雑感
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2006年04月20日(木) 通訳者という職業

以前から一度話を伺いたいなあと思っていたAさんから思いがけなく
お茶しませんかと誘われたので先日カフェで待ち合わせ。
彼女はドイツ語と英語と日本語の言葉の世界を自在に行ったり来たりする
同時通訳者だ。
周りの評判もよくてこの人の頭の中はどうなっているのかなと
不思議に思っていたのでたずねてみた。

ドイツで小中学生時代を送り、高校は日本、大学はアメリカで
通訳の技術を学び、資格を取ったという典型的な帰国子女である。
会議通訳というのは、昨年セミナーで知ったのだが、外国語を
聞いて数秒してから日本語に置き換えていく。
少しは語学ができるだけに、要求される技術や語学力の高さ
は敬意に値する。両方のポケットにユーロと円のコインを入れて
同時に計算している感じ。

最初は聞いた音をオウム返しに繰り返していく練習をして
次第に外国語に置き換えていくトレーニングを積むそうだ。
彼女は3ヶ国語ができるので、欧州はもとよりアメリカや
アフリカまで出張することが多いと言う。

すばらしいのは彼女の日本語で敬語も書く文章も丁寧で
滞在年数を勘案するとどうやって日本語を習得したのだろう
と驚く。
仕事の下調べは丁寧で何週間も前から入念にやって本番に備えて
いる。プロとしての自覚は見習わないとなあと思った。

奥の深い話を聞いて時間もあっという間に過ぎてしまった。
次に一緒に食事に行きましょうと約束したので楽しみにしている。


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