皇帝の日記
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そんなわけで、朝の5時頃に起きました。 イサムさんが。
イサムさんが起きたら、全員起床です。 6時半から開く朝食を食べに一階へ。 外のテーブルについて、バイキングを食べ、イサムさんは果物をモリモリ食べ。 せっかく良い天気なので、そのまま食後の散歩にでた。 滞在中は、ずっと天気が良かった。 暑すぎず、寒くなく、ちょうど良いのが良いですね。 ダラダラ。
イサムさんは、広い芝の上に集まって来る鳥を追いかけ回すのに夢中。 「ぎゃああああああああああ」と叫びながら、鳥に向かって突進して行く。 もちろん、鳥は飛んで逃げるので、全く捕まらず。 でも、ご迷惑だったわよね。 鳥さん、お疲れさまでした。
さて、本日はホテルを仲介として、ナニーさんを雇っていたのだ。 10時から16時まで。 何故ならゴルフレッスンを予約していたので。 ゴルフ場にイサムさん。 熱々の油に、イカを入れるようなもんだわ。
部屋に戻り、ナニーさんにあれこれメモを作って待機。 メモは ①外に出るときは帽子を忘れずに。 ②オムツを替えるときは粉を振って。 ③昼寝は午後一時間。 だけ。 高校生のバイトに児童をあずけるのと違って、乳幼児をあずけるナニーさんはプロなので、最小限の指示でオッケーなのだ。 やって来たナニーさんは年配の女性で、どすこいな体型の現地の人。 イサムさんは、ナニーさんが来ると「遊んでくれる人」センサーが働くのか、「きゃああああああ」と突撃して行く。 ではよろしくね〜と部屋をでる時には、すでにナニーさんの膝の上だった。
・・・人見知りも困るけどさ・・・。 なんかこう、寂しいときもあるよ、お母さんは・・・。
ゴルフのレッスンは1時間ちょっと。 初心者なので、同じ所から打ちまくるだけ。 だけ、なんだけど。 これ結構難しい。 最近ヨガにストレッチにと、筋トレに励んでいたからまだしも、一年前の私ならば腕を振り上げるのも大変だったことでしょう。 あと、腹筋も結構使う。
ちゃんと当たった時は良いんだけど、ちょっと間違えて地面こすったりすると、爪が指から離れちゃうのよ。 イタタ。 苦戦するジャバ夫婦を尻目に、父はパコパコ爽快に打って行く。 さすがジャパニーズビジネスマン。 ゴルフができなくて、なんとする。 でも、父は膝を悪くしているので、しばらく打ってお休み。
ジャバ夫さんは、ゴルフがいたく気に入ったらしく、サンタバーバラでもゴルフをするんだ、と言っていた。 あらそう、良いんじゃない。 サンタバーバラはゴルフ場一杯あるし。 家のお隣のポロ場のお隣はゴルフ場だし(その隣はテニス場)。 ついでに、イサムさんも連れて行って、タイガーウッズにしてきてくれ。 日系の選手なら、日本でもモテモテになっちゃうかもしれないしな。 うははは。 と、捕らぬタヌキの皮算用をして、満足だったゴルフ。 電動カーを運転して、楽しく帰って来た。
お昼を食べに、昨晩行ったショッピング街へシャトルで行く。 お昼はなんざんしょ。 ジャバ夫さんが、ハワイの日本食を食べたいと言うので、日本食屋さんへ。 ソバとか食べました。 近所のギャラリーで、ジャバ夫さんが前から欲しがっていた作家さんの、ブロンズの置物が扱われていたので、それをジロジロ眺めたり。 スーパーでイサムさんのゲータレードとおやつのクラッカーを買って、一度荷物を置きにホテルへ。
部屋では、ちょうどイサムさんがお昼寝中。 起こさないようにそーっと入り、水着に着替えて外出。 一応、予約入れてないから無理かな〜?と思いつつも、スパに行ってみると、やっぱり混雑。 無理〜。 大人しくビーチへ。
無料で使えるハンモックがあったので、そこにごろりと横になって、お昼寝。 ぐうぐう。 こりゃ良いぞ。 今年の誕生日は、ハンモックを買ってもらおうか。 ぐうぐう。
ふと、ビーチセンターでシュノーケリングのグッズを貸し出している事を思い出し、借りて浅いビーチに繰り出してみる。 ちなみにジャバ夫さんは、腹の傷がまだ塞がっていないので、海水浴禁止。 でもビーチは驚く程遠浅で、腹以下の水深で、けっこう遠くまで行けてしまう。
妻が華麗に(?)シュノーケリングをしている横で、足だけザバザバ海に入って行くジャバ夫さん。 すると、海亀が3匹もやってきて、甲羅干しを始めた。 わー。 ハワイ島では、ウミガメの休息中には4〜5メートル離れなければなりません。 ということを知らなかったので、しっかり近づいて、記念撮影してしまった。 ごめんウミガメ。 でも、全然相手も動揺してなかったけど。 あと、ヒラメも居た。 ウニも沢山落ちていた。
ちょっと寒くなったので、ジャグジーで暖まろうとプールサイドへ行く。 ジャグジーに浸かっていると、なんか子どもばっかりじゃね? と不審に思い、上がってみたら、ジャグジーは別の所にあった。 それは、子供用プールであった。 失敬失敬。
改めてジャグジーに浸かり、暖まってから部屋に戻って、イサムさんをお迎えに。 ナニーさんと、仲良くお絵描きをしておりました。 すると、ナニーさんが「はい、イサム。お片づけ」と言ってクレヨンの箱を出すと、イサムさんがクレヨンを片付け始めたではないか。
なにーーーーーー!!?
そ、そんなバカな!!
いつものイサムさんなら、お絵描きの終わりは、お母さんがイサムさんの握っているクレヨンをどうにか引き離し、泣きわめくイサムさんを押さえながら箱にしまうと言う、阿鼻叫喚の地獄絵図なのに! ニコニコしながら、イサムさんはクレヨンを一本ずつ「あい!あい!」と言いながら箱に入れて行く。 うれしい! うれしいが、なにこの脱力。 私の教育方針が、著しく間違っていたとしか思えない。
ナニーさんを送り出してから、ジャバ夫さんは「あの人は、魔法使いだったんだよ・・・ナニーマクフィーだったんだよ」としみじみ言っていた。 時に、教育は外注しろってことですかね。
夕飯は、同じリゾート内のホテルオーキッドのビーチレストランに予約していた。 年末のハワイは本当に混んでいて、事前予約が無いとどこにも入れないのだよ。
食事をしていると、猫が寄って来た。 この猫、ご飯が欲しいのかと思ったら、そうではなく。 ただ撫でて欲しいだけ。 撫でて撫でて、と寄って来るのだ。
隣の席に父母娘、娘婿という4人組の白人金髪グループが座っていたのだが。 母はモリモリヘアに白スーツの上下アクセサリはパールでまとめ、父と婿は白のタック入り長パンツにシャツとベスト、娘は白のタイトなスカートでロングヘア、という絵に描いたような面子。 この人等、食事中に誰一人ニコリともしないと言う、不思議な家族。 娘(つっても、たいがい皇帝くらいのお年)が猫が嫌いなのか、うちのテーブルに寄って来る猫等に「しー!しー!」と言いながらメニューであおいで来る。 ・・・なんか失礼じゃない? とムッとしたのであるが。
我が家のテーブルは、イサムさんがギャースかわめくので、またしても交代で席を立ってビーチをウロウロ。 ビーチサイドで良かった。 ウロウロ。 この娘が、夕日の写真を撮ろうとしたところ、丁度イサムさんを連れた父が横切ったらしく「チッ」と言って、夫に「人が入っちゃったんだわ」とかなんとか訴えるので、たいがいイラッとしたので「あ〜らごめんあそばし!」という感じで、父母に向かって無言で肩をすくめておいた。 そんなに完璧な夕日を撮影したかったら、席を二歩立ってから撮れば良いだろうが!
いや、こんなつまらぬことで怒ってはいけない。 お会計を済ませる前に、眠いイサムさんの忍耐が限界に達していたので、父と皇帝だけ先にホテルへ帰った。
ホテルに戻ると、後から帰って来たジャバ夫さんもちょっとイラッとしたらしく、隣のテーブルを観察していた。 ジャバ夫さんの報告は ①娘は、その前にも夕日の動画を二時間撮影していた。「とっても美しいわ」と自慢。 ②婿は「でも、その二時間の動画、誰も観ないでしょ」ともっともな事を言い、義母に睨まれた。 ③婿はタバコを吸いに席を立ったが、戻らなかった。 ④娘はビーチでスクリーンを出しているのを見つけ、映画を観に行ったが「トイストーリー3だった!」と怒って帰って来た。 ⑤終始、誰もが無表情だった。 とのこと。
うーん。 昼間にスパの予約状況を確認した時、コンシアージュの人がやっぱりニコリともしない人で、なんか聞いちゃいけない事を聞いただろうか、とちょっと心配になったのだが。 人間、笑顔って大事ですね、と思った。 たぶん、隣のテーブルの人も、それほどおかしな人ではないんだけど。 笑わないと、急に凄惨な家族に見えてしまう。 微笑みを忘れずに。
イサムさんはおじいちゃんと眠ってしまったので、ジャバ夫さんと連れ立って、ビーチハウスの近くのバーに行ったが、これがとんでもなく混み混みで、メニューすら出して来れない状況。 しかたないので、プールサイドでカクテルを注文して、のんびりしてから就寝。
年末のハワイは混んでますよー。 続く。
ロスからハワイ島に直行便で行く飛行機は、朝の9時頃の出発である。
ということは、7時にはLAXにいなければならず、その為には5時半にサンタバーバラを出なければならない。 うーん早い。 早速くじけそうだ。 イサムさんもまだ寝ている時間だ。
なんて事を言っていても仕方が無いので、日の出前に起きたら、大雨。 ああ、もう駄目だ。
とか言ってても誰も代わりに飛行場には行ってくれないので、車にスーツケースを積み込む。 何故昨日のうちに積んでおかなかったのか、悔やまれる所。 寝ているイサムさんを毛布で包み、濡れないように車まで運ぶ。 ちょっと起きちゃったけど、座席に固定したらまた寝てくれた。
空港は相変わらず混み混み。 さすが世界ワースト3に入る駄目駄目空港なので、人の列が縦横無尽に入り乱れ、押し合いへし合い。 そして、アホで有名なアメリカのセキュリティーチェックを通り。 ジャバ夫さんだけ悪名高き洋服が透けて撮影できる機械を通らされ。 イサムさんグッズをわっさわっさ持ちながら、ゲートへ。 ユナイテッドのへっぽこさは、もう散々色んな所でぶちまけたので置いといて。
なんか色んな所に並ばされたあげくに、全然搭乗できないので、イサムさんとふてくされて床に座り込んでいた。 お行儀は悪いんだけど、荷物が重いんだもの・・・。 はーどっこいしょ。
すると、金髪の巻き毛の赤子がイサムさんめがけてストスト歩いて来て、その指をイサムさんの耳に突っ込んだ。 「きゃあ〜」と小声で悲鳴をあげるイサムさん。 更に、女の子はイサムさんの肩を抱き寄せ、背負っていたキリンさんを掴んだ。 「にゃ〜」と困っているイサムさん。 すぐにその子のお父さんがやって来て、「スイーティー、そのキリンは君のじゃないでしょ」と諭してみたり(もちろん聞かないけど)。 散々お父さんが引き離そうとするも、粘る女の子。 仕方ないので、皇帝と世間話を始める父。 「19ヶ月なんだ。君の子は?」 「20ヶ月くらい」 というような他愛も無い会話をし。 皇帝は思っていた。 「このとーちゃんどっかで見た事あるなあ〜?」
そして、ユナイテッドのスタッフに呼ばれて、父娘は搭乗口へ消えて行った。 あ。 あの人スパイダーマンだ。 と、後から気がついた。 目が顔面に対して尋常じゃないくらいの面積を取っていたよ。 周りの人が「今トビー・マクガイアを見た!」と電話をかけ始めたりした。 降りる時にもう一回探してみよう。
そして、ハワイ到着。 イサムさんは、間にお昼寝も挟んだので、死ぬ程大変ではなかったです。 軽く大変だった。
ハワイ島は、さすがに暑かった。 着いてすぐにイサムさんのセーターを脱がせ、暑い〜と言いながら荷物を取りに。 スパイダーマンはすでにいなくなっていて、奥さんとおつきの人が荷物を取りにきてた。 残念。
さてタクシーに飛び乗り、ホテルへ。 マウナ・ラニという、3回言うとぐちゃぐちゃになっちゃう名前のホテルだった。 ビーチリゾート施設と一体になっており、それ以外の所に行かなくても快適に過ごせるようになっている。 施設内は無料のシャトルバスが通っていて、どこからでも呼べば来る。 実は旅行前にレンタカーを借りようとしたら、すでに予約が一杯で借りる事ができなかったのだが、特に必要なかった。 空港とホテルの間のタクシーだけ必要。
ハワイ島は今まさに、活火山が元気に島を拡張している所なので、地面は基本冷えた溶岩むき出し。 広い島の上が、ほとんど黒い岩に覆われている。 背の低い草が、チョロチョロポソポソ。 そして、その黒い大地に、観光客がわざわざ海岸から白い珊瑚的な何かを拾って来て、字や絵を描いている。 タクシー運転手によると、はじめのうちは皆頑張って海から白い石を持って来ていたけれど、最近は前の人の石を使っている。 賢いでしょ?とのこと。 どうかな。 ただの怠け者なんじゃないかな。
ホテルには、すでに日本から皇帝父が来ていて、イサムさんと感動の再会を果たす。 一ヶ月ぶりだけど。
すぐに着替えてビーチにでて、とりあえずマイタイで乾杯。 ういー。 夜は予約していたハワイアンのレストランでお食事。 イサムさんがハイパー元気で、全く大人しくしてくれず、大人が交代で席を立って、レストランをウロウロしていた。 そして、このタイミングでオムツを替えなければならなくなってしまったイサムさん。 おお。 酔っぱらっていたからか、オムツを忘れてしまった。 バーカバーカ。 自分バーカ。
ジャバ夫さんが、お隣のスーパーでオムツとお尻拭きを買って来てくれ、事無きを得る。 レストランの他の客には、すでに事有りだったが。 すんません・・・。
この日は2時間の時差もあり、さっさと眠りについた。 イサムさんは、おじいちゃんの部屋にベビーベッドを貸し出してもらい、就寝。 そして、翌朝はやけに早く起きてしまったのでありました。続く。
明日からハワイに行くのだ。
日本からやってくる父と現地で集合の予定。 ジャバ家も行く予定だったのだが、義父母があちこち体調不良で行けず、義弟夫婦もどたんばまで決められない人で、ギリギリまでああでもないこうでもないと言っていって、年末のハワイ行きと言う倍率の高いチケットを手に入れられずに断念(バーカバーカ
そんなわけで、我ら核家族+父という組み合わせになったのである。
のんびりして来ます。
i-padは持って行くけれど、場合によってはこれが本年度最後の更新になるやもしれず。 それでは皆様よいお年を。
今日は母の三回忌なんですが(時差があるからね。 仏壇を掃除してたら、イサムさんがチーンとする奴をいつの間にか持って行ってしまい、何故かベビーカーのカップホルダーに入れてしまった。 これが、かっちりはまってて中々抜けない。 事に寄ってはホルダーを壊す事になるかもしれない。
カップホルダーにはまると、チーンと言わなくなっちゃうんですよ。
イサムさんが、跨がって自分でこいで進むバスのおもちゃに夢中だ。 バスでベイリーを追いかけ回して遊んでいる。 (ベイリーさん大迷惑)
そんなある日、廊下で何故かバスの上に立ってみようと思ったイサムさん。 バスは横倒しに倒れ、イサムさんは石畳の床に投げ出されてしまった。 ああ〜。 ゴン☆
漫画みたいな音がして、頭をぶつけたイサムさん大泣き。 あああ〜。
かわいそうに〜。 と、集まる大人達。
まあそんな事があって。 やがて、イサムさんは何故かそれを繰り返すようになったのだ。 目を離している隙に、バスのおもちゃを廊下に持ち出しては、わざわざ石の床でひっくり返って大泣き。 慌てて見に行くと、横倒しになったバスと、床に転がって頭を押さえて泣いているのだ。
・・・なんかおかしくないかい?
だって、一日に5回くらい倒れてる時もあるのだ。 もし痛い目にあったら、普通止めないか?
そんなわけで、詳しくイサムさんをこっそり観察した所。
お母さんお父さんが見ていない事を確認すると、イサムさんはやおらバスを持ち出して静かに廊下に出てゆき。 そっとバスを横たえ。 微妙に角度を調整し。 ちょっとバスから離れ。 ごろっと寝転がって。 頭を押さえて。
わああああああん!
泣いた。
えー。
えーー。
どうやら、お母さん達が血相代えてやって来るのが面白かったのか。 それともかまって欲しかったのか。 さっぱりわからんけど、何度もこれを繰り返していたらしい。
がっくり。
なんか変な知恵が付いたな。
このところ腹具合の悪いイサムさん。
毎食お粥を鍋で炊いて、残した分はお母さんが塩から混ぜて食べて。 お尻が荒れないように、オムツを頻繁に交換し、その度にベビーパウダーを振る。 そして、そのタイミングでせっせと乾燥したほっぺにヴァセリンを塗り込む。 あと、二日程前に何故か勇気を出して階段から飛び降り、二段下にデコで着地し、鼻の頭を擦ったので、朝晩消毒。
そんなに手塩にかけて育てたイサムさんからは、特になんももらえないんだけど。 今年も、一番沢山プレゼントがツリーの下に置いてあったのは、イサムさん! メリークリスマス!
ラッピングペーパーを「ぎゃああああああ」と絶叫しながら開けて、自分で開けられない箱が出て来ると「あい!」とお母さんに渡しに来る。 ああかわいい。 お尻に粉をかけるくらい、いくらでもやってあげましょう。
そんなわけで、イサムさんは色んな人から色んなおもちゃをもらい、うきうき。
だが、お母さんが気にしていた、肝心のパジャマは。
なんと、1枚だけだった!!
ああー。 メイシーズで売ってる3枚組の、安いやつかと思ってたよー。 素敵なパジャマだけど、実は枚数が欲しいんだ。 うーん。
今度、自分で買って来ます。 3枚15ドルとかのやつ。
あ、ちなみにお母さんとお父さんサンタからは、竹でできたオーガニックな車のおもちゃでした。 パジャマ買いたかったよ、本当は・・・。
コーヒー豆がきれたので、買いに行ったのだが。 場末のコーヒー店で、なんとなくコーヒーを眺め、特にこだわりもないので良さげなジャケットを手に取ったのであった。 ブラジリアンとか色々産地が載っていたが、ジャマイカンがレゲエっぽくて良いね、といい加減に選んでレジに持って行ったら、レジのお姉さんがバーコードをピッとして「え!?」と声をあげた。
なんと、コーヒー豆一袋で50ドル。
チキチキチキチーン。
え!? となって、しまった。 なんとかいう、有名な豆だったらしい。 「や、やっぱりいいです。やめます」と言っても良かったんだけど、ふとクリスマスだし、50ドルのコーヒーを飲んでも良いかな。 50杯入れれば、一杯1ドルだ。 と決意し、お金を払ってコーヒーショップから出て来たのでありました。
ジャマイカのブルーマウンテン。 クセの無いさわやかなのどごしでございました。
ただ、こういうこだわりのコーヒーっぽいのは、プラスチック部分が割れてバネが飛んでってなくなっちゃった30ドルのコーヒーメーカーを、騙し騙し使っているようなこだわりの無い家にもらわれて行って、実に不本意だったのではないかな。
コーヒー屋さんも、高価な豆を適当に陳列しないで、うっかりさんが手に取らないように気をつけて値札を貼っといてください。
びっくりしたよ。 メリークリスマス。
キリストが十字架にかかっている時に、脇腹をちょこんと切られましたね。 ちょうど、同じ所を切られたジャバ夫さん。 ちょっとした聖痕みたいになっている。
さて、医者が化膿止めを処方し忘れていて、膿んでしまったわけですが、この医者がしょうもねえワルでよ。
「あれー?薬出してなかったっけ〜?メンゴメンゴ☆」 ってな軽いノリで。 しかも、自分のせいじゃないアピールなのか、看護婦に「ちゃんと出したよね、僕。君、忘れたんじゃあないの?」とか罪をなすり付ける往生際の悪さ。 更に、一週間後に抜糸に戻ったら「まだ塞がって無いじゃないの!」と怒られた。
ああ、釈然としない!
とにかく、早く塞がっていただかないと。 場所が悪いので、重い物持てないし、イサムさんも持てないのだ。
そういえば昨日、コックさんの話が出たので、彼女が何故我が家で働く事になったのかを、なんとなくご紹介。
元々、普通のシェフとして順調にキャリアを積んでいた彼女。 出身は地元のカーペントリア。 近所のレストランを渡り歩きながら修行し、ついにフォーシーズンズホテルで働くまでになったのでありました。 ところが、ある日交通事故に遭い、長時間厨房に立ってるのが困難になってしまった。 ので、引退してサンタバーバラの個人宅を相手に料理をして回るようになったのだが、それも大変になって来たし、そろそろ楽に働きたい、と思って一件の家に通いのコックさんとなったのでした。
前に働いていたおうちの人が、高齢で老人ホームに入り、お役御免となったので、丁度同じ頃義父母宅に雇われたお手伝いさんの紹介で、我が家に来たのでありました。
めでたしめでたし。
早く帰って来てー。
クリスマスといえば、ホリデー。 でも、皇帝に取ってはホリデーやウイークエンドこそがオフではなくてオン。 とっても忙しい。 何故なら、家で働いてる人がお休みになるから。
働くっすよ。 やでやで。
特に、コックさんがいなくなるのが痛手。 外食続くのも限界があるし、義父母の作る物は、肉を焼くだけだし。 皇帝が作る物は義弟が食べないしなー。 義妹は、お菓子作りには熱心だけど、あんまり食事を作ったのを見た事が無い。 ジャバ夫さんの作る物は芸術の爆発だし。 義弟はサンドイッチ以上の物を作った事が無い。
この面子では、長期休暇の最終日など、住んでいると言うより、生き残りをかけていると言った感じ。 皆好き嫌いが激しいしね。
僕は平気です。 伝家の宝刀カップラーメンとかありますから。 ふふふ。
コックさんは今日から休暇。 早く帰って来てね。
明日何食べよう。
この数日間と言うもの、カリフォルニア全土を覆うストームの影響で、ずっと雨。
雨に慣れていない南カリフォルニアでは、道路が壊れたり崖が崩れたり、店主が店を開けるのが嫌になってしまって勝手に休んだりしている。 相変わらず、働き方はハメハメハ大王。
良いのかね。 クリスマスはカキイレ時じゃないのかね。
さて、そんなわけで、イサムさんはずっと家の中。 でもそろそろそれも限界なので、思い立ってレインコートと長靴と傘を買ってあげたのだ。 どれも、3歳くらいまで使えるサイズ。 だって、年間あんまり雨の日少ないのにもったいないでしょ、1シーズンじゃ。
サマーランドにテキスタイルの会社があって、そこで作っているのを購入。 同じ生地でできてるので、なんも考えなくてもコーディネートが完成するのだ。
さっそく着せて、石畳の前庭に出てみる。 ぴちぴちチャプチャプらんらんらん。 おお。 イサムさんが、雨をものともせずに遊んでいる。 これは素晴らしい。 素晴らしい発明だ、雨合羽。 しかし寒い。
太陽が出ていないと、季節なりに寒い南カリフォルニア。
とことこ歩いて、芝生の庭に入り、パティオのロッキーさんに挨拶に行こうと思ったら。
そこにはプールがありました。
温水設定なので、雨に打たれながらホコホコ水蒸気が出ています。
わープール温かそう(に見えるだけで、それほど水温は高くない)だねー、イサムさん。 と、声をかけた瞬間。
ダーイブ!!
わー。
わー(がくり。
雨とかかんけーねー。
漢(おとこ)じゃけんのう。
というわけで、撤退。 長靴とコートは陰干し。 服は全着替え。
イサムさん・・・。
パジャマが不足しているのはイサムさんだけではなく。 ユアンもどうやら大きくなるにつれて、パジャマが足りなくなって来たらしい。
イサムさんの服は、今までディラン君に行っていたが、最近ディラン君とイサムさんの大きさの差があんまり無くなって来てしまい、イサムさんがサイズオーバーした物はディラン君にも小さいと言う状態。 そんなわけで近頃は小さくなった服はユアンに回しているのだ。
で、そのユアンのパジャマが足りない。 これはいかに。
というのも、イサムさんが今のユアンサイズだった時に着ていたのが、実は皇帝の親戚のお下がりで、使い終わったらその家の次男へと送り返してしまったのだ。 だから、ユアンは今丁度パジャマが無いのだ。 うーん。
それで今朝、義妹が「ユアンのパジャマを買おうと思うんだけど・・・」と話してたら、義父母が「駄目!クリスマスまで待って!」と言い出した。 そうか・・・サンタさんはここにもパジャマを用意しているのだな・・・。
子供等のパジャマの為に、クリスマスが早く訪れますように・・・。
最近、成長に以前程の勢いが無くなって来たイサムさん。 でもちゃんと成長しているらしく、パジャマが数着丈が足りなくなって来た。
パジャマと言えばですよ。 アメリカ人の赤ちゃんて、けっこうな年になっても上下つなぎのロンパースパジャマ着てませんかね。 映画とかドラマを観てわかるように。 しかも、つま先まで隠れてるやつ。
これは色々理由があるのだが。 土足文化なので起きてすぐスリッパか靴か靴下を履かないと、床に降り立てないと言うのが一つ。 赤ちゃんは自分で靴下履けないので、はじめから全部覆ってるタイプだと、お母さんが楽。
それと、ただ単にロンパースが好きというのが一つ。 いや、本当にアメリカ人はロンパースが好きらしい。 大人でロンパースパジャマがあるならば、是非着たいと言う人がかなりいる。 (トイレ面倒くさいでしょうが。
まあそれはともかく、つま先まで隠れるタイプだと、身長が伸びるとすぐにサイズがオーバーしてしまって着れなくなるんですな。 あと、お母さんが皇帝のように面倒くさがりで、起きてからなかなか服に着替えないでいると、足の裏の生地が摩耗して駄目になっちゃう。
そんなこんなで、80センチ台のパジャマが軒並み処分になってしまったイサムさん。 90センチ台か100センチ台に切り替えです。
といって、そのサイズのパジャマをあんまり持っていない事に気がついた。 おう。 買いに行かないと。 と、お手伝いさんに「パジャマが足りないから買いに行こうと思っている」と言ったら、「駄目!クリスマスまで待ちなさい!」と止められてしまった。 何故なら、サンタさんがパジャマを仕入れたらしいのだ。 サンタさんはラッピングをお手伝いさんに任せたらしい。
う・・・。 クリスマスまであと少し・・・。 しかしパジャマは足りない。
お手伝いさんがイサムさんのパジャマを優先的に洗濯して回してくれる事になったが。 パジャマだけ先に受け取りたい。 駄目か。
手術と言うか、縫った痕ね。
ジャバ夫さんの抜糸に行ってきたのだが。 縫った後も、ずっと痛がっていたし、前日絆創膏を取り替えたら血が出てたし。 なんか、予後がよくない感じ。 イヤな感じ〜。 と思っていたら、やっぱり良くなかったらしくて、一針分だけ残しての抜糸になった。
傷は見事に塞がっておらず、糸抜いたら、どどどどっと膿みが出ちゃったりなんかして。 ああああ。 痛い痛い。 大粒パール一つ分くらい膿みが出た。
そんなわけで、まだ腹痛の不安を抱えるジャバ夫さんは、すり足で歩いている。 イサムさんの抱っこもお預け。
イサムさんは絶好調です。 果たして、本当に一週間病人食で良いのでしょうか。 どうなのでしょうか。 うーん。
イサムさんがウイルス性腸炎なんである。 (ノロじゃないらしい
イサムさん最近食が細くてイライラしていたのだけれど、昨日はほとんど食べてくれず。 もー勝手にすれば良いさ!ドッカーン!! と怒って席を立ち、お片づけなんぞしてたら、ジャバ夫さんがやって来て 「イサムなんかおかしいと思う。お腹壊してるし」 と言うので、熱を測ってみたところ、異常無しの平熱。 おかしくなんかないさー。 と、放っておいたら、ジャバ夫さんが 「やっぱりイサム調子が悪い気がする。病院行く」 と小児科に連れて行ったのだ。
なんも悪くないと思いますけどー・・・。
全く働かない母の勘。 日本の育児書なんかには、よく「お母さんの勘が当たる事はよくあります。様子がおかしいと思ったら、とりあえず受診を」とか書いてあるけど。 母の観察力が無い場合には、どうするんでしょうね。 ははは(がくり。
したらば、ちゃんと病名をもらって帰って来ました。 ウイルス性の腸炎ですってば。 もう。 熱は無し。
一週間はクラッカーかトースト(か、たぶん日本ならお粥だと思う)、バナナかアップルソースだけの食事。 飲み物は、ミルクは中断。 豆乳か水かゲータレード(スポーツ飲料)だそうな。 はう・・・。
急いで義母がゲータレードを山程買って来てくれた(だから免許が無いと困るんですってば!)けれど、どれもこれも、鮮やかな蛍光色がまぶしい。 こんなもん飲んで良いのかね、本当に。 あの、アメフトチームが優勝したりした時に、頭からかぶっている、不思議色の液体です。 画像検索すると、七色のゲータレードを見る事ができます。
なんか空恐ろしいので、一応最も食品の色に近そうなオレンジ味を、気休めにチョイス。 絶対オレンジから色出てないけど。
そんなこんなで、一日安静にして外に出さなかったら、もうすでに回復したもよう。 一応医師の指示にしたがって、病人食を出しているけれど、お腹の調子も戻っている。 本当に腸炎なのか? いやいや、そうそう医者を疑ってはいかん。 薬も出さなければ、血液検査もしなかった良心的な医者を疑ってはいけない。
最近アメリカの医者を信用できなくなっているのでいけませんね。 つか、ジャバ夫さんは、例のホクロ事件でなんと合計7針も縫ったのだ。 7針ですよ。 大きいところで5針。 とても絆創膏とか言うレベルじゃないと思うんだが。
近頃何度も繰り返し申しておりますが、健康が一番です。 年内、これ以上病気や怪我がありませんように。 なむなむ。
画像探してたら、日経さんが記事書いてたので。 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080717/1016808/
週末のロスで、30度越えとか記録したもんで、もう冬が来ないんじゃないかと心配していましたが、今週からようやく気温が落ちて来ました。 良かった。 セーターでも着て、つかの間の冬を楽しむ。
さて運転免許が無くて困っている今日この頃。
永住権資格の無い物は運転免許を取得できないって法は、実は最近できたものなのだが。 不法移民の取り締まりを強化する為に可決されたもんで、まあ狙いはわかる。 だが、結果このように合法な移民までも実際大変な不自由を強いられているわけなのですよ。 そこんとこわかってますかね、共和党の皆さん。 全然狙ってない所にしわ寄せ来てますよー。 しっかりしてー。
だって、不法に移住して来ちゃうような人なら、免許なんか無くても運転するでしょ。 ふん。
車の運転ができないと、家から全然出れないんだもの。 義妹や義母に頼めば、どこへでも運転してってくれるけどさ。 義妹が運転すると、もれなく泣きユアンも付いてくるし(申し訳なさ過ぎる。 義母は膝が悪いから、これも気軽に頼むわけにいかないし。
まあそんなわけでグダグダなのですよ。 ぐだー。 クリスマスセールにも行けそうにない〜。 あ〜。
日本でポストに入れた「引っ越しました」のお知らせハガキ。 そのうちの一通が、宛先不明で舞い戻って来た。
だがしかし、日本で日本宛に投函したのに。 ハガキ本文の住所をたよりに、アメリカに送り返してくるなんて。 日本の郵便局はサービスを間違えちゃってるんじゃないだろうか。 50円切手でエアメール。
さて、義妹が「ヨガクラブ」の活動をしている。 もともと5年くらいヨガを続けている、ヨガマニアな義妹。 カリフォルニアに来て、すぐにヨガスタジオを見つけて、通い始めたのであった。
だがしかし、サンタバーバラは元々リタイア後に住むのに最適、みたいな所なので、ヨガ教室も年寄りばかり。 なんかつまんない、と思ったのかどうかは知らないが、このところ毎週皇帝を誘い出しては教室に通う事にしたらしい。
毎週月曜日は、ヨガクラブ。 背中で手を合わせられるようになったら、報告します。
ジャバ夫さんの無数にあるホクロの一つが、何やら不穏な動きを見せているので、皮膚科に行ったら「サンプルに・・・」とか言って皮膚から剥がされて持って行かれてしまった。 ちょ・・・。
後に残されたのは、ぽっかり開いた穴。
そして、その日はそのまま「お帰りください」って。 えええ!? 穴開いてますけど!? と、慌てたら、絆創膏を貼ってくれた。 うーん。 そんなもんで済む穴なの?
と、帰って来たら、そんなもんじゃ済まなかった穴。 痛がるジャバ夫さん。 にじみ出る血。 一応、キズパワーパッド先生にも出動してもらったが、そんなもんでは済まない。
もう一回病院行ったら、ガッツリ縫われて来た。 ちょっと、もっとはじめっからしっかりしてくださいよ・・・。 というわけで、おいそれと医者に行くと、より痛い目にあうと言う事がわかりました。 皆さんも、健康には気をつけて。
さて、最近クラブ活動をするようになった。 と言っても、勝手に日常の仕事を「クラブ」と称しているだけ。 でも、ただ生活しているとつまんないから。 「これから部活動」と言うと、ちょっと楽しそう。
というわけなので、最近毎朝「ストレッチクラブ」から活動を始め、「コーヒークラブ」「裁縫クラブ」などをしている。 イサムさんは「クレヨンクラブ」を主催しており、最近皇帝もメンバーに入れてもらった。 クレヨン楽しい。
ジャバ夫さんも、「ハイキングクラブ」をやっている。
無限にクラブを作れるが、メンバーが居ないと寂しいので、適当な人を勝手に面子に入れている。 義弟は自分が「コーヒークラブ」の会員である事を知らない。
イサムさん、オムツかぶれになってしまい、しばらくパウダー付けてます。
それはともかく、犬達も天中殺なんである。
ロッキーさんは高齢のため、近頃下の始末が悪くなって来てしまい、室内に入れる事ができずにパティオ住まいを余儀なくされている。 よる年並には勝てず。 でも、この2週間くらいは食欲が戻って来て、ちょっと体重も回復しました。 頑張って冬を超して欲しい物です。
さて、ベイリーさん。 カリフォルニアに生息する毒のダニに刺され、お尻を丸刈りにされてしまった。 そのうえ、患部を噛むのでエリザベスカーラーまで付けられてしまった。 本犬がとても落ち込んでしまい、テーブルの下に隠れている。 かわいそうだが致し方ない。 毛が生え揃うまで、我慢してください。
健康が一番ですね。 やれやれ。
日曜日に、最近ジャバ夫さんがはまっているハイキングに付き合って行って来た。 ハイキングと言いながら、その実態は山登り。 家から車で5分程の山に、消防士が山火事の際に使用する細い道があり、そこをテコテコ歩いて来たのだ。 いやー、小石が急斜面を覆っていたりして、ザザーッと落ちたりするので大変だった。 ザザー。
月曜日には義妹がはまっているヨガに付き合って、朝から無理な姿勢を色々とった。 皇帝は身体が堅いので、骨がバキバキ言ってしまうのだ。 バキバキ。
その午後には、義弟が呼んでいたトレイナーが来たのだが、あいにく義弟が急用で居なくなってしまい、代わりに皇帝が1時間程筋トレした(何故?)
そんなわけで、今日は筋肉痛なのである。
やっぱりというか、背筋が決定的に足りないらしく、背中がガッキガキに痛い。 毎週やってたら、筋力付くかしら。 ガキガキ。
そんなわけで、エステートセール二日目。 こういうセールは、たいてい短期決戦なので土日だけやって終わりとなる。 このたびも、二日間だけの開催だった。
土曜日に譲ってもらった靴の中に、つま先がハゲチョロになったパンプスがあったのだが。 その靴の先を黒の靴墨で染め直し、オイルでピカピカに磨き上げて行った。 そしたら、娘さんがたいそう驚いて喜んでくれて、「このブーツ、痛みが酷くて出してなかったんだけど」とわさわさブーツを出して来てくれたのでありました。 フェラガモのブーツももちろん、ブルーノ・マリとか、知る人ぞ知る逸品ばかり。
元革屋の目からしますと、「ずいぶん良い革使ってるなあ」という感じで、靴底を見て、ブランドを確かめて納得。という流れ。 だがしかし、亡くなったおばあちゃんも、相当の靴好きと見えて、靴底を取り替えたり、ヒールを張り替えた形跡があり。 ブランド名が消えてるのもある。 だが、わかるんですよ。 金具の使い方とか、ファスナーの種類とかで、どこのメゾンが作ったものかはね!(くわっ (特にフェラガモは、一時期ライセンス契約をする寸前まで行っていたりしたりしたりしなかったりしなかったりしたので、詳しい)
手袋は、片手しかなかったりとか痛みが激しかったりして、結局新品を2組だけいただき。 ブーツは「修復できる」「クリーニングできる」「形、革が良い」を基準に吟味して3本譲ってもらった。 ・・・30ドルだったよ・・・。
ありがとう、おばあちゃん。 大事に使わせていただきます。 なむー。
なにかというと、誰かが亡くなると、家族が所持品を売り出すセールを家でするのだが、一人暮らしの老人とかだったりすると、何から何まで売りに出してしまうのだ。 それがエステート・セール。
サンタバーバラは昔からの富豪が多いので、年寄りが亡くなると、真っ先に全米のアンティーク屋がすっ飛んでくる。 ほんで、あらかた持って行ってしまい、コレクションは散逸してしまうんである。
んで、近所のおばあちゃんが亡くなったのだが。 業者のお祭り騒ぎを嫌った娘さんが、コミュニティだけにお知らせを出していたので、行ってきた。 ロイヤルコペンハーゲンのなんとかコレクションとか、なんとかのなんとかとかが、驚きの低価格で売られている。 午後に行ったのだが、娘さんによると朝はやっぱり沢山の人が来て、めぼしいものは大体売れてったとの事。 すごいのは、壁紙に浮世絵や水墨画をベタベタ貼ってあるのだが、それすら売却済の札が付いていた。 どうするの?壁もってくの?
キッチンで、バカラのコップ5個セットを100ドルで、同じくワイングラス5脚セットを100ドルで購入。 リーデルのワイングラスは、3脚だけしか無事じゃなかったので、それを20ドルで譲ってもらった。 一回、リーデルでワイン飲んでみたかったんだ。
バッグを見てたら、娘さんが「靴を譲りたいんだけど、サイズが小さ過ぎて・・・あなた足小さそうだけど、見てもらえる?」というので、見せていただいた。 おばあちゃんはフェラガモのファンだったらしく、山のようなフェラガモコレクション。 しかも、ほとんど外で履いた形跡がない(靴底が革なので、コンクリを歩けば傷になるはず)。 室内履きなの?と思ったら、どうもおばあちゃんは晩年ほとんど外に出なかったんだとか。 箱に入ったままの新品もあったりして、吟味して12足程、一足20ドル程度で譲ってもらった。 そして、その他のブランド靴も、他に入る人が居ないようなので、これまた山のごとく、ほぼ捨て値で売ってもらった。
皇帝の足は、22センチから22.5センチなので、アメリカだとサイズ5〜5.5。 そんな小さい足の人、ほとんど居ないのね。 7とか8の人が、一番多いそうです。
おまけにフェラガモの籠バッグと、ボッティガベネタのポシェット(口紅が表面に付いてた)を付けてもらって帰って来た。
皇帝、革屋さんで働いていたので、口紅の落とし方ぐらい心得ててよ。 ふんふんふん。
というわけで、段ボール3個抱えて帰って来たのだが、娘さんから電話があり「手袋も大量に出て来たんだけど、小さ過ぎて誰にも入らないわ〜」という事なので、明日義母と見に行ってみようと思う。
手袋付けるような気候ではないんだけど、日焼け対策に良いカト思って。
イサムさんたら、最近災難続きなのだ。
馬の面倒を見に行った時に、馬に蹴られちゃ困るんで、柵の外に出しておいた。 柵の外は、安全なアボガド林。 柵の中から時々見守る皇帝。 低いベンチに座って、良い子にしていたイサムさん。
その時突然に、ベンチが地面にベコ!と落ちた!! ぎゃあああああ!!
転がり落ちるイサムさん。 ゴロゴロゴロ。 慌てて見に行くと、イサムさんの額に三カ所の擦り傷。 たんこぶ一個。 でも元気に泣いていたので大丈夫。 しかし一体何故。 何が起きたの?
確かめたら、どうやらベンチの下を穴堀ネズミがほっくり返したらしく、大穴が開いていた。 ベコ。 こんな不測な事態はねえ。 かわいそうなイサムさん。
更に、帰国後からほっぺたに出ていた赤い肌荒れ。 どんどん酷くなってくるので、かかりつけの小児科医に電話してみると、それは乾燥のせいだと言う事。 イサムさんの湿気に適応した日本人遺伝子が作り出した肌が、カリフォルニアの乾燥に耐えられなかったのだ。
というわけで、ヴァセリンを朝晩塗る事に。 口の端が特に乾燥が激しく、赤くブツブツになって、皮が剥けてたりする。 かわいそうに。
その上、公園で遊んでいたら、滑って転んで膝小僧がずる剥けになってしまった。
厄年ですかね。 でも元気そうです。 長ズボンを履かせよう。
といっても、別に念願の猫を拾ったわけではありません。
州の保護動物に指定されている野生の山猫が、どうも近所の軒下かなんかで子どもを産んだらしく、母猫と子猫がウロウロしてるんざます。 普通の猫よりちっと大きくて、しっぽが短くて、顔周りの毛がもっさりしている、クロシマ柄の山猫。 その辺の野ネズミや、野うさぎ(ピーターラビットみたいなやつ)を捕ってるそうな。
マウンテンライオンよりも断然小さく、猫猫しい。
野ネズミねえ。 と思っていたら、本日遭遇してしまった。 公園の山を散歩していたら、今が旬のドングリを食べ過ぎて、動けなくなったっぽいアホな野ネズミ。
きゃあああああああ。
枯れ草のガサガサする音とか、もうぎゃああああああああ。
向こう様も人間との出会いに驚き、飛び上がって逃げたいのはやまやま。 しかし満腹で立ち上がれないもんだから、横腹をズリながら、うんしょ!うんしょ!うんしょ!という感じで必死で道を横切ろうとする。 わあああああああ。 しっぽだけビチビチ動きまくっとるうううううううううう。
山猫さん、早く食べたってえ!
山で暮らすからには、こういうのになれないといかんのでしょうか。
イサムさん、最近手を挙げて「バッバーイ」と言う。 必殺、バイバイの術を覚えた! かわいい。 死ぬ。
更に、人の首に腕を回し、頬を押し付けながら目を閉じて堪能する、ハグの術も覚えた! かわい過ぎて死ぬ。 グランパマも、お手伝いさん達も、ひっきりなしにイサムさんに「ハグして!」「ハグして!」と術をかけてもらいに来る。
その上、今日はふと床を見たら、座っているユアン5ヶ月に、このハグの術を使っていたのだ。 ぐあ! なんて破壊力。
ところで、別にかわいくはないのだが、イサムさんは遊んでいる時に興奮しすぎると、全身こわばったようにブルブルと震えるのだが。 これがコミカルで面白いので、たまに真似したりして楽しんでいる(ごめんね、イサム)。
それが最近、目を閉じてのブルブルという荒技を生み出したのだ。 電子ピアノのキーを押しながら、目を閉じて天を仰ぎながらブルブル。
グルーブ。
引き続き、馬の面倒をみている。
パシオンという茶色と白の馬が居るのだが、スペイン語でパッション(情熱)という名前だ。
だがパシオンにはパッションが全くなく。 いくら「ラン!」と叫べども、一向に走らず。 運動場の真ん中に生えてる雑草を食べてばかり居る。
パシオン・・・。
鞭を振るっても、柄の先っぽの曲がったところに、背中の痒いところを押し付けて来るだけ。 痒いの・・・・。
あと、カンデレラという白馬がいるのだが、この雌馬がとんだじゃじゃ馬で、あんまり言う事を聞かない。 というか、義母が特に可愛がっている馬のせいか、「あたし、そんじょそこらの馬じゃなくってよ。ふん!」という感じなのだ。 そんじょそこらのただの馬だよ・・・。
カンデレラは、実は調教レベルがかなり高い馬なのだが、そんなわけでさっぱり言う通りに動かない。 運動場には出ないわ、走らないわ。 タテガミの手入れ中に暴れて、結局ダサイぱっつん切りにされたりしている。
なんだろう。 馬ってもっとこう、かしこくって、キラキラしてて、ご主人様の危機を救ったりするんじゃないのかな? 違うのか。 そうか。
皇帝
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