皇帝の日記
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感謝祭は木曜日だが、多くの人は木金土日で休みを取って、連休にする。 そうすると、クリスマス前最後の休暇になるので、皆クリスマスプレゼント等の買い出しに繰り出す。 大手デパート等が、一斉に安売りを仕掛けるのが金曜日。 当然、道は混むし、モールやショッピングセンターは大盛況。 これをブラックフライデーと言います。 日本の初売りみたいなもの。
来月は、母の様子が気になるので、臨月前に一度帰国しようかな、とか思っており、その前にベッドだけでも買っておかないと、ジャバ夫さんが新居に移動して困る事になる。 ので、ブラックフライデーと知っていながら、仕方が無いので買い物に出かけたら、案の定混み混みで、駐車場にも入れないありさまだった。
そして、あっさり諦めてしまう妊婦。 まあいいか。
ところでヘソが! ヘソの周囲が、最近チクチクするなーと思っていたら、なんとヘソが半分無くなっていた。 腹の皮が伸びすぎて、ヘソの皮も動員されてしまった結果、ヘソが半分平になってしまったのだ。
色々なことが起こりますなあ。
最近考案した遊び。 ジャバ夫さんが言う事を聞いてくれない時 (妻「流しを洗ってくださいよ〜」 夫「あとでね〜」と言って、なかなか動いてくれない時等) 「お前の子供を揺らすぞ!」 と言って、腹を揺する。 すると、夫は 「や、やめてくれ!何でもするから!」 といって、比較的素直に言う事を聞いてくれる。 まあお前の子供と言っても、自分の子供でもあるんですが。 ちなみに、「ホステッジ」(人質)という名前の遊び。
さて、本日はサンクスギビングデーなので、ジャバ夫さんが朝から七面鳥を焼いていた。 なんだか一人で盛り上がって、親が近くにいない友達とかに電話をしてお誘いをかけたりしていたので、きっととっても嬉しいお祭りなのでしょう。
しかし、あたくしにとっては、やはり突然現れたお祭りなので、盛り上がりがいまいち。 七面鳥(巨大)丸焼きと、チョコレートブラウニー、コーンブレッド、ほうれん草煮込み、オクラのピクルス、マッシュポテト等等。 ものすごい張り切って、各鍋一杯に作ってくれた。 マッシュポテトなんか、鍋二個分。 わーい。 友達(男三人)の力を借りても、有り余る食品。 残り物祭りだー。
更に、アップルパイとパンプキンパイを買ってくる夫。 大家さんがクランベリーパイを差し入れてくれたし。 わーい・・・。
「こんなに作ってどうするのさ〜」と言ったら、どうも残り物は大事に保管して、このままクリスマスやらに投入するとかなんとか。 あー、日本で言う所の、おせちみたいな。 何日もそれだけで生きて行くのですね。 でも七面鳥は飽きそうだ。 毎日ターキーサンドイッチの予感。
本当は、家族のお祭りなので、こちらの家族で集まるのがよろしかろうと思うのであるが、義父母は義弟のいるワシントンに行ってしまったし、妊婦は混雑する飛行場にはできるだけ行きたくないので、今回はバラバラで。 沢山の人が飛行場に集結しているらしいし。 インフルエンザとかもらうと嫌です。
西洋のご飯が良くわからないので、本日皇帝はお休み。 何もしないで、ジャバ夫さんの働く姿を見守っていた。 楽だったけど、古今東西男が使ったキッチンと言うのは、後始末が大変でね・・・。 飛び散った鳥の汁とか。
明日片付けます・・・。
昨日お手伝いさんが来てくれたとき、「これ、焼け跡で見つけた」と言って、イカの塩辛を持ってきてくれた。 もう腐ってますがな・・・。
お手伝いさんは色々して行ってくれたが、してほしくない事も色々してくれたので、仕事ぶりをチェックする一日であった。 ブーツの中に、折れないように入ってる段ボールの芯を、捨てられてしまったりね。 くだらない物なんだけど、無いと困る。
あと、「セニョリータ!こんなの見つけた!」と言って、新品の靴下を発見してくれた。 サランラップの箱から・・・。 買った覚えも無い冬用靴下。 しかも台所に保管してあるとは・・・。 でも雪のマークがかわいいデザインなので、そのうち使うつもりだ。 (もうセニョーラなんだけど、義母がセニョーラのせいか、なかなかセニョリータから卒業できないでいる。身重のセニョリータってなんだ)
あと、前回の引っ越しの時から、一度も開封していない段ボールを発見。 開けてみたら、なんと前の家で使っていた机の上に有った物が全部。 ジャバ夫さんが引っ越してくれていたので、自分の物が発見できずに困っていたが、こんな所に!
その当時必要だった物ばっかりだが、もう一年も前の物なので、だいたい代替品を買ってしまった。 筆立てとか、ハサミとかセロテープとか。 無いと困るけど、だぶっても困る。
そして、当時の爪ヤスリを発見! やっと爪が切れます。 やっぱり引っ越しって面倒ね。
ところで、ベイビーシャワーと言うのをしなければならない。 ならないというのは、アメリカ人の習慣なので、わっちの習慣ではないから、とか思っているのだよ・・・ぶつぶつ。 妊娠中に皆で集まって、赤ちゃんにお祝いの品を送るという儀式。 主催は、たいてい一番親しい友達がやるのだが(ニコールリッチーのベイビーシャワーは、パリスヒルトンが主催だったように)、ベイビーシャワーを企画するような近しいアメリカ人(デンマーク人とか中国人の友達ならいる)はいないので、知らんぷりしていたら、やらずに済ませられるかな〜とか、ちょっと思っていた。
そしたら、義妹(東海岸)が電話くれて、「ベイビーシャワーに行けないから、ベイビーザラスでレジストリーを作ってほしい」と言われてしまったのだ。 結婚式でもメイシーズでレジストリー(お祝いの品リスト)を作りましたが、あれのベイビーグッズ版みたいな。 うーん・・・。 やっぱり合理的では有るけど、不思議な習慣・・・。
そんなわけで、義妹のためにレジストリーを作ろうかと思ったのだが、まずもって、赤ちゃんのために何が必要なのか、いまいち把握できていないのに、リストを作るというのが、なんか失敗しそうで怖い。 頭の挟まるベビーベッドとか、選んでしまったらどうしよう。 カスタマーズレビューを読めば良いのか。
と、悩んでいてもリストはできないので、とりあえず、えいやとばかりに最初の商品を見る。 すると、何とも言えない色彩感覚で作られた、ビミョーなキリンのぬいぐるみがトップバッター。 うわー。 ちょうど仕事から帰ってきたジャバ夫さんが、「This is the ugliest thing I'v ever seen」(こんな醜い物、見た事無い)と呟く程のデザイン。
でも、カスタマーレビューが☆五つ! 全ての親が大絶賛! 赤ちゃんが愛して止まないらしい。
http://www.toysrus.com/product/index.jsp?productId=2574126
これ見て力つきたので、まだ一歩も進んでいない。 ゆっくり考えます・・・。
準備ができていようができていまいが、お手伝いさんははるばるサンタバーバラから来てしまった。 しかも、朝から。 当たり前ですよね、仕事ですもんね。 とほほ。 お見せするのが恥ずかしい部屋の乱れっぷりったら。
でも一応、「この上に有る物を、梱包して持って行ってください」くらいにはなっていたので、お任せして、皇帝は見てるだけ。 この「見てるだけ」って苦痛だ。 人が働いているのを見ているだけって、手持ち無沙汰。 台所用品を梱包してもらっている間、そ〜っと靴箱を運んだら、途中で見つかって取り上げられてしまった。 ダスキンを呼んでも似たような気持ちになれますが、相手が知り合いとなると、もっとあれな感じ。
新しい部屋に荷物を運び込んでもらう時も、鍵を開けただけ。 ぼ〜っとしているとあれなので、ドアを手で押さえたりして、ちょっぴりお役になってみようかな、と思ったら、段ボールでドアストッパーを作られてしまった。 今日のあたいは、段ボール以下の活躍っすか・・・。
梱包してもらっている間も、いたたまれない程みっともなく古いプラスチックのコップとか(でもジャバ夫さんのお気に入りで、捨てさせてくれない)、いちいち言い訳したくなる気持ちを抑えるのが一苦労。 良いんです、IKEAの2ドルのお皿なんか、いちいち紙に巻いてくださらなくっても・・・。 ああ・・・。
時に空を眺めたり、時に山を見つめたりして、現実から逃げていたら、三時までにはあらかた片付いてしまった。 さすがプロ。 手早い。 仕上げに部屋の掃除までしてってくれた。
でも、土足で。
もういいです、土足で。
引っ越しが完了したら、また掃除して土禁にします・・・。
結論:お手伝いさんは、もっと偉くなってから雇いましょう。
お気に入りの爪ヤスリが燃えてしまったので、爪伸びっぱなし。
昨日に引き続き、あーっとなっている。 何を持って行ったら良いのかな。 あー。
赤子は、このところ日々胎動が激しくなり、内側から色々押されている。 ヘソを裏からよく押されるのだが、中から触ると、出っ張っているんだろうか。 胃とか膀胱を蹴られると、ぐえっとなる。
自分では苦しくないので、ジャバ夫さんは胎動で遊ぶのが好き。 テレビとか一緒に見ている時に、手をお腹の上に置いて、動いたら指でつついて、返事をするのだ。
腹がすっかりでっぱり、鏡を見ていると面白い。 キューピーちゃんに似ていると思う。 お腹だけ明らかに丸くなってきたので、ようやくアメリカ人にも妊婦だとわかってもらえるようになってきた。
ところでアメリカ人は妊婦の腹を見ると「ビューチホー!」と言うのだが、これが決まり文句らしい。 毎日通りすがりの人に、お腹だけ褒められています。
サンタバーバラに着いたら、通行止めが解除になっていたので、またゲストハウスの品々を回収しに行った。 義父母の物がまるっとなくなってしまったのに、本当に「皇帝の物だけ」がまるっと残っている。 大事な物はこないだもって帰ってしまったので、今回はなんだか残っていたら申し訳ないような、くだらない物ばかりで(食べかけの煎餅とか、よれよれのスリッパとか)、パッキングしている間、「すいませんね〜」って感じだった。 すいませんねー・・・。 別にお茶漬けのモトなんか、燃えても良かったんですけど・・・。
火事のせいでLAに戻っているのに、台所用品が足りなくて、料理していなかった。 そんなわけで、ずっと外食だったのだが、塩と砂糖が多くて、妊婦的にどうなの?という食生活だったので、調味料を回収。 本日夕飯より、料理に復帰しました。
嫁入り道具の炊飯器は焼けてしまったけど、義母が「使わないからあげる」といって、ゲストハウスに有ったタイガーの古い型の炊飯器をくれた。 あまりに古く、白米を炊く以外に何もできそうにない感じだ。 でも無いより良い。 しばらくはこれで済ませる。
復帰第一弾は、豚の生姜焼き、キャベツの千切り、茄子のみそ汁、豆腐のガーリック炒めネギ乗せ。 久々なので手際が恐ろしく悪く、それだけで一時間近くかかった。 リハビリしなければ。
さて、これから感謝祭に向け、義父母はワシントンに行ってしまう。 皇帝も行く予定だったのだが、飛行機はできるだけ避けたいので、今回はパス。 「引っ越ししてます」と言っておいた。
ら、なんと、妊婦の引っ越しを心配した義父母は、お手伝いさん達二人をロスに出張させる手配をしてくれてしまったのだ。 「しまった」と言うのは、いや、本当に「されてしまった」という・・・。 だって、まだ家具も無い所に、荷物だけ運び込まれてしまったら、嫌が応にも新居に引っ越さなければならないではないですか・・・。 ベッドも無いのに・・・。
今使わない物だけ、引っ越したら良いでしょう、と思うかもしれませんが、ちょっとまて。 今使う物と、使わない物を、人に指示する手間を考えてみると、「あー・・・」っとなる。 自分でも良くわからないのに。
しかも、一人は英語があんまり通じない。 ということは、「ここからここまで梱包して、持って行ってください」という状態にしておかなければならないのだ。 「パンツは半分だけ持って行ってください」とかになるのか? いや、もう引っ越してしまうか、いっそのこと。
あさって来るそうなので、それまでに色々考えておく。
あー・・・。
今日は夕方からサンタバーバラに行って、義父母の様子を見てくる。
本当は、ゲストハウスに行って、調理器具とか色々回収したいのだが、どうしたことかまた通行止めになっているので、戻れそうにない。 中途半端に開けたり閉めたりしないで、開けるなら開ける、閉めるなら閉めるとしてくれないと、住民が入らない隙に、空き巣が入ると思うのだが。 あと、いつ開くのか、しっかり通達してくれないので、気がつくと二時間程開いて、また閉じたり。 何してるんだ警察。
さて、プリウスだが。 住民が気がつかないうちに、ディーラーと保険屋が家に入り見聞した結果、レッカーされる事になったようだ。 見た目は、テールライトが一部焼けた程度だが、中身にもダメージが有ったので。 高熱のため、センサーとかがいかれている可能性があるとか。 あと、火に囲まれた際、何かの弾みで窓が開いてしまったので、リスが車内に逃げ込み、なんか齧ったらしい。 リスは更に、オリーブやナッツの実を一生懸命車中に運び入れ、避難していたとか。 リスよ、残念ながら、そこは君の新天地にはならない。 かわいそうだが出て行ってもらおう。
荷物と言えば、義母は避難する際に、本当に犬以外何一つ持たずに出てきたのだ。 ハンドバッグすら持たなかったので、財布も身分証明書も免許も、何にもない。 (でも簡易身分証明書は、避難後すぐに警察が作ってくれた。) さすが災害ヒット率ナンバーワンのオクラホマの人だな、と思った。 逃げ方がプロだ。
その場に皇帝がいたら、絶対「パスポートが!」とか言って、引き返して煙に巻かれていたと思う。 とっさの時には、物を取りに行ってはいけないんですね。 皆さんも、災害時には何も持たない事を心がけてください。
ジャバ夫さんは、「ニンプ」という単語がお気に入りで、最近では人を呼ぶ時の固有名詞としても使っている程。
「ニンジャ」っぽいから。
いちいち人のアクションにも、技の名前をつけてくれる。 ニンプローリング=寝返り ニンプスクリーミング=怒る ニンプアタック=何かしら攻撃を加えるアクション 他に、ニンプパンチ、ニンプチョップ、ニンプローキック等(夫に何をしているの・・・)
さて、妊婦は新しく入る部屋のチェック等に行ってきた。 入居する前に、あらかじめ壊れている所がないかどうか、取り替えてほしい所はないか、細かく項目ごとにチェックして、紙に書いて大家さんに渡すのだ。 ぱっと見た感じでは、問題なさそうだったが、じっくり見ると、ドアノブが緩んでいたり、窓が滑らなかったり、ガス台が点火しにくかったりする。 入居前なら、取り替えを要求する事ができるのだ。
それで、ほぼ半日仕事。
疲れたので、お引っ越しの準備はお休みにします。 ニンプレイジー。
火事のニュース http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200811190025.html
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200811180010.html
火事で焼けだされても、人々の表情はそんなに暗くない気がします。 あと、あんま皆困っている感じがしない。
昨日は嫁らしく、義父母のお買い物のお手伝いをした。 靴下とか下着とか、ないと困る物を買い出し。 ロッキーの水飲みボールとか。
実は皇帝も、マタニティーパンツをほとんど置いてきてしまったので、ジャバ夫さんのパンツを履いていたのだが。 マタニティー雑誌とかで「夫の服がぴったり!」とか書いてあって、「うーん、さすがにジャバ夫さんの服がぴったりになるほど大きくはならないよなあ」と思っていたのに、予想外にぴったりだ。 今度帰国したら、パンツを買わねば。
さて、義父母は次に借りる家が決まり、元の家は建て直す事に決め、着々と次のアクションを起こしている。 借りる家が、元の家よりも立派で、しかも災害のせいで借り手がつかなくなってしまったため、相場の1/3のお家賃で良い事になった。 お手伝いさん達の家は、全部無事だったので、全員そのまま雇う事に。 サンクスギビングデーは、義父母は義弟のいるワシントンに行く事になっているので、休暇明けの12月から、新生活スタートということになる。 それまではホテル暮らし。
物と、それにまつわる思い出が燃えてしまったショックは計り知れない物がありますが、皆無事で良かった。 怪我なんかしてたら、もっと大変だったんだから。
今日はジャバ夫さんの仕事があるので、ロスに戻っている。 自分たちのお引っ越しの準備とか、もそもそ始めている。 気がつけば、我々はほとんど家具を持っていない。 いつも家具付きの家を借りていたので、机、椅子、タンスとかも、ほとんど無い。 引っ越しは楽だが、行った先で物をどこにも置けない。
色々考えると、やらねばならぬ事が結構ある。 プリウスが手元にないのが痛い。
昨日はサンタバーバラの方へ、義父母に新しいMACを買って持って行った。 街の中は、被災者に対してホテルの部屋を格安で貸したり、メイシーズは被災者に半額になったり。 とりあえず、焼け出された人は服とか、日用品もないから、地元のお店が企業努力で協力している。 行政より対応が早い。
なじみのイタリアレストランに、皆で食べに行ったら、お会計時に無料にしてくれた(アルコールの無料提供は違法なので、飲料費はかかる)。 どこも不景気の筈なのに。 人の情けが身にしみる。
午後から突然通行止めが解除されたので、家の様子を見に行った。 道に倒れている木とかは、すっかり除去されて、道の周りだけ、スゥッと綺麗になっていた。 ネズミやウサギの団体が、わーっと山を降りている。 ま、まさか、そのまま街に逃げるんじゃ・・・ネズミ。
まだ家の中は整備されていないので、とりあえず、MACやアクセサリーなど、夜になってから火事場泥棒が入った際に、持って行かれそうな物だけをパッと手にとって、埃を吸わないうちにまた下山した。
山火事現場を始めてみたが、燃え方が不思議。
近所の三軒並びの家の、真ん中だけなくなっていたり。 プリウスは、テールライトが溶けたのと、何故か車内にタバコの焦げ後みたいなスポットが二三箇所残っていた。
いずれにせよ、焼け跡というのはなんだか怖いので、何もしないでさっさと出てきてしまった。
今日はまたサンタバーバラに行くが、皇帝は義母と街で待機して、男衆に荷物を回収してきてもらうことにした。
保険屋さんは、避難中の諸経費と、燃えてしまった物を購入価格で保障してくれるとの事。 悪の保険屋さんじゃなくて良かった。 でも、購入価格ということで、資産価値のあった美術品は、大幅値下げになってしまうそうで。
うーん、でも、やっぱり無事に皆逃げたことが大事よね。
義弟が撮影してきた焼け跡の写真を見ていたら、なんと、母屋の前に鎮座していた、仏像噴水の頭が焼け残っていた。 「ありがたいですね」と英語で言うのが難しかったので、言わなかった。 でも後ろの母屋は守ってくれなかったのか。 いや、身をもって諸行無常を見せているのか。 色即是空。 全ては空。 仏像の頭の中も空だから、水が出る。 災害に遭うと、突然宗教的な気持ちになる。
火事場泥棒が出ているので、当分住民以外は災害地に入れないことになった。 一週間くらいは、義父母の家にも近寄れなさそうなので、待機。 義父母はモンテシトにアパートを借りたので、そちらにひとまずお引越しできて、落ち着いてきている。 明日くらい、陣中見舞いに行く予定。
そして、こちらも、LAの海沿いのアパートが気に入ったので、新しく契約交渉に入っている。 早ければ、今月終わりから荷物の搬入が出来るので、のろのろ荷造りしているところ。 LAはどこに行っても空気が汚いので、せめて海岸沿いならまだ海風が新鮮な空気を運んでくれるだろう、ということでマリーナ・デル・レイの辺りにした。
あの辺りは新興アパートの激戦区なので、新しくて綺麗なアパートがディスカウントしていた。 なんといっても、決定打は、大家さんが新しい風呂釜を入れてくれると言うので。 風呂は大事だ。 カーペットも張り替えてくれるし。 近所に映画館と本屋があるし。 スーパーも通りをはさんで向かいにあるし。 ジャバ夫さんの油を絞れそうなジムも無料で使える。 4件ほど見たけど、「これだ!」と思ったので、満足。 無事に入居許可出るといいなあ・・・。
ところで、火事の原因は、ティーンエイジャーのキャンプの火の不始末という説が有力。 確定すれば、実刑だそうです。 悪気があったわけじゃないだろうから、なんだか気の毒な気もしますねえ・・・若いし。 迷惑は迷惑だけど。
朝起きたら、太陽光が弱いので「この時期に曇り?」と思って外を見てみれば、一面の灰景色。 ジャバ夫さんの赤い車も、渋い灰色に。 ラジオでは、外に出て運動しないように、とお達しが出ている。 にもかかわらず、朝から勤勉にランニングに出かけた、アホなルームメイトも、早めに戻ってきた。 やっぱり息苦しかったそうで。
妊婦は空気清浄機のフィルターを取り替えて、部屋を閉め切ってフル稼働にして待機。 灰が肺に入るので、皆外出禁止。
さて、サンタバーバラのジャバ実家付近は、鎮火したらしい。 でも、だいたい燃えた後の鎮火なので、未だ山中の車両は通行止め。 通行止め解除になるまで、避難所待機、とかが順当と思うのだが、そこは大草原の小さな家の国。 男達は自力で山をハイクして、家の様子を確かめに、ボチボチ登山しているそうな。 女性は待機。 男女平等とか言ってますが、アメリカほど男女の別がはっきりしている国はないと思いますよ。 女性はやっぱり守るべきものなのね、この国では。
義父母のところには、ワシントンから義弟が緊急帰宅しているので、義父、義弟、庭師の面子で、登山を開始、昼までに家に到着したらしい。
結果、残念ながらやっぱり母屋は燃えてしまったらしい。 そして、何故か私の滞在していたゲストハウスと、駐車場のプリウスだけ無事。
ゲストハウスのすぐ下の果樹園と、隣のプール、馬小屋は全焼。 プリウスの隣に駐車してあった、秘書のトラック(なんでトラック)は、燃えた木の下敷きになってお釈迦。 電話をくれた義父が「皇帝の物は無事だよ」と言うので、家自体に火が来なかったのかと思ったら、まさに、皇帝の物だけが無事と言う意味だった。
皇帝魔女疑惑。
ジャバ夫さんのプレゼント(アクセサリー類は、引越しで紛失しないように、全部持っていっていた)や、結婚式のお祝いの品々、買ってもらったばっかりのMAC等等。 色々大事な物もあったけど、家族の命に比べたら、燃えても仕方のないものだと、言い聞かせることが出来た。 でも、どうしても諦められなかったのが、母が赤ちゃんのために編んでくれた茶色のセーター。 ゲストハウスのクローゼットの中にあったのだ。
あーそれだけはどうにか燃えないで欲しいー。 と毎晩念仏のように唱えていたら、残ったのだ。
しかし、ゲストハウスに生えていたティーツリーが全焼したのに、何故に家だけ残ったのか。 皇帝の執念か、母のご利益か。
馬はアニマルレスキューに救出されて無事。 鶏は家畜なので助けてもらえず、ガスタンクの隣にいたので、ローストチキンに。 亀は行方不明。 鯉は池の深いところにいたので、半分は無事。
災害と言うのは、恐ろしいものでございます。 なむなむ。
ロッキーは元気。
前回のサンディエゴ火災に比べると、規模が小さいためか、日本ではもっとひどい事件が沢山起こっているせいか、山火事は報道されていないみたいですね。 心配しないで、と言いながら、心配をかけてしまったようです。
さて、一夜明け。 もし家が燃えたら、消防屋さんから連絡があるらしい(義父母のところは人口密度が低いからか?)けど、まだ誰も何も言ってこないので、火はそれたんじゃないかな?と楽観している。 けど良くわからない。 ローカルニュースで火事の模様をやっているのだが、キャスターが地元の人ではないので、地理的に言うことが大雑把で、時々間違えてさえいるので。
一夜明けて、家族の命に別状がないとわかって、冷静になってみたら、燃えて悲しい物が、頭に色々浮かんできて、人間は業の深いものだと思っている。
プリウス置いてこなければよかった・・・。 っていうか、バスがハイウエイに乗らないんだったら、自分でノロノロ運転して帰って来ても、良かったんじゃないか。 車両保険には入っているけど。 火災の時は、どうなるんだろう。 とか。
ジャバ夫さんが、婚約一周年記念にくれた、珍しくブランド物のバッグを、バスで汚れると嫌だから、と置いてきてしまったなあ。 とか。
ああ!初節句のとき、祖父母の用意してくれたお雛様、サンタバーバラに飾ってある! とか。
今日も引き続き、雨乞い。
山火事が来ているようですが、実は私は水曜日にロスの不動産屋さんと会うために、長距離バスでサンタバーバラを出て、夫の家に戻っておりました。 なので、木曜日からモンテシトで起こっている山火事は見ておりません。 義父母とロッキーは夕方ごろ、港にあるボートに避難しているので、とりあえず大丈夫。
親戚の皆さん、かなり広範囲で燃えているので、ニュースだけ見ると心配な様子ですが、心配要らないですよ。 人間は皆逃げました。 あと、家は保険に入っているそうなので、難民になるってこともないみたいです。
風が弱まれば、サンタバーバラの方まで広がらないかもしれないですし。 でもできれば燃えないで欲しいので、これから雨乞いでもします。
をプリントアウトしていた。
写真の整頓を全くしないジャバ夫さんに、「そういえば、ノルウェーで撮った写真は?」と聞いたら、「どこにあるかわからない」とか言われたのが、先月の事であった。 怒ったさ。 ついでに、部屋の片付けができない件にまで巻き戻って、散々怒ったさ。 怒ったかいあって、ノルウェーの写真データを発見したジャバ夫さん。
これがまた、どっかに行ってしまうのではないかと思ったので、CDに焼いてもらって、サンタバーバラに持ってきてもらったのだ。 それだけでは心配だったので、というか、やっぱりプリントアウトされてないと、結局あんまり見ないので、プリントアウトして、ノルウェー篇としてアルバムでも作っておこうと思ったのだ。
思ったら、さっさとやらないと、やらないままになってしまう写真。 今日意を決して、義父のマシンを借りて、ガーガープリントアウトしたのだ。 ベルゲンだけで200枚(これでも厳選した)。
デジタルになってから、何も考えずに写真を撮るようになった気がする。 しかも、どれも楽しい思い出で、「あーこれは要らないかなー。でも、この家の屋根の色が気に入って撮ったんだよねー」などと、甘い選別により、結局減らない。 プリンターが働きすぎて、時々ストライキを起こすなど、時間ばっかりかかる。 インク切れたり。
かくて大量に刷った写真。 大判の紙に4枚ずつ入れて出したので、それをスライサーでガッチャンガッチャン切って、気がつけば一日仕事。
本当に、ここまでする意味があるのだろうか。 それは老後にならないとわからないのか。 はあ。
アルバム買わなきゃ・・・。
お金かかるな、写真。
今朝戯れに、ロッキーに煎餅を別けてあげたら、ずっとくっついてくる。 その上、ブランケットに包まって、庭でくつろいでお茶を飲んでいたら、下から頭突きしてきて、お茶をブランケットに打ちまけさせられた。 いつでも煎餅食べてるわけじゃないんだよ、人間は。
さて、今日は珍しく朝から起きて、勤勉にも英語のテストを受けに、SBCC(サンタバーバラコミュニティーカレッジ)に行っていたのだ。 運転途中、ハイウエイに乗るかどうか、死ぬ程考えて、やっぱり死んじゃ困るので、下道路を行く。
義母とホームページで調べてみたところ、別に予約とか要らなくて、毎週月曜日に適当に試験をしているので、突然行って、受けるよろし、とのこと。 一応問い合わせの電話もしてみたが、留守。 なので、突然行ってみたら、ESLの受付は水曜日までお休み、とのこと。 どういうこと?? 一緒に来てくれた義母が、掲示板を解読したところ、どうやら別の校舎にテスト会場があるらしい。 テスト会場まで行くと、何やらアンケートのような物を書かされて、突然「ではテストを受けて」と言われて、作文を書く事に。 その後、パソコンの画面に出てくるテストをポチポチと受けて、一時間くらいで外に出される。 結果とか、何も言われていない。
はて。 大丈夫かいな、この学校は・・・と思いながら、もう一度教室に入ってみて、事務の人に「これから私はどうしたら良いのでしょう」と哲学的な質問をすると、どうやらESLの人が来る水曜日まで、どうしたら良いのか、良くわかんないから、また来てね、ということらしい。 テストの受験番号とか、なんも控えなしに出てきてしまった。 良いのかな。 受験料も取られなかったし。 ドキドキ。
帰りに、運転免許試験場に立ち寄って、運転免許読本をもらってくる(無料)。 中表紙がカリフォルニア知事。
ジャバ夫さんから電話があり、グリーンカードが来たよ、とのこと。 なんと、予告通りに到着とは! 騙されてるんじゃないか。 そういえば、予定より早めに、ソーシャルセキュリティーナンバーももらった。 ソーシャルセキュリティーカードは、常に持ち歩いてください、と書いてあるのだが、このカード、紙でできている。 か、紙のカードを、常に持ち歩くの? ラミネート加工は禁止だそうで。
とにかく、ようやく合法居住者になり申した。 な、長かった・・・。
そろそろ20週なのに、未だにおえ〜。 30パーセントの妊婦は、臨月までおえ〜となっているそうで、1/3弱と思うと、そんなに珍しい事ではないわけだ。 おえ〜。
今日は気分が良かったので、朝から中華が食べたくなり(妊娠後初中華!)、飲茶レストランに行って、思いっきり油たっぷりのシュウマイやら餃子やらを食べたのが良くなかったのか。 ジャバ夫さんをLAに送り出し、お昼寝をして起きたら、夕方からおえ〜。 妊娠は本当に個人差が激しい。 私の場合、喉の奥にガムが引っ付いたかのような不快感があり、うっえ〜。
個人差と言えば、実は胎動も3ヶ月の終わりから薄々感じていたのだが。 母が、「早過ぎる」と言っていたので、腸の動きかなんかだと思い込もうとしていた。 でも、絶対腸がこんなところでこんな動きをする筈がない、とは思っていた。 母が胎動を感じ始めたのは、6ヶ月頃とのこと。
しかし、4ヶ月5ヶ月と経って、断言できる。 この動きは、絶対に腸ではない。 動きが派手なのだ。 北斗神拳を極めている様子。
動いてから「動いている!」と言ってジャバ夫さんを呼んでも、手を置く頃には静止していたりするので、中々外の人にわかってもらえなかった。 昨夜は一緒に映画館へ「マダガスカル2」を観に行ったので、上映中ずっとお腹に手を置いていてもらったら、映画の音に合わせて、赤子がどったんばったん暴れていたので、ジャバ夫さんにも良く伝わった。
ちなみに、マダガスカルシリーズではペンギンが大好きな皇帝。 あいつらは、かわいいふりして凶暴だと信じている。 ペンギンの中に、小さな人が入っていても、僕は驚かない。 http://jp.youtube.com/watch?v=Wl8x64om1w8 これは1のトレーラー。
身をどこに置くべきか。 と、長年疑問に思っていたのが、西洋風にきちんとベッドメイキングされてるベッド。
上から見てみると。 クッションみたいな枕みたいな、なんかふかふかした物体が4〜6個。 装飾された固いベッドカバー。 ブランケット。 薄いシーツ1。 薄いシーツ2。 敷き布団。 マットレス。 ベッド。 となっている。
ついこの間まで、皇帝はこのベッドの使い方を、全くわかっていなかった。 外気温に合わせて、入りたいところに入れば良いのかと思っていた。 たいてい、ブランケットの上か下に入って寝ていたのだ。 しかし、この度の船旅で、隣で寝てたジャバ夫さんに、ついに間違いを指摘されたのであった。 「いつも違うところで寝てますねー」と。
ち、違うところ?? ちなみに、ブランケットの下で横になっていた皇帝。 何?私の何が間違えているの?
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Q、さて、ちょっと気の利いたホテルに来ました。 ベッドメイキングも完璧です。 あなたはベッドのどこで眠れば良いのでしょう。
A、薄いシーツ1と2の間。
補足>> まず、クッションみたいな枕みたいな、ふかふかした物は、ベッド上面積の半分以上を占めています。 この中で、最も枕らしい形状の物を選び出し、本日のあなたの枕に任命します。 たいてい、一番下に埋もれているシンプルなものが、本物の枕。 その他のふかふかは、ただの装飾品と見なし、床もしくはソファーに、えいやとばかりに投げ捨てます。
次にベッドカバーは、ちょっとしたホテルなら、夕方頃メイドさんが剥がして、持って行ってしまいます。 装飾枕も持ってってくれる場合があります。 夜になってもそのままある場合、自分でひっぺがして、適当に投げ捨てます。
ブランケットは日本で言うところの掛け布団です。 重さが物足りないですが、「私はジェーン、セクシー女優」とか暗示をかけ、我慢します。
その下の、意味不明のシーツ1。 これはブランケットを汚れから守るシーツ。 この下に、ようやく身を入れます。
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ということだそうで。
長年、旅行に行く度に、ジャバ夫さんは皇帝がどこに入ってるのか、何故そんなところで寝ているのか、疑問だったらしい。 だったら早く言ってくれれば良いのに。
ジャバ夫さんは宵っ張りなので、だいたい皇帝は先に眠ってしまう。 そうすると、後からやって来たジャバ夫さんは、「あれ?」と思っていたらしいのだ。 同じところで寝ているのに、ディメンションが違う。 そんな四次元空間みたいなベッドだった。
これで皆さん、これからは間違えずに西洋ベッドを利用できますね。 って、間違えてたのが自分だけだったらあれだ。
ところで、土足で上がってる部屋の床に、ベッドにのせる飾りクッションを落とす事については、奴らは疑問を覚えないようだぜ。 ああ、だからベッドカバーがあるのかな。 発想がなんだか良くわからない。
カリフォルニアのおいしいものー。
ブドウ。ワインとか作っているけど、ブドウ自体もおいしい。 ウニ。近海でとれた、新鮮なウニを食べることができる。 アボガド。気候が合っているのか、まず外れアボガドには出会わない。
カリフォルニアのまずいものー。
乳製品。牛に薬を飲ませているから。味が薄い。 野菜。オーガニックのものは多くあるが、おおむね新鮮ではない。 パン。どうしたらそんな味になるのか、作り方を教えてもらいたい。
さて、こんなに政治主張と関係なく盛り上がれる日本の平和を、大切に。 http://jp.youtube.com/watch?v=W4hX23r3Dpo&feature=related
CNN見てると、時々小浜市の事が出てくる。 http://ja.wikipedia.org/wiki/小浜市 なにげに合衆国より、遥かに古い歴史を持っている市。 やる事がかわいい。
の使い方がわからない。
というか、普通に暮らしている限り、お手伝いさんは必要ないよね。 つわりマックスでも、身の回りの事くらいはできますから。 それ以上に、他人が四六時中家に居るという煩わしさ。 誰もいないかな?と思って、プウとしようものなら、突然現れる恐怖。 義父母の家には、常時2人以上のお手伝いさんが勤めている。
それでは、日本ではあんまりなじみが無いお手伝いさんとのおつきあいの一端を、じりじり観察していたので、ちょっとご紹介。
お手伝いさんはとってもシビアなお仕事で、やる事が無い、すなわちいらないので、クビになってしまう。 だから、いつでもお仕事を探して、あっちこちに出没しては、何かしていく。 そんなわけだから、居候としてできることは、極力彼らの仕事を奪わない事なのだ。 お手伝いさんがしそうな仕事に、手を出さないということ。 これ、けっこう難しい。
テーブルの上に、誰かの使用済みのコップが置いてあるとしよう。 これからキッチンに行って、水を飲もうと思うので、ついでにそのコップを手に取り、流しに持って行く。 これはNG。 コップを片付けるというお仕事を、奪ってしまうから。 むしろ、「水を飲みたいので持って来てください」と頼んだ方が、親切という、良くわからないロジック。
居候の皇帝に限らず、お客さんでも、時々食後の食器を重ねて、片付けようとしてしまいますが、これも駄目。 カチャカチャし始めると、お手伝いさんがあわてて飛んでくる。 仕事を取っちゃ駄目なのです。
夜寝る前に、リビングに散らかした物を片付けるのもNG。 お手伝いさんの朝一のお仕事だから。 でも片付けたい。 ああ片付けたい。
どんな基準があるのか未だにわからないでいるのだが、お手伝いさんによっては、別のお手伝いさんが片付けた物を、更に片付けてしまう。 例えば、雑誌を三冊くらいテーブルに広げておいたとする。 お手伝いさんAが、テーブルの上にきれいに重ねてしまうとする(ああ、読んでたところなのに・・・とか思うが)。 次の日、お手伝いさんBが、更にそれをマガジンラックにディスプレイしてしまう。 次の日、お手伝いさんAが、何を思ったのか、それを本棚に入れてしまう。 というわけで、読みかけの本などは、気がつけばどっか行ってしまうのだ。 読んでる本は、バッグにでも入れておけってことか(でもそのバッグも片付けられてしまう)。
後、お風呂場にかけてあるタオルで体を拭いた後、またタオルラックにきちんとかけておくと、使ったかどうかわからないので、駄目。 いやん、と思うのだが、足拭きの上にぐしゃっと落っことしておくか、バスタブにぐしゃっと落っことしておくしかない。 洗濯籠に入れるという説もあるのだが、他の洗濯物が濡れるので、あんま良くない結果になってしまう。 というのも、時々濡らしてはいけない洗濯物(シルクとか)も籠に入っているのだ。 ドライクリーニングに出す洗濯物を、籠からわけるのも、お手伝いさんの仕事だから。
後で着よう、と思ってベッドの上に洋服を置いておくと、洗濯物と間違えて持ってかれてしまう事もある。 また、ちょっとドレッシーなパジャマに、アイロンをかけられてしまった事も。 ノリでパリパリのパジャマ。 うーんフォーマル。
お手伝いさんの行動パターンと活動時間帯がわかるまでは、一日に何度も「あー・・・」ってなっていた。 最近、ようやくいつ頃どの辺に誰が現れるのかがわかってきたので、うまく攻撃をかわす事ができるようになってきた。 やりそうなことも、事前にわかりはじめてきた感じ。
お手伝いさんって、便利な筈なのに。
今日は午後に教会の博物館に行き、人形の写真を撮って来た。
というのも、こないだジャバ夫さんが、「私だってお人形カメラマン」なる雑誌をプレゼントしてくれたのだ。 人形作家や写真家や素人さん等、多くの人が、人形写真を撮影することを趣味としているらしい。
ジャバ夫さんが買ってくれたDAL人形も、雑誌に載っていた。 プーリップというシリーズのお人形さんで、一体はちょっとゴシックな風貌だったので、教会で撮影するのがよろしかろう、と思ったのだ。
お人形は25センチ程度なので、ピントを合わせたり、背景をどう入れたりするかが大問題らしい。 はばかりながら皇帝、カメラはたしなんだ事がございませんので、にわか仕込みで知識だけ叩き込んで、一時間程教会で撮影していた。 平日だから、誰にもとがめられずに撮影できた。 おばあちゃんが一人、人形を撮影する皇帝を撮影していた。
楽しかったけど、趣味にする程のめり込むだろうか。 大ざっぱな性格なので、細かい操作とか、途中で投げ出しそうだ。
さて、選挙ありました。
ジャバ家トリビア。 義父は二年前まで政治家だった。 だから、選挙とか、政治イベントは彼に取ってとっても重大なイベントなので、討論会なんかも、友達を家に呼んでまで、TVの前で盛り上がってしまうのだ。 友達と意見が食い違うと、本気で論破しようとしだすので、うるさい(あ)。
皇帝は選挙権も無いし、選挙の結果は気になるけど、過程を見守る程熱心ではない。 でも「あんま興味ないです」という雰囲気を出していると、寂しそうなので、一応頑張ってTVを観てみる。
結論から言おう。 アメリカのキャスターは(政治評論家とかも)、自分の意見を言うばっかりで、全く人の話を聞こうとしない。 だから、うるさい。 コメンテーターが複数人居る場合、全員が勝手気ままに、先を争って発言するので、しっちゃかめっちゃかのお祭り騒ぎ。 うるさーい!と思っていると、時々誰かが冗談を言って、そん時だけ皆笑う。 ユーモアの分からん奴、とか思われるのが嫌なのか。 人の話聞いてないくせに。
同じ局が複数のチャンネルを持っているので、似たようなレイアウトと構成の選挙速報が、あちこちでやっている。 情報があふれているようで、実は皆同じ事を言っている。
10月25日の日記更新。
10月24日の日記更新。
結婚式にゲストで来てくれてた、mayumiちゃんの日記。 http://mayumi2000.blog.shinobi.jp/ 雲南大学留学中、三週間ルームメイトでもあった彼女。 その後、突然上海のホテルに現れたり、神出鬼没の行動力。 気がつくと、世界の辺境に出かけてしまう。 果たしていつまでおとなしくニューオリンズに居るのか。 ふっふっふ。
さて、今日は超音波検査を、な、なんと、しなかった。 というのも、こないだの血液検査と、今日の尿検査と、体重測定、胎児心音、血圧、問診ETC...全て問題なさ過ぎて、医者がしばらく超音波やらないと言いだしたのだ。 というのも、なんと超音波は健診料と別に325ドルかかるとかで、医者も必要がなければやりたくない、という・・・。 わかるようなわからないような・・・。 えー、でもやってほしいんですけどー・・・と言うと、来月やってくれると約束してくれた。
日本だったら6回くらい検診できる額。 一体どんなすごい超音波なのかと思うが、普通の2Dらしい。 ふーん・・・。
心音聞いてるとき、急に赤ちゃんが活発に動きだして、ボッコンボッコンお腹を蹴りだしたので、お医者さんも「おおっ」とか言っていた。 健康過ぎて超音波してもらえない罠。 胎児の心拍数は130〜160が普通。 今回は150でした。
永住権獲得の確認レターが届いた。 Welcome to U.S.A.とか書いてあって、白々しい(度重なる入国審査で、なんかひねくれた)。
ジャバ夫さんが来ているので、お昼はプチデートでベジタリアンレストランに行った。 なんとなーくつわりが戻っているから、油っぽくない、ものを食べようかと。
で、肝心の野菜が新鮮でなく、いまいち味の悪いレストランを後にし、ぶらりと歩いていたら、近所にヨガファッション専門店を発見。 薄々、マタニティーにはヨガパンツがふさわしいのではないかと思っていたので、入ってみる。 今の私のマタニティーライフに足りないのは、ボトムス。
毎日ワンピースばっかり着ている。 ズボンもスカートも入らないから。 でもね、そろそろ冬だし、セーターなんか着れる、シンプルなパンツが欲しいのよ。 というか、もう何を着たら良いのかわからないのよ。
というわけで、紐でウエストを調節できるヨガパンツ(L)を二枚と、ウエストが柔らか素材でのびるパンツ(7分丈なのに、皇帝には普通丈)を色違いで二枚、同じくスカートを一枚購入。 どれも、妊娠後期まで使える事を前提に、ちょっと大きめで購入。 子供が産まれた後も、紐タイプなら運動着として使えるし。
ヨガの服は、オーガニック素材の柔らかコットンがほとんどなので、お肌に優しく、妊婦にお勧めです。 どこも締め付けないのが基本設計。 ちょっとシルエットが、修行中の仏法僧みたいだけど。
明日、アメリカで初めて超音波検査してきます。 性別がわかるかも。
10月23日の日記更新。
サンタバーバラに戻ってきたら、長期休暇を取っていたコックさんも帰って来ていた。 コックさんがいないと、お手伝いさんがお昼とか作ってくれるのだが、全部メキシカンなのだ。 いや、メキシカンもおいしいけど、つわりのある時は、チーズと油が苦しい。 そして、毎日肉とジャガイモになってしまうのだ。
コックさんが帰って来てくれて、多分一番喜んでいるのは私でしょう。 野菜を食べたかった・・・。
さて、今日の夜は、義父とピザを作って焼いた。 生地から伸ばして作って、具材を乗っけたら、釜で焼く。 義父自慢の釜は、プールの横に最近作った。 ちょっと灰とか入ってしまったが、はらえばどうってことない。 自分でチーズの量を減らせるから、市販のピザより食べやすかった。
というのも、今日は昼頃から、またつわりが戻って来たのだ。 18週目も終わりに差し掛かろうと言うのに。 お〜え〜。
母はつわりが苦しいとは教えてくれなかった。 赤ちゃんは、カサブタが取れるくらい簡単に産まれるんだと思っていた。 と、ジャバ夫さんに言うと、 「それはお義母さんが早く孫が欲しかったから、辛いとか苦しいとか言わなかったんだよー。やーい騙された」とか言われた。
でもジャバ夫さんも「お母さんが、赤ちゃんはすぐ育つって言ってた。苦労しなかったって」とか昔言っていた。 おかーさーん。 ここにも騙されている人が居ますよー。
皇帝
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