皇帝の日記
目次もくもく|ぶらり過去旅|ぶらり未来旅
ジャバさんが、ダイエット中におなかがすいた時、スナックとして食べる健康食品を買ってきてくれた。 チョコレートバーみたいなのとか、粉に水を混ぜて作るシェイクとか、同様にオートミールとかトマトスープとか。
昼ごはんと夜ご飯の間、夜ご飯の後など、小腹がすいたときに食べるとよろし、と書いてあったので、その通りにしてみた。 そしたら、ビタミンとかミネラルとかカルシウムとか、色々入っているらしく、肌の調子がすこぶる良くなってしまった。 少し前まで、顔面がカサカサしていたのに、しっとり。
ついでに、二の腕に慢性的に出来ていた肌荒れまで治ってきている。 恐ろしい、ビタミンの威力。
雑誌の広告とかに出ている、怪しげなダイエット食品も、おやつとして食べたら良いかも知れない。 ビタミンを信仰しそうだ。
2週間前に蚊に刺されていたが、その予後が思わしくなく、どうも見た目がライム病っぽくなってきた↓(皮膚病の写真が嫌いな人は見ないよろし) http://en.wikipedia.org/wiki/Lyme_disease ので、病院で診てもらったら、日本の保険適用の病院では、血液検査を勧められた。
でもこの病院は、前回保険が利くからと言って、痛くもない腹を探られた(ピロリ検査)覚えがあるので、念のため、サンタバーバラの病院で、セカンドオピニオンをもらいに行った。
ら、「蚊に刺されがアレルギー反応をおこしただけ」という診断結果。
患部が熱を持っていないのと、痒いだけで痛みがないのと、大体西海岸ではライム病は滅多にない、ということ。
しかし見た目にグロイので、隠したいところだが、長ズボンなど履くと、痒いのでスカート。 その上、足首と足指の付け根も刺されているので、ヒールの高いサンダルだけが患部に触らないときた。
ミニスカートにハイヒール。 足を見てください、といわんばかりのファッションでありながら、見ると牛の目のような患部が点々と・・・。
ホラーだわね。
で、もちろんNYに行ったら、美術館に行かねばなりません。 優雅に一日一件をチョイスして、急がず騒がず回りたいものです。 おほほほほ。
とか、上品ぶっているのではなくて、MOMAもメトロポリタンも、でかすぎて一日仕事だったのだ。 さらに時差ぼけで10時過ぎないと目が覚めないので、オープンと同時に行くのは不可能。 午後一くらいで入館して、夕方までじっくり見て回って、仕事の終わったジャバさんと合流というコース。 ふう。
モデルも一緒にいたのだが、彼女はかつて仕事でNYに長期滞在したことがあり、観光には興味なし。
一人で地下鉄に乗って、ガシガシ行く。
結論として、美術館の好き度は、MOMAの勝ち。 MOMAの方が展示が見やすい。 喫茶やトイレの設置方法がよく検討されている。 絵を見るのは良いです。 美しいものを見るのは良い。 見たものを、美しいと感じる事が大事。
でも奇をてらった作品は、好き嫌いがはっきりしてしまう。 どう考えても美しくない芸術品は、もうこの際遠慮したい。 腐っていくドーナツの展示とか、自分の体を針で刺す映像とかは、手前勝手ながら、芸術とは認めない。
メトロポリタンは、なんだか物を集めすぎて、どうしていいかわかりませんって雰囲気を漂わせている(ような気がする)。 日曜日で疲れていたのか、係員がにこりともしないのが窮屈だったし、荷物は小さいと預かってくれないし。
しかし、メトロポリタンで見た、メソポタミア関係の展示が、すごく気に入った。 発行されている本の写真は、人間にしか興味がないのか、人間の像ばかり掲載されているが、動物の像の造型が、皇帝のツボにはまった。 カバもライオンも牛も、とても良く出来ている上に、いちいちころころ丸っこくてかわいい。 水差しも、アヒルや羊の形をしていたり。 地域周辺の出土品も同時に見れるのだが、今中東と呼ばれる辺りの古代美術が、皇帝の心を強く掴むのです。
特に、きちんと正座をした銀の牛が、両手でコップを抱えている像が、キュート過ぎて眩暈がした。
ところで、このメソポタミア展示、全く人気がなかった。 エジプト展はとても混雑していたのに、ガラガラだった。 寂しい。 こんなにかわいいのに。
ジャバさんは仕事で行ったので、ほとんどコミックコンベンションに行きっぱなし。 皇帝は一人で街中観光だった。
NYは恐ろしい所だとよく聞くので、家に婚約指輪を置いてきた。 恐ろしいので、街中で地図を開いてぼーっとしてはいけないそう。 今回は地下鉄の地図とiphoneのGPSシステムだけを利用。 便利ね、iphone。 でも、ロスでは結構皆持ってるのに、NYではあんまり見かけなかったiphone。
初日はソーホーに行き、買い物三昧を楽しんだ。 でもアナスイ本店には失望した。
店員がプロフェッショナルじゃなくて、何の材質を聞いても、「さあ・・・」としか言えないし、そもそも人数が多いのに、皆お友達感覚で、立ち話に花が咲いちゃっている。 友達がお店に遊びに来たら、皆客をほったらかしにしてキャアキャア遊びに行っちゃう。 お菓子を食べる。 床に落としたお菓子を食べちゃう(土足だよ!!?)
一時店員業をした者としては、一言言いたい店員は山ほどいるが、何も言えなくなる時もあるのね。 まあでも、本店だからね。 営業や企画で入社したのに、人手不足とか言われて、休日に販売応援させられてるのかもしれないし(それは元うちの会社だ)。 女とゲイばっかりの職場で、いじめられて飛ばされたのかもしれないし。
でも買い物気分を激しく侵害された。
お隣の、タリナ・タランティーノで、ガーターを買った。 結婚式でガータートスをするから(何故そんなことをしなければならないのか、最大の謎)、ガーターを買うように言われていたので、かわいいのを見つけた機に買ってしまったのだ。 惜しいかな、このガーターは投げられてしまうので、自分の手元には残らないのね。 http://www.tarinatarantino.com/ 結構高いので、せめて捨てないで欲しいが、キャッチャーは男性なので、まあ捨てられるでしょう・・・。 ちなみにこのお店の本拠地はLA。
ブランドショップの展開は、ほぼLAと同じなので、特に見る必要はなかったが、さすがにセレクトショップが多く、おしゃれ〜な感じが漂っている。 お客さんも、LAよりおしゃれ〜でサイズが小さい。
そして、NY着倒れなのか、セレブ買いの人を多数目撃。 LAではそれほど見かけないのに・・・。 棚の端から端まで、ぜ〜んぶいただきますわ的な買い方。 絶対着ない服とかあるんだろうなーと思った。
オクラホマ食い倒れ。
ニューヨークは味付けが濃くて、料理はおなかが疲れた。
教皇が来ていたので、何度も道の真ん中で止められ、立ち往生し、回り道をする羽目になったが、それもまた旅の醍醐味と思えば(思えないがな)。
ブロードウエイの目の前に宿泊していたので、マクベスとライオンキングを見に行った。
ライオンキングは、小さな子供も多いし、騒がしいし、皆動くし、ディズニーランドのよう。 でもさすがに舞台装置の豪華さには圧倒され、満足。
マクベスは、なんと主役がパトリック・スチュアートおじさん(ピカード船長、もしくはチャールズ教授)だった。 演出もかなり凝っていて、怖い。 ミシェル・ティコティン(トータルリコールで、頭が爆発する寸前だった人)もちょい役で出ていた。 シートが前から三番目くらいだったので、目の前で見れて、本当に良かった。
ハリウッドでは、なんらハリウッドスターを目撃する機会などなかったが、NYでは、何故か大当たり。 ヴィゴ・モーテンセン、マット・デーモンと街ですれ違い、舞台で有名人を凝視できた。 すばらしい。
ジャバママがビワの栽培に成功したので、しばらくビワ食べ放題。
明日からNYに行く。 国内なのに、時差が4時間あるので、今から調整のために寝る。 ジャバさんの出張に、お荷物としてついていくのだが、出張ったって、こんなんである。 http://www.nycomiccon.com/App/homepage.cfm?moduleid=2577&appname=100453
ゲームや漫画が仕事となってからというもの、夫が遊んでいるのか仕事しているのか、区別がつかない。 居間でTVゲームしているから、「遊んでるなら片付け手伝って」とか言うと、「リサーチだもーん」とか言うのだ。
ちょっと憎い。
四月も半ばだというのに3日連続31度を記録したLA。 かと思ったら、海から冷たい空気がやってくるので、明日から最低12度に逆戻り。
この3日間で蚊に9箇所も刺されてしまった。
この週末は、ジャバさんがバチュラーパーティーでラスベガスに行っていたので、皇帝はモデルの彼氏の家で、モデルとお留守番していたのだ。 モデルは父がフィリピン人なため(科学的根拠無)、蚊に刺されないと豪語していた。 はたしてその通り、蚊に刺されたのは皇帝だけ。
痒いなあ、と思いながらベッドから起きたら、慣れない高さで踏み外して転落。 膝の内側をしたたか打って、夜中にのた打ち回ったりしていた。
あと、モデルが犬を欲しがっているので、二人でペットシェルターとレスキューに遊びに行った。 シェルターとレスキューの違いは、シェルターは保健所と同じく、捕獲した動物を一定期間後殺してしまうが、レスキューは助けることが目的なので、里親が見つかるまで、ずっと動物を保護する。
レスキューで、エルビスという名の白黒猫に出遭った。 福よりでかく、ハンモックに寝そべって、皇帝を胡散臭そうに眺めていたのだ。 しかも、かなりの不細工。 ハンモックからはみ出た足を触ってみたら(通常、猫は足触られるの嫌がる)、かったるそうに一二度つま先を伸ばしただけで、また腹を上にして、ハンモックでだらーんとしている。
ああ、なんということでしょう。 保護されている身でありながら、こんなふてぶてしい猫、きっと誰ももらってくれないに違いない。
とは思ったものの、一年以内に引っ越す予定もあることだし、落ち着いてからエルビスをまた見に行こうと思った。 その間に、よその家にもらわれて行ってしまうかもしれないが、それもまた運命。 レスキューだから殺されるわけではない(ために、エルビスはすでに2年間保護され続けている。。。)し、良いタイミングでうちに来るなら、それもまた運命。
しかし保護生活で沢山食べてないはずなのに、福よりでかいとはどうしたことか。 頭は福の1.5倍のサイズ。 通常の3倍といったところか。
結局、メイドさんが来る前に、家中を綺麗にしてしまった皇帝。 「さあ、どこからでもかかっていらっしゃい!あなたにこの家を更に美しくすることが出来るのかしら?」 くらいの態度で待っていたが、さすがにプロ。 シンクの黄ばみから、窓のサンまで。 とても綺麗になった。 よかった。
さて、ジャバさん実家の鶏が、老衰で一羽、亡くなられた。 もう一羽、頑として巣箱から動かないのがいたので、「あーこいつも長くないのかー」とか思っていたら、なんと卵を腹の下に隠していたのだ。 予期せずヒヨコが産まれてしまった。 産んだ先から卵をとられている鶏の意地。 一羽減ったことだし、大切に育てることになった。
大きくなったら、また美味しい卵を産んでくれ。
とかいっていたら、中庭に放流された錦鯉のうち、二匹が卵を抱えていることが判明した。 大変だ。 卵を亀に食べられる前に、隔離しなければ。
というわけで、ベビーラッシュのサンタバーバラでありました。
http://jp.youtube.com/watch?v=RuuesBhOR9g この飼い主はサンタバーバラを根城にしているので、運がよければ出会うことがでる。 休んでいるときは、ネズミはアルミのポットに入っていたりする。 でも写真を撮ったりすると、お金を取られることもあるので注意。
さて、家もでかいし、ルームメイトも多いし、どうにも家が綺麗に出来ないので、週一回メイドを雇うことにした。 南米の安価な労働力に頼っているアメリカ経済。 3バスルーム以上の家で、メイドさんを雇うのは、実に一般的。 我が家は4バスルームなので、メイド圏内なのだ。
本日は初めてメイドさんが家に来る日。 しかしメイドを使ったことがない皇帝。
やけに早起きして、家中を片付けてしまった。 ・・・だって散らかってたら恥ずかしいじゃん・・・。
後から起きてきたジャバさん、「メイドの仕事を取るな!」と止められてしまった。 だってだってだって。
そんなわけで、誕生日だったので、お祝いのメールやカードを沢山もらったりしました。 ありがたやー。
結婚式の準備のため、サンタバーバラで誕生日だった。 ダンスのレッスンを受けていたら、ジャバさんが首を捻挫して、動けなくなったり。 動けなかったので、コンサートは行けなかったりした。
サンタバーバラを良く知ろう、がテーマで動いていたので、色々見つけた。 コーチのアウトレットとか。 いつも行っているジムの、チェーン店を見つけて、利用してみたり。 新しいチーズ屋さんとか。
ヨットハーバーがよく見える、海辺のレストランでサンドイッチを食べたり、観光客っぽいこともしてみた。
観光地だから、観光してもいいんだ。
次回は動物園にでも行ってみようと思う。
ついにマリッジソティフィスケーション(結婚証明書)が発行されたので、移民局に全部書類を提出できた。 あとは面接のお知らせとかを待つだけ。
これでようやく皇帝は法的に正しい手続きを取った妻となったわけだ。
あーでもまだ領事館で日本の戸籍をいじってないから、日本国内では独身。
週末はまたしてもパーティー。 それから、クラシックコンサートの切符をジャバパパからもらったので、サンタバーバラに行く。
またアボカドをもらう。
すっかり忘れていたが、29日で、婚約から一年たったらしい。 一周年記念に、ジャバさんがこっそり、皇帝の欲しがっていたバッグを買ってきてくれていて、朝起きたらバッグが!
というようなロマンチックなことがあった。
ドルの価格も戻ってきたようだし、ブランド物はやはり買わないことにいたしましょう。
ところで、有機食品の制作にいそしむジャバママが、庭で飼っている鶏の卵を、かご一杯にくれた。 くれた直後に、取り落として、コンクリにぶちまけるジャバさん。
9つの尊い命が犠牲になった。
最近よく、ドリフのコントみたいな人だなーと思う。
色々お祝いが届いて、うれしゅうございます。 桜の満開な写メをくれる人が結構いて、やっぱり日本の桜が一番可憐よね、と思います。
あと、ジャバさんと皇帝の顔面写真を人形にはめ込んだ、キーホルダー二個組みをいただきました! ジャバさんは、皇帝のキーホルダーを車のキーにくっつけて。 皇帝は、ジャバさんのキーホルダーを、車がないから、ジムの会員証にくっつけてます。 お互いを振り回す。
それから、メイシーズの落札も。 何故か設定を間違えたので、すでに白い箱と白いリボンにラッピングされたプレゼントが、家に続々届いています。 でもまだあけずに、居間に積んでいます。 プレゼントの箱が一杯だなんて、絵本みたいだ!
あと、黒いサムソナイトの大物、ありがとうございます。 こいつだけは、メイシーズも「こんなでかいもん包めるか!」とばかりに、丸裸で参りましたので、中身がわかっております。
良いスーツケースを持ったことがないジャバさん。 皇帝のリモアを、「高い」だの「値段ほどのことはない」だの「どうせすぐ壊れる」だの、さんざん言っていたくせに、本当はちょっと羨ましかったらしいです。 「これ黒い。俺の?俺の?」と少年のように目を輝かせる三十路。
360度回転式のキャスターを、ぐるぐる回して遊んでいます。 結婚式より前に、今度のニューヨーク出張に持っていく気満々。
肉食べすぎ。 ダイエットはなかったことになりそうで恐ろしい・・・。
さて、サンディエゴに一泊していたが、またしても雨。 砂漠気候で、年間降水量はゼロに近く、年間降雨日数は3日を切るというのに。 皇帝がサンディエゴに視察に来ると、必ず雨。 3回連続雨だから、もう一年分の雨を降らせてしまった計算になる。
基本的に大地は土漠だそうだが、皇帝が来る日は、年数回の雨をのがさじとばかりに、山一面に、黄色い花が咲き誇るのである。 世が世なら、巫女として崇められているはず。
どうしよう、次にサンディエゴに行くのが、少し怖い。
そういえば、こないだ紹介した靴屋、モデルも愛用していることがわかり、しばし靴談義に花を咲かせたのだが。 「これみて、このブーツ」 と、モデルがショートブーツを出してきた。 「すごく歩きにくいの!足が曲がっちゃう」 と、履いて見せてくれた。 たしかにかくかくしている。 はて? 靴の中に手を入れてみたら、プラスチックのシューキーパーが、まんま入っていた。 「ええ!?一年間気がつかなかった!」 と、モデル。 それはこちらこそびっくりだ!
皇帝
|