皇帝の日記
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いよいよ、明日出発。
気になるのは気温差だ。 まだロスは日中25度くらい有るのだが。 コートかなあ。
さて、家の前の交差点が工事をしているのだが。
イサムさんとぶらりと散歩に出て、うっかりオムツ徳用が安かったので、段ボールを抱えながらベビーカーを押す状態になってしまった。 ヨロヨロ。
で、交差点に差し掛かると、なんとコンクリートが剥がされて、ガタガタ道になっていた。 うーん。 ここを片手でベビーカーを押すのは不可能。 というか、危ない。 オムツをいったん地面に置いて、イサムさんをまず渡らせる事に。
オムツ持ってっちゃう人、いないでしょう。 いたら、地獄に堕ちる。
てくてく青信号を渡って、振り返ると。
なんと、工事のおじさんが、後ろからオムツを運んでくれていた。 ああ、お仕事中にすいません。
こんな親切に慣れてしまうと、日本では暮らせないかもしれない、と思う。
アメリカ人の仕事が遅いのは、もしかして人助けをしているからかもしれない。 そう思えば、UPSさんが、一週間も荷物を集荷したまま忘れて、届けてくれなかった事も、許せるかもしれない。 いや、それは違う。
IKEAのキッチンタオルが、全く水を吸わないことを、ここに告発したいと思う。 何回洗っても、驚く程水をはじく。 キッチンタオルとして、用をなさない。 一年間、我慢して使っていたけど、もう限界だ。
この生地で、レインコートやテントを作ったら良いと思う。
さて、納豆をイサムさんにあげたら、ものすごい不評だった。 でも、日本のお母さん達は、離乳食によく納豆を使っているのだよ。 君の為に、有機農法のちょっと良い納豆を買ったのだよ。
お母さんの食べさせてくれる物は、食べなきゃ、と健気に頑張るイサムさん。 しかし、段々涙目になって、また声を出さずにしくしく泣き始めてしまったので、終了。
ついでに泣き顔を記念に撮影しておこう(ひどい)、と、カメラを構えた瞬間。
なんと! 涙を目に溜めながら、笑顔!
あんた、あんた、ほんまにアイドルじゃ〜。
伝説のデビューに、また一歩近づいたイサムさんでした。
シュシュの中に入れるゴムを、髪の毛のゴムではなく、きしめんのようなウエストゴムにしていた。 洋裁屋さんでウエストゴムを大量に買った事があり、そのまま残っていたから。 あと、きしめんシェイプだと、輪っかにした時に、強く縫い付けても接着部分がかさばらないで済む。
したらば意外な事に、南米系のお姐さん達に、人気。 何故なら、南米系のお姉さん達の髪の毛は、癖があり、量も豊富なので、柔い髪ゴムでは押さえきれなかったりするのだそうな。 で、こないだお手伝いさんが来た時に、Tシャツの生地で作ったシュシュをごそっとあげたのを、親戚中に配り歩いてくれたらしいのだが。 そこで「どこで手に入れたか」「もっと欲しい」となったらしい。
世界的に剛毛な国はどこだろうか。 このビジネスチャンスを、生かしたい。
さて、「2012」という映画。 日本でもすぐ公開だという事ですが。
映画のかなり前半で、我が家が壊されてしまった。 マリーナデルレイは、特徴的な形をしているので、皆様もすぐにわかります。 (グーグルアースで一目瞭然) お金もかかっているし、テレビで観てもあんまり意味が無いので、是非劇場へ。
あと、この映画を観た後は、子供達を助ける為には筋力が必要だと言う事がわかる。 とりあえず、イサムさんを一日10回トスアップしなければ。 飛べ、イサム。
そう、酔って起きた朝、ジャバ夫さんが「今日シンディーと映画観に行くんでしょ」と言われて、「はあ?」となっていた駄目母ちゃんこと、皇帝。
くだんのシンディーさんに電話してみると、どうやら昨晩「映画観に行こう、ひゃっはー」と言っていたらしい。 自分。
そうか・・・。
近所の映画館の上映時間を調べていると、どうやらマイケル・ジャクソンの映画の最終が、夜10時頃まであるらしいので、ジャバ夫さんに早く帰ってきてもらって、お留守番を頼み、女二人で観に行く事にした。 観に行こうかなあ、と思っていたところなので、ちょうどいい。
近所の映画館と言うか、映画館が実は通りを挟んで向かいにあるのです。 お隣さんなのです。
しかし赤ちゃん連れで映画は観に行けない。 近くて遠い映画館。
マイケルは、やっぱり偉大であった。 それと、かわいいところもあった。 ダンスや歌のシーンでは、観客は一緒にリズムを取り。 マイケルの真剣な姿に聞き入り。 マイケルの人間臭いシーンが出て来ると、観客は爆笑なのだが、たぶん、日本ではあんまり沸かないシーンなんだろうな、と思う。
どんなに素晴らしい映画でも、感想は「悲しいねえ」だけ。 本当に悲しい。
そうそう、同じ時間帯に、トワイライトの続編がプレミア放映していて、若い子達が長蛇の列を作っていた。 近くのタリーズコーヒーの中も、若者が鮨詰めであった。 でも私は観ない。 無精髭のヴァンパイアなど、認めない。
ジャバ夫さんともども、お世話になっているお寿司屋さんが、ラーメン屋さんに華麗な転職をするというので、涙に濡れながら、最後の寿司を食べに行ってきた。 焼酎と日本酒、二本目を開けたくらいから、記憶がとびとびになっている。
しかし、起きた時にはちゃんと化粧も落とし、パジャマも着ていた。 何故かジャバ夫さんは書斎で布団を敷いて寝ており、イサムさんはちゃんとベビーベッドに寝かされていたが、頭が逆向きだった。
酒は呑んでも飲まれるな。
全くねえ。
シュシュをミシンで作っている。 ハンカチとか、きれいな古布を見つけては、チョキチョキ切って、輪っかにしてゴムを通して・・・。
ところが、良いハンカチって、けっこう見事な縫製でできているのだ。 きれいに端がかがってあるハンカチを、線も引かずにばっつり切り裂き、上糸と下糸の調整もいい加減な状態で、ずだだだだだあと縫ってしまう。 なんという背徳感。 一番始めに、ハンカチを作った人と、工場に申し訳ないくらいだ。
沢山作っているのに、自分の髪が短いので、人に配り歩いている。 皆様も、受け取るかもしれません。 要らなくても、とりあえず受け取って、見えないところで捨ててください。
さて、アメリカには州ごとに、州法と言うのがある。 だから、州をまたぐと全然違う法律があり、うっかりすると違反して捕まるので、注意しなければならない。
それにしても、ローカルな決まり事なので、よくわからんなあ?というものも多い。 カリフォルニアで、首をひねりたくなる州法は、こちら。 どーん。
肉を切るまな板と、野菜を切るまな板は、別のまな板にしなければならない。
どーん。 君たちは、本当にアホだな。 そして、こちらが、二年程前に可決され、誰にも守られていない州法。 どーん。
黄色信号で左折してはならない。
どーん。 いや、これは説明しなければならない。 アメリカは日本とは車が反対に走っているので、左折と言えば日本の右折状態で、交差点に進入して、反対車線が途切れた時に、シュッと曲がるのである。 ところが、ロスはほとんどの主要な道路の交通量が半端無く多い。 ラッシュ時の首都高のごとく、車が途切れる事は無いのである。
だから、黄色で曲がれなければ、左折は永遠にできないのである。 黄色でも反対車線の車が突っ込んで来ることもままあるので、確かに黄色で曲がるのも、安全とは言えないのだが、致し方なし。 左折する場合は、黄色から赤の数秒で3〜5台ガンガン曲がりまくり、赤になってからの0・5秒間にも、2台くらいは曲がってしまう。 まあ確かに、憂慮すべき事態ではある。
しかし、この法を遵守するには、左折の←信号を。もっと沢山整備してくれなくては困る。
決まった時から、エ・・・と思われていた法であるが、「誰も守らない」ということで、無言のうちになかった事になっているっぽい。
どうやら赤ワインがアレルギーの有力候補だ。 しかし、赤ワインで痒くなるなんて、あんまり聞いた事が無い。 頭痛がおこる人や、窒息する人なら知っている。 実母と義弟だ。 赤ワイン、けっこうな確率じゃないか。
さて、今度日本へ行く際に、友達になんかアメリカっぽい物を持って行きたいな、と思い。 クリスマスだし、そんな感じのちっちゃい物をちょこまか探そう、という事で、近所の百貨店に行ってきた。 かわいいものがあると良いなあ。
ところが、それがもう、めちゃめちゃ混んでいるのだ。 不景気なのに。 いつもはすいすい入れる、ばかでかい駐車場に入るのも一苦労。
ようやく駐車して、えっちらおっちらベビーカーを押して入って行ったら。 人が一杯。 平日の昼だから、ほとんどが暇そうな主婦。 暇そうな主婦は、ベビーカーを覗き込んで、「まあかわいい!」をするのが使命だと思っているので、何度も何度もイサムさんを褒められ、「ええ、そうなんです。かわいいのです」というアメリカ風の回答を、何度も何度もし。 くったりしながら、いくつかのカラフルな化粧品なんかを選んで、レジを探すと・・・。
もや〜っと列がある。 アメリカ人は、きっちり並ぶとグランドクロスができて、地球が割れると思っているらしく、列を作る時は、緩めに扇形にもや〜っとなります。 もや〜・・・。
その上、只でさえ事務能力のおぼつかない店員さん達が、一台のレジに群がり、ああでもないこうでもない。
バーコード、ぴっ。あら、読めない。 これをラッピングしたいんだけど、二個ずつで・・・あら奇数だわ。 値段を修正液で消すんだわ。あら?商品に付いちゃった。 私、退社時間だわ。 この商品は40%引き、この商品は30%引き・・・なんだかわかんなくなっちゃったわ。
てな感じで、延々とだらだらだらだら。
もや〜・・・。
イサムさんが飽きて泣き出す頃、ついに諦めて、私帰りました。 ええ。 さすがにちょっぴり腹が立ったので、商品はそっとレジカウンターに置いて、「もういらないわ」と一言残し。
なるほど、アメリカでオンラインショッピングが主流になるわけだ、と思った次第。 まだ帰国まで時間があるので、またもや〜っとお土産探しに行って来ます。 もわ〜。
こんにちは。 チーズかワインかトムヤムカイの仕業で、全身にアレルギーのブツブツが出ております。 痒い。 ここのところ、常になんかのアレルギーで苦しんでいるので、ツイッターの呟きは、なんだかやけにアレルギー関係に弱い人みたいな感じになっている。
さて、クリスマスだ。 サンクスギビングデーが終われば、あっという間にクリスマス。 アメリカ人のクリスマスにかける意気込みは、日本人以上。 ただ、ベクトルが違うだけ。
アメリカでクリスマスと言えば、家族のイベントなのだ。 日本で言うところの、盆暮れ正月の、家族宴会みたいなもんだと思えば間違いない。
では、どんな事にアメリカ人は意気込んでいるのか。
この時期、宴会主催の家長は、フレッシュなもみの木を求めて、郊外に車を走らせるのである。 良いもみの木は、すぐに売り切れてしまうので、早めに予約したり、目星をつけておかないといけないのだ。 もみの木争奪戦。
リースも、今から予約合戦らしい。
もちろん、アメリカも核家族化が進んでいるので、そんな大きな集まりは無い家族も多いし、力を入れていない人も多い。
でも皆、クリスマスプレゼントを、親戚全員分に用意したりするので、お店はお祭り騒ぎ。 ジャバ夫さんの親戚が少なくて良かった・・・。
でも義父のプレゼントだけ、まだ全然決まっていない。 見当すら付かない。 男の人のプレゼントって、難しい。 結局靴下だろうな・・・。 しかし、毎年靴下って・・・。
カーテン買った。
今まで、カーテンが無かったのだ。 ブラインドだけでも、視界はシャットアウトできるし、別に困る事は無かった。。
ところが、近頃どうも寝室が寒いんじゃないか、という話になり、カーテンをつけたらどうなのか、と家族会議がまとまったのである。 議長のイサムさんも、腕をぶん回し、腹を叩いて賛同。
早速ベッド・バス・アンド・ビヨンドというなんでも屋さんに行き、カーテンレールとカーテンを購入。 ジャバ夫さんと今朝寝室に取り付けてみた。
するとどうでしょう。 なんと、外の雑音が60%くらいカットされたではないですか。 そうかそうか。 部屋の気温がどうなるかは、乞うご期待。
そうそう、ついでにお店に並んでいたシアー・カバーを買った。 日本の通販番組でも放送していると思うが、ブラシにくるくるつけて、顔に塗るだけで、シミも隠せる素敵なファンデーションだ。 日本より1/3のお値段と言う話なので、試してみたかったのだ。
感想は・・・。 うーん。 ブラシの素材が、いかにもナイロンでごわごわなので、付けるときの感触がいまいち。 明日、別のブラシで試し直すとしよう。 あとシミですが。 そもそもシミが無いのだった。 おほほほ。
皇帝トリビア。 肌はとてつもなくきれいではないが、初めて有った人が他に褒めるところが見つからないので、とりあえず「お肌きれいですね」と気を使われる程度にきれい。 うふ。
まあ、そのうちシミできるでしょう。 なんせカリフォルニアの紫外線の中で、毎日運転してるんだから。
そして今、イサムさんがお店の紙袋で遊んでいる。 今日も、整体の受け付けで「ナチュラル・スパイキー。むはは」と笑われ、近所の奥さんに「漫画のキャラクターみたいじゃない?」と言われた。 そんなにも気になるか、髪。
あ、そだ。 かしこまった犬。 http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=&blockId=4281243&newsMode=article
MGM、ザ・ゴールデン・エイジ。 「オズの魔法使い」がテレビで放送しているので、ついつい見てしまう。 映画がまさに夢を売っていた時代。
さて、アメリカではワーキングマザーは珍しくない。 というか、主婦の方が少ない。 奥さん働いてないと、「どこか悪いんですか?大丈夫?」となってしまう。 大きなお世話だ。 いやいや、男女同権が浸透し過ぎて、働かない自由がないがしろにされているのではないか、とさえ思う、昨今の風潮なのだよ。
主婦と言えば、デスパレートになんないと、暇も潰せないと思われているのかもしれない。 多くの主婦は、無害です。
そんなわけなので、赤ちゃんを連れていても、しょっちゅう人から「お仕事は何を?」と聞かれる。 「今は子育て中です」と言うと、「でも、すぐ復帰するんでしょう?」とくる。
面倒くさいので、そのまままたお会いする事の無さそうな人には、適当に答える事にしている。 で、せっかく適当に答えるなら、なんかかっちょいい職業は無いかなあ、と思っていた。
ついに適当にかっこうよくて、実現可能そうな職業を見つけた。
「名探偵」だ。
探偵はディテクティブとかだが、名探偵はスーパー・スルースという。 日本語の「名探偵」が、通常使われない単語であると同様、英語でも本以外で使う人は居ない。 「奥さん、お仕事は何を?」 「あ、スーパー・スルースをしています」
かっこいい。 しかも、名探偵には資格など無いから、嘘でもない。 事件を解決できなければ名探偵とは言えないが、事件に出会ってないんだから、解決しようがない。
ともかく、今日からは名探偵ですのでよろしく。
薬局に行ったら、スタッフにそそのかされて、トレーニングパンツを購入してしまった。 まだハイハイもしていない赤子に、トレパン。 無駄。
トレーニングパンツはオムツと違って、履く人が立って、両足をパンツに通すデザインになっているのだ。 タッチに意欲的なイサムさんも、自力では立てないので、ましてパンツの穴に足を通すなどという、高度な技はできない。
無駄になってしまった事よのう、と思って良く見てみたら、脇腹の部分がマジックテープで開閉できるようになっていた。 では、開けば普通のオムツと同じように着脱できるではないか。 良かった。
ところでこのトレパン、女の子用と男の子用がある。 女の子用はピンクで、ディズニーのお姫様達がにっこり笑いながらうん○をキャッチしてくれる。 男の子用はブルーで、カーズのスポーツカーのキャラクターが、すばやく漏れを防いでくれているのだ。
今まで、オムツのデザインは男女兼用であったのに。 男の子も女の子も平等に、赤いパンツのテンションの高いネズミが下の世話をしていてくれたのに。
これがジェンダーの始まりか。 こうして、男女の別を押し付けられるのか。
と、うがった意見を自慢げにジャバ夫さんにしたら、「違うよ。男の子と女の子は、綿の入っているところが違うんだよ」と流された。
そうか。 そうだな。
@l;.^「 [09/11/13 7:56:28] 「」_p^l「¥;ー』_〜=P**+『^¥ー^^^^^^^^^^^^ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー0−ーーーーーーーーー^^ーー^^^^^^^ーーーーーーーーーーーーー^^ーーーーーーーーー「」」 [09/11/13 7:56:55] ¥p「@@@@^っっっっp@@p「「「「「「「「「@ーーーーーーーー0000−^p「」/p;0^¥おp;p−¥「0pp¥「0お0p0「ーー^^^^^^^^^^^^^0−¥^¥^「¥」 [09/11/13 7:57:17] 」_「「¥ [09/11/13 7:57:39] 』¥^^「「「「「「「「「「「「「「「ーーーーーーーーー^ー9
以上、イサムさんがおじいちゃんに向けて、スカイプチャットに打ち込んだ内容。 やけにご機嫌な様子の顔文字が見える。 ^ー9
さて、我が家では当然イサムさんが、この世界で最も可愛い赤ちゃん大賞に毎日選ばれており、道すがらやテレビに、次々現れる挑戦者達に、一歩も譲る事は無いのだが。
これは、世界中のお父さんお母さんが、皆同じように思っている事と思う。 (思っていなかったら、どうしてこんな泣いてうん○するだけの小さい人を育てていられるだろうか)
そして、そう思ったら、口に出して赤ちゃんにも伝えるべきだと思う。 はじめは、アメリカ人が自分の赤ちゃんに「かわいい!お前は最高にかわいい!」と言っているのを見て、違和感を感じたものだが、今はそれで良いと思っている。 親に褒められた時の、赤ちゃんの得意げな顔を見ていると、そう思うのだ。
そんな育て方をしたら、バカになるんじゃないかと思われるが、そうでもない。 他の親が、全員自分の子が一番かわいいと思っているという、基本的な事を忘れさえしなければ、傍若無人になることはないので、安心してかわいがったらいい。
気をつけたいのは、他の子の前で自分の子に最上級estを付けないように。 世界ランク1位であることがバレてしまうから。
初来日が決まったイサムさん。 飛行場には、熱狂的なファンが詰めかけて、押すな押すなの大混雑が予想されるので、皆さんはインフルに警戒して、来ない方が良いですよ。 最も熱狂しているファン(おじいちゃん)が、車で迎えに来てくれますし。
さてその前に、アメリカ人が気合いを入れてお祝いする、サンクスギビングデーがやってくる。 そして、ジャバ一家は東海岸の義弟の家に集結するそうで、イサムさんの初飛行は国内線と言う事になる。 国内とはいえ、直行便で5時間かかる。 時差4時間。
日本への長旅の前の、予行練習と見ておこう。 ヴァージンエアラインで、子連れ初心者の緊張をほぐす為に、ファーストクラスをチョイス。 貯蓄とか、後先考えてとか、そういう堅実な言葉は、アメリカ人には似合わない。 今日を生きろ。 消費しろ。 そんな江戸っ子の心意気。 身銭を切っての、景気回復祈願。
25−29日はアナポリスで過ごします。
スミソニアン博物館に行きたい。
昨日イサムの産毛のことを呟いてから、メインストリートでお散歩していたら、ゲイのカップルとのすれ違いざまに「オゥ!スパイキーべいべ」と言われてしまった。 スパイクの形容詞と思われる。
スパイキーイサム。 パンクだ。
さて、ロスに来たばかりの頃。 ジャバ夫さんが、色々なところに連れて行ってくれた。 かわいいお店が沢山並ぶストリートとか。
ところが、それが何という名前のストリートで、ロスの中のどの辺りにあるのか、そういうことを、全くおぼえていないのだ。 もう一回、あの界隈に行ってみたい、と思っても、どこなのやらわからない。 「ほら、去年バスマットを買ったお店、どこにあるっけ?」と聞いても、もちろんジャバ夫さんはおぼえていない。
そんなストリートが、3、4カ所ある。
あれは夢だったのかもしれない。 皆さんも、そんなぼや〜っとした町の風景、お持ちですよね(ない?)
そのうち一つが、昨日見つけたメインストリートであった。
地球の迷い方を読みながら、家の近所のファッションストリートを歩き潰している昨今。 パタゴニアというスポーツウエア屋に行こうとして、ふと、周囲の様子に見覚えが・・・。 あれ・・・。 この海臭さ。 この坂っぷり。 このチープな店と高級な店が、ランダムに並ぶ、規則性の無さ・・・。
去年帽子を買ったのは、この通りじゃあないかしら。
そして、シャッポ屋の看板を見つけたのでございます。
夢じゃなかったんだなあ、と思った。
おっす、おらイサム!
てなごときに、イサムさんの髪の毛は天井に向かって生えているわけだが。
これが、どうもアメリカ人の笑いのつぼを刺激するらしく、「髪が!」とか「あなた、素敵な髪型ね」とか「どうしたの、その髪」と言われ、むふふむふふと笑われてしまうのだ。 特に、洗髪直後、乾いたばかりの時が、もっともふわんふわんとしている。 よくもクリリンを殺したな!ってくらい立っている。
ベニスビーチを散歩していると、通りすがりの人にむふふ、と笑われたりする。
ディランママとコリアンマーケットに、食器の買い出しに行ったらば、イサムさんは韓国アジュマ(おばちゃん)に大人気だと言う事が判明。 ハーフの赤ちゃん=かわいい、の図式は、日本だけではなく、韓国でも公式らしく、皇帝とジャバ夫さんがならんで歩いていると、その子供を見てみたい、というアジュマ達が行く手を阻み、ベビーカーを覗き込むのである。
さんざん「キヨオ!キヨオ!」(かわいい)と言われまくって、イサムさんもはりきって「うふ!」とポーズをとりまくり。 ファンに微笑みまくり。 愛想を振りまきまくる。 サービス精神旺盛なイサムさん。
しかし、「モリカラ・・・」(髪の毛)との呟きを、母は聞き逃さなかった。
冬は帽子をかぶらせて、髪をぺたっとさせてみよう。
そんなわけで、サンディエゴから4ヶ月の赤ちゃん、ディラン君が3日程滞在してました。 可愛さ2倍。 オムツゴミ2倍。
赤ちゃんが複数居ると、どんなことになるかわかった。 あっちで吐き、こっちで吐き。 異臭がすると、どっちだどっちだの大騒ぎ。 そして、お母さんが違う赤ちゃんを抱き上げると「それ僕じゃないよ!お母さん!騙されないで!」の大合唱。
保育園はいったいどんな阿鼻叫喚の地獄絵図になっているのか。 想像もできない。
ディラン君は、まだ他の赤ちゃんを認識できる月齢ではないので、割と静観、という感じ。 イサムさんは、小さくて、もじょもじょ動いている生き物に興味津々なれど、どう接していいかわからず。 とりあえず、ほっぺを食べたりして、泣かれていた。
かわいいなあ。
ディランママとは、オムツかぶれや夜泣きなど、一体どうしたらどうなるのかを二夜連続で会議したり。 かわいくなきゃ、やってらんないわよねーということで着地した。
本当に、かわいいだけだな、君等・・・。
どっかのレコード会社のコピーのごとく、ノーミュージック、ノーライフだったら、皇帝の寿命はハムスターよりも短かったであろう。
というのも、音楽的素養が全く無いからだ。
音楽を奏でる技術が壊滅的に乏しいだけでなく、かなりの音痴。 リズム感も無い。
そして、世の中には音楽を愛でていないと、人間ではないかのごとく、他人を見下す輩が居るので困るが(ジャバ夫さんとか、ジャバ夫さんとか、ジャバ夫さんとか)、実のところ、音楽が無くても平気な人なのである。
こういう事を言うと、てめえの体に流れている血は何色だ!と罵倒されるほど、音楽は多くの人にとって、とても重要なものらしい。
あ、でも別に音楽を嫌っちゃいないですよ。 ライブの音楽は色々聞きに行ったりするし。
でも、無きゃ無くてもいいのです。 しーんとした家の中で、何時間でも過ごせます。 車を一人で運転してても、音楽があってもなくても平気。
片時も音楽なしでは生きられない人とかには、信じられないそうなのだが。
皇帝の音楽シーンは、クラシックはモーツアルト。 邦楽なら1970年代ポップ(婆ちゃんの家にCDがあったから)。 洋楽なら、ビートルズが口語を音楽に用い始めた時代(母ちゃんが聞いていたから)。 中国物なら、ジェットさんが、発音的に中国語には不可能と言われていたラップを、見事クリアした頃。 その辺で終わっているのである。
そして、更新しようとする意欲も無い。 皇帝の耳には、ショスタコービッチも、ヒップホップも、黒人演歌歌手も届いていないのである。
ものすごい狭い音楽の中で生きている。
わかりやすいポップしかわからないので、いい年してブリトニー・スピアーズを口ずさんでは、夫に笑われる毎日である。
長々と主張したが、これは日本でカラオケに誘われた時の為の布石です。 僕は何も歌えんよ、という。
今日はサンディエゴからお客。
さて、イサムさんがとても成長した。
8ヶ月になったその日、なんと「ダダ!(お父さん)」と言った。 ジャバ夫さんを指差して、はっきり「ダダ!ダダ!」と言ったのだ。 感動した。
インフルエンザ、二度目のワクチンを打ちに行った。 美人の(ここ重要)看護婦さんに「かわいいねーかわいいねー」と言われて、いい気になっているうちに針を刺され、気がつかないまま終了。 泣かなかった。 感動した。
そして次の日、お気に入りの絵本を見ながら、「ダダ!」と言っていた。 プレイジムも「ダダ!」
楽しい物は全部ダダか。
ミキモトだ。
就職活動の時、採用担当者が「うちはピンポン球みたいな真珠を買う顧客に支えられているので、店頭で数万のカス真珠を買うような客は屁です」(概訳)とほざいていた事から、イメージは地の底まで落ち果てた彼らである。
だがしかし、以前ロデオドライブ店での親切な対応から、あっという間にイメージを回復させられた。 皇帝の人物、会社評は、その程度の薄っぺらなもんなので、あんまり何の参考にもしないでいただきたいものです。 その日の気分だけに左右されています。
さて、そんなロデオドライブ店に、また行って来た。 母が遺した真珠のイヤリングが、ミキモトの箱に入っていたからだ。
金具をピアスに変えたい。 でも、もしミキモトのもんなら、こないだ行った適当金具交換店で変えてもらうのもなんだろう。
というわけで、プラプラ行って来た。 しかし、どうもミキモトの物ではなかったので、「ほんではまた」と店を後にしようと思ったら、店のおじさんが「週一回、信頼している日本人の職人さんがお店に来るから、金具を変えてもらえるよ。うちのじゃなくても良いよ」というので、あずけて来た。 親切だった。
前回ブローチを洗浄してくれたおじさんと同じ人であったが、あの店にはあの人しか居ないのだろうか。 いつショーウィンドウの外から覗いても、あの人と警備員しか居ないのだ。 謎である。
そして、ピンポン球どころか、カスを買いに来る客の姿も見た事が無い。 店の人二人に客ゼロだ。
親切なおじさんの為に、つぶれないで欲しい。
フェニックスの友達から電話が有ったので、「信号無視の切符切られちゃってさ」としょぼしょぼ話をしたら、「私も先週切られちゃったの」と言うではないか。
ちなみに、彼女は初犯ではなく、8回目くらいだと言う。 その度に学校に通っているのだが、一向に何も学んでいない事は、再犯具合からも伺える。
もちろん彼女も、例の間抜け写真を撮られたのである。 彼女はその時夫と口論の真っ最中であり、写真には、助手席を鬼の形相で睨みつけている様が、ばっちり激写されてしまったのだとか。 そして、信号が赤である事に気がついている、「志村!後ろ!」的表情の夫も。
コントみたいだ。
オンラインで見れるビデオを見たい。 でもアカウントが無いと見れない。
私のアカウント教えてあげるから、そっちのアカウント教えてよー。 という物々交換は成立せず。
運転手を激昂させては行けない、という話。
そろそろ8ヶ月になろうとしているイサムさん。
よく赤ちゃんは弱いもの、守ってあげるもの、と言う。 いやあ、本当に弱い。 想像以上の弱さだった。
新生児にいたっては、自分の顔の上にかかった布をどかす事が出来ず、窒息する程の弱さなのだ。 布の下から呼吸する程の肺活量も無いとは。 世界最弱の生き物ではないだろうか。
ばい菌にも弱い。 普通に洗った物を口に入れても病気になる。 ありとあらゆる可能性から守らないといけない。
そんな弱かったイサムさんも、8ヶ月。 大きくなったもんだ。 滅多に煮沸消毒の出番も無くなった。 ちょっとやそっとの雑菌よりは、強くなったのだ。
おめでとう、イサムさん。
ところで、一体いつ土足の床転がりデビューをすればいいのか。
アメリカ人の赤ちゃんだったら、どうやらとっくに土足の床に直接ごろごろしながら、絨毯を舐めている年頃らしいのだが。 悩む。
ツイッターで、何故に夫の愚痴を言う妻は多くて、妻の不満を口にする夫が少ないのか、という疑問を見た。
それは、男は人もうらやむ女と結婚した、という栄誉を得たいからではないかと思う。 「あいつの奥さん美人だ」 「かわいい嫁さんもらった」 「料理が上手」 「優しいらしい」 「おもしろい」 実際そうであろうがなかろうが、そう思われたいのである。 そして、そんな素晴らしい家庭を手に入れた、あの男は「できる男」なのである。 仕事も任せたい。
そんなわけで、わざわざ「僕はこんなくだらない女と結婚した無能です。見る目が無かった。無念です」と吹聴する男はいないのである。 結婚相手の程度すなわち、自分の程度が知れてしまうと言っても過言ではない。
で、なぜ女は平気で夫の悪口を言うのか。 しかもオンラインで不特定多数に向けて。
それは、女には自分の意志や決断ではない、何かのっぴきならない事情によって、その男と結婚させられてきた時代が長かったせいではなかろうか。
(それが大部分と思われるが)親が決めた結婚であったり、暴力で手込めにされたからであったり、妊娠してしまったからであり、村に適齢期の男が一人しか居なかったからであり。 自らの聡明さでは抗えない事情で、それこそ無念、こんな男と一緒になるしかなかったのです。 という言い訳が、長い事存在した功罪。 駄目な夫が居る女には、「苦労するね、かわいそうに」という同情の余地があったのである。
妻が夫の文句を隣の奥さんと言いあうのは、長年許されて来たストレスのはけ口なのであります。
しかし、時は21世紀。 今や多くの日本人女性は、男性を自分の判断で選び結婚するも、しないも自由。 一生独身でも、のたれ死ぬ程には困らない時代になった。 多少の愚痴であれば「微笑ましい」「あるある〜」で済むが、あんまりにひどい夫だと公言すると、「じゃあ何故一緒に居るの」とつっこまれても仕方が無い。
これが、ちょっと上の世代だと、ガチで親の決めた結婚で、本人に選択肢が無かったりするので、黙って愚痴を聞いてあげましょう。
あと、舅姑が嫁の悪口を言うと、同じく自分で嫁を選択したわけではないので「苦労するね、かわいそうに」という同情が一時得られるが、実のところ「そんな駄目な嫁を選んだ、駄目な息子を育ててしまいました」と言うようなもんなので、こちらも程々に。
心配かけちゃいけないので、最初に言っておきます。 事故とか起こしてないです。
それにしても、アホな事をしてしまった。 ばーかばーかばーか。 自分の馬鹿。
どんだけアホか。
それは土曜日の深夜であった。 学校が終わって、さっさと家に帰ろうとしている時である。 別に急ぐ必要は無いのだけれど、気持ちは「一刻も早く帰りたい」と思っていた。
家でイサムさんを抱えて待っている、ジャバ夫さんが心配。 いや、そんな言い訳はむなしい。
日本では考えられない程見晴らしの良い8車線の道路を、とっとことっとこ車を走らせていると、先の先の信号が黄色になった。 それが、まあいつまでも黄色なのである。 「黄色?どうする?」 どうするもへったくれも無い。 黄色は止まるのだ。
しかし、この時私は油断していた。 「黄色は急げば渡れるだ〜」という間抜けな油断。
そして、そのままアクセルを踏んで、がーっと渡ってしまった。
それが一週間程前の話である。
そして今週。 お手紙をいただいてしまった。 丁寧に写真入りで。 「あなた、信号無視しました」 というお手紙を。
私は、中高時代から早退はするけど遅刻はしない、という、微妙なまじめさを持っている人であった。 だからもう、お上(シュワちゃんだけど)からのお手紙と言うだけで、がくがくぶるぶるである。 その上写真入り。 確かに、私が道を横切る瞬間、信号は赤だったのです。
しかも、その時の自分の顔の間抜けさ。 口半開きで「渡っちゃえ・・・」という間抜けさにあふれている。 ワールドワースト間抜け面。
ばーかばーか。 たまたま誰にもぶつからなかったから、間抜け程度で済んでいるものの、そんな間抜け面で運転を続けていれば、いつかは事故を起こすに違いない。
更に、オンラインでビデオも再生できるのだ(本人限定だけど)。 あー・・・。 黄色の信号を、次々に渡って行く他の車の最後尾。 私も走り抜けました。 ああ。 そして変わる信号。 ああ。
反省。
そして、車のナンバープレートが、ジャバ夫さんの名前で登録してあったので、手紙はジャバ夫さん宛。 あまりに間抜けな妻を気の毒に思ったのか、ジャバ夫さんは全く怒る事なく、手紙の内容を教えてくれた。
これから私ができる行動の選択肢は二つ。
①罰金500ドル支払って、運転免許証に「違反者」の刻印を押される。 ②罰金500ドル支払って、教習所に通う。
運転免許証に「違反者」の刻印を押されると、自動車保険が値上がりするので、②の道を選択しようと思う。 教習所にはイサムさんを連れては行けないので、ジャバ夫さんにあずけて。
このいずれの手続きにも応じないと、裁判所に出頭となる。 その出頭命令も無視すると、パリスヒルトンのごとくに逮捕されてしまうのである。
更に間抜けな事と言えば、写真を撮られた瞬間を、おぼえているのだ。 深夜の交差点で、運転手の顔が照らされるくらい強烈なフラッシュを炊くのだから、それは相当まぶしかった。 ピッカー! と光ったので、「うわ!あぶないなーこんなとこで写真?事故ったらどうすんだよ」とか思っていた。
危ないのはテメーだこら。バカヤローこのやろー。
と、思わずビートたけしになって、その時の自分をピコピコハンマーで殴り飛ばしたい。
それでは皆様、「黄色は止まれ」です。 とほほ。
今まで、信じられないくらい良い子だったイサムさん。
何故に、どうして。 上の歯でも生えそうで、イライラしているのか。 なんだか一日中「ぶーぶーぶー!」「だーだーだー!」「あーあーあー!」とグダグダしている。 今までは外を連れて歩いても、それなりにおとなしくしていたのに。
これから飛行機に乗ろうと決意した瞬間に。 ああ無情。
いつまでも良い子じゃ居られない事くらい、わかっていたさ。 でもそれが、こんなにも突然だなんて。 オオマイベイビー。
思いはいつも、一方通行。
そんなわけで、今日のハロウィーンパーティーは、ずっとイサムさんぐずりっぱなしでした。 ああ。 せっかくベストドレッサーだったのに。
イベント物は時期を逃せないので、明日あたり「イサムさん写真」でハロウィーンをアップします。 お母さんもお揃いシリーズのコスチューム。
皇帝
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