雑感
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2005年10月17日(月) ワイン街道

日曜日。
朝は10度を切って寒い。でも陽射しがやわらかなので
サイクリングに出かけることにした。

ルートはドナウ堤防から北東へ。ビザムベルグを経てユーロヴェロ9
号線を北上。自転車道には黄色い落ち葉がそこかしこに散っている。
ヴェルンシュタイン道というルートの途中で、ワインの造り酒屋が
あった。10月にもなるとサイクリング道のカフェはほとんど
閉まっていて休憩場所にも事欠く有様だ。

店内に入って赤のシュトゥルムと卵サンドを注文。濁り酒は
口当たりがまろやかで何杯でもいけそうだ。
3人連れのおじさんが、屋外に停めてあった私のバイクを見て、
「ホットなバイクですね。」と誉めてくれた。

少しお腹が暖まったので、当初のルートを目指す。
途中で標高差100メートルの登り。前のギアを変えるのが面倒なので
大きいままで登るとさすがに脚がつらい。
登りのあとは同じだけの下りで、正直言って下りのほうが神経を
使うし、疲れた。

結局は70キロくらい乗ったのだろうか。

走っているときに当たる風はかなり寒い。自転車に乗れる日も今年は
終わりが近づいているようだ。


2005年10月13日(木) ボトル

ワイン専門店でブラントワイン(ぶどうの焼酎)を
買った。7年もの、バッハウ地方の銘酒グリュ−ナー・
ヴェルトリ−ナーを醸造した一品。
ボトルが普通のワインボトルよりも首一つ長くて、ほっそりした
エレガントな風情をしている。

醸造していた樽も樫の素材だとか。

どんな香りがするのだろう。

モスグリーンの化粧箱にゴールドの書体。
遠くから眺めると、きらりと光る品がある。

どんな味がするのだろう。

自分はこうあるべき、こう振舞わないといけないという
鎖から解放されると、急にアルコールがおいしいと感じられる
ようになった。いい兆候だ。

どんな風に私は見られているのだろう。


2005年10月12日(水) 宝物

球技大会の応援に行った。同僚の子供たちも来ていて
ダッグアウトのところで遊んでいる。3,4,5歳の坊やたちに
遊んでもらう。覚えたての言葉がシャボン玉のように子供たちの
口からついて出る。自分の気持ちを伝えようといっしょうけんめい
なところがかわいい・・・小さな子は1,2年先輩の言うのを
オウム返しに言う・・

大人同士の少し遠慮がかった物言いから距離を取って、子供たちとの
対話の世界で過ごすと、こっちのほうが元気をもらったようで嬉しかった。
子供たちが私のことをお友達だと認識してくれたので、私の気持ちは
羽が生えたように軽くなる。普段は鎧かぶとで固くなってるのに。

彼らと話をしようと彼らの目線までひざをかかえて丸まってみると
世界のありようが違って見える。彼らが今日見つけてきた獲物−
ほおずきの実や、ヤドカリの殻、イガイガ爆弾−をこっそり私に
見せてくれるとき、自分の子供をついに持たなかったことが
悔やまれる瞬間でもあるのだけど・・・

 どろんこの手の中握る宝物きらり光りて笑まし君は


2005年10月10日(月) トレッキング

スポーツ仲間8人とウィーンの森へトレッキングに出かけた。
森はすっかり秋らしく、空気は冷たいが柔らかな陽射しがそこ
かしこの木々にあたり秋の行楽日和。


四方山話で盛り上がりながら2時間ほど歩くと、ヒュッテに
着いた。お昼を予約しようとしたのに満席で15時に。
遅い昼食とも早い夕食ともつかぬ、油っこい農家風の料理と
今しか飲めないワインの濁り酒で歓談した。

この手の集まりに誘ってもらえてほんとうに嬉しかった。
来年のマラソンのこと、この前のベルリンの話と話題はつきない。
帰りの時間も忘れるほど飲んで食べてようやくお神輿をあげる。
あたりは真っ暗で誰も帰りの時間や行程を心配していなかった
のにはびっくりだった。

携帯電話をライトがわりに真っ暗な森の中を進んでいく。
無事に駐車場にたどり着けるか心配だったが2時間ほど
うろうろしたあげくようやく着いた。

今度はハロウィーンで食事会をやろうということになった。
ちょっとしたきっかけでたくさんの友達をプレゼントされたようで
最近とても穏やかに日が過ぎていく。


2005年10月09日(日) サイクリング

久しぶりにロードレーサーで川沿いに走ってみた。
午前中山へジョギングに出かけたばかりなのになぜかもっと
身体を動かしたい衝動にかられた。

ドナウは少し風がきつかったがサイクリングには絶好の秋日和
だった。途中、カフェ休憩とワイン休憩を楽しんだ。


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