皇帝の日記
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冷房機から水が漏れている(1イラ)
実は、先月も一度漏れていて(3イラ) 大家さんが修理を呼んだのだが、修理屋さんは土足で上がって来た上に(20イラ) 5〜6回通って、ようやくなんとか水を止めたのであった(5イラ)
だがしかし、今週また水漏れしたので、もう一回修理してもらった(50イラ)
でも今朝また水漏れしているのを、ジャバ夫さんが発見し、何故か下にタオルを敷いて、会社に行ってしまった(5イラ)
何故に、水漏れした時点で大家さんに電話しないのか(1イラ) 何故タオル。何故に浸透しない素材の物を置かないのか(5イラ)
かくて、イライラ度90で大家さんに電話したら、何故かバケツもってやって来たよ!!
違う! 主旨が違う!!
「バケツ!?」 と、思わず出そうとしている声よりも、数段上の音域を開拓してしまい、一瞬大家さんがひるむ。
「今週はもう修理屋さんがお休みだから、とりあえずうちのバケツを敷いといてください」 という大家さん。 一度ピッチを上げてしまった手前、「ああそうですか、どうもありがとう」というのもおかしい気がして、「赤ちゃんがいるんだから、困りますよ!ぷんぷん!」というような感じになってしまい、なんとなくクレーマーっぽい。
いや、でも困る。 30度超える日が無いとはいえ、アメリカ人の夫はお昼には必ず冷房付けたがるし。
そんなわけで、人の良い爺さんの、雨漏りした家のように、バケツを置いて生活している。
そんなわけで、先週からイサムさんは熱心に寝返りの練習をしている。
なにか掴まれる物があれば、がっと掴んで、上半身だけぐぐっとひっくり返っている。 でも下半身がついてこないので、途中で苦しくなって「きゃー!」と鳴いている。 床も掴むので、下にブランケットを敷いておくと、掴んでぎゅーっと引き寄せて、結局頭からすっぽりかぶってしまい、苦しくなって「きゃー!」と鳴く。
一日中、15分おきくらいに「きゃー!」と言っているのだ。 放っておくと、一人でもにょもにょ遊んでいて楽なのだが。 「きゃー!」が始まると、助けに行かなければならない。
そろそろ目が離せなくなって来ました。
きゃー!
昨日、泳ぎ治療3回目にして、なんと、背中の痛みが軽減し始めた。
しかし、胸を張っていたのが効いたのか、はたまたWiiフィットのヨガが効いたのか、真相は闇の中だ。 完全に痛みが無くなったわけではないが、痛みが軽減しただけで、相当楽。 世界はこんなにも美しかったか、という程。 やれやれ。
さて、ビート板を買った。 もちろん、頭をプールサイドにぶつけないために。 ビート板があれば、クロールの正しいフォームの練習も出来るし、疲れたらバタ足だけで浮いていられる。
それから、ゴーグルも購入。 合うサイズが無かったので、子供用。 これで眼病と、コンタクト流失の危機を防げる。
中高と水泳の授業が無かったので、あまり周知されていないけれど、実は皇帝、泳ぎはけっこうやるんですよ。 ぶくぶく。
ところでプールが屋外なのだが。 背中が治るのが早いか、黒こげになるのが早いか。
週末はサンタバーバラへ。
妊婦検診の時の先生が、4ヶ月検診のついでに背中を診てくれると言うので、義父母にイサムさんをあずけて、えっちらおっちら行って来た。
結果、麻酔注射のせいではないですね、ということだった。 それは素人ながら、薄々気がついておりましたよ。
では解決法は?というと、必要なのは胸筋だそうな。 イサムさんの面倒を見るのに、猫背でずっと過ごしているのも良くないし、イサムさんを運ぶ時も猫背なのは絶対駄目、と言われた。
でも、イサムさん小さいから、膝に乗せてミルクをあげると、顔を見るためにどうしても猫背になる。 運ぶ時は、なんとなくアメフトのランニングバックみたいな姿勢になるしなあ。
でも気をつけます。 胸を張って生きて行かねば。
ほいで、検診なので身長を測った。 いつも皇帝は5フィートと言っているが、実は4フィート11インチである(12インチ=1フット)。 ところが、今回測ったら、4フィート11インチ半だった。
なんと。 頭を二回強打した事で、半インチ背が伸びてしまった。 コブが半インチ。
後はずっと義父母とwiiフィットをしていた週末。
昨日イサムさんははじめの30分ばっかりおとなしく授業を聴いておりましたが、そのうち唾飛ばしを始め、1時間後には「自分どれだけ高音域いけるか?」と疑問に思ったのか、「きゃーうーきゃーうー」と始まってしまい、あえなく退場いたしました。 せめて低音なら・・・いや、言うまい。 頑張ったね、イサムさん。
さて、背中が痛い。 父に頼んで、日本からお灸を送ってもらったりしたが、効き目が緩やかなので、まだはっきりと効果が出たわけではないのだ。 (お父さん、ありがとう!でも荷札にMOGUSAって書いたら、怪しまれますよ・・・。)
これは根本的に治療法を改めた方が良いのではないか。
というわけで、運動する事にした。 筋肉で背中を支えれば、痛みも緩和するのではないか。 でもジムはイサムさんにとって、危ないもの満載だし、屋内で機械の匂いもする。 では泳いでみよう、という事になった。 アパートにせっかくプールが付いていて、しかも水道代が引かれているのだから、入らないと損だ。
張り切って中庭のプールに出ると、他の住民方が、プールサイドに横になって、じりじりと焼いている。 電話したり、雑誌を読んだり。 そして、誰一人泳いでいない。 プールに来て泳がずに、なんの楽しい事が有ろうか。
泳いじゃいますよー。 と、まったりムードのプールで、一人準備運動を万全にして、泳ぎはじめる。 急に泳ぐと危なそうなので、とりあえず平泳ぎ。 楕円形のプールなので、ぐるぐるぐるぐる回ってみる。 水の中なので、余計な負荷がかからず、背中と肩が余計に痛くなるということもなく。 良い感じ。
でも、あんまりいっぺんに長距離泳ぐと、明日筋肉痛になるやもしれないので、適当な所でフィニッシュ。 もう一回りしたら上がろう、と思って、息継ぎしたら、パラソルの下に固定しておいたイサムさんが「あー!」とご機嫌に騒いでいる声が聞こえた。 あ、上がんなきゃ・・・。 と、気が散った瞬間。
ゴン。
あ・・・。 また頭を・・・。
頭をプールの壁にぶつけた。 こないだタンスにぶつけたばかりなのに。
けっこういい音がしたので、すぐ近くで背中を焼いている奥さんが、「大丈夫かいな?」という顔で覗き込んで来た。
大丈夫じゃないけど、にっこり笑って大丈夫なふりをした。
ああ。 脳細胞が死んだ気がする。
ジャバ夫さんがサンディエゴに出張に出てしまった。 なので、授業にイサムさんを連れて行くのはどうかと思ったので「お休みします」と先生に言ったら、「連れてくれば良いじゃん」と言われてしまった。 おしんだ。
しかし今朝はやけにおしゃべりなイサムさん。 ベッドで仰向けになりながら、ごきげんで自分の声帯の限界を探っている。 授業中、静かにしていられるかな〜?
さて、基本お父さんお母さんとはお風呂に入らない、アメリカの子供達。 そもそもお風呂の形式が、そのようにできていない。 洗い場が無いんだもの。
赤ちゃんはバケツにお湯をためて洗うか、キッチンのシンクにお湯をためて洗う。 もう座れる子供は、お母さんが湯船の外で監視しながら、半身浴位の水位で洗う。
イサムさんは赤ちゃんのお風呂用のバケツを使っているが、入浴という感じではない。 まさに「洗う」という様子で、ちゃっと洗って、ちゃっと出してしまうのだ。 このまま、日本式のお風呂を知らずに生きて行くのだろうか。 不憫な。
いと哀れにおぼしめしたので、皇帝は風呂釜にお湯をためて、イサムさんを抱っこして、あたかも日本の湯船のように浸からせてみた。 すると、イサムさんもリラックスして、ずっと隠して来たあごの下のチーズを手放したのであった。 バケツに入れると、首が下を向くので、あごの下がなかなか洗えないのだ。 やはり日本式の入浴は、優れた点が色々あるのう、と思った。
バケツの中では手足をバタバタ動かして、お湯を跳ね散らかすイサムさんだが、湯船の中ではしっかとお母さんに抱えられて、おとなしくしている。 バケツには、体が温まる程長く入っていられないが、湯船に肩までつかれば、軽く赤くなるくらい暖まる事ができるのだ。 満足して、「くー」とか「ふー」とか言っているイサムさん。
さて、問題は、「洗えない」ということ。
石鹸を付けて洗ったら、どこで流したら良いのさ。 そして、石鹸だらけになったお風呂に一緒に浸かっているお母さんは、イサムの体を拭いて、服を着せるまで、どんな有様でいたら良いのさ。
そんなわけで、石鹸は使わず。 さーっと全身拭っただけ。 まあそんなに激しく汚れているわけではないからねえ。
お母さんはイサムさんに服を着せ、バウンサーに座らせるまでに、すっかり全身冷えてしまいました。
なんか良い方法ないかな。
出産の時のお医者から電話が有ったので、「背中が痛いんですけどー」と言ったら、手術の時に打った麻酔のせいかもしれないよ、と言われた。 まさか、背骨に打ったあの注射が? 今更?
またいい加減なことを言われてしまった。
さて、サンディエゴの友達の所に赤ちゃんが産まれた。 正産期出産だったにもかかわらず、結局帝王切開だったとか。 皇帝と違って、ちゃんと陣痛が自然に来て、自然に分娩に移行できたのに、途中頭が引っかかったらしい。 もう普通に赤ちゃんが産める人は、いなくなったのではないか、という錯覚すら覚える。 痛い思いした後の帝王切開、その点では皇帝と同じ道のりだ。
で、彼女が言うには、術後ラリパッパの薬ももらったけど、イヤな夢ばかり見るので、通常の痛み止めにすぐ変えてもらったとか。 んで、赤ちゃん二日目の泣きっぷりにびびった、何故二日目は泣くって教えてくれなかったのーと言われたのだが。
イサムさんが二日目に泣いた記憶が無い。 ジャバ夫さんが言うには、「確かに一日目はイサムぐっすり寝ていたけど、二日目にはずっと泣いてた。眠れなかった」そうな。 えー記憶に無いなー。 「皇帝はずっと眠ってた。イサムが泣いても起きないし、たまに起きてても、トリップして変な事を口走っていたよ」 そ、そうか。 皇帝はラリパッパの薬であへ〜っとしていたから、イサム産まれてから二三日くらいの記憶があんまり無いのか。
しかも、皇帝はイヤなトリップはせず、あへへへへ〜幸せ〜あは〜となっていたので、薬を変えてもらおうと思わなかったようだ。 ジャバ夫さんの証言によると、ラリッている時の皇帝は、こんな事を口走っていた
・なんだかとっても幸せ〜あは〜
・イサムは本当にイサムで良いかなー。イサミの方がかわいくないかな〜。イサオの方がかっこよくないかなー。(と、10回くらい同じ事を言い続けていたらしい)
・ミーツ(という名の画家と、前週に会っていた)は肉に会った。ミーツミーツミーツ。
ふーん・・・。 親父ギャグを作っていたのか・・・。
赤ちゃんは泣きわめいているは、奥さんはラリッているは、ジャバ夫さんには大変辛い産後だったらしい。 ごめんよ。 ラリッて楽しかったよ。
イサムさん写真は、携帯電話からも閲覧できるそうです。 http://blog.goo.ne.jp/ai-sakurai/ すごいな、日本の携帯。
さて、むちむちのイサムさん。 まだ4ヶ月半だけど、3ヶ月〜の服の、お股がきつくなって、コマネチになってきた。 試しに6ヶ月の服を着せたら、なんと首まわりのボタンがしまらない。 むち〜。 は、もしや。 お洋服入れ替えのタイミングでは。
というわけで、6−9ヶ月と6−12ヶ月の服を出して来た。 6−12ヶ月の服は、さすがに少し余るけれど、6−9ヶ月の服はフィット。 むちむち。
そういえば、ジャバ夫さんCGコンベンションで、お父さん(は、映画やゲームのキャラクターデザインをしている)と遊びに来ていたキキちゃんに、偶然出会ったらしい。 キキちゃん10ヶ月くらいなのに、イサムさんと同じくらいの大きさだったそうな。 女の子だから、小柄なのかも。
まさか、イサムさんが飛び抜けてでかいわけではないと思うのだが。 成長曲線真ん中だし。
そして、ジャバ夫さんが携帯で撮影したキキちゃんの画像(相変わらず、すごい美貌)を、義母に「イサムの将来のガールフレンドよ」と送ったらば
「・・・ちょっとイサムには年寄り過ぎじゃないかい?」
と返って来た。 イサムには、もっと若い子を、ということですか!?
母の新盆なんざますが。
そのせいかどうか、夢で母に会った。 帰って来ているらしい。 今までも良く夢を見たが、それは生きている頃の母親を思い出しての夢であった。 だが今回は、向こうから来たっぽい夢だった。
一緒にどこかを旅行しているのだが、突然段差の激しい下り階段が現れた。 母は高い所や急な階段やらが苦手で、旅行に行っても、遺跡のてっぺんとかに登るのが怖かった人である。 そこで、「お母さん、ここは危ないから、別の道を探そうか?」と言いながら振り向くと、すでに母はすたすたと軽快な足取りで下っているのである。 しかも、階段ではなく、その横の手すりみたいな、細いスロープを。
それで、「ああ、本当にこの世の人ではない様子だなあ」と思ったのであった。
お母さん、あの世で高い所平気になったのでしょうか。
今週末もジャバ夫さんは休日出勤だったので、義父母に来てもらって助かりました。 イサムさんをあずけて、お母さんはメルローズにショッピング。 育児に夢中で気がつけば、町中セール一色。 あはははははははは。 一夏分の買い物をして、大満足。
さて、昨夜、何故かベッドの横のタンスの引き出しを、ちょい開けにして眠ってしまった。 すると深夜、普段泣かない時間に、イサムさんが「にゃ〜・・・(ちょっと起きちゃいました〜)」と一泣きした。 あらあら、起きちゃったの?ちょっと様子を見てあげようか・・・。 と、ぼ〜っと起き上がると、なんと室内で眠っていた筈なのに、そこは満点の星空。
いえ、タンスの引き出しに頭を強打して、目に☆が入ったのでした。 ぎゃー!
「ひぎゃー!!」 とおもわず悲鳴を上げて倒れると、イサムさんは「にゃー・・・(もう良いですー・・・)」と一泣きして、また眠りに戻って行った。
ジャバ夫さんは、皇帝が寝言でうなされていると思って(時々、皇帝は寝言で悲鳴を上げるらしい)取り合わなかったそうな。
で、朝方頭を触ってみると・・・。 出っ張ってる。 見事なたんこぶ。
痛い。
イサム、お母さんはこんなにお前の事を愛しているんだよ。 と、関係ないのにイサムに恩を売ってみたりした。
今朝義父母がやって来た。
どうやら先週ジャバ夫さんが休日出勤なので、サンタバーバラに行かなかったら、血中のイサム濃度が低下してしまったらしく、はるばる来てくれたのである。
というわけで、ご飯食べに行って来ます。
近所の道路脇に、電光掲示板が有る。 市営の掲示板らしく、街路樹の植え替えのお知らせとか、君たちはゴミの捨て方がなってないとか、色々書かれている。 主には渋滞情報が出ているのだが。
その掲示板、なにげなーく運転しながら眺めていたら「青のセダン、6歳女児を誘拐して405号線逃走中。目撃情報はこちら(電話番号)」とか出ていた。 なーにー!?
こんな使い方も有るのか。 自分が誘拐犯だったら、ドキドキして事故しそうになるよ。 その日はセダンが気になった。 無事見つかると良いなあ。
あ、鍋は、主婦不在の時に洗ってくれた誰かさんが、何故かオーブンに仕舞ったそうです。 何故オーブン・・・。 乾かしたかったのか?
と話していたら、アメリカ人の友達の夫が、靴箱に鍋を仕舞っていたそうな。 靴入ってるでしょうが。 鍋履いて外に出て、乗り突っ込みするしか無いじゃないか。
前回までのあらすじ: ある日その家の主婦が、夕飯を作ろうと台所に入ると、3つあるはずの鍋が、2つしかなかった! 同居人は、夫と息子一人。 昼間は主婦と、まだ歩けない息子の二人だけしか家にはいない。 人の出入りはほとんど無いが、前日キッチンの電球の交換に、夕方大家がやってきている。 また、中庭を挟んで向かいの部屋に、中年の夫婦が引っ越し、挨拶に来た。 果たして鍋の身に何が!?
オープニング曲: イサムの唾飛ばし。 ぷ〜う。 ぷ〜う。 ぷ〜う。
前編: 主婦は、キッチンを隈無く探した。 開けられる扉は、全て開け、冷蔵庫の中も、ついでに片付けた。 更に気になったので、電子レンジの中も掃除した。 跳ねた油で曇ったヤカンも、磨いた。 当初の目的を忘れそうな程の達成感。
しかし、鍋は見つからず。 只の鍋ではない。 結婚のお祝いにいただいた鍋である。 日本製で、アメリカのやたら重たい鍋とは違い、繊細な薄さながら、ちゃんとテフロン加工で具がひっつかない。 無くしては一大事。
アイキャッチ: イサムの「うふ」攻撃。
CM: ベビーローション。 水仕事の後は、赤ちゃん用のローションで手を保湿すると、そのまま赤ちゃんの世話が出来るので、お勧め。
アイキャッチ: イサムのおもちゃぶん投げ。
後編: 主婦はついにキッチンを出た。 普段は(散らかりすぎて)入れない夫の書斎に、勇気を出して踏み込む。 しかしそこには、床に散らばった洗濯物以外、何も見当たらなかった。 途方に暮れる主婦。 次に、バスルームへ行き、絶望的な表情で、タオルを入れている棚を開けて行く。 そこまでしてなお、鍋は見つからないのであった。
エンディング曲: イサムのご機嫌パンチ。 どんどんどんどんどんどんどん。
次回予告: 失われた鍋を探し、ついに薬局へ行くのを諦めてしまった主婦。 打ちひしがれながら、コーヒーを片手に、インスタントのマフィンを焼こうかとオーブンを開けた。 そこで主婦が目にした物とは・・・!? 次回、「焼かれた鍋」お楽しみに!
近所のUPSに行こうとして、ふとベビーカートではなく、抱っこ紐を使ってみようと思った。 近距離だし。 で、イサムさんを抱っこして、さあ外に出てみたら。
暑い。
暑いよ! イサムさんの体温が、むんむんと立ちのぼって来るよ!! ついでに、カートには日よけが付いているが、抱っこだとイサムさんの顔に日差しが直撃。 これはいかん。 手をイサムさんの頭にかざしながら、もわもわ歩いて行く。 あつー。
イサムさんは、と言うと、外がよく見えるのでご機嫌。 終始ニコニコしている。 UPSでは、天井を回る扇風機に視線釘付け。 興奮して手足をぶん回すイサムさん。 もわ〜。 あつ〜。
しかも、帰り道では、それまで大して重く感じなかったイサムさんが、徐々にずっしりと。 重い〜。 暑い〜。
座敷童だと思っていたのに、子泣きじじいだったとは。
次回は日傘をさします。
それにしても、赤ちゃんのおでこから漂って来る、あの良い匂いはなんでしょうね。 美味しそう。
イサムさんは沢山おもちゃを持っている。
だが、親が買ってあげたのは、ドーナツ型の、音の出るキリンだけだ。 その他は全ていただき物。 さすがアイドルの風格。 プレゼントだけでまかなっている。 ありがたいことです。
さて、そんなおもちゃに不自由していない親だが、一つ、適齢期になったら絶対買ってあげようと思っているおもちゃがある。
それはレゴ。
レゴブロックは、一歳くらいから遊べる、でっかいのもある。 小さいのは年長さんになってからだが(飲み込んでしまうから)、でっかいのと小さいのも、連結可能なんだそうな。
なんでレゴを買ってあげたいかと言うと、ジャバ夫さんが時々仕事でインタビューする芸術家の皆さんの記事を読んでいると、驚く程多くの人が、子供の頃レゴで遊んだと言うのだ。
別に、「子供の頃、レゴで遊びましたか?」なんて質問はしていない。 「芸術家になったきっかけは?」とか、「将来芸術家になりたい人へ、アドバイスを」とかいう質問で、「レゴで遊ぶ」という答えが返ってくるのだ。 どうも、立体で物を考えるのに役立つらしい。
で、不思議な事に、女の人は「レゴ」と答えない。 レゴで遊んで、芸術に目覚めるのは、男の子ばかりという事なのだろうか?
とりあえず、もう少し大きくなったら、レゴを。
酔っぱらった夫が帰って来ると、奥さんの怒りはすぐマックスになる。
様々な理由があるが、
帰りが遅い。 自分だけ美味しい物を食べて来た。 酒臭い。 話がくどい。 帰って来てから、寝るまでの間に、家の中を散らかす(冷蔵庫を漁る)。 いびきがうるさい。
などなどの要因が重なり、奥さんは酔っぱらって動けなくなっている夫に、飛び蹴りを食らわせる事になるのだ。
ほんで、金曜日の夜、ジャバ夫さんはオクラホマの友達と会って、飲みに行った。 事前に飲みに行くと聞いていたので、リビングに布団を出して、「いびきがうるさい」を回避しておいた。 さあ、後はどうするか。
面倒くさいから、先に眠ってしまおう。 そうすれば、酔っぱらいのくどい話の相手をしなくて済む。 で、10時頃イサムさんを寝かしつけ、11時頃に自分も布団に入ってしまった。
したらば、なんと12時頃に皇帝を起こしにくる酔っぱらい。 がっでーむ。 死にてーのかごらあ!と、ほとんどやくざのような奥さん。 布団出てるじゃろうが!おらあ!! と、早くも飛び蹴り。
「違うんだ!話を聞いてくれえ〜」とリビングに逃げて行く夫。 怒りのさめやらぬ妻。 追いかけてリビングに行くと、そこには酔っぱらいの手土産が。
どうやら、前回寿司屋からお土産を持って帰って来たら、妻にとてもうけたので、また折り詰めを作ってもらったのだそうな。
ふん。
でもダイエット中だから、9時より後にはご飯食べないですよ。 せっかくだから、開けますけど。
すると、そこにはなんと、幻の生蟹味噌の軍艦巻が。
おおおおおお。
ここで解説。 何が幻なのかと言うと、アメリカ人は蟹味噌を食べる習慣が無いので、蟹身だけを取って、捨てているのである。 だから、市場に蟹味噌が出回る事は滅多に無いし、有ったとしても、瓶詰めのものだけ。 寿司屋であっても、蟹を丸ごと買わない限り、生の蟹味噌を手に入れる事は出来ないのである。 しかし、そうして入手する蟹味噌は希少なので、蟹のニギリのてっぺんに、ちょっと彩りで付けるだけ、というような使われ方をする。
その貴重な蟹味噌が、軍艦巻きに。
そのようなわがままなスペシャルオーダーを通してくれるのは、ジャバ夫さんが行きつけにしている、隠れ家的なお寿司屋さんだけ。 ここの板前さんは、築地直送や、現地の市場から新鮮な魚を買い付けており、腕もかなり立つ。 例えば、どうしても美味しい甘エビを食べたかったら、板さんの携帯に、良い甘エビが入ったら、食べに行くから電話してね、と入れておくのだ。
そういうサービスは、ロスでも一般的ではないので、ジャバ夫さんはそのお寿司屋さんを大事にしており、滅多に他の人に教えず(入荷量が少ないから)、頻繁に通って贔屓にしているのであった。
そのお寿司屋さんに、もう何ヶ月も前から頼んでいた、蟹味噌の軍艦巻き。
こ、これを食べさせるために、奥さんを起こしたのか・・・。
悪かった。
飛び蹴りをして、本当に悪かった。
反省して、蟹味噌を食べました。 美味しかったです。
でも、酔っぱらいの話はくどかった。
そんなわけでストーリーボーディングのクラス。
先生の説明を聞きながら、時々メモを取っていた皇帝。 映画で本当に使われたスクリプト(台本)を見ながら、実際にストーリーボード(カメラワークの指示などを含む、絵入の台本みたいな物)を描いてみよう、という宿題が出た。 スクリプトが配られる。
と、突然、先生が何を言っているのか、全くわからなくなった。
え?
あれれ?
ちょっと待って??
と思っても、待ってくれるわけも無く、なんだかわからない話が続いて行く。
はーれー。 呆然とする皇帝。
15分程でふと気がついたが、先生はスクリプトを見ながら、説明をしている。 生徒は、スクリプトを読みながら、説明を聞いている。 皇帝は人の話を聞きながらスクリプト読む事が出来ない。
いや、スクリプトだけ見ていたとしても、辞書なしで読む事が出来ないのだ。 こう言ってはなんだが、皇帝は中高の英語の授業は眠り倒し、大学も英語の授業が少ない、という理由だけで選んだ人だ。 日本人の特徴である「会話2:読解8」ではなく、「会話9:読解1」である。 トイック点数内訳「聞き取り7:読解3」の女だ。 うーん。
授業はどんどん未知の領域に入って行き、このままでは迷子の子猫ちゃん。 二度と追いつくことはできないでしょう。 というところまで混乱して来た。
そこで、読解を完全に捨てた。 とりあえず、聞いた事を全部覚えて、後で辞書引きながらスクリプトを読んで、点と点を繋げよう。
そして、蜘蛛の巣の張った脳みその記憶容量を、突然呼び起こし、授業を丸暗記。 仕事辞めてから、一度も使われていない記憶野が、急に動かされて、筋肉がつりそうになっている。 頑張れ自分。
んで、授業後ジャバ夫さんからイサムさんを引き取り、家に帰ってから、授業を忘れる前にスクリプトを辞書を使って読み下す。 イサムさんにミルクをあげながら。 そして、ようやく点と点が線になって、宿題の意味が分かった。 ほー。
まさか、毎週これをやるんだろうか。 生涯教育か。
イサムさんが自主的に遊ぼうとしている様子がみられ、最近また一段と面白くなって来た。
さて、まだアイドル写真が大変な事になっている。 封筒はしょうもないので、「紙は伸びる」という適当な自分ルールを信じ、無理矢理アメリカの事務封筒に詰め込む。 糊付けをして閉じれば、当然中のカードが湾曲して、ややふっくらしている。 これが、他の郵便物にのされている間に、紙が伸びてちょうど良くなるんじゃないか。
見切りどんだけー。
カリフォルニアの能天気な天候に、骨の髄までおかしくなってしまったのだろうか。 うふふふ。
で、せっせと作業していたら、その噂を聞きつけた義母が、「この人たちにも、イサムの写真を送って欲しい」と、リストを送って来た。 どうも、ジャバ家の出身地周辺には、自分の子供や孫などの家族写真を、日頃お世話になっている人たちに送る習慣が有るそうなのだ。 リストには、オクラホマの住所の人々が沢山。 何人かは、ジャバ家と家族ぐるみでお付き合いのある人々なので会ったことがあるが、ほとんどはあんまり面識の無い人々。
・・・送られた人も、面識の無い人の赤ちゃんの写真なんか、欲しいだろうか・・・。 と、一瞬ひるんだが、この風習には、 1)どんな遠い人からでも、写真と手紙が来たら嬉しいもの。 2)私はあなたを気にかけていますよ、という気持ち。 3)(子供などの写真を送ることで)末永くお付き合いしましょう、というメッセージ。 などなどが含まれているそうなのだ。
そうか。 じゃあ送ろう。 と、せっせとカードを用意したり、アドレスを書き写したり、アイドルイサムの営業活動に精を出す。
するとなんと。 写真が足りない。 二種類の写真を刷ったので、ランダムに封筒に入れて行ったのだが、どうやら足りないのだ。 追加オーダーを急いで出す。
あーうー。
と、せっせと働いている妻を眺めている夫。
ジャバ夫さんは、なんでも手伝ってくれる人だが、こと手紙とか招待状とかに関しては、全く駄目なのだ。 結婚式の招待状も、ぎりぎりまで自分サイドの人に出していなくて、皇帝に激怒されてようやく手を付けたくらい。 だから皇帝も、全くジャバ夫さんの参戦を期待していないのだが。
あ・な・た・の、オクラホマの友達に、手紙を書いているんですよ、私は。
という、不穏なオーラを感じ取ったのか、落ち着かない様子で 「あ、俺、仕事行く前に郵便料金調べてあげるよ」 とか言いだす。 良いんですよ、そんな。 日本への封書の料金ぐらい知ってますし、もう切手も買いましたから。
するとなんと。 「あ、値上がりしてるよ」 とな!!?
「アジア地区98セントだって。郵便局に買いに行かなきゃね」 アウチ!
衝撃だけを残して、夫は仕事に行ってしまった。
まだまだ時間がかかりそうな予感。
あ、日本から封筒を輸出しようとしてくれた方、ありがとうございます。 紙が伸びるか、乞うご期待。
このCM。
http://www.youtube.com/watch?v=_PHnRIn74Ag&feature=yva-title
何故白人の赤ちゃんは怖いのだろう。 やっぱり目か? 彫りが深いためにか? 普通に、アジア系とアフリカ系の赤ちゃんは「赤ちゃん」として愛らしく認識できるのに。 白人の赤ちゃんは、なんだかお人形さんみたいでねえ。 なんだろう。 かわいくないわけではないんだけど。
あれだ。 夜中に目が合ったら、怖い感じだ。 首がぐるぐる回りそうな気がして。
さて二週目に突入した学校。 ジェスチャードローイングは、ちょっと先週より上達したようで、先生がとても褒めてくれて、天狗になっている。 ゼロからのスタートだからね。 成長するより他ない。 恥の公開を希望する方がいらっさるので、そのうちどっかに干します。 (干す=ジャバ語で「飾る」の意味。例:この写真を壁に干します。)
そして、先週のストーリーボードのクラスは、というと。 先生は映画のストーリーボード作家を経て、現在はテレビのプロデューサーをしているそうな。 テレビは映画よりも予算が少ないので、ストーリーボード書く時に気をつけないといけないとか。
一回目の授業は、自己紹介と、「ストーリーボードとは」というざっくりとした説明で終わり。 本格的に勉強するのは、二週目からだ。
で、自己紹介。 「あなたの経歴を」と言う先生。 皆、勤めて来たスタジオの名前を順番に言っているのだが、皇帝だけ「美術関係の経歴は特になし」。 簡潔で、堂々としたもんですよ。 「棒人間が描ければ、このクラスでは問題ないですよ」と言ってくれる先生。 「ところで今はなんの仕事をしているの?」と聞かれれば、24時間態勢で育児です。
赤ちゃんの写真を見せて欲しいと言うので、携帯に入っているイサムさんの写真を見せたら、 「あら、この子知ってる気がする」 ええ!? さすがアイドルイサム。 会った事無い人に知られているとは。 と、思ったら、どうやらジャバ夫さんが月曜日に天ぷら学生をしているらしく、やっぱり先生にイサムさんの写真を見せていたのだ。
その後、ストーリーボードが秀逸な作品の例で、映画「グラディエーター」を紹介。 映画自体はそれほど評価されなかったが、表現や質感や、とにかくプロがみても素晴らしい色々な技術が盛りだくさんなんだ、とのこと。 うーん。 ラッセルクロウの顔が嫌いで、観ていなかった。 ジャバ夫さんにDVDを借りよう。
先生が「皆さんこの映画観ましたか?」と言ったら、生徒の一人が「僕、この映画で働いてました」。
って。 だから、何を勉強しに来ているのですか。
今週からの授業に付いて行けるのか、またちょっと心配な皇帝だった。
足を引っ張らないように、棒人間の練習をしよう。
イサムさんのアイドル写真が、ようやくできた。 しかしまだ発送できていない。 何故か。
写真がなかなか出来上がってこないので、それでは、と、先に日本から持って来ていたポストカードに、メッセージだけ書いていたのだ。 で、写真が出来たら、ポストカードと写真を同封して、送るだけ、という風に準備していた。
ところがなんと、封筒が見つけられないのだ。 そもそも、封筒だけを売っている所が、ない。 いや、有るのだが、郵便局や量販店で売っている、かわいくない事務用封筒だけしかない。 ううーん。
まあ良いか。 事務用でも仕方が無い。 と、思ったらなんと、日本のポストカードのサイズと、アメリカの写真のサイズ6インチ×4インチが、微妙に合わない。 写真に合わせれば、ポストカードの高さに足りず。 ポストカードに合わせれば、写真の幅に足りず。 帯に短したすきに長し。 帯はたすきよりも長いのか。
ううー。
うー。
としている。
うーん。 もうちょっと考えます。
エンジェルスマイル、イサムフラーッシュ! と、技をかけまくり、義父母を骨抜きにして来たイサムさん。 ロスに帰って来たら、まず一番にお医者さんに行く事に。
4ヶ月検診と、恐怖の予防接種ざんす。
ああードキドキする。 前回の泣きまくりーの感じからすると、やはり一人で車を運転して帰ってくるのはしんどそうなので、ジャバ夫さんに午前休にしてもらった。 お医者さんは近いのだが、駐車スペースを探すのが、なかなか大変だし。
んで、身長を測ってもらうと、なんと2フィート。 皇帝が5フィートだ。 でかい。 体重は聞きそびれてしまったが、順調に成長している。
お医者さんが離乳食の説明をしてくれて、さていよいよ注射。 下手人は、担当医ではない女医さんがしてくれる。 担当医が痛い事をすると、赤ちゃんがお医者さんを嫌いになってしまうからだとか。
女医さんは、素早く四本もの注射を太ももにドスドスドスドス!と連打し、素早く去って行った。
後に残された、大泣きの赤子。
ジャバ夫さんにだっこされて、しばらくしたら少し落ち着いた。 注射されて泣いていると、面白い事に、お母さんお父さんの顔を交互に見て、「マンマンマンワンワンワンアウアウアウアウ!(大音量)」と、何事か言っているのだ。 たぶん、「今、お父さんとお母さんがあっち向いてるスキに、知らない人が僕に痛い事をしたよ!痛い事をしたよ!痛い事をしたんだってばー!!あー!!」とか言っているのだろう。
そして、お父さんとお母さんは、イサムさんに嫌われたくないので 「まあどうしたの?」 「何かあったの?」 「誰かイサムにひどい事をしたの?」 とか、知らないふりをしている。
かわいそうなイサムさん。 でもそれが君のためなんだよ。
しばらくサンタバーバラに行かねばなりません。 まだネットの接続ができないので、たぶん月曜日まで更新できなくなります。 ぼんそわ。
今から義父母を空港に迎えに行きますだ。
と、思ったら、飛行機が遅れたので、もう少しなんか書けそう。
まるこめが愛らしいと評判のイサムさんだが、またしても毛玉ができてしまった。 ちょきちょきと切って、一体主成分はなんなんだろうと思い、解体してみると、ほとんどが髪の毛だけれど、ところどころ白い粉が混じっている。 匂いを嗅いでみると、どうやらミルクの香り。
そう、イサム工場長が、チーズを作るためにあごの下に流し込んでいるミルク。 これが偶然頭の後ろにまで回り込んでしまうと、ミルクのべたべたした成分が、産毛にくっついてしまうのだ。 更に、工場長がご機嫌に首を左右に振りまくってチーズを撹拌させる事で、周囲の毛が玉になってしまう。
つまり、毛玉はチーズの副産物だったのだ。
まあそれだけの話だった。
アメリカ人にまるこめって言っても通じないので、エンジェルヘアーと言っている。 キューピーちゃん。
イサムさん、最近目の前に有る物は、なんでも殴り飛ばしたいお年頃らしく、お父さんお母さんの顔面を殴打したり、髪の毛を引きちぎったり、おしゃぶりをたたき落としたり。 食事時に、近づいて来る哺乳瓶も敵に見えるらしく、力強くはね除けている。 そして、ご機嫌だ。
5分くらい哺乳瓶を近付ける、叩き落とす、近付ける、叩き落とす、を繰り返し、諦めて哺乳瓶を机に置くと、10分くらい後で、申し訳なさそうに「にゃ〜(おなかすいた〜)」と鳴く。 ばか・・・。
さて、マイケルに翻弄されている。
一時、ネバーランドで3日遺体公開、とか言われていた。 ネバーランドはサンタバーバラにある(と、気づかれた方、メールをありがちゅー)。 そして、3日には義父母が旅行先からLAXに帰って来て、そのままサンタバーバラに皆で直帰する予定だったのだ。 これは渋滞に巻き込まれる恐れあり。
急遽、3日4日にホテル予約をして、ロスに滞在・・・となる所だったが、そこは独立記念日。 マリーナデルレイでは、有名な花火大会が有る。 ホテルの予約なんか、今更出来るもんではないべ。 あちこちに電話しても、無理無理。
最後の手段、逆方向に運転して、サンディエゴに滞在するかあ〜?とまでなった。 そして、サンタバーバラでも独立記念日イベントが目白押しらしく、交通の混乱を避けるためか、急遽マイケルの方が予定変更となった。
マイケルは、火曜日にロス中心のステイプルセンターにて、一般のファンと最後のお別れをするそうです。 前に、皇帝がクリッパーズの試合を見に行った所。
では3日にサンタバーバラ方面に移動できるのか。
と、翻弄された数日間だった。
マイケルフォーエバー。
5年ぶりくらいの学校でしょうかー。
そんなわけで、授業を受けて来た。 お絵描きのクラス(ジェスチャードローイング、とかいう)なので、はじめっからスケッチブックと鉛筆を持って、待機。 出かける前に、ジャバ夫さんが、自分が美術学校で勉強していた時に使っていた巨大なスケッチブックと、芯の柔らかい、チャイナマーカーと言う鉛筆を渡してくれた。 周囲の人も、皆そんな感じの装備。 ??なんで??誰も持ち物の通達なんかしなかったのに。 絵描きを志す人の、標準装備なの?
やがてモデルさんが来て、30秒ずつ違うポーズをとって行き、それをすばやく描き留めるのだ。 クラスメイトは10人以下。 先生は、時々説明しながら、生徒の後ろをぐるぐる回って、時々アドバイスをしていく。
30秒って短い。 その間に、人の全身を描くのだから、細部を描くと言うより、全体の動きをにょろにょろっとして、いかに単純な線で、対象を写し取るかである。 あーむずかしー。
ふと、休憩中に他の生徒のスケッチブックを覗くと・・・。
う、うまい!! 30秒で、ちゃんと絵が描けてる。
こりゃあプロの御技ですぜ、だんな。
と、思ったら、話してみたら、皆プロなのだ。 ディズニーのアニメーターとか、大手ゲーム会社のキャラクターデザイナーとか、ハリウッド映画のストーリーボード描く人とか。
なーにー。 どうりでー。 絵描きを志す人じゃなくて、絵描きなのかー。 つか、何でまた学校に来ているのー。
ということは、このクラスでへっぽこなのは、皇帝のみ。 うーん。 恥ずかしー。
まあいっか。 うまい人の絵が沢山見れるわけだし。 恥ずかしいったって、死ぬわけじゃないし。 絵だし。 間違えても、また描けば良いんだし。 つか、正解なんて無い(お、良い台詞だ)。
というわけで、せっかくの機会なので、モデルの休憩中とかに、周りの人の作業を凝視。 すると、彼らも「あ、この子は素人だ。かわいそうにアヒルちゃん」と思ったのか(どうかわからないが)、「まず背骨の位置をにょろっと描く」とか「足は重心の乗っている方から先に描く」とか、アドバイスをしてくれるのであった。
先生も、白鳥の中にアヒルがいるのに気がついて、自分の机を皇帝の隣にわざわざ運んで来てくれて、時々覗き込んで来ては「もっと柔らかく」とか教えてくれた。 そして、クラスメイトも、何故か皇帝を応援する事になったらしく、「今のポーズは良く描けたぞ!」とか「ナイス!」「ドンマイ!」と観戦モードに・・・。
うん、かける恥は全部かいた。 怖い物は無い。
週一回、10週で600ドルって、高いんじゃない?と思ったが、ほとんど個人授業状態で、これはお買い得だ。 プロのモデルさん(絵描きさん用のプロ)が入ってくれているわけだし。
途中休憩を挟みながら、3時間、とても濃い内容の授業だった。
充実してジャバ夫さんのオフィスに戻り、報告。 すると、とんでもない事実が、次々にわかった。
事実1:この学校に入学するには、本来ポートフォリオを見せなければならない。 事実2:面接で合格した者のみが、学ぶ事を許される。 事実3:基本、アートで生計を立てている者が、更なる躍進や、コンピューターソフトなどの新しい技術を身につけるためにやって来る。 事実4:だから授業の時間帯が夜中心。
なんと。 白鳥どころか、竜の巣にミジンコが入ってしまったのか。
では何故、皇帝は入学できたのか。 それは、毎日弁当に添えて持たせていた、猫のイラストから始まる。
流れ1:ジャバ夫さんが、校長に「俺の奥さん、イラスト描くのがうまいんだぜ」と自慢した。 流れ2:校長が「俺の素晴らしい学校で勉強すれば、もっとうまくなるんだぜ」と自慢返した。 流れ3:ジャバ夫さんが「じゃあ通わせてくれよ」と、とりあえず言ってみた。 流れ4:校長は「いいぜ」と安請け合いした。
そんな。 これで皇帝の絵がうまくならなかったら、どっちのメンツをつぶす事になるのか。 更に何と、ジャバ夫さんの口から、驚愕の事実が。 「だから、授業料免除なの」 なぬ!? 「じゃあ例えばこの、木曜日のストーリーボードのクラスを受けても只?」 「クラスが満員じゃなければ」 おお。
さっそくアプライしてみた。 満員でなければ、木曜日も天ぷら学生に。
上手になったら、イサムさんに絵本を描こう。
イサムさんの最近の遊び。 唇でぶくぶく泡を作って、飛ばす。 その際「ぷーう!」と、自分で言っている。 何が楽しいのかわからないが、ものすごいご機嫌。
あと、また頭の後ろに毛玉を作っている。 新しい工場だろうか。
さて、本日学校に行くのだ。 久しぶり過ぎて緊張する。
作戦は、夕方頃ジャバ夫さんのオフィスに行き、イサムさんを渡す。 そして7:00−10:00の授業を受ける。 帰りは二台の車で、ジャバ夫さんと一緒に帰る。
夕飯はケンタッキーに決めている。
日本ではサーブしてないかもしれないが、KFCがなんと、グリルドチキンを始めたのだ。 フライドチキンなのに、フライドしてないチキンを販売しているのだ。 先々週試しに食べたら、美味しかった。 あんまり油がギトギトしていないので、沢山食べられる。
ダイエットはどうしたのか。 ぷーう。
皇帝
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