雑感
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2003年01月30日(木) 心の若さ

ランナーズの1月号に80歳のランナーの記事があった。
55歳から走り始めて、今でもフルを走るし、100キロの
ウルトラも走るそうだ。
「青春とは心の若さ」という言葉を座右の銘にして日々淡々と
走っている姿は素晴らしいなと思う。

日曜日のハーフの筋肉痛がまだ抜けなくて、今日ちょっと
走ったが、疲労感が募っているときに読んだ記事はずっと
頭の片隅に残るだろう。
年甲斐もなく、いろんなことに好奇心を募らせていくこと
がある。
照れ隠しのつもりで、「もう歳なんで、おばちゃんなんで」
という逃げ言葉を使うと、「少年の心ですよ」と言い直して
くれる人があってずいぶん感銘を受けたことがあった。

Samuel Ullman
(1849-1924)
Youth is not a time of life; it is a state of mind; it is not a matter of rosy cheeks, red lips and supple knees; it is a matter of the will, a quality of the imagination, a vigor of the emotions; it is the freshness of the deep springs of life.....

(若さとは人生の一時のことではなく、心のありようのことである。薔薇色の
頬や、燃えるような唇、しなやかな膝が若さの本質ではない。若さの正体とは、意志であり、想像力の質であり、気持ちの張りである。若さとは、人生の深い泉にある溌剌さである。)

日本語にしない方がよかったな(汗)
青春ということばは使いたくなかったので「若さ」とした。



2003年01月28日(火) もう少しがんばってみると

曇り空でぱっとしない日曜日。
プラターのハーフマラソンを走ってきた。

目標はキロ5分40秒で最後まで走りきること。
最初の1,2キロが40秒ジャストでいい滑り出しだった。
その後は10秒速かったり、遅れたり。
14キロまでにわずか4秒の貯金。15キロに突入してから
ひょっとしたら2時間切れないかなとあきらめが頭をよぎる。

後ろから追いついてきたお兄ちゃんが話しかけてきた。
話の流れで「2時間ひょっとしたら切れないかも、今のタイム
ではぎりぎりみたいなんです。」と応えると、「できるか
できないかやってみましょうよ。僕は2時間以内でゴール
したいので。」
このお兄ちゃんについていけば、今なら間に合うかなと
気持ちが明るくなった。そこからは、歯をくいしばって
ペースを心持ち上げてついていく。
地獄に仏って感じ(笑)

私のせいでペースを落としてはいけないので、こちらも
イニシアチブをとって引っ張っていった。
19キロ地点で12分ほどの残り時間。どうやら間に合いそう。
20キロからお兄ちゃんはギアを変えてスピードを上げていく。
私はこれ以上無理なので、ペース維持がやっと。
それでも15秒前にゴールに飛び込めた。

15キロ地点でだめだなとあきらめたら、2時間はとても
切れなかっただろう。まだいける、もうだめだの境目は
紙一重の差なんだろうと思う。ほんの少しがんばるとがんば
らないとではずいぶん差が出るなと納得したレースだった。


2003年01月24日(金) お呼ばれ

帰宅後、クラプフェンバウアー宅へ。
アパートの契約更新のため、ウィーン市のはずれまで
出向いた。まったく訪問する気乗りがしなかったので
手っ取り早く、郵送してもらうかメッセンジャーで
やり取りしようと思っていたのに、電話で話しているうち
にそういうわけにもいかなくなった。

アパートの更新のことでちょっとした行き違いがあって、
あまり顔を合わせたくなかったので。
それに今まで一度も一人で夫妻と話しあったことはなく
長い沈黙がきたらどうしようかと思ってた。
いざ、訪ねてみると夫妻は親切でいろんな話を聞きたがる。
あれやこれやと話しているうちに、2時間30分も経過。
次回は一緒に温泉に行こうと誘われた。

ワンパターンな生活をおくっていると、私自身が含まれる
ような会話をしていないことに気がつく。職場では、
自分というものに大きな着ぐるみをかぶせて極力、個人的
な感情を抑えているのだろう。個としての会話をすること
に少し飢えているのかもしれない。何語であれ人と話を
するのは楽しく思える夜だった。


2003年01月18日(土) 久しぶりのショッピング

数ヶ月ぶりにショッピングシティへ出かけた。
郊外にあって、路面電車で一時間弱かかるので、夏以来
久しぶりだった。

いま自転車の解体作業をしているが、力がないのでもう
少し長い柄のついた六角レンチや自転車の専用工具を
探しに行った。残念ながら、こういうものはウィーンの
中心地にはない。

ホームセンターで20センチの六角レンチを見つけた。
それにしてもレンチのサイズはぴんからきりまである。
それに、柄の長さを加えると数十種類にもなる。釘だって
壁一面に長さや太さで分類されている。
世の中はありとあらゆるサイズのレンチや釘で成り立って
いるのだなと感心した。

自転車屋で、うろうろしていたら「何かお探しですか。」
と聞かれた。シマノのクランク抜き工具をと応えたら
どこからか手品のように差し出してきた。
シマノのこの工具は、スパナを固定できるようにボルトの
断面が一部平になっている。使い手の便利をよく考えて
いるなと感心した。

IKEAで、昼食を済ませて、おきまりのマジパンタルトと
ビスケットを購入。買い物袋が3つ以上になるとなぜか
嬉しい。普段、あまり買い物をしないせいかな。
うろうろしていたらハーゲンダッツのお店発見。
クッキーアンドクリームをシングルコーンで。こういう
ショッピングは楽しい。

帰宅して、早速クランク穴に工具をはめて、六角レンチを
回してみた。今度はするりと抜けた。てこの原理は偉大!
非力でも何とかなった。
結局走れなかったが、いい一日だった。


2003年01月17日(金) 白くまカップ

今年のレースは2月からにしようと思ってたが、よく
参加するプラターの大会の主催クラブのHPで、
今月から3連続の白くまカップがあることを知った。

で、出ようかなと思案中。7Kか21Kを選んで3戦の
総合成績を競うものらしい。
ハーフは長いこと走ってないし、今の力がどれくらい
あるか知りたいので、食指が動いている。

今朝は−1度。先週末から考えれば暖かくなったなあ。
プラターまで走りに行こうかしら。


2003年01月14日(火) 雪解け

昨夜、きつい風が窓という窓を叩き、裸の木々の上を抜けて
いったあと、生暖かい空気がやってきた。

朝、目覚めるとあれだけ中庭に積もっていた雪が消えていた。
日が高くなるにつれて陽気は春のよう。暖かい。
仕事帰り、スーパーで見つけたイタ産の赤Merlot種を買って
リュックに納める。歩いていると陽気のせいか、足取りも
軽くいつのまにかスキップしている。
今日はジムに行かないのでたくさん飲める!顔つきもにこ
やかになる。

先週は極寒で、暖房のスイッチを入れても手がかじかんで
いたので、シュトラウスの「アルペン交響曲」を聴いて
いつか行きたいアルプスを思い浮かべながら、
自転車の解体作業をしていた。今、温度計は8度を
指している。つかの間の春。

明日、雪が完全に溶けたら、久しぶりにチャリ通勤しようか
な。楽しみ。


2003年01月12日(日) 自転車の分解

昨日から少しづつ自転車の分解を始めた。

改造するために、ハンドルや駆動系のパーツを買い込んだ
ので、手始めに分解作業にかかったけれど、なかなか手強
い。こんなに力作業が必要だと知っていたら、手をつけ
なかったかも。

昨日はチェーンを切って、今日はクランク外し。書くと簡単
だけど、力作業だった。午前中、何度やっても外れないので、
あきらめてショップに持っていこうかなと弱気になる。
夕方、再度挑戦して、やっと片方外れた。タイミングの問題
だけど、力の角度の入れ具合がむずかしい。
走るようになってから、我慢強くなったので簡単にはあきらめ
ない癖がついた。明日、もう片方がんばってみよう。

今日から「海辺のカフカ」を読み始めるが、自転車が気に
なって集中できない。
いつか頭が真っ白なときに読むことにしよう。


2003年01月11日(土) 迷いながら

絵の具を混ぜているとき、先生が言った。「いろんな生徒さん
を見てきましたが、自分が満足した絵を仕上げたひとは、
続きませんでした。いつもどこか足りない、満足できない人だ
けが何年も続けています・・」

前後の話をちゃんと聞いていなかったが、この言葉はすっと
耳に入り込んできた。私が描いた絵はいつもどこか、足りない
し、人に見られたら恥ずかしくてしかたない。6年も描いて
いるのに、この成長のなさはどうだろう。
ただいまだに続いているのは、のめり込まない、描きすぎない
からだとも思う。適度な距離を置いているからかも。

ランについても同じような態度で接しているから続いているの
かしら。レースで自己ベストを更新しても、もうちょっと
頑張れたかなあと思うことが常で、最高の満足を享受すること
はない。よしんば、いい結果が出せたとしても次のレースで
ぼろぼろという経験はかなりある。

先生は、満足した途端に、成長がないと言いたかったんだろう。
いつも迷いながら、時々、小さく満足しながら何事も続けて
いけば長いスパンで見たときに、大きく成長しているものな
のかもしれない。


2003年01月10日(金) 銀世界

今週はずいぶん雪が降っている。

雪が降ると暖かいという思い込みは週の初めに消えてしま
った。気温計は−9度から−7度、出勤や帰宅時は身体が
凍えそうだったが、週の終わりになると身体が慣れてきた
ようで、それほどでもない。

教室で、寒いねと絵仲間に話し掛けると、新鮮でいいじゃ
ない、モスクワはこんなもんじゃないわよと、威勢のいい
返事が返ってくる。−20度を超えると、感覚が鈍って凍傷
になっていることに気がつかなくなって危ないそうだ。

今朝、外を見ると一面の銀世界。管理人さんたちは大変。
早起きして、雪かきをしないと滑って怪我をした通行人から
訴えられてしまう。
周囲の人たちは雪かきの出来具合についてシビアな意見を
持っている。どこそこの建物の前はかき具合が悪いだの、
今時塩をまくのは環境に悪い云々・・

朝一番積もった雪を見るのは楽しい。枝にこんもり積もった
雪が、ざっと音を立てて落ちていくさま、足跡をつけるのも
わりと好き。
でも、その後は泥んこの世界に豹変する。ズボンもシューズも
どろどろになって、滑らないように神経を使う。

週末はどんな天気になるのかな。同僚たちは、子供たちのた
めにソリを購入していたっけ。
深夜2時、きつめの杏の蒸留酒をちびちびとやりながら、
雪を見つめている。


2003年01月07日(火) ママチャリ強化計画

月曜日はママチャリのメンテをした。
3日で2回もパンクしたので、チューブにパンク防止液を注入 して、今後起こるであろうパンクに備えた。 どろっとした緑の液は釘や小石が刺さった箇所をすぐさま補強 するそうだ。なんだか血液に似ている。
2年はもって、チューブ修理もできるそうなので一安心。

ドラえもんのパルブキャップを付ける段になって、バルブの形状が 違うことに気がついた。日本のママチャリは英式バルブのようだ。 私のは米式でバルブの口が太くて長い。ロードはほぼ仏式だと 知っていたが、バルブひとつとってもいろいろ種類があるんだ なと感心。

ハンドルに流行の白色LEDライトとミラーを取り付けてメンテ 終了。ここ2,3日ずっと雪が降っているのでなかなか乗る機会 がない。早く晴天にならないかしら。


2003年01月05日(日) 定位置へ

ミラノを出発したアリタリア機が定刻どおりシュベヒャット空港に 到着した。
関空あたりは強風で冷え込んだが、ミラノ、マルペンサ空港の 空気はぼんやりと暖かだった。アルプスの南側は冬とは関係なく 陽光に暖められた空気が充満している。
それに比べて、ウィーンの空気は零下5度前後の冷凍室の中に いるよう。何もかもが凍り付いて、道路沿いの草木もしんと している。市内へ向かうタクシーの中で、思わずくしゃみ。 久々のお正月の風景を家族と楽しんだあとでは、この凍るほどの 寒さがいつもより身にしみる。家に帰ると、いつも誰か家族が 在宅しているという安心感はなかなか心地よい。

冬中、ずっと掘りごたつの中でのんびりしたいと思うけれど、 そんなことは無理。自分の定位置へと戻る。 ここは、自分でがんばらないかぎり、何物も暖かく迎えてくれる ところではない。自給自足の主戦場。
茶の間へと強引に入り込んでくるテレビ番組というものが ないせいか、物音ひとつ聞こえない。こういう静けさもいいもの だと思う。自転車の掃除をして午後を過ごした。


2003年01月01日(水) 走り初めの迷い人

朝からおせちにお餅と胃が重い。午後から近所を走ることに。
今日は周回コースに行かずに坂道を登って佐井寺方面へ。
このあたりはお寺や神社が多く、参拝客がちらほら・・何しろ
急坂なので参拝するのも大変そう。

寺周りを抜けて佐竹台方面に向かう。お屋敷町に入ると道に
迷ってしまった。真っ直ぐな道路が見当たらず、未知の世界。
さんざん迷って山田の交差点が見つかった。いつものジョギン
グコースに戻ったとたん、また探検心が出てきて、佐井寺
小学校を目指す。とたんに道に迷い、千里山をぐるぐる・・
・・
関大を見つけて構内に入って事なきを得る。

あたりが暗くなって、空気がにわかにしんと冷たく感じてきた。
30分ほどの散歩のつもりが1時間を越えてしまった。
元旦の空気はしゃきっとして手袋をはめない手に心地よく
触れる。

来年もここでお正月が迎えられるといいな。


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