【ザレゴト・タワゴト・ササメゴト】


2006年11月12日(日) 来る秋

 先日、家からラフランスが届いた。それで、ふと思いついて今年も芋コ汁を作ることにした。まあ全国的には「芋煮」と言う名で知られるアレな訳だが、正確には「芋煮」は動詞的な意味合いで、芋煮を「する」会=「芋煮会」であり、その時作られる料理は「芋コ汁」なのだと言う(らしい)。
 で、毎年直面する問題がここで一つ。「白いこんにゃく」だ。全国的にこんにゃくといえば、グレーの色合いに何かぽつぽつと黒いものが入っている物を思い浮かべる人がほとんどだろうが、東北のこんにゃくは白い。東北で「黒い」こんにゃくは『田舎こんにゃく』とかなんとか、たいてい『○○こんにゃく』のような名前で売られていて、ただ『こんにゃく』と言った場合は半透明の白いカタマリが出てくるのが普通だ。 ちなみにこんにゃくの黒いぽつぽつはたいてい海藻の粉末か主原料・コンニャク芋の皮を混ぜたもので、言わば添加物である。白いこんにゃくはそれらが入っていないだけで、別に漂白してあるとか化学物質で云々と言うこともなく至って自然なものだ。
 話が逸れた。芋コ汁にこんにゃくはかかせない具材のひとつだ。が、関東では先述のとおり、「こんにゃく」自体のイメージが違うくらいに「白いこんにゃく」が手に入り難い。白いこんにゃくと黒いこんにゃくは、味は大差ないが食感がまるで違う。黒いこんにゃくで作った芋コ汁など、ぶっちゃけ邪道である。ていうかむしろ違う料理? 少なくとも俺的には冷凍サトイモと同じくらい邪道。 そんなこんなで付近のスーパーをハシゴして捜索。三軒目の店に、間違って納品された?みたいな感じで黒こんに混じってたった一枚、白こんを発見。何か・・他の具の分量を考えると少ない気もするが仕方ない。
 そしてできあがった鍋一杯の芋コ汁。独り住まいだけどな! 毎日食ったら三日でなくならぁ!!



2006年11月05日(日) 料理はフィーリング

 特に予定がない休日は、日がなパソコンに向かってしまっていけません。外出ろよ俺。
 諸事情により土鍋でご飯を炊いてみました。独りサイズの鍋に1合の米と適当な水加減。始めチョロチョロ中ぱっぱ、だっけ〜?と、とりあえず弱火でスタート。程なくしてコポコポと沸騰したような音が鍋からするので、火加減を中火にあげて様子をみる。と、蒸気孔から激しく噴出すノリ。ガス台と隣のコンロのヤカンがみるみるベタベタになっていく・・ヒィ!! ドキドキしながらも、赤子泣いても蓋とるな・・とりあえず見守ることにする。 やがて音も激しい噴出もおさまり、湯気の中には香ばしい香りが漂う。ずいぶん早いような気もするけど、黒焦げよりは生煮えの方がマシなので火を止めて蒸らすこと15分。
 じゃじゃ〜ん、と独り空しく口でファンファーレ、そしてオープン!見た感じは問題なさそうだ。しゃもじを入れる。ひどいベタつきや焦げつきもない。いや、しかし芯が残っていたり炊きムラがあるかも知れない!・・レッツ試食。

 ・・・・・うん、普通のご飯。

 ものすごく、普通のご飯が炊けました。不味くないけど、すごく美味しいこともない。普通に美味しい、普通のご飯でした。 土鍋ご飯は美味しいって聞いたんだけどなあ。やっぱ水加減と火加減が適当だからいけないのか?


 < マエ  モクジ  ツギ >


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天瀬紺太(仮) [ 俺 ]
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