yofukoの日記

2005年01月24日(月) 日がな一日

↑あれ、なんか日本語間違ってる…?




特にさしたる事件も無く、平和に過ごしております。
ので、なかなか日記のネタになるようなことがございません。うぬー

そうそう、最近いたずらメールがわんさとやってきます。
受信拒否の設定の仕方も分からないアナログやろーなので
一日二十件近く来るメールも放置状態です。

でもアドレス変えるのもなぁ…
どうしたらよいか、どなたか良い知恵をくださいませ…あうーん


しかし女の私に、あんなこんなそんな言葉で出会い系に誘われても…な!



あ、そうだ
旅行の予約のため、英文メールなどに苦戦しておりましたところ
父にヘルプミーと頼んだら、ナイスな文章を作ってくれました。

……私の作った、中学単語羅列英文とは全く違いました。
Asとか使ってます。quotationとか使ってます。なんだこれ。
もしかしてこれ、基本的な単語なんでしょうか…?
中学校の時点で一回赤点をとっている私には、さっぱりさっぱりです。
(Asの使い方ってなんか難しくなかったでしたっけ??)

……やるな、父!こんな特技があったとはしらなんだ!
これから困ったら父に丸投げしてみます。…や、努力はしますが。



あともういっちょ
前売り買ったネバーランドとナショナルトレジャー。
いまだに見てません…。
早く見に行きたいんですが、都心限定な前売り買っちゃったんで
中々機会に恵まれません。

今度、上野にミュシャ展を見に行く時に
ついでに見てきたいとおもいます☆
どっちも楽しみだなぁ!



さらにもういっちょ

先日の土曜日、運動してきました。
久々に水泳なんぞをやったら、月曜の今になって尻が筋肉痛…
ギックリ腰のときに活躍したシップを貼ってます。

痛くて微妙なうつぶせでしか寝れません(笑)



最後にいっちょ

最近対応に困ったり、どう返事して言いか分からなかった時は

フロドの為にーーー!!!!!!(アラゴルン風に)」

と叫んでごまかします。
人々の失笑を買いますが、その代わり場はつなげます。
相手との会話に詰った時におすすめです。



相手にこのネタが伝わらなかった時は悲劇ですので、要注意。私は責任をもてません。

(悪徳)



2005年01月20日(木) ミドルアースは守られた

ということで、バトルフォーミドルアースクリアー(ドンドンドンパフパフー)
…終わりたくなくて、無駄にゆっくりやってたんですが
とうとう終わってしまいました…。

最後の面が、もちろん映画と同じく黒門での闘いなんですが
これがあまりに映画の再現で、笑っちゃいました…
こっちの軍勢が600前後なのに対して、
モルドールの軍勢、エンドレス。
ありゃたぶん万単位の数出てきましたよ…(´_ゝ`)

全然終わらない敵に、かなりピンチになっていた所で
画面の端に「フロド 滅びの山到達まで 3:40」
え、何、まだ後三分四十秒も持ちこたえろと…?

…なんか気が付いたら、アラゴルンが死んでました(笑)

そんなこんなで、どうにかフロドくんも指輪を捨ててくれて
ミドルアースに平和が戻りました。ゴンドールに王は戻らないっぽいけどね!(笑)
代わりに執政長男が生きてるんで、ゴンドールは安泰です。

それはさておき、このゲームCGが凄く良く出来ていて
結構内容自体は単調なんですが、飽きずに続けられました。
一人一人のキャラはめっちゃくちゃ小さいんですが
(シムシティと魔人の中間くらいのサイズ)(分かりにくい)
拡大してよーーーく見てみると…

例えばギムリ。
本当に米粒みたいに小さいんですが、
しばらくほっとくと、暇そうに斧をいじりだします。
んでもって、ぽいっと空中に投げて、一回転させてキャッチ…
と思いきや、受け止められずにボトっと落下(笑)
で、それを誰かに見られてなかったかどうか、あたりをこっそり見回しながら
そーっと斧を拾うんです。
もーーーーーーーーかわいい!!!

アラゴルンとかも、走り方とかがそっくりで!
あんなに小さな3Dキャラクターが、映画そっくりの動きをするんですよ!
映画ファンだったら、思わずにやりとしてしまうような
そんな小細工がいっぱいです。

なので、クリアしてしまって心にぽっかり穴が…(笑)


こうなったら次はPS版のゲーム買うかな…。
王の帰還のPSゲームは、なかなかの出来らしいので〜。
でもどうせなら旅の仲間からほしいな!
でも九龍も欲しいんだな!
先立つものなんて、さっぱり無いんだな(涙)!


しかし、このゲームをやっていたせいで
現在空前のエオメルブームです。
ローハンの騎士です。エオリンガスです。きゃわいい馬の国の人です。
やーもうブームが高じて、

携帯の待ち受け → エオメル(サブ液晶画面)、レゴラス&ギムリ
電話着信 → 「進めエオルの子らよ」(二つの塔の劇中曲)
メール着信 → 「ローハンの騎士」(二つの塔劇中曲)
携帯めざまし → 「He’s a Pirate」(海賊オブカリブやん(←検索避。笑))

わっかりっやすーい!

ちなみに先日までは、
着信 → 「出航用意」(海@自衛隊ラッパ)
めざまし → 「総員起し」(海上自@隊起床ラッパ)

わっかりっやすーい!

…自分のブームが、携帯に如実に反映されております。
今後どんな風に変化を遂げるか、マイけーたい!
でもまだまだお船ブームからも抜け出せないでおります。


亡国のイージス、撮影現場に偶然立ち会っちゃったこともあり
いまから映画の完成が待ち遠しいです☆
あのイージス艦のセット、撮影終わったら欲しいくらいです(笑)
あーーー素敵過ぎる。大好きだ!!


基本的に一度好きになったものは、しつこくずっと好きなので
お蔭で趣味は増える一方です。
支出も増える一方です。…浪費癖…


いまはこの趣味の為に貧乏生活…耐えるぜ!!

(悪徳)



2005年01月15日(土) オールオッケー

これまでの人生、大体挫折気味だったので(笑)
物事がうまくいくと、妙に不安になっちゃうよふこ。です、こんばんは。

卒論がオッケーでまして、あとは発表を待つのみとなりました。
(あ、でも提出を忘れないように注意しなくちゃ…!)
ついでに旅行出発日も着々と近づいてきて、
なんだかめっちゃ楽しみです。


そうそう、その旅行手続き関係で新宿に行ってきたんですが
その時とおった映画館で

つい

ネバーランドとナショナルトレジャーの前売り買っちゃいました…☆

節約生活するって誓ったのに!あほ!!!
だだだだって、ネバーランドの方
おまけに「カレンダー」ついてくるんだもの…。

んでもってカレンダー、開封してみてびっくり。
ジョニーデップ礼賛月めくり。
どこめくってもジョニデ。何月でもジョニデ。
ついでにジョニデの誕生日まで書いてある(笑)
ということで、今年の私のベッドサイドカレンダーはこれに決定です。

んで、ナショナルトレジャーの方にもおまけついてたんですが
ショボーンなチョークバック…
…悔しいので使ってやります。えぇ、フル活用!
誇らしげにベルトにはさんで、小粋に大活躍だ…!!


しっかし寒いですね…
関東あたりは日曜まで雨とか。
なんだか雨音が、ちょっぴり氷交じりの音になってますが…!
こんな寒い日は、家に引きこもってゲームが一番(最低)!

ということで、これからまたミドルアースを救う為に戦ってきます!!
エオメル、ランク10達成!!ウオー!!

(悪徳)



2005年01月12日(水) 卒論あとちょっと

旅行の事で心がいっぱいいっぱいな今日この頃ですが
卒論を書かなきゃ始まりません。
なにしろ卒業できなくなっちゃいますから…!

ということで、明日提出の論文を今日書きたいと思います。

…行き当たりばったりを、まさか大学卒論でまで発揮するとは思いませんでした…。
でも一応書いてあるので、後は訂正ポイントを書き直すだけです。
レッツラドン!



昨日、テレビ東京で「スタンドバイミー」をやってました。
気付くのが遅くて、途中からしか見られなかったんですが
大好キングな作品でございます。4,5回みたかしら…

こう、なんというんでしょうか
少年期に思うこと、というか感じることを
いっぱい盛り込んであって、見るたびに違う事を感じます。

最初見た時には、ただなんとなくいいなぁ、この映画
と、漠然とした印象だったような気がするんですが
今回見た時には、私の小さい頃感じた「死」に対する意識が
ここに似たような形で描かれてるなぁ、なんて今更気が付きました。

あと、小さい頃はその街がすべてで
なんていうか、自分の周りに存在するものが
自分の全てだった、というか。
それを他の世界を知ることで、急に町が、これまで接してきたものが
この世界のほんの一部分だと言う事に気が付く。
一気に、それこそこれまでの何倍も、何千倍もの世界が
自分の目の前に広がる。
私自身、経験のあることなので
凄く心にすとんと落ちてきました。

この気持を描ける、スティーブンキングは本当にすごいなと思います。
彼の作品を直接読んだことはないのですが、
彼の作品が映像化されたものは、いくつか見たことがあります。
「死」に対する、何か強い意識みたいなものを感じる作品が、
(私の見た範囲で)多かったような気がします。



あと、本日は「スナイパー」なる映画がやっていました。
(ネタバレ注意!)

銃器を販売する、国際的大手企業の副社長の女性が
愛人である俳優の、舞台千秋楽に向かっている所から始まります。
ところがそこにつく直前、電話がかかってくる。

ジョンと名乗る男性からの電話は、
現在彼が、彼女を銃で狙っている事を伝えてくる。
実際に彼女が、彼の指示した以外の行為を行うと
銃弾が彼女の横を打ち抜く。
彼女は指示に従い、露天につながれた手錠に、自らの足をくくりつける。
その露天には、1ブロック丸ごと吹き飛ばせるだけの爆弾が仕掛けられていた。

さらに彼女の愛人である舞台俳優。
彼の眼前にもまた、爆弾が仕掛けられていた。
動いても、大きな声を出しても、それによって起爆する。
微動だにできない状況の中、時限式でもある爆弾は時を刻んでいく。


という話なんですが。

いや…なんといいますか…
結局その犯人はやりたかった事を達成できたのかしら…??
なんかなんとなんとなく終わったような?

犯人の計画は周到でございました。
主人公の女性が、携帯の電源を切ると(通話をきると?)起爆する。
また時限式でもあって、時間が来ても爆発する。
愛人のほうも音に対するセンサーと、動きに対するセンサーがついてる。
それ以外にも、劇場に発煙筒が遠隔操作出来るように設置してあったり
自分が利用するための、マスコミやそのスタッフまで選んである。

のに。
のに。
なんかはっきりしないというか…?

犯人は自分の娘を、銃によって殺されてしまってるんですね。
なので、ターゲットをこの銃器を世界に売っている彼女に向けるんですが
その旦那とも昔あったことがあるらしく。
犯人が昔CIAの秘密工作員だった時に、旦那の命を助けた経験がある、と。

まぁ、なんとなく犯人が彼女を選んだ理由も分かったんですが
愛人の所にまで爆弾仕掛けたのとか
何を目的にこの犯行に及んだのかとか。

しかも最後は救われないエンド…。ルルルー…

あ、分かった!
(って、分かったような事言います。す、すいません)
メッセージを含んでないというか。
見終わった後に、「え、あ、終わったの??エ??」ってかんじ。

出てる役者さんたちはとてもとてもよかったので
脚本?が微妙だったので、残念でございます。



いやーしかし、テレビ東京、
週何回かは映画をお昼にやってて、とても素敵ッシュでございますな!
時間があったら必ず見てます。これからもよろしく!!

(悪徳)



2005年01月08日(土) 言わなくちゃ


父に、卒業旅行に行くことを言っていません。

というか

卒業旅行、二箇所行くことを言っていません。(チーン)



…どうすっぺ…!
我が家の父は、ものすごーーーーい心配性で
只でさえ心配性なのに、あんまり治安がいいとはいえないような所に行くので
もの凄く切り出しづらいのでございます…。

で、でも
もう航空券代振り込んじゃった☆

…。

これで止められても、私は旅立ってしまいます。
ギックリ腰してまで稼いだお金ですから…!
でも心配してくれるっていうのは、大切に思っていてくれているからですよね。
むやみに反抗して、悲しませたくないなーとも思っております。

…でも行きますが(笑)。

あーーーー気が重いですが、そろそろ告白してきます…。





と、本日はその旅行の片方の相談をしてまいりました。
なんだか、段々現実的になってきてものすごいどきどきです。
基本的に小心者なので(笑)

止まりたいホテルに、予約をすることになったんですが
…英語でメールする任を負いました!!わーーーい!!

…私中学二年で、英語赤点とりましたが何か?

無事に予約が取れてなかったら、あたいら野宿…!
それだけはなにがなんでも避けてとおりたいところです。
姉妹に英文の確認をしてもらう気マンマンです。いつだって他力本願。


色々不安だらけですが、がちがちになりすぎて楽しめなかったら
それは全く意味がなくなっちゃうので、
適度に遊びも、緊張感も持ちつづけて行こうと思ってます。
エイエイオー!


(悪徳)




私信、プリへ

此処見てるか分からんですが、

…アタイまってるから…
貴方からの返信、ずっとずっと待ってるから…!!
レオとかエレとかが気になって、夜も眠れません。
その眠れない夜を有効活用して、
「ロード・オブ・ザ・リング〜バトルフォーミドルアース」(PCゲー)
やって、まってる!!

↑これが楽しいんだ、また。
気が付いたら朝チュン!



2005年01月06日(木) 新年

あけましておめでとうございます。
昨年中は、皆様大変お世話になりました!
本年もどうぞ、どうぞよろしくお願いいたします。


と、もう新年なってから一週間経っておりますが
ご挨拶が遅くなり、失礼致しました!


昨年年末は、ぎっくりな腰が
風邪を引いたせいでしていた咳のせいで、ますます痛くなり
年越しの瞬間は、ベッドの上で這いつくばっておりました。
…幸先悪い年越しです(笑)。
しかもテレビでやっていた、新年の占い。
星座、干支、ともに最低ランク。というか12位。ハハハハハハ。

はは…は…

なんか、だいぶ笑えません。



ということで、今年の抱負?は
「健康第一!!」でお送りします。



しかし、ぎっくりしたせいで、皆さんにご迷惑をおかけしてしまいました…
お誘いくださったmさん、
一緒に冬コミ行こうといっていたk−1ちゃん、mちゃん
クリスマス、わざわざ私の家まで来てくれたk−2ちゃん、yちゃん
バイトで一緒だったyさん
皆さんにごめんなさいーーーーーーーー!!!


ということで(は?)
新春早々、ブルーなssを書いて見ました。
ブルーです。
でもちょっとほのぼのです。
指輪物語です。

原作読んでないと、分からないかもしれません。
でも映画だけでも、多分分かります。
エルフが悲しみによって死に、
悲しみを癒すために、歌を歌うっていう予備知識だけあればモーマンタイです。
でもこの話ではエルフは死にません。


そんなこんなで、
お付き合いくださる方は、どうぞ!
縦長スクロールブリバリでお願いします!




――― ――― ――― ――― ―――

歌が聞こえる
沢山の歌
とてもとても 沢山の歌声

私達は、
エルフはどんな時にも、歌を紡ぐ
嬉しい時
戦に赴く時、悲しい時、恋情を伝える時
弔いの時

エルフは、歌を歌う
歌が気持を運ぶから
嬉しい気持
戦に赴く勇んだ気持、悲しい気持、恋情を込めた気持
弔いの気持


沢山の歌が聞こえる
綺麗な綺麗な声が聞こえる
沢山、沢山歌声が響く
気持を運んで、歌が響く






「…ロリアンを思い出すじゃないか、旦那。
 あの時もこんな歌が、森中を満たしていたものだった。」
「そうだね、あの時も彼らは歌っていた。
 そして私も、歌っていたよ」


あぁ、よく覚えている
と、ドワーフは髭を膨らませて、地を這うような声を出す。
お蔭で何度も眠りの邪魔をされたからな、と。

カラカラと声を上げて笑い、
それは悪かったね、エルフには目を閉じる眠りが必要ではないから
とやり返す。


「…しかしここは森じゃぁない。
 この石の都では、この歌声は響きすぎると思わんかね」
「そうかな?」

「そうとも!
 ――悲しみによって儚くなるエルフ
 その悲しみを歌に乗せるのは構わん。構わんが。
 死を運び去るほどの歌声を、これだけ延々と聞かされては
 こっちの気持がめいるっていうものだよ」
「うーん、それもそうだねぇ」


確かに自分が歌ってると気付かないものだねぇ
とエルフはこぼし
ようやくロリアンでの私らの迷惑が分かったか?
とドワーフが誇らしげに胸を張る。


そういえば

「あんたは、今回は歌わんのかね」
「私?私は歌わないよ」

「そうなのかね?
 ――今のあんたは、悲しみに包まれてはいないのかね?」
「うーん、悲しみとは違うかなぁ」


悲しいと言うか


「――寂しい、かな」
「――
 …そうかい。」


…そうだな。



「それにねぇ、
 これまで彼を散々からか…あ、いや
 いじめ…じゃなくて、えーっと、
 い、一緒に遊びに付き合ってもらったか」
「『彼を散々からかって、さらにはいじめたから』、
 …なんだね?」

「……一緒に遊んでもらったから、だってば」
「『いじめて遊んだから』」

「…ドワーフの根性悪」
「なんの。エルフの性悪には適わんよ」



だからどうしたんだね、エルフの旦那。

ドワーフが自分の腰掛けた縁の中から、花を一つつまみ出す。
指先でクルクル、まわすたびに花弁がこぼれ


いちまい
にまい


花弁がこぼれ



「だから、ね。
 たまには歌なんかで邪魔しないで、
 ゆっくり休ませてあげようかと、思ったのさ」
「…そういえば、ロリアンでは彼もぼやいていたなぁ。
 『…今は哀悼の意よりも、充分な睡眠が必要だ』ってな。」



さんまい
よんまい

ごまい



「――ねぇ、私は彼と一緒に入るうちに
 人間の習慣が身についてしまったみたいだよ」
「…そうかい」

「普通のエルフは、こんなことはないんだけどね」
「…そうかい」


ろくまい


「だから、父上には内緒だよ」
「…今回だけ、特別にな」

いってき

ななまい
はちまい

にてき
さんてき


「…まいったなぁ、
 ―――止まらないよ、止まらないよ、旦那」
「…そうかい」

よんてき


きゅうまい

ごてき
ろくてき


「…なんだ、旦那もじゃないか」
「……私も彼から、人間の習慣がうつったのさ」


ななてき
はってき


「うそつけ」
「…」






…仕方が無いだろう。
人との別れが寂しいのは、種族に関係ないもんさ
それが、親しい人ならなおさら

親しい人の死なら
なおさら





零れる花弁の数を
落ちた水滴の数が超えたとき
ドワーフは座っていた棺の縁から降り立った


これ以上彼の顔を濡らすわけには、いかないから
せっかくゆっくりと眠っている彼を
邪魔するわけにはいかないから









歌が聞こえる
沢山の歌が


沢山の歌は
その沢山の歌は
小さな雫の音など、すっかり隠し

ただ飛ぶ鴎の声だけ
白き塔の上を飛び越えた


「―――ねぇ、旦那?」
「なんだね」

「ここでは、旅の仲間は私たちだけになってしまったね」
「…そうさなぁ」

「というわけで」
「?」



「西に行った、勇敢なるホビットに会いに行かないかい?」
「…」




ドワーフはあきれ返ったように、エルフを見上げ
はぁぁぁ、と深い深い溜息をついて

私がなんと言っても、あんたは私を連れてく気だろうが

と、背を向けて歩き出す

スタスタと歩き去る後姿は
最後に一言付け足すのを忘れない



「我らが友を、最後まで見送ってからだぞ!」
「!!
 もちろん!」


ドワーフが扉をくぐる頃
エルフの歌が耳に届いた

耳に届いた歌は
外から聞こえる沢山の歌とは違い

それはそれは陽気な歌声で

ドワーフはまたしても
深い深い溜息をついて
そして、呆れたように笑った

きっと人間の友も
同じ様に苦笑していることだろうと、心で思いながら
蒼天に浮かぶ鴎を、見送りながら

――― ――― ――― ――― ―――



人間の王の死を見届けた、エルフとドワーフの旅立ち。
指輪物語追補でかかれていたこの場面を、
私的天然エルフと、苦労症ドワーフ、もっと苦労症人間の王でお送りしました。



私に言えるのは、只一言。


ご め ん な さ い !(書き逃げ)
(悪徳)




そのうち消します(笑)


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yofuko