていた。
持ち上げられたり、揉まれたりした。

今ここにある身体全部、愛された。


そうして長い時間を掛けて、自分の身体を見つめるうちに、
こんなにも切なくて愛おしい気持ちを感じてしまうのは、
昨日、あの人がそうしたから。

独りで居るはずなのに、こんなに濡れてしまうのは、
体が愛された時間を覚えているから。
狂おしいほどに。


2001年10月29日(月) 奴隷契約書

えー、いきなりな掲題ですが、これはワタクシの好きなSMビデオのタイトルです。(ここんとこ作文力低下中につき、こんなネタでお茶を濁そうかと、笑)この作品は、昭和57年頃に封切られた日活ロマンポルノ(のビデオ化)です。主演は松川ナミ。彼女が女奴隷に扮して、あるお金持ちの旦那様に奉公するというお話です。

奴隷という商品として買われるオンナと、女をモノの様に買い、ペットの如く弄ぶオトコ。この設定自体がSM愛好者には憧れですし、ナミの身に起こる、奴隷としての試練(調教)は、SMプレイの美しいカタログのようです。それ以上に、情感溢れる名場面につぐ名場面。ワタクシなどは、見る度に泪ぐんでしまう程です(照)

それと、ナミちゃんの「旦那さまぁぁ〜」という台詞回しは特筆モノです。必聴!

・・・・・。

物語の冒頭、ナミが「納品用」に丁寧に梱包される場面は、本当に素敵です。彼女を商品として育ててきた売人が、出荷用に最後の剃毛を施します。売りに出される瀬戸際の、微かに抵抗を帯びたナミのか細い喘ぎ声が、薄暗い風呂場に響くシーン。やがて、ナミの肉穴に脱脂綿が詰められて、彼女は小さく結束されるのです。

細引きの紐に次々と縊られて、次第に美しい縄化粧を纏うナミの白い体。身じろぎもせずに、括られるままの彼女の儚げな横顔。売人は、肉の塊になった彼女を更に木箱に納め、その首に一通の封書をぶらさげます。その中にしたためられているのが、作品のタイトルでもある「奴隷契約書」。こうして、ナミは売られていきます。

大量の梱包材とともに木箱に封じ込められた商品が、それを購入した男の手によって、再び灯りの下に取り出されるシーン。件の奴隷契約書の内容が、高く澄んだナミの声のナレーションで重なると、切々と哀れな誓いを謳う声音が胸に迫ります。美しい所有物を前に昂ぶる男。「旦那さま・・・」と額づくナミ。あぁ、萌えるワ(照)

・・・・・。

何度も見たので、このテキストを書くにあたって、ビデオを見返したりはしてないのですが、もぅ次々とシーンが心に浮かんできます。あれもこれもと回想してると、またトンデモナク冗長な記事に成り果てる怖れアリ(苦笑)。なので、一番好きで感動したシーンを(どれも一番に選びたくて困りますが、笑)ご紹介しましょう。

・・・・・。

その日ナミは、何かの粗相のお仕置きに、バケツ一杯の水を無理矢理飲まされます。屋根裏の奴隷部屋での壮絶なシーンです。その後、真っ裸に縄を掛けられて、その上から上等な毛皮を羽織らされ、車の後部座席に転がされてしまいます。走る車の中で、次第に尿意が襲い、ナミは「おしっこに行かせて下さい」懇願し続けます。

暫く無視していた主人は、漸く「判った、小便をさせてやろう」と車を止めます。が、そこは銀座のど真ん中でした。車を降ろされたナミは、恥ずかしい格好のまま、首輪を填められ、リードで引かれて、人混みの中を歩かなくてはなりません。人々の好奇の視線と尿意に身を捩りながらも、ひたすらついていくしかないのです。

ところが、主人は一向に洗面所のある場所に誘ってはくれせん。ナミは、脂汗を流しながら、「旦那様…」と譫言のように繰り返します。やがて、遂に我慢の限界が訪れ、まさに銀座和光の時計台の前、突如ナミはしゃがみ込むと、犬のように小便を垂れ流してしまうのです。アスファルトを流れる黄色い液体を、虚ろに見つめながら。

けれども、その首輪に繋がれた鎖の先は、始終を見届ける旦那様の手に確かに握られ、その手はまた、恥ずかしい行為を遂げて虚脱した彼女を抱え起こすのでした。


2001年10月24日(水) 性病は、対岸の火事にあらず

まぁ、テレクラなんぞでヤリタイ放題やってたから、婦人科には世話になったヨ。
今となればオッカナイ話だが、遊び始めた当時、ゴムはあくまで避妊具の認識で、
更にオソロシイことには、生で抜き差しした後、終わり近くに漸く装着するとか、
結局、面倒になって、或いはアテない希望的観測で、膣外射精なんて真似もした。

だから、性病に罹患する危険とは、常に隣り合わせだった。それは覚悟してたナ。
実際、罹った経験はある。流石にショックだったよ。まさか自分が…と思った(笑
んー、アンナコトしてちゃ当たり前だわね。暫くセックス禁止で治療に専念した。
幸い、誤って妊娠したことはなかったけど、それは本当に偶々の運なんだと思う。

・・・・・。

初めての性病以降、少しでもオカシイと思ったら、婦人科へ行くようになった。
ある時、少し異常を感じて診て貰った。医者が「淋病デスネ」と怒ったように言う。
性病と診断されると、何故かゴメンナサイな気分になる(笑)その時もそうだった。
恐縮しながら、保険外の高い注射をされた。デカイ奴を尻に。痛くて泪が出たヨ。

帰る道々、誰だよぅ?と記憶を辿る。思い浮かぶ男達。この後連絡すべきリスト。
気分が重い。けど、早く連絡せねばと電話。また闇雲に謝罪しつつ、診察を願う。
翌日以降、スケベだけど信に篤い男達から、返答が舞い込み始める。ありがたい。
「シロだよぅ。どこで貰ったの?」皆の無事に胸をなで下ろしつつ、我が身を疑う。

数日後、分泌の培養検査結果が出た。「診断間違いデシタ」平然と言うな、医者。
軽い膣炎ダネなんて、カルテを見てる。でも、正直安心した。注射代も諦めよう。
「ちんこの診察は痛いんだぜ?」なんて軽口を叩きながら、男達も喜んでくれた。
ま、こんな顛末であれ、検査の機会を持つのは正しい・・・とコジツケようか(笑)

・・・・・。

HIVが身近になって性病事情は昔よりずっとシリアスになり、今やゴムは必需だ。
新規に会った男がゴムを拒否して、説得空しく、捨てて帰ったこともあるッ(笑)
もっとも、生でオーラルすれば罹患の機会はあるんだけどサ。この辺甘いナ、私。
でま、詰めの甘さと引き替えに、未だに危険を覚悟してるワケだ。いやはや・・・。

っと、ここで言い訳がましいが、この数年の私のセックス事情は実に清貧なのよ。
でも、やっぱり性病の意識は常にある。特定のひとりとしか交わってなくてもね。
だって、その男の性的事情はワカラナイじゃない?男の先から先は、更に不明だ。
発病してないからいいってモンじゃない。誰かに出たら、リレー式に調べなきゃ。

以前「天然SのSF」と関わってた初期に、具合が悪くて検査をしたことがある。
久々のセックスでそうなったから慌てたし、唯一の相手の彼を疑ったのね。当然。
で、彼自身と彼の妻や女達の状況を訊いた。私がクロなら、検査してねと頼んだ。
少なくとも私の結果が出るまでは、申し訳ないけど、行為を控えて欲しいのよ・・・。

すると、驚いたことに「自分にはソンナ事起きる筈ない」って態度なんだネ、彼は。
穿って考えれば、寧ろ私の周辺を疑ったかも知れない。けど、皆の問題なのよ?
HIVじゃあるまいし、とも言った。馬鹿な・・・HIVは決して対岸の火事じゃないのよ?
結果、私はシロで、誰も検査の必要はなかったけど、ちょっと考えてしまったよ。

・・・・・。

ちなみに、ハードなSMやる連中は、性病には非常に敏感だ。強い危機感がある。
「プレイしたいけど、HIVの結果待ちでサ」なんて会話が日常にある。こりゃ正しい。
性器性交しなくても、粘膜は弄るし、傷はつくし、血は出るしの現場だからね(笑
でもやっぱ、危機意識は万人にあって欲しいなぁ。きっと、特殊な問題じゃない。


2001年10月23日(火) 最高のセックスフレンド #4

港のある街で、同行の若い衆と別れを告げる。長々の世話に礼を述べ、別れを惜しみながら、彼の態度に含みがないことに安堵した。昨夜の私達の淫らな行いに、彼は気付いてないらしい。いや、わかってても言い出せないか・・・朝の光の中で、数時間前の蛮行に苦笑する。彼の子らがバイバイと手を振るのが、面映ゆかった。

そこから、最寄りの都市へ飛ぶ。羽田への直行便が取れなかった。中継点で、半日程のロスが出る。機内での私達の話題は、専ら「風呂入りたいね」。島で、村営浴場を勧められたものの、期を逸してしまったのだ。潮風に吹かれ、淫らな粘液にまみれた体は粘つくようだ。地上に降りたら、風呂に入ろう。私達は固く決意する。

リムジンで繁華街へ出て、交番でラブホの所在を訊く。地方のお巡りには、たまげた都会モンだと思われたかな(笑)仲居が案内するような連れ込みに入る。朝10時。怪訝な面持ちで応ずる仲居。部屋に上がる階段を、私が転げ落ちてしまい、更に彼女を吃驚させてしまう。・・・出る時でなくてヨカッタ。いよいよ疑われるワネ。

所定の休憩時間の間に、風呂を浴び、当然一戦交える。「ひとまず、コレが今回の打ち止めかなぁ?」男が、己をめり込ませながら笑う。「飛行機の中でヤんなきゃね」貫かれた吐息を漏らしながら、私も笑う。「じゃ、きっちり仕上げよう」また、二人してよく働いてしまった。イイ締め括りだったわ。体の中も表もスッキリした。

・・・・・。

男と私のセックスの関係は、この旅を終えてからも、暫く続いたと思う。が、私に恋人が出来、全ての時間を恋人に費やしたいと願った時に「もうしない」宣言をした。「頑張れよ」と男はアッサリと応えた。結局、恋愛は失意に終わり、復帰報告したのだが、今度は男の方が婚約中の身になっており、つまりそれきりシテない。

セックスが介在しなくなって、ただの友人関係になっても、付き合い自体は長々と続いた。成り行きで共に仕事もしたし、互いの愚痴の相手もしあったし、相談相手にもなった。男は、人間として魅力的だったと思う。けれど、私が最大に評価するのは、私のSFとしてだ。男によって、私のSF基準が決定したと言ってもいい。

・・・・・。

愛だの恋だの、鬱陶しい事を言わない。でも、人としては最大に尊重してくれる。公私ともの話を聞くに面倒がらない。女に対する男としての気配りに長けている。痒い所に手が届くような世話を焼いてくれる。セックスに手を抜かない。女は必ずイクもんだ的な幻想を抱いてない。ヤリタイ時には素直に言う。こっちも言える。

他の男との艶話を機嫌良くきく。他の女との関係を開けっぴろげに話す。互いに複数のSFがいるのを受け入れ、またソレを前提とする。−−ああ、コレが出来ない男は、私のSFたり得ない(笑)他の男の存在を明かして以降、遠ざかる男は意外に多いものだ。勘違いしちゃいけない。恋人とSFは平面が違う。そう思う。−−

更には、自分達以外の間柄について、要らぬ詮索をしない。けれど、必要な時にはちゃんと想像が出来る。例えば、誰かが性病に罹患した時などには、この点がとても重要だ。発病した者が隠すことなく、連絡網を起動させること。これは、SFの各々と、共通した危機意識の上での信頼関係が築いてないと、出来ないことだ。

・・・・・。

男のSFたる有り様そのものに、私は沢山のことを学んだ。今でも感謝している。


2001年10月22日(月) 最高のセックスフレンド #3

三日目の晩に、待望の船が接岸する。部屋が用意できなくて…と役場の若い衆は恐縮したが、私達は、彼とその家族とともに、船底近い二等船室に乗り込んだ。大まかに区切られた桟敷に、薄っぺらな毛布と箱枕をあてがわれてうずくまる。子どもも含まれた私達一行は、酒盛りをすることもなく、各々に就寝の体勢に入った。

寝ころぶと、大きな船舶を駆動するエンジン音が、地鳴りのように床から響く。そのせいで、ちっとも寝付けずにいた。どうやら男も同様らしく、毛布のあわいから話しかけてくる。他の人の睡眠の邪魔にならないように、ひそひそと喋るしかないのだが、船の轟きに阻まれ、どうにも聞こえづらい。次第に男の体がにじり寄る。

やがて、男は、私の体の背面にぴったりと体を押しつけてきた。少し慌てたが、そういえば、私達はかりそめの夫婦だ。少なくとも親密な恋人同士?その光景を見咎められることはないんだわ。互いの毛布を重ね合わせるようにして、互いの体温を感じあう。男が耳元で囁く言葉には、あまり意味がない。体の温みが言葉になる。

・・・・・。

私の体は、男の腕にすぽりと抱き込まれ、うなじにかかる髪を、男の鼻先が掻き分けていく。始まりに特有な熱い鼻息が、肌を這う。あ、来るわと気付いた途端、男の舌が耳の裏に滑り込んだ。そして、いつも通りに、唇が耳殻の柔らかな骨をついばみ、耳たぶをねぶる。私は、条件反射のように欲情する。舌が、耳穴を穿つ。

当然のように、男の掌は私の乳房を目指す。控え目に、服の上を滑る指先が好ましい。肋骨のある地点で、指が戸惑いがちに止まる。ふふ…シテナイノ。首を傾ぐことなく、男に告げる。嬉しかったのかな?男は一気に耳を口腔に咥え込み、湿った音で応答した。びちゃびちゃと鼓膜にはぜる音に、私も加速度的に昂まってく。

男の唇が、私の首筋にねじ込むように吸い付いてくる。汗ばむ肌の塩気をしゃぶる。密やかに蠢く男の掌は、しかし、しっかりと乳房を揉みしだいている。その度にシャツの布が引き延ばされ、乳首の尖りを確かにする。じりじりとしたもどかしさが、私の下腹に届き、疼かせる。股間が頼りなく火照り始め、次第に腰が浮つく。

・・・・・。

勃起した乳首を、男の指先に捻り潰されて、思わず喉を反らせてしまう。すかさず、そこへ男の頭が覆い被さる。そして、大胆にも口づける。またも、反射的に開く私の口元。しかし、すぐさま男の唇は遠のいて、私の髪に顔を埋め、息遣いだけを伝える。が、その一方で、男の指は下腹に降りる。ざわざわと待ち望む私の体。

休息用の柔らかなズボンは、易々と男の手を招じ入れる。男の指は、的確にショーツの端をなぞり、クロッチに辿り着くや、布を潜って差し込まれた。互いの呼吸と鼓動だけを感じる静けさの中で、男の指先だけが忙しく働く。薄い毛を撫で、陰唇を割り、一息になぞる。粘液を塗り延ばされて、私は大きく息をついてしまう。

男の指は、裂け目のぬかるみを愉しむように、何度も往復している。既にしこり始めた陰核を指の腹が過ぎるごとに、私は体を小さく捩る。腰を後方に押しつける。それに呼応して、男の腰が突き出される。私の尻の狭間に、男の勃起が脈打つのを感じる。指が膣口を浅くくじる。甘い疼きが、舌の根まで駆け上がる。喉が乾く。

・・・・・。

イレサセテ・・・不意に男の声音が戻る。眠れるように、快感に身を任せていた私は驚き、身悶えを止める。ダメヨ・・・拒否の言葉を囁いて、身を丸めようとする私の穴に、瞬間、指がぐいと侵入する。ア・・・意志と裏腹に、喉が鳴る。ダメ?・・・密やかに呟きながら、強引な指だけが激しく中をかき混ぜる。私は言葉をなくす。

無言の承諾。器用に尻が剥かれ、男の臑が私の脚を割り、腿を掴む男の手に力が込められる。尻のあわいを、亀頭がぬるりと滑っていく。やがて、確かな圧力が滑る膣口を押し、ゆっくりとめり込んできた。微かに引っかかりながら、深い場所へ届く、熱く息づく塊。私自身の脈動。そして私達は、船底を打つ波のように揺れた。


2001年10月21日(日) 最高のセックスフレンド #2

男が行こうと言ったのは、三日に一度しか船の通わない過疎の島だ。ナンデソンナトコニ?と問えば、「今の僕がある、縁の深い島なんだよ」と意味ありげに言う。真意を掴み切れぬまま、私は男の旅程に応じた。ワケアリだろうが、南の島は好きだ。単純な理由。それに、リゾートではまず行かない所だし。5日間の旅になる。

・・・・・。

この旅の間に、何度セックスをしただろう。それは、SFとしての互いの存在意義に誇れる回数とバリエーションを数えた。タフな男だと笑えた。タフな女だと笑われた。旅の途中、異郷にあることが、タフに拍車をかけたのは確かだ。今でも、ドンナトコデヤッタコトガアルカ?ネタに事欠かないのは、この旅のお陰だと思う(笑)

中継地のホテルに始まり、往路の船の中。ワケアリのせいか、ベッドのある医務室をあてがわれた。船室らしく、機能的に処置用ベッドが二段に設えてある。当然、身を詰め込む程の狭さだ。けど、そこでシタ。私も男も、柄の大きな方なのにさ。やれば出来るものだ。目の端に、ホーローの洗面器や膿盆が映る。興奮した。

島での宿は、釣り人が利用する民宿だ。民宿といっても、ただの大きな民家の座敷に泊めるだけで、私達は仏間に通された。襖を隔てて、中年男ばかりの釣り客が眠る。二組の布団を延べてもらい、横たわる。寝入りばな、男が正座して私に合掌してるのに気が付いた。ヤルノ?ウン。キコエルワヨ?ヘイキダヨ。で、ヤった。

・・・・・。

過疎地区らしく、立派な道路やヘリポートまである島だったが、暮らしの施設は貧相だった。日に4時間ほど開く商店がひとつ、公衆電話がひとつ。2,3時間歩けば、もう一巡りしてしまう程、小さな島。三日後でないと船は来ない。誰も携帯電話など持たない当時、何もすることがない。日がな散歩をし、海辺に座り、体を交えた。

小さな集落の慣習で、人に出会えば挨拶を交わす。それは、ヨソ者の私達であってもだ。日に何度会ってもだ。きっと、怪しい都会モンだと思われてるワヨ?じきに離島する暢気さで、村人達の視線を受けた。それは、妙に愉快な感覚で、私達の間に共犯者めいた感情を呼ぶ。白い陽光や水色の海が嘘っぽくて、雰囲気だわ。

・・・・・。

街灯のある筈もなく、日が落ちると、右も左も判らない闇となった。夕暮れに、民宿の奥さんが懐中電灯を持たせてくれた意味を知る。道先を案内されて、ワケアリの用向きに臨む。「○○の家内でございます」男の名を名乗りながら、挨拶して回った。田舎ですから・・・と、役場の若い衆に進言されたのだ。それを面白がった。

男のにわか妻となって、村人と杯を交わし、未知の話に耳を傾けた。現実に私が生きる場では決して出会えない話に、深く心を揺さぶられた。過疎の村を憂う年寄りの言葉は、都会モンがどう足掻いても辿り着けないのだ。日常を隔絶した偽りの私が、本物に圧倒される。その事実に興奮して、宿への道々、男に感動を語った。

・・・・・。

また日が昇り、蒼い魚を釣ろうと海辺に遊ぶ。昨夜の余韻からか、ヤリ飽きたからか、私達はぼんやりと釣り糸を垂れながら、ただ話をした。「僕はね、色んなものの始まりと終わりを見ちゃったのよ」男は、男の哲学を語ったろうか?「人はね、強くて弱いモノなのよ」そうも言った。水面がキラキラと眩くて、私は目をしばたいた。


2001年10月20日(土) 最高のセックスフレンド #1

その男に会った動機は、実に不埒なものだった。いや、直に会う以前から、不埒な成り行きで、その男とは知り合った。例によって、テレクラを介して、しかも、そのテレクラのオーナーから「お得意さんだから話してやってくれ」てな、サクラまがいの依頼を受けて、男が来店するたびに、私は電話をかけたのだ。暇だったしさ。

声のいいその男は、しかし、オーナー曰く「イイヒトダヨ」って評価だったから、男前だとか恰好イイとかじゃないのだろう。けれど、話振りは軽妙で、自信を醸す態度も小気味よく、ま、テレクラなら「モテ線」の方だったと思うよ。けれど、私としては「会いたい」と思う程の感触を得ないまま、適当な話題を交わして時間を潰した。

・・・・・。

その週末の夜、私は男に会った。別な男と会わないで済むように。鬱陶しい電話を受けずに済むように。失礼なその事情を明かしたが、それは、男にも好都合であったろうか?何度か対話した気安さもあって、私達はすんなりとアポを交わす。たかがテレクラの縁だしね。そのテレクラのある、その駅の構内で、初めて対面した。

お世辞にも、モテ線の男ではなかった。ちょいと斜に構えた態度が、まるで男振りにあってない。もっさりした垢抜けない男。それでも、善は急げと同じ電車に乗り込む。その夜は、男の部屋に避難する心づもりだったから。出がけに、誤って胸元に零してしまったコロンが臭かった。笑って詫びる私に、男も「クサイネ」と笑った。

・・・・・。

海辺に近い男の部屋で、いざとなった私の股間に赤いものを見た。アア、シマッタと後悔したが、それを男に告げた。ラブホならいざ知らず、始末に困るヒトんちだもの。男がどんな態度に出るか、少し不安だった。けれど、男は意に介さない風に言ってのけたのだ。ショウガナイジャン。そして私に訊く。「普段は何使ってるの?」

質問の意味がわからずにいた。「生理用品のことよ」男が笑う。タンポンですけど。あ、ナプキンも補助に使う。真正直に答える。すると「待っててね」と言い置いて、男が玄関から出ていく。その背中を見送りながら、何だかとても不思議な気分でいた。やがて、男はタンポンとナプキンの入った袋を下げて帰ってきた。「ハイ!」

・・・・・。

以前記事した、バイブを宅配便で寄越したのが、この男だ。その初日の一件があって以降、私は男の部屋に何度も通った。男のセックスがよかったのかどうか、それは今を基準に考えると、判断しづらい。けれど、奔放で濃密な時間を愉しんだ。いつでもソレは始まるし、際限なくシテた。欲張りダナと笑われながら、安らいでた。

思い返すと、実に気の利く男だった。先の生理用品の事も然り。私が寝てる間に、金玉の毛を剃っていたのも彼だ。たまたま寝起きに見てしまったけど(笑)そう言えば、朝方お台所で水を飲もうとして、流しの三角コーナーに、卵の殻が二個分あるのを見たことがある。精をつけようと思ったか?その心映えに笑ってしまった。

・・・・・。

どうやら、男は何人もの女に気に入られてたらしい。さもありなん。風貌はともかく、気配りやら、衒いのなさやら、女好きのする男だもの。女達の話をよく聞いた。そんな事柄をあっさりと話す姿勢が好ましかった。男は誰にも恋してなくて、私も当然(笑)恋しちゃいない。その距離感が都合が良かった、多分、お互い様に。


そして、一年ほど経ったある日、私は男に誘われて、南の島へ旅をした。


2001年10月19日(金) おもらしの想ひ出 #2

今時の女子高生のスカート丈は、巷で見る限りでは相当に短い。パンツ見えるぞ。
いや、見えてる。見たことある。渋谷の雑踏、ナンパのメッカで。私は見たのだ。
結構上玉のお嬢さん。髪も上手に染めてるし、化粧テクもグー。でも、パンツが。
はみ出してるのヨ。スカートの裾から。ふとした瞬間に見えたってな訳じゃなく。

子どもっぽい木綿のパンツが、ワカメちゃんみたく、ふっくらと垂れ下がってた。
まるで色気がない、だからこそ非常に危なっかしい(笑)ロリ爺ィに狙われるぜ?
それを除けば、大人びた風情の女子高生なのに。アンバランスさにハラハラする。
膨らんだパンツは何だか饐えた匂いがしそうでサ、その意味でもヤバくない?(笑

・・・・・。

じゃぁ、私が高校生の頃、どんなパンツを穿いてたかって、グンゼの木綿さぁ(笑
ま、先の彼女のことは言えないナ。でも、その上から大抵ガードルを穿いていた。
高校生のクセに、と言うなかれ。それが、精一杯の背伸びしたお洒落だったんだ。
でもって、生足。パンティストッキングを穿くのは、余程寒い時期だけだったよ。

靴下は白。足首の所で、当たり前に折り返して履く。うーん、時代を感じるなぁ。
で、当時のスカート丈は、長めがポピュラーで、長い程洒落てる風潮だったけど、
私は短めにしてたかな。その方が似合うと思ってたし、足さばきも楽だったから。
箱プリーツのスカートに、シングルブレザー。ま、有り体な田舎の女子高生さ。

女子高生の私の日課。授業を終えて、友達とお茶して、夕飯の買い物して帰る。
そそ、夕飯の支度があるから、比較的早い時刻に帰宅してた。夕方5時位かな。
まだ誰も帰ってなくて、お勝手の鍵を開ける。靴脱いで上がると、DKって造り。
DKには、当たり前にテレビがあって、テーブルがあって、絨毯が敷いてあって。

・・・・・。

ある日、今にも洩れるって程の尿意を抱えて帰った。気を抜くと、マジに出そう。
悠長に我慢する余裕もない。鍵を開ける間さえもどかしく、無駄な足踏みをする。
漸く中に入る。そのままトイレに走りたい。けど、両手に荷物。一旦置かなきゃ。
生憎荷物は多い。またも足踏みしながら、手から荷物を引き剥がし、床に投げる。

ところが、やっと両手が空いた時に、ソレが来てしまったのだ。諦めみたいな物。
もうダメだッと観念した。あぁ出る。万事休すだ。気力が事実に打ちのめされる。
咄嗟に次にしなければならないことを思い付く。スカートを濡らしちゃダメだぁ。
私は、荷物から解放された両手でスカートの裾を掴み、腹の上までたくし上げた。

パンツやガードルを重くして、尿が股から流れ出す。暖かい流れが、太股を伝う。
もう動けない。動けば、家中おしっこ浸しにしちゃう。妙な冷静さで頭が冴える。
その間も、流れは止まず。どこまで出るんだ、私のしっこ。靴下まで到達したヨ。
やがて、黄色い尿は、私の足許を中心に絨毯に水溜まりを作った。ナンテコトダ。

・・・・・。

しかし、一方で私は言いしれぬ快感を感じてたの。体が浮き上がるような開放感。
DKで、制服姿のまま漏らしちゃってる自分が、まるで他人事みたく愉快なんだ。
「あーやっちゃったー」って平仮名で喋る幼子同然の自分が、可笑しい。笑える。
お洋服までしっこまみれで、ヘナヘナと腑抜けてるのが、本当に気持ちよかった。

・・・・・。

以来、一度としてこの状況も快感も得てないが、忘れられない記憶なんだよね…。


2001年10月18日(木) おもらしの想ひ出 #1

「おしっこネタ」を語れば「おもらしネタ」は外せないってな訳で、未だひきずる(笑
んが、せめて掲題くらいは変えてみた。それに、現在進行形の行為じゃないしね。
じゃ、いつ頃の話よって、小さい頃の話じゃネタにもなんないわね・・・うっふふ。
実は、ワタクシ、高校生の頃におもらししたことがあるっ(!!!)・・・ひゃぁぁ。

・・・・・。

幼稚園や小学低学年位までの幼い時分に、おもらし経験のある人は多いだろう。
親にトイレの躾をきちんと受けてても、行きたい申告が上手に出来なかったりね。
お教室で、お友達の中で、漏らしてしまうのは、子どもながらに相当恥ずかしい。
この恥ずかしさが幼児体験として刻まれ、長じて「おもらし趣味」に走る人もいる。

イイ大人が、紙おむつやラバーパンツを装着し、衆目の中で漏らしては陶酔する。
状況的には、羞恥系の嗜好かな?コンナトコでコンナコトして恥ずかしぃーとか。
んー、実際に自身の経験がないから、想像に過ぎないんだけど。どうなんだろう?
そそ、最近の紙おむつは使える!凄い吸収量に驚く。(させた事はあるらし、笑)

ところが、私の幼少時のお漏らし経験は、あまり羞恥の記憶を今に残していない。
バツの悪さとか、情けなさは想い出せるけど。・・・何度も漏らしてたからかな(笑)
そう、私は結構漏らす子だった。トイレ申告に躊躇う内気な子でもなかったのに。
独りで行くのが怖い訳でもない・・・単に、おしっこを我慢するのが好きだった(爆

・・・・・。

てのも、おしっこを我慢する動作が気持ちヨカッタのヨ(笑)これ、ワカルかな?
堪えてる時に、股をすり合わせて、しっこの穴を引き締めるようにモジモジする。
と、股間を囲む筋肉が引き締められて、クリトリスの辺りを圧迫する結果となる。
つまり、知らないうちに、手を使わないオナニーをしてたことになるのよね(笑)

モジモジを続けてると、もどかしいような気持ちヨサが、次から次へやって来て、
ある時点で、フワッと突き抜ける様な心地よさが訪れる。小さなオーガズムかな?
すると、その一瞬の快感に、尿意自体が薄らいでしまうの。体が浮いちゃう感じ。
やがてまた尿意が蘇って、最初に戻る(笑)再びモジモジ、フワッ。止めらんない。

結局、ギリギリまでおしっこを我慢する事になる。そりゃ、熱中するもんね(笑)
で、ハッと気付けば、トイレに駆け込むには、時既に遅し。仕方なくお漏らし…。
ナンカ、よくある猿のオナニー並の愚かさだわね(笑)子どもってお馬鹿なのヨ。
実は、このやり方は今でもしてる。手軽だしさ。流石に、漏らしはしないケド(笑

あ、でも、思い返すに、中学生の頃、この手のお漏らしをしたことがあるっけ(!)
しかも、家族でテレビ見てる時やっちゃった。あぁ、我ながら呆れるワ。あはは。
幸い、家族の誰も気付かなかったので、隠密に始末したけど、かなり焦ったわぁ。
手近にある紙類を尻の下に引き寄せて、尿を吸い取った。呆れながら、笑えたね。

・・・・・。

冒頭に明かした「おもらしの想ひ出」は、しかし、この経験とは全く異なるものだ。
その瞬間、私の体を貫いた快感のようなもの。自分でも吃驚するような陶酔感…!
残念ながら、これまでの生涯で、唯一その時しか感じてないけど、忘れられない。
あの快感は性的なものなんだろうか?・・・と勿体をつけといて、続きは次回(笑)


2001年10月17日(水) おしっこ随想 #5

これまで、自分側が排尿するシーンばかり語ってきたが、排尿させるのも好きだ。
男が女のソレを見たがるならともかく、女が見てどうするよ?と思うかな、あは。
もちろん、男の立ち小便くらい見た事あるよ。でも、性が絡むと趣が違うんだナ。
てな訳で、奴隷やパートナーはもちろん、ゆきずりのM魚にもしっこをさせる(笑

プレイの進行の要所、奴が尿意を訴えるのを狙いすまして、排尿を命じるワケだ。
当然(笑)並の排尿は叶わない。アタシの目前で洗面器にしろとか難癖つける。
その言葉を耳にして、奴の顔に浮かぶ困惑や抵抗の色に、まずはイイ気になる。
しかし抵抗も懇願も届かず、遂に諦めてしまう風情がとてもイイ。欲情するわァ。

しおたれた表情で、奴は束の間の便器たる洗面器を用意する。カワイソウなキミ。
非常事態に混乱し、まともに支度も出来ない。グズグズスルナ…更に追い打ち(笑
的に向けて、ちんこの照準を定め、漸く排尿にかかる。が、大抵はすぐに出ない。
その事実に慌てる。私が見待ちの姿勢でいることに焦る。いよいよ、困難に陥る。

困り果てた奴が謝る。スミマセン。謝ったって出ないワヨ。私は笑い、奴は絶句。
たかだかシッコするだけなのに、奴は人生最大の難題にあたるが如く、苦悶する。
あぁ、なんちゅー苛め!でも楽しいのよ、萌えるのよ。ちゃんとお顔見せて頂戴。
やがて雫が音をたて始め、奴の顔は途端に羞恥の色に変わる。くぅぅ、更に萌え。

・・・・・。

さて、この一部始終がM側にどんな心境や興奮をもたらすかは、M魚それぞれだ。
きっかり線引き出来ないが、無茶を強いられて欲情組も、羞恥に重きの組もある。
古い奴隷は羞恥が大好き(笑)なので、盛大に恥ずかしがって愉しませてくれる。
どうやら苦悶する己にも欲情するらしく、出マセン〜と喚きながら、楽しそうだ。

一方新しい奴隷は、今んとこ「羞恥萌え」タイプじゃないので、只々辛いみたい。
未だ、人前で排泄シテイイノカ?ってな所で、呻吟している。ま、ワカルけどサ。
で、何とか窮地を避けたがるけど、そうは問屋が下ろさないヨ。あはは。悪いね。
M側が苦しもうが、羞恥に酔おうが、それなりに私は楽しい。なので止めない(笑

だからってM側が、この行為に慣れるのは困る。平気な顔されちゃ、ツマンナイ。
いつもいつも葛藤して、その度恥ずかしがって欲しいもの。でなきゃ意味がない。
思うに、私がM側としてプレイ出来ないのは、この手の羞恥に欠けるからだろう。
M側に、イイヨ〜なんて易々排尿された日にゃ、萎えるわね。くそぅ、損ダワネ。

・・・・・。

ところで、M魚の場合、性的興奮が必ずしも勃起状態に反映されない傾向にある。
様々なショックに晒されて、萎えたり勃ったり、忙しい(笑)排尿命令時も然りだ。
命を下された驚きに萎え、見られることに勃ち、排泄に励んでまた萎えたり・・・。
ま、半萎えくらいで、しっこ出るのがポピュラーかな?勃起ままは見たことない。

で、努力の甲斐あって排泄される尿は、先走りを押し出しながら流れ落ちてくる。
そうそう、萎えてもカウパー分泌は活発らしい。うふふ、この辺って興味深いワ。
そのために、尿の出始めはとろりと粘って、鈴口から下へ糸を引く。エロい眺め。
すかさず、アラ、オシッコマデネバネバネ?なんつー言葉責め。これもお約束(笑

・・・・・。

余談だが、パーティー等で、便所に立つM魚の後をついてくのも好きだ。面白い。
驚きながらも、個室で何かサレチャウかも…と色めく奴の風情が可愛い。ソソル。
が、何もしないのだね。小便器の前に立つ奴の背に張り付いてるだけ。スレバ?
狼狽えて、けど退けられない宴の余興。ちっとは興奮出来たでしょ?うふふ・・・。


2001年10月15日(月) おしっこ随想 #4

M魚からよく出る質疑の中に「女王様は感じてらっしゃるんですか?」てのがある。
ま、SMプレイにおいて、濡れるか否かってのと興奮度は結びつかないんだけど、
とは言え、受ける側としては、授ける側の心理や状態が、気になるものだと思う。
特に「ご聖水」プレイなんて、男にしっこ飲ませて濡れるのかしら?と思うよね。

・・・・・。

別にM魚でなくても、飲尿趣味の男はいる。どっちかてと、フェチ系に入るかな?
女のしっこにこそ、欲情する。だから、ブルセラで尿を買って飲んでもいい訳だ。
ま、そこまで極端でなくても、身近な女に尿をせがんで、飲ませてもらうとかサ。
その女が、尿をくれてやる時に欲情すれば、ホント幸せな巡り合わせと思うわよ。

ただ、乱暴な区分になるけど、フェチはそこまで期待しちゃない場合が多いのね。
#1でお話した、排尿フェチの男なんかがイイ例かも。ひとまず、誰のでもいい。
この人道に背く様な嗜好がダメってんじゃないわよ(笑)そりゃ仕方ないじゃん。
フツー(?)の男が、尻やおっぱいに欲情するように、しっこに目がないだけだ。

・・・・・。

M魚でも、フェチ入ってる奴は多いけど、やはりM的性情は捨て置けないみたい。
「女にしっこを飲まされる」ことを屈辱と捉えて、マゾヒズムを満足させるとか、
「主様のご聖水を拝受する」ことを歓びと感じて、隷属する自分に酔うとかね。
各々の受け止め方は違うにしても、相対するS側にも歓んでて欲しいと願うのだ。

それで、冒頭の如き疑問を抱く。行為が、自分のエゴだけになるのも不安らしい。
んまぁ、大体、こっち側の心理や欲情システムを解って欲しくはないのだけど(笑
少なくとも、義務でイヤイヤやってる事じゃないと考えてもらっていいんだよね。
でなきゃ、そんな面倒なことシナイ。まともにトイレ使う方が、快適だもの(笑)

例えば、私の場合は「尿を飲ませる」ことで、奴隷の隷属感をより強めたいと願う。
それは、相手が「聖水拝受」を熱望してる場合には、飴をくれてやる事になるし、
願望がない、出来ないと思っている奴には、隷属の示しをつける責めとなる訳だ。
ナンカ色気のない話だが、この辺は大凡理性に基づく行為。だから、濡れない(笑

・・・・・。

そんな私も、おしっこをして濡れることがある。はっきりと興奮する。欲情する。
それは「尿で男を汚す」状態と心理にある。ま、汚す事全般が好きなんだけど(笑
だから、たとえ「こぼさず飲め」と命じても、飲みきれずに溢れると、実は嬉しい。
奴が飲んでる最中に、咽せて苦しげに吐き出してしまうなんてのも、萌えるワネ。

風呂場で男の頭を跨いで、尿を浴びせてると、沸き上がるような快感に襲われる。
ビニルシートに四つん這いになった男の背に尿をかけつつ、蝋燭を垂らす。うふ。
縛り上げて、床に転がした男の体を跨ぎ、尿を迸らせながら、歩き回る。うふふ。
浣腸を施され、苦痛に呻きながら排便する男の肩口から尿のシャワー。うふふふ。

ま、この手の排尿は、飲ませるのと違って、尿が出るに任せればいいのが楽(笑)
「聖水拝受」の場合、全部飲んだ達成感を与えるために、調整してたりするのヨ。
それこそ括約筋を駆使して、出したり止めたり、少しずつ出したり、面倒ナンダ。
やっぱ、おしっこする時は、シャーッと景気良く出した方が、気持ちいいモンね。

・・・・・。

ややや、結局このネタも、またも私の「面倒臭がり」に行き着いてしまったわ(汗)


2001年10月13日(土) おしっこ随想 #3

SMを忘れた私が、再び、その言葉に出会ったのは「犬」と巡り会ったテレコミだ。
そこには、私には全く未知の領域だった「S女M男」の概念と言葉が溢れていた。
女王様なんて、鞭と蝋燭片手に高笑いしてる漫画チックなイメージだった私には、
どれもこれもが驚きの対象で、その中で「ご聖水」という仰々しい言葉を知った。

自らを奴隷と貶め、主を仰ぐ嗜好は、様々な用語を生む。それはかなり奇天烈だ。
少なくとも、それまで聞いたことのない言葉達。主の何をも崇め、麗々しく奉る。
「ご聖水」はおしっこのこと。「黄金」はうんこのこと。唾は「お唾」だ。ワォ!
「ご聖水」を「拝受」して、有り難がって飲むと言う。美味しいんだって。ウソォ!

ここでモノホンの宗教を引き合いに出すのは憚られるが、聖水の本義は清らかだ。
けど、エロ絡みで使われるとは、本物の神様はどう思ってらっしゃるかしら?(笑
ただの汚物が幻想を纏って、神聖にして求められるものになる。凄い発想だねぇ。
でも、愛しい「犬」も憧れてるらしい。主様としては、是非下賜してやりたかった。

・・・・・。

さて、初めてのSM体験ではM側にいて、蛇口(笑)に口をつけて注がれた訳だが、
女の私には、蛇口がない。サテドウスルカ?今やバイブルの、M専誌を読み漁る。
コップに出して、飲ませる手もあるらしいが、直に跨いでヤルのが主流みたいだ。
男の顔にまんこを載せるのは、躊躇がない。そのまま排尿すればいいのね?OK。

その頃、「犬」の女王たらんと懸命だった私は、お便所に行く度、奴を伴っていた。
バイブルに「M男をトイレットペーパー代わりにせよ」と書いてあったからだ(笑)
尿の残滓を舌で清める栄誉に浴し、「犬」はいたく感激したものだ。簡単だワネ。
ちんまりと控えて、出番を待つ奴の風情が可愛くて、便所の中で待たせていたヨ。

そんな奴も、ある日顔を跨がれて口を開けろとの命じられ、泣きそうな顔をした。
辛くてじゃないサ、もちろん。感無量な歓びが全身に溢れ、感激の余り震えてた。
フローリングの床の上に奴を寝かせ、その髪を掴んで、狙いを定める。胸が躍る。
何故だろう。私は特に「男にしっこを飲ませたい」と切望してたワケじゃないのに。

それは、「犬」と私の絆を契る、とても神聖な儀式の様な気がしたんだ・・・。

・・・・・。

女の尿道口は肉の中に埋もれてるので、尿の迸りを制御するのは、実に難しい。
他の人はどうかわからないが、子どもの頃には、和式便所の周りを尿浸しにした。
いや、今でもそうだ。方向が狂ってしまうと、アーァと行方を見守るしかない(笑
し終えてから、びちょびちょになった足元を拭く事になる。結構苦労してる訳だ。

だから、床を汚さずにやり仰せるために、奴の口にビッタリとまんこを密着した。
奴の頭を抑えて、命を下す。「こぼさず飲むのよ」奴は、潤んだ目で了解を告げる。
その愛おしい顔を見つめながら、排尿したかった。奴の瞳は輝いて、恍惚の色だ。
奴に煽られ、胸苦しさが私を襲う。それでなくても、初挑戦に緊張しているのに。

次に私は気付く。「出ない…!」膀胱は張り切って、すぐにも出せる筈なんだけど。
気持ちだけが走り、ちっとも出る気配がない。ドウシヨウ。奴の手前、更に焦る。
あぁ、見つめ合ってるのが駄目ナンダワ、と奴から目線を外し、宙を睨む。集中。
・・・なのに、尿道口はまるで言うことをきかない。焦りを隠し、奴に声を掛ける。

「もちょっと待って、出ないワ、ナンデダロ?」言い訳にもならない正直な申告(笑

・・・・・。

密着してるのが原因かもと、奴の口から少し距離をとり、口腔を穴だと思い込む。
漸く、尿道口に内側から圧が生じ、そこが湿る感覚が来た。「出るよ」宣言する。
機を逃さない様に、下腹に力を込め息む。・・・こんな苦労、昔したナ。思い出す。
やがて尿道を流れが通過し始める。私は心底安堵し、深い達成感に浸っていた。


2001年10月12日(金) おしっこ随想 #2

セックスの時に、おしっこをして見せる荒技を得て、得々としていた私だったが、
SMプレイで排尿排便を取り沙汰するのを知ったのは、結構時間が経ってからだ。
我ながら、この辺の鈍感ぶりに情けない位だけど、ずっと無知のまま過ぎていた。
浣腸を施されながら(註)気付かない。フランス文庫読んでも、目覚めない。んー。

そそ、浣腸の彼は、今思えばキッツイSM小説を読んでいた。それがフランス文庫。
彼が私に授けた膨大の知識の中にそれはあったから、ただ読み物として面白く、
時にスケベな描写に疼いて、オカズにした・・・わ!私、調教されてたのねぇ(笑)
どっち側に調教されてたんだろ?・・・ま、ただ変態したかったのかもしれないナ。

生憎と尿を飲めとか飲みたいとかのやり取りはなかったけれど、浣腸はしてたし、
私の尻穴を犯したがってたし、私が迫れば、彼の尻穴はローターを飲み込んだし、
生理の血を舐め、タンポンを口の中に納めてたし、汚れたまんこが好きだったし、
私は首を絞められたし、彼の首を絞めたし、色々ヘンタイぽい事したっけね(笑)

・・・・・。

っと、話がずれたけど、テレクラでとある男の話を聞いたのを、よく憶えてるワ。
男は「女の尿を、カテーテルで自分の膀胱に注入する」話をしたんだ。驚愕した。
そのビックリだけが印象に残って、男がSMな言葉を使ったかどうか記憶にない。
ただ、男はとても熱心に「それで愛を感じる」って語ったの。今ならワカルけどね。

男に限らず、テレクラで交わす話題の中には、再々SMネタが潜んでたのだろう。
けど、鈍感な私が「コレがSMだ」と認識したのは、はっきり請われた時だった。
「SMに興味アル?」と言葉にして言ってくれたんだ、その男は。分かり易い(笑)
で、「SMプレイ試してみよう」と約束して会った。殆ど好奇心だけで出向いた。

可もなく不可もなくってな男は、小さなポーチに用意したお道具を見せてくれた。
ディルド型のバイブレータと、簡単に菱縄が作れる綿ロープ(笑)以上。これだけ。
このロープ、菱の瘤の役目をするストッパーが幾つかついてるの。ちゃちいゾ(笑
全裸に縄掛け、鏡で見させられたんだけど、反応薄いせいか、すぐに外されたワ。

・・・・・。

浴室に連れてかれて、床に座れと言われた。ちゃんと正座したヨ。習慣だもの(笑
口を開けろと言われて、小鳥の雛のように待つ。男の萎えたちんこが入れられる。
条件反射的に舐めようとしたら、待ってろと言う。意味が解らないまま、止める。
何を待てと言ってるの?上目遣いに窺うと、男は目を瞑り、何かに集中していた。

鈍感な私も流石に気付き、「あ、しっこされる」と思ったのと、排尿が同時だった。
と同時に「飲め」と言う声が降ってきたけど、残念、間に合わなかったんだなぁ。
舌の先が、おしっこの苦くて辛いような味を感じるや否や、口の端から排除した。
ゲーッて感じ。泣きたいような気持ちになった。抗議するように、尿を吐き出す。

私のはかばかしくない反応に、またも男は落胆した様だけど、怒りはしなかった。
そして私は、この時初めて「SMってしっこ飲ますんダ」と身をもって感じたのだ。
その後、どんな会話を交わしたか憶えてないが、帰り際、男は道具を全部くれた。
「いつか使うかもしれないよ…」そう言われたのは憶えてる。使わなかったけど(笑

・・・・・。

しっこを口にされたのはともかく、初めてのSMはとてもツマラナイ経験だった。
好奇心は満たされたけど、私には合わないなと断を下し、それきりSMを忘れた。


2001年10月11日(木) おしっこ随想  #1

思えば、私は性的場面でのおしっこに縁深い。初体験(註)から、そうだったしね。
まぁ、テレクラなんて、性欲の掃き溜めみたいな所で経験を積んだせいだろう(笑
初めの男以降にも「おしっこするトコ見せて」と言われることは、度々だったし、
そんなの一度見せてしまえば、ハイドーゾって位、簡単に思えた私の感性がある。

いつから、性的関係のある男の前で排尿するのに、苦労しなくなったんだろう?
最初がああだったから、初めてシタ時はきっと困難だった筈だけど、憶えてない。
多分、風呂場でさせられたんだと思う。それは、普段からヤッテルことだからサ。
あ、そそ、私はシャワー浴びながら排尿する習慣がある、ってか癖があるのよ(笑

今更の懺悔だけど、銭湯でもヤッテたんだぁ。だって、シタクなるんだもん(笑)
子どもの時の話じゃない。上京して独り暮らししてた頃。すっかり大人になって。
桶で湯を流しながらスルの。排水溝に流れていく時、なるたけ薄まるように(笑)
こーんな事、他の人はヤッテたのかな?・・・私だけだってんなら、ゴメンナサイ。

・・・・・。

男の前での排尿が簡単になった頃、今度は自分から見せてやろうと思い始めた。
見られるのが好きってよりも、見たことないでしょ?見てイイヨって感じかなぁ。
で、この申し出が断られた記憶はない。大抵の男は驚きつつ、嬉しそうに見入る。
排尿の瞬間を実況中継されるのも面白かった。尿道が膨れてきたよぅ…とかさ(笑

私なりの感覚だろうけど、排尿を見られるとあどけないような気持ちになるのね。
抱えられて、幼子の様に「シー」させられた事もあるけど、こういう感覚が起きる。
だからねぇ、この面下げてナンだけど、私、チャイルドプレイ好きかもしれない。
んー、コレ他にも思い当たる点はあるのよネ。照れるから、一挙公開は止すけど。

・・・・・。

ヤッタ男に必ず見せてた訳じゃないけど、成り行きとして排尿フェチと関わった。
その人んちへ、おしっこしに伺ってたんだ(笑)豪勢な邸に住む不思議な人だった。
自称「内科医」の彼、検査の為に紙コップに尿をしていけと仰るの。変な話でしょ?
お便所に新品の紙コップが沢山用意してあった。他の女も来てたんだろうね(笑)

彼はEDだったから、ファックはしてなかった。それ以外のスケベの記憶も薄い。
ただ、彼の射精はしっかり憶えてる。萎れたまま、タラッと滲む様子に吃驚した。
確か、仰せのままに乳首弄ってたらイッタみたい。凄く淡泊なイキ方だったわね。
ソンナで、どうして関わってたのかってと、やっぱり彼が興味深い人だったから。

だって、公衆便所の隠し撮りビデオなんて、ツマンナイ物見せてくれるのよ(笑)
便器と女の足もとしか映らない画面。雑音だらけの音声。それが延々続くビデオ。
医局の同僚がコレで抜くんダ、と笑ってたけど、それは本人の告白だったと思う。
ずっと後になって、あの紙コップの尿は彼が飲んでたんだ!と思い至ったサ(笑)

あの時、彼に「飲ませて」とストレートに言われたとしても、私は応じただろう。
何故なら、私は自分の尿が汚いと思ってない(!)尿まみれの男の顔にキスもする。
だから、ハッキリと飲尿趣味の男がいると知った時も、なるほどねと思った程度。
実際S女には、口移しで尿を飲ませる奴もいる。やった事はないけど出来るかも。

・・・・・。

んが、男の尿を飲ませられるのは駄目だったのネ・・・っと、この話はまた後日。


2001年10月10日(水) M魚図鑑 〜人間便器〜

世の中には、趣味に命を懸けてるような人がいる。それも、一つの生き方と思う。
んまぁ、命は懸けずとも、金や時間はかけてるゾ。そういう情熱って、凄いよね。
趣味が高じて、プロになる場合もある。SM嬢には、その手の人が結構いるなぁ。
M魚だって負けちゃない。変態道に血道をあげる。・・・でも、金にゃなんないゾ(笑

しかし、変態M魚は今日も行く。笑われようと誹られようとソレが奴らの進む道。
いや・・・嘲笑や蔑みは奴らの勲章。変態デスッと胸を張る。威張ることかい?(笑
けれど、奴らの情熱には恐れ入る。精々頑張ってくれ給え。素晴らしい生き方さ。
だから、いつだって嘲笑ってやるヨ。それが、奴らにとって最大級の労いだから。

・・・・・。

M魚の定番妄想に「人間便器」てのがある。(S男M女界にももちろんあるが、笑)
おどろおどろしい言葉だが、ナンの事はない。男の口に排尿すればいんだけど(笑
人それぞれだから、排便を含む場合もあるが、行為としては、とても単純なのだ。
しかし、カタチに拘るM魚達は、本気で便座つきの便器に成り果てる妄想を抱く。

そして奴らは、妄想を具現化してしまう。人間便器用便座てのを作っちゃうのだ。
ちゃんと、ショップに売ってるよ。持ち運び至便な「足折れ式」なんてのもある位。
まぁ、便器として使う側としては、便利っちゃぁ便利。蹲踞しなくて済むからね。
でもま、人間便器本来の目的からは遠くなるナ。出先で使う時どーすんのよ?(笑

だから、こいつを使うのは、大抵クラブ通いのM魚達だ。お店に持参するんだね。
SMクラブは夢の園だもの。浮世離れした雰囲気出るし、SM嬢にも評判ヨロシ。
今日紹介する激烈M魚もSMクラブの常連で、そこのパーティーで出会った奴だ。
そうそう、SMクラブの催しって、博物館みたいで面白い。驚きに満ちてるよぅ。

・・・・・。

その会場は何度か訪れたことがあったのだが、ソレを見かけたのは初めてだった。
フロアの一隅に、ベニヤ板で拵えた一畳程の小屋が立て込んである。アレナニ?
「お便所よぅ」と店の女の子が笑う。それで合点がいく私達は同志だ。ナルホドネ。
「使える?」「使えなきゃ蹴っちゃえ」こんな会話も楽しい。パーティーの醍醐味だ。

化粧板を張ったドアに、WCの看板がかかる。あ、これも趣向なのね。微笑ましい。
一丁前のドアノブを廻す。適度な重みで扉が開く。ソコソコ金かけたね?エライ。
明るい壁紙に囲まれて、中央に便器。蓋つきだよー(笑)思わず噴き出してしまう。
蓋を開ける。イケナイと思いつつ、中を覗いてしまう。・・・イラッシャイマセ・・・

ありゃ、便器が喋ったヨ。脱力したが、無視して座る。当然、下着は下ろしてダ。
ゴ聖水ヲクダサイ・・・股座から、くぐもった便器の声が聞こえる。ウルサイなぁ。
ゴ聖水ヲ、ゴ聖水ヲ・・・興奮した便器が、譫言のように繰返す。しっこ出ないよ。
鬱陶しくて、思わず便器に声を掛ける。「喋ってちゃ飲めないでしょ?黙んなさい」

漸く便器が静かになったので、姿勢を直し用を足す。この便座、結構いいじゃん?
どうやら、市販のポータブル便座を改造したオリジナル。で、色々工夫してるの。
横臥して、頭部を便座の下に入れ、胸から下はベニヤで仕切って、室外にある。
ペーパーホルダーもちゃんと設えて、ホントのお便所みたいなんだよ。凄いねぇ。

・・・・・。

その時、私は丁度生理で、奴は、股座にタンポンの紐が下がるのを見たのだろう。
オ生理デスネ、タンポンヲクダサイ・・・と嬉しそうに声を上げる。便器は大興奮ダ。
が、私は紙で股間を拭き、当たり前に落とす。「耳障りな便器だねぇ」笑ってやる。
立ち上がり、やはり中を覗いてしまうと、口元に紙を載せた奴の目が輝いていた。

一瞬目が合って、大笑いだ。そして、私は乱暴に蓋を閉じて、お便所を後にした。


2001年10月09日(火) 根マゾの根っこ

私はここで、「S女でござい」とエゲツナイ事を書き散らし、DS関係なんて嘘っぽいことをほざいて、挙げ句の果てに、とある男達の主ヅラをしているワケだが、実は、私がどなたかの下僕となり、滅私とみまごう忠誠を発揮する状況に陥ることなんざ、造作ないことなのだ。その時、私はあっけなく決壊し、陥落するだろう。

方法は単純だ。私が、自身の存在意義に関わる程の意義を見いだせる役割を、その方から与えて頂けばいい。或いは、自身で見いだせばいい。つまり、その方に認められることと、自分の存在意義を同義に捉えるベースが出来れば、それで充分だ。そしたら、私はどんな困難にも歯を食いしばって耐える。死をも厭わぬ激しさで。

その方が私を従え続けるためには、お前が必要であるとアピールしながら、同時に私を否定し続ければいい。必要とされることは、私が生き続ける理由になり、否定されることで、私は盲目的にその方に追いすがるはずだ。ここに、その方に生かされる構図が生じる。やがて、私は自己の存在に関わる、強い依存に気付くことになるだろう。

この依存は、宗教的な帰依や、自我を得る前の子が親(と同等の大人)に依存する様に似ている。だから、その方が必ずしも、人格優れた人物である必要はない(笑)。もちろん、依存に至る過程で、その方を絶対的と錯覚する時点は必須だけれど、恒久的にそう認識する必然はないということだ。

・・・・・。

大人の嗜好としてのDS関係は、性愛の中の依存を目指すが、各々の自我と自立を尊重する前提があるので、これ程の強い依存は意図されない。逆説的に、嗜好に限られた範囲だから、絶対支配とか唯一無二の関係とかを夢想できるとも言えるだろう。時に、夢想と現実の境目を見失ってしまうケースもあるが、大抵は一過性であるのが幸いだ。

しかし、私は、自身の身の上に一過性であれ、単なる性愛の範疇であれ、他者依存が生じるのを怖れている。過去に二度、他者依存で苦しんだ。そうなってしまう自分に暗澹とした。と同時に、その自分を形成した「母との関係性」を憂えた。積年培われた「依存癖」は、あっさりと蘇ってしまう。その状態が、再び喚起されるのが怖い。

前述した、私がどなたかの下僕たる方法は、母が私に及ぼしたものだ。母の元を逃げ出しても、尚、私は母の支配下にあった。母から逃れようと足掻く中で、ひとりの恋人とひとりの女友達の支配に堕ちた。彼らが特別に支配を意図したわけでも、強要したわけでもない。私が自ら、彼らに取り込まれたのだ。無意識のうちに。

もちろん母とて、意識して支配したのではなく、血の親密さが過ちを招いたと理解している。が、理解しても、記憶はこの身に刻まれており、情けないことに、今でも若干の後遺症が残っていたりもする。母から逃れて20年も経つのに、実家に帰れば、母のたてる物音に逐一反応してしまう。そして、緊張と不安の中で疲れ切る(苦笑)

・・・・・。

今の私の幸いは、この経験を客観視し、弱点が表出した時に、起因するところを眺められることだ。・・・といっても、依存の全容を初めて俯瞰したのは、たかだか5年前なので、すぐに腰が砕ける弱体を自覚してはいる。だから、ゆっくり丁寧に生きていこうと思っている。慌てると、また足元すくわれるからね(笑)

・・・・・。

そんな私が、何故、性愛において「支配側」に回るのか?これも、長々自問してきたところだが、結果論として、それが自身の幸せな状態だから指向するってことになる。もちろん、更に深層を探れば、幸せだと錯覚したがってるのかもしれないし、被支配の反動、代償行為と捉えることも出来るかもしれない、と解ってはいる(笑)

だから、いっそ過去と訣別するために、今一度「被支配側」に回る有効性も否定しない。けれど、その必要を今は感じてないし、そう感じない原因が、自身が「被支配側」に回るには、時期尚早だと怯えているからかもしれない、と知ってもいる。いやはや、たかが我が事に思考は巡る。・・・けど、根マゾだから、それも楽しい(笑)


2001年10月08日(月) 遠い国で戦争が始まる


此処から遙けき、遠い地なれば、
天地の轟き、地人の悲鳴、身近に聞くべくもなく。

しかし。

遙かにあれど、天地は続き、人の血は連鎖の同胞(はらから)
なんぞ遠きことか。

天地を分かつ術なくば、人を分かつ術あるべきか。
沙汰するは、天地人にあらず。

此の地に及ぶ沙汰に覚悟し、
遠き地に諍い、傷つく、同胞の血に祈りを捧ぐ。


2001年10月06日(土) 愛しきバカ 〜 弟のこと 〜

4つ離れた弟がいる。家族に溺愛された奴も、一応オトナになった。嫁も得た。
それでも、私の中にいる弟は、今でもおバカなコドモのままだ。酷い話だが(笑
もちろん、社会的な家族としては一人前と目しているし、尊重してるつもりだよ。
でもね、悪いね。姉ちゃんにとって、キミは死ぬまで「愛しきバカ」の予定だ(笑)

・・・・・。

「女のしっこはヘソから出るんだヨ」・・・奴がうんと小さな頃、そう教え込んだ。
奴はすっかり信じ込む。私の言う事なら、何でもきいた。奴は大事な玩具だった。
けれど、玩具も段々知恵をつける。遂にコレを疑い、ある時、反抗してきたのだ。
「じゃ、見せてやるっ」便所に連れていくフリをした。奴は途端に大泣きをした。

**

弟は、軽度の先端恐怖症だ。「私のせいかしら?」と問えば、そうかもねと笑う。
だって、奴が針の先を怖がって、泣いて逃げ惑うのが楽しかったの。ごめんよぅ。
姉ちゃんは、キミの笑顔も好きだけど、困って泣いてる顔が大好きだ。今でも。
父の腕に刺さる点滴の針が苦手だと、顔を背ける。あの頃のままね。可愛いなぁ。

**

曾野綾子の「太郎物語」に憧れて、再々自分の飯を拵えてた。でもやっぱバカ(笑
炒飯の具に、生の芋は無理だって。何度言えば解るかなぁ?繰り返されるバカ。
流しの隅に捨てられた、生煮えの芋の欠片。不揃いな上に、歯形がついてるヨ。
あはは、食べながら吐き出したのね?・・・まさか、今はもう拵えちゃないわよね?

**

弟の本棚。留守の間にチェックチェック。小難しい本を読むのね?読めてるの?
ずらりと並ぶ背表紙が、所々白く歯抜けになってるのは、どうしたことだろうね。
手に取れば、表紙が裏返しにかけられたエロ本。まるバレじゃん…?呆れ果てる。
「くりぃむれもん」好きなの?あはは、ロリ?SM?…妙に可笑しく、愉快だった。

・・・・・。

弟とは14年間共に居た。私が居なくなって、せいせいしたと思う。皮肉でなく(笑
いつだって、私は姉として君臨し続けた。弟としての不作法は、徹底して責めた。
今でも、奴が私のことを名前で呼んだりしたら、きっと殴る。私は「姉ちゃん」だ。
キミを守り、可愛がってきたろう?どこまでも恩着せがましい順序の意識がある。

その順序に、一度だけ奴がキレたことがある。自我が芽生え始めた頃だったろう。
包丁を持ち出し、私に突きつけた。驚いたけど、弟だもの。キッチリ見くびった。
事がどう収まったかは憶えてない。が、それは、順序を更に歴然とさせたかもね。
愛しながら、抑圧する。母が私を愛したやり方を、私はそっくり真似ていた訳だ。

・・・・・。

身勝手な希望だが、弟の中に愛すべきMや隷属嗜好が育ってればいいなと思う。
そして、嫁にも内緒でひっそりと悩んでいたりしたら、ちょっと嬉しい気がする。
・・・ま、これって、姉ちゃんの横暴な想像だわね(笑)でも、正直な気持ちなのさ。
長年手塩に掛けた弟が、若紫よろしく立派なMになるなんてのは、萌えるじゃん。


更に正直に告白すれば、私の見てるDSの夢は、弟に由来するような気がしてる。


2001年10月05日(金) エロ本どうしてる?

「道端に捨てられたエロ本をこっそり持ち帰った」てな経験はおありだろうか?
「大抵の男は経験アリなんじゃないの?」と夫は言う。本人もそのクチらしい。
「そんなに、エロ本って落ちてるものなの?」経験のない私には、とても不思議。
でもま、確かによく聞く話ではあるよね・・・ヨシャ、今度探索にいくかぁ(笑)

「けど、どうして、道端に捨てるかな?ゴミに出しゃいいじゃん?」主婦的発想。
答え倦ねる夫は・・ソウソウ思い出した・・エロ本を普通ゴミに出来ない人だった。
本格的に同棲する為に夫の部屋を畳んだ折、大量のエロ本の始末に困ってたナ。
捨てれば?と言っても躊躇して、結局、知人に「贈呈」する事で決着つけたっけ。

対する私は、エロ本も立派な「燃えるゴミ」だと思ってる。だから、ゴミに出す。
昔みたく、資源ゴミとして回収してくれるなら、キッチリ縛って出してもいい(笑
たとえ、屑屋のおじさんが廃品を選り分けて、露店で商売しても、そりゃご愛敬。
読み旧しでも、人様の役に立つのはイイコトだ。真っ当な本屋さんには悪いけど。

っと、有害図書専用ダストボックスってあるけど、アレ利用してる人いるのかな?
健全な(笑)青少年の目に触れさせないように廃棄するって、アレよ。うーん・・・
下手に道端に捨てるよりは余程イイと思うけど、実用性はどうよ?不便じゃない?
使われてたとして、回収した本はどうしてんのかな?リサイクルしてたりして(笑

・・・・・。

さて、不法投棄は社会の迷惑ながら、偶然拾ったエロ本達は少年の宝物となる。
いや、少年に限らずダ。私の友人は、30過ぎて拾ったエロ本で人生が変わった。
感性柔軟な少年なら、その宝物の影響力たるやどれ程だろう・・・エロは強力だ。
そう言えば、某板のトップにも、そんな経緯が掲げてあったわね(w;(失礼、笑)

まぁ、我々の世代のエロ知識は、エロ本と人づてしか情報源としてなかったけど、
今ドキの若者は、もっと多様な情報を手に出来る。ネットには宝物が溢れてるし。
だから「道端に捨てられたエロ本」なんてのは、既にノスタルジーな風景かもね。
でも、こっそりエッチサイト見るドキドキ感は、昔の子どもと同じだと思う(笑)

こそこそとエロに触れるのは、子どもの通過儀礼だけど、今の子ども達は幸いだ。
道端に落ちてるエロ本よりも、ずっと沢山の宝物に触れる事が出来るんだものネ。
ま、沢山知ったからって、エロ狂いでダメになりはしないから、安心していい(笑
寧ろ、沢山知ることで、多様性の感覚や程々の免疫が出来ることに期待したいナ。

・・・・・。

ところで、私の場合、比較的多くのエロ情報(本)に囲まれて育った気がしている。
母の「微笑」に始まり、「実話」ものを読み、両親の箪笥に隠された枕絵を眺めた。
・・・もちろん、読めと言われたワケじゃない。ちゃんとコソコソしてたヨ(笑)
居候してたお兄さんの留守の間に忍び込み、エロ本を探し、しっかり拝借してた。

今思うと、彼の使ってたエロ本はキッツイSMだったわね(笑)理解不能な位の。
絵柄も設定もグロくて、当時は解らなかったナ。ただ、スケベだってのは解るの。
だから、ちゃあんとドキドキするのよぅ・・・エロの訴求力って不思議だねぇ(笑)
因みに、若い男が熟女に犯られ尽くすってものあってサ・・・ええ、興奮したワッ

中学生の身の上で、やたら耳年増だった私。こーんな環境だったからなのね(笑)
(そかそか、こーんな環境だったから、エロ本拾いに行かずに済んだのね。納得)
だから、小遣いでエロ本買ってみたのも、この後程なくの事。不埒な中学生(汗)
うーん、あの頃があるから、今があるのかな・・・やっぱこれって業かしらね?(笑)

・・・・・。

ややや、まとまりなく話題しましたが、エロ本ネタってことで、この辺で。


2001年10月04日(木) レイプごっこ未遂 #3

これは本当の話なのだが、私はオコゼとファックした事がない。一度も。
奴にとっては、私は正に「神体」で、触れる事さえ怯えてたってのが理由の一つ。
それで、時々「ヤろう」と告げてビビらせてたんだけど、こりゃ言葉責めだわね。
だからって「奴隷とファックするのは邪道」てな考えに囚われてた訳でもないの。

んまぁ、奴のサイズが並なら犯ってたと思うけど、いかんせんデカ過ぎたの(笑)
だってさ、牛乳瓶みたいなのよぅ?まぞのデカマラの典型!・・・私には無理デス。
じゃ、奴の尻穴を犯ってたのかってと、これも未遂に終わってるの。残念ながら。
何度か試みたんだけど、身体的にNG。ペニバンで犯すなんて、端から諦めてた。

ついでに明かすと、私は奴の射精すら見たことがない。ナンダソリャな話だけど。
まぁ、それで、互いが納得してたからいんだけど、SMって訳ワカンナイわね(笑
・・・さて、この状況で「レイプごっこ」が決着するのはどこよ?って思うかな(笑)
んー、結論言うと「私の気が済むまで」。曖昧だけど、こう表現するしかないノネ。

・・・・・。

私の命に従い、奴は盛大に抵抗してみせた。危なくて、折角のハサミも使えない。
それでも、身を捩る奴のスカートをたくし上げ、シャツを捲りあげるのは愉快だ。
奴も、どこまで没頭してるのか、刺激に対して過敏に反応する。喚く。喘ぐ。OK。
声を出してれば本気になるサ・・・いつも私が言ってることが、実感出来るでしょ?

事実、奴の乳首は凝りきり、浅黒い肌に赤みが差し、牡の性臭が立ち上ってくる。
スカートの下では、亀頭がショーツからはみ出し、ストッキングに潰されている。
ペニスの隆起で薄く引き延ばされたストッキングに爪を立て、そのまま引き裂く。
「コンナコトサレテ、コウナッテルワケ?」嘲笑う私の声に、奴は悲鳴で答える。

足首のそれぞれにロープを結び、ベッドの脚に括りつける。ホラ逃げらんないよ?
「デカイクリトリスだね?ミットモナイ」言葉で嬲りながら、脚のテープを剥がす。
一旦解放された脚は、しかし縄の枷に括られて、次に大きく左右に開かれるのだ。
既に、奴の衣装の各々は、腹と首元で帯となり、見るも哀れな風情を晒している。

・・・・・。

女装の男とプレイする際、完全に衣装を取り去らないのが私の好みだ。着衣萌え。
衣服がもがき崩れ、また引き裂かれた様子にそそられるノネ。で、このまま縛る。
奴の髪を掴んで、上半身を引き起こし、手首のテープを剥がしつつ、縄をかける。
両手首を纏めて引き上げながら、立つように促す。奴の頭上には、H鋼の梁(!)

当然の如く、そこから吊る。奴は項垂れて、荒く息をついている。あぁイイわ…
奴の顎に手を掛け上向かせると、ちゃんと嫌々をする。イイ子ダ、胸苦しくなる。
奴の風情が、私の行為に拍車をかける。ヨシ、脚も吊ってしまえ。太股に縄がけ。
足首の縄をベッドから解き、奴の腰の位置を整える。腿の縄尻を上へ放り投げる。

一気に縄を引き、片足を浮かせた位置で固定。奴の体が揺れ、呻き声が漏れた。
すっかり無防備になった奴の股間に太腿を擦りつけながら、漸く目隠しを剥がす。
「モウ、抵抗モ出来ナイネ?」奴の瞳を覗き込みながら、言い放つ。ハマってる私。
心は、完璧「花と蛇」・・・この期に及んで、奴はどう抗ってみせるのだろう?興奮。


「・・・オカシテクダサイ・・・・」


その言葉を聞いた途端、一気に脱力した。あーもう、ナンテ事言うんだぁぁ・・・
ナンダナンダ、目が「奴隷」じゃないか・・・それを確認すると、無性に笑えてきた。
「あはは、ご苦労様、終わりよ」そう宣言して、縄を解いていく。よく頑張ったネ。
手足を解かれ、奴隷に戻った奴が普段通りに平伏する。イイヨ、謝んなくて(笑)

・・・・・。

これが、私達のレイプごっこ未遂の顛末。奴隷とヤルもんじゃないわね、おほほ。


2001年10月03日(水) レイプごっこ未遂 #2

さて、晴れて女装を果たしたオコゼだが、当然ながら全く似合ってなかったヨ(笑
それは可笑しいってよりも、哀れの情を誘う程で、またも奴の業に恐れ入るのだ。
が、実の所、その見た目の違和感は、行為に没頭する心情の前に払拭されてく。
ソレは、奴にしたって同様で、女としてヤられるってな思い込みだけで充分なの。

じゃぁ、奴に本当にレイプ願望があったのかと言えば、判らない。断言出来ない。
けど、ソレはあまり問題じゃない(笑)・・・てのも、奴の基本は「隷属」だからさ。
命のまま、否応なく女装させられて、主の好きに扱われる。これだけでOKなワケ。
更に、私には告げてない筈の女装願望を見透かされた気分が、奴を助けるだろう。

だから、このプレイには特別のストーリー性を持たせなかった。成り行き任せ(笑
ただ一点だけ、奴にキツク言い含めたことがある。プレイ成立の為の最重要課題。
「何をされても、最後まで抵抗は続けること。イイワネ・・・?」
実はコレが、奴には一番難しい命令なんだけどネ。でも、奴は従う事を約束した。

・・・・・。

喉元にハサミを突きつけられた途端、奴は怯える動物の様に震え、小さく呻いた。
普段の奴からは恐ろしくかけ離れた姿は、目前の鏡に映り、奴を更に駆り立てる。
折角の光景を充分に拝ませてから、その目にもテープを巻き付け、視界を奪った。
肩口を掴み、奴の体を反転させ、方向を定めてやる。「歩け…!」尻を蹴り上げる。

奴の首筋に、再度冷たいハサミの刃をあてがって、奴の歩みを促す。イイ気分だ。
奴はヨチヨチと歩を進める。「さっさとしろ…!」脚や頭を小突きながら、煽る。
やがて、行く手にあるベッドで奴の歩みが遮られるや、その背中を突き飛ばした。
あっけなく、奴はベッドに倒れ込み、その無防備な後ろ姿に、私は体重をかけた。

そのまま背に載り、テープで脚を一纏めに巻いていく。黒ストッキングが淫靡だ。
ガタイのいい男が不格好な物体となり、苦しそうに身を捩る。キミやるじゃん?
けれど、ベッドの上じゃ、その後の展開がしづらいのよね。暫く離れて、考える。
ベッドと床の距離はさほどない・・・てな訳で、力業で奴を床に落とす作業に没頭。

・・・・・。

漸く床の上に奴を仰向けに置き、お楽しみはこれからナノダ。既に汗だくだけど。
奴の胸に馬乗りになり、その耳に唇を近づける。低く笑いながら、耳朶をねぶる。
抗うように、奴は顔を背ける。イイゾ、ソノ調子!抵抗する命令を守ってるのね。
口元のテープを剥がしながら、そこにも唇をつける。徐々に奴の声が戻ってくる。

「いや…止めて…!」エライッ、ナンテイイコナンダ。「許して…!」ホラ、モット
抗う奴の頬を張る。「イヤーッ…!」奴の声も迫真だ。才能あるじゃん。面白い。
私もどんどん夢中になっていく。奴の髪の毛を掴み、唇を奪う。奴が嫌々をする。
まだ、目元のテープは張ったままだ。もう少し奴を酔わせる為に、そうしている。

奴は、言いつけ通り、間断なく抵抗の声を上げながら、不自由な体を捩り続ける。
そして私の手は、奴の微かな胸を這う。ブラジャー越しに、乳首の勃起がわかる。
奴も、この新鮮な感覚に萌えているはずだ。サテンの布ごと、乳首を摘み上げる。
「あぁぁ…やめてぇ…!」一層高い声で、まるで本物の女のように喘ぐ。ヨシッ。

・・・・・。

正直、奴がここまでハマるとは思わなかった。ビンタや蹴りが効いたのかな(笑)
段々と、ふたりして陶酔していく。体への負荷と興奮で、息が上がり、最高潮だ。
女になりきって、精一杯の抵抗をしてくる奴にそそられる。もっと暴れてイイよ。
とは言え、やはり男の力だ。巻き留めたテープが捩れ、用を為さなくなってくる。

サテ、ドウスルカナ?・・・奴を責め続けながらも、室内を見回し、次の絵を描く。


2001年10月02日(火) レイプごっこ未遂 #1

オコゼは、私のSM第二期の始動に関わったM魚だ。SM関係では二人目となる。
一番目が「犬」だったから、初めて持った「奴隷」。実に有意義な出会いだったよ。
奴は職業として訓練を受けていたから、所作の躾なんて必要なくて、楽出来た(笑
その上、友人の元奴隷だった(!)ので、情報が得られて、都合が良かった。

ある日の電話で、彼女が言った。「イイコト教えてあげよっか?」あ、奴のネタね?
「奴ったらね、サテンの下着が好きなのよ」一瞬、耳を疑った。ナンデスッテ?!
「あと多分、レイプ願望もある」彼女は吹き出しながら、言葉を継ぐ。私も爆笑。
・・・だってさ、奴の風貌は男臭くて、ガタイが良くて、顔もオッカナイのよぅ(笑

互いに奴を知ってるから、いよいよ可笑しい。人は見かけに因らないネ、ぷぷッ。
話すごとに、女物の下着をつけたオコゼを想像して、なお笑える。あー腹痛いぃ。
残念なことに、彼女も実際は見てないと言う。じゃ、私が試してみるわ、あはは。
そんな不埒な約束を告げ、電話を切った途端、私の頭の中でプランが走り始めた。

・・・・・。

交際時、私はオコゼとあまり会話しなかったの。必要最低限の言葉を交わすだけ。
いや、口数の少ない男じゃない、寧ろ饒舌な方かな。だからこその対応ってこと。
表では黙々と私に付き従い、機敏に働く。密室にあっても、寡黙な奴隷だったヨ。
それでも、しょっちゅう粗相をして、私に蹴り上げられては、体を丸めてた(笑)

だから、その日「レイプごっこをするよ」と告げた私の言葉に、酷く驚いたみたい。
が、奴にとって、私の言葉は一も二もない。自動的に「ハイ」と頭を垂れるばかり。
その顔が、「コレ着てらっしゃい」と差し出した衣服一式を手にして、輝いたのね。
・・・奴は感情を抑えて返事をしたけど、見逃さないよ。イケルと確信したワ(笑)

奴に用意した衣服は、フェミニンな幅広レースが胸元を飾るカットソーの上物、
ニット素材のマイクロミニ、黒ストッキング、当然サテンのショーツとプラジャー。
・・・これらは全部、私のお古だ。実に有効なリサイクル。切っても破いても可(笑
ただ、奴のサイズの方がデカイので、全てが伸縮素材ってとこがイマイチだけど。

・・・・・。

憧れの女物の衣装を握りしめて、奴が洗面所に消えた後、私も用意にかかる。
粘着テープと裁ちばさみを手許に。ロープはすぐに手に取れる所に隠しておく(笑
本日の道具立ては以上・・・いかにもSMな匂いがない方が萌えるじゃん、うふふ。
奴の着替えの進み具合に耳をそばだてながら、タイミングを窺う。ワクワクする。

洗面所からの物音が止んだ頃合いを計り、私は体を屈め、奴の背後に近づく。
・・・このために、今日はバスルームと居室のドアがないラブホを選定したのよね。
粘着テープをソロソロと引き出しておく。音をたてちゃ駄目。息を詰めての作業。
ふと見遣ると、奴は洗面台の鏡に自らを映し、呆けたような顔で見つめている。

サァ、イクワヨ・・・私はやおら立ち上がり、まずは奴の喉輪に手を掛けて引く。
奴がのけぞったところで、洗面台側に倒し込む。そこを、上半身で押さえつける。
もう片方の手で奴の両手首を掴み、そのままテープを巻き付ける。素早く無言で。
奴の髪を掴んで、再度顔を上げさせて、口元にもテープ。ここまでで、一段落だ。

・・・・・。

「どう…?」漸く私は声を出し、鏡に映る可哀想な奴の目を見つめて、話しかける。
しかし、口を塞がれた奴は返答出来ない。虚ろな目を泳がせるのが、答えかい?
そうしながら、私の膝が奴のストッキングに包まれた脚の間を割って、這い上る。
のけぞる喉仏が上下する・・・その淫靡な起伏を、裁ちばさみの先でなぞっていく。


2001年10月01日(月) 甘えんぼM

・・・てな言葉がある。初めて風俗情報誌で見た時には、笑っちゃったヨ。ウマイッ。
良い悪いでなくって、実際居るもの。甘えたいだけの男って。うってつけだよね。
日常のしがらみなく、無責任に甘えられる状況ってのは、有償であっても甘美だ。
しかも性的な受動行為がもれなくついて、カラダも気持ちよくなる。イイコトダ。

男が、受け身に徹して気持ちヨクなりたいんなら、性感とかヘルスって手もある。
でも、そこじゃ「甘えんぼ」にはなり切れないんだな(笑)で、SMに期待してみる。
ところが、従来のSMプレイのパターンは、甘えんぼには非常に辛い展開になる。
だって、すんなりとは甘えさせてくれないもんね、女王様は。厳しすぎるのダ(笑

じゃ、ベイビーとか幼児プレイならどうよ?ってことだけど、これも違うらしい。
そこまでの変態じゃないって(笑)・・・んまぁ、無理してするもんじゃないけどサ。
ただ、私感としては、彼らにこの辺の感性や想像力があれば、楽だろうナと思う。
でも、彼らは「今の僕のまんまで、ダダこねたり、甘えたりしたい」って望むのよ。

・・・・・。

確かに、大のオトナが、コドモの様に甘えられる場面は少ない。男女の別なくね。
ってか、オトナになるってのはそゆ事なんだけど、そう杓子定規にもいかないさ。
卒業したはずの幼児性が顔を出して、ぐずぐず言ったり、構われたりしたがるの。
けれど、コドモの頃なら許された甘えは、分別あるオトナには、もう許されない。

もちろん親密な間柄なら、オトナの束の間、甘えることも出来る。こりゃ幸せダ。
ただ残念なことに、オトコっていう性的役割がそれを阻むこともある。不幸だわ。
っても、始終甘えたいわけじゃないだろう。時折発作が起き、飢餓感に襲われる。
で、それを見事解消してくれるお商売が登場したワケだ。世の中よく出来てるね。

一方、刹那的な欲求でなく、「甘やかされ、庇護される関係」を望む男たちもいる。
コレも男だとなかなか実現しにくいことだし、かつ商売ずくは嫌だってのも解る。
それで、巷のSMに希望を抱く。ま、S女なら甘やかす器量がありそうだものね。
マジな奴隷とかじゃなくて、座敷犬みたいにカマってぇ・・・ペット願望ってヤツ?

・・・・・。

実は私、このペット願望男が苦手だ。M魚の一種と認めはするが、好みじゃない。
ナンカサ、「甘えて当然」って態度に腹が立つのよ。ヤァちっちゃいね、私も(笑)
もちろんS女でも、デッカイ器量で上手に甘やかしつつ、手綱を取る人もいるよ。
っと、これって、世間の殿方は普通にヤリ仰せてることだわね。大したもんだワ。

更に厄介なことに、甘えたがりM魚ってのは、人を乗せるのが上手かったりする。
お調子者の私のこと、つい乗せられた経験が何度かあるんだナ。あぁムカツク・・・
初めは気分がイイのよ。行儀良くって控え目で、可愛くって。これが罠なのね(笑
で、気が付くと、洋服の裾つかんでダダこねるオトナコドモに手を焼いてる次第。

ヤラレタ!と思いつつ、ナンカ面倒臭くなって、ラブホに連れてったこともある。
んで、更に自己嫌悪を募らせる結果を見てしまったり。これじゃ、私がマゾだよ。
奴らの甘えパワーには、お手上げだ。SMな駆け引きも何もあったもんじゃない。
素直じゃないおねだりとか、叱ればぐずるとか、拗ねるとか・・・色々(溜息)

・・・・・。

てなワケで、「甘えんぼM」は私の天敵。かないません。以上、悪しからず。


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