皇帝の日記
目次もくもく|ぶらり過去旅|ぶらり未来旅
えー、皇帝は五年前に大学に入って以来、学部の授業より、大学が抱え込んでいる語学研究所の方に力を注いできました。 そっちのビルヂングの先生方とのほうが、仲がいいです。 帰国後は運良くというか偶然というか、この部署で働く機会にも恵まれ、正に我が青春そのもののような、そんな愛着のある研究所なのですよ。 その語学研究所がなくなります。 大学が、儲からないからこの部門をそっくり丸ごとリストラしたのです。 確かに採算の合わない経営だったのかもしれません。 でも、学生にとっては非常に価値のある機関だったと思います。
普通、教育学部に教員免許取得単位を取りに行く時ぐらいにしか、よその学部と交わることってないじゃないですか。 特に皇帝の学校はマンモス校だもんだから、住み分けも結構進んでる。 文学部なんか離れ小島みたい。 学部を超えた学術的交流のできるステーションとしての役割が、語学研究所にはあったわけだ。 そして、国際部も同じビルに入っていたから、その空間は日本であって日本でない。 不思議な場所だったのですよ。 様々な言語が飛び交って、周りからは「外人ビル」と言われていたような。 日本人も日本語を話さない。 そんな場所。
多少日本人離れした強い自己主張でも許してもらえる。 とても居心地が良かったわけです。 皇帝的には。 そんな愛すべき語研の最後の授業を昨日受けてきました。 胸が痛みますね。 何かが終わるというのは悲しいことです。 ずっと皇帝の中国語を見てきた先生や、「初級以前の英語」などで面倒を見てもらったことなど、思い出がいっぱいです。 このデパートメントがなくなることで、うちの大学の価値は半減だといって過言ではないでしょう。
とまあ、ちょっとセンチになった昨日から明けて、今日は勤め先の先生の最終講義。 皇帝の身長くらいの花束を大量に頂きまして、お持ち帰りを各々命ぜられ、まるでバズーカ砲を抱えるようにして帰ってきました。 今猫がその花を食べてます。 諸行無常の響き。
東横線、横浜⇔桜木町間廃線にともない、マニアが写真取ったり乗ったりの混雑にここ二日間振り回されてたり。
ちょっとメランコリーに丁寧語使用してみました。
期限の切れた保証書とか、いつまでも持ってる人。
財布の中のレシート捨てろよ。
こないだ家を出たら、向こう隣の家の工事をしている職人さんたちが道端で話をしていた。
「××(聞き損ねた)から来たんだよ、俺」 「北海道の右隣ですよね?」 「あ、そうそう」
え? 右隣? 右ってどっち?? つか隣って・・・。
北を上にして地図と向かい合って右だったら結構遠いな。
今日はTOEICを受けに行ったついでに、久々に外に出たので歩いてみようと思った。 白楽から横浜へ。 いや、無理だったけど。 東白楽までは歩いたさ。 そんで、そっから電車で横浜へ。
本屋で本を買ったりした。 やっぱりたまに本屋行って新しい本見ないと駄目だね。 図書館と古本屋とはまた違うわけさ。
さて、そんなわけで本屋。 「ITと呼ばれた子」が出たときに、心理学畑の人と 「この本を研究目的以外で読む人は単なるサドか変態だ」 と言ってたんだけど、今日見たら100万部突破だそうな。 日本の未来が心配。
SLEEPという写真集が好みだったから欲しかったけど、ちょうど洋書フェアをやってて、ついついアン・ライスの新刊を買ってしまってすっからかんに。 うーぬ。 しかも英語で京極堂並みの厚さ。 そしてハヤカワ文庫並みの字の小ささ。 絶対途中で挫折する。 ああ、翻訳版を待てば良かった。 多分値段も半分だ。
こないだ中国語会話クラスのTAの中国人と飲みに行った。 「クラスでは皇帝が一番話せるでしょ」 と言うんだけど、それは違う。 皇帝よりもずっと流暢に話せる人はクラスに4人ばっかしいる。 だが彼らは授業中発言しないのだ。 だから彼らが実はべらべら話せることを、あまり皆知らない。 スパイみたいだ。 私が授業中に積極的に発言するにはわけがある。
寝ちゃうんだよ。 発言してないと。
階段から落ちる時は走馬灯が走る。 あれは、人間ピンチの時に、過去の記憶を早回しにして、なんとか助かる方法や、ダメージを軽減する方法を、脳が自動的に考えるから起こる現象なんだとか。 すごい。 でもそれで階段から落ちなくなったり、ダメージが軽減したりしたことはない。 むしろ自分の記憶映像にとらわれるあまり、手を出しそこなったりしてる。
邪魔だ脳。
身体の方が自然に反応して助けてくれるかもしれないのに。 ほっといてくれ。 事件は現場で起こってるんだ。
そろそろ夜も明けようとしておりますが。 なんつか、大変でごわした。 トータル7本くらい?(もうおぼえてないあたりが・・・)のレポートと、中国語スピーチ2本に英語の吹き込み2本。 それとは別になんじゃら会議で英語発言。 とかとか。 ファイナルテストも何個か。 頭わー!ってなってたんだけど。
今の私になんか話し掛けると「ケー!」って言いながら倒れるかも。 そんなオーラを漂わせて学校行ってた。 危険な人だった。 階段からも落ちたさ(またかい)
胃腸が弱ると顎に吹き出物が出る。 なんだそれ。
だって胃と顎。
どこがどうなって繋がってるというのか。 じゃあ顎を負傷したら胃が痛くなると言う事もあるかもしれない。 むしろ胃に吹き出物が出るかもしれない。
この日記サイトを開設した当初はニキビと言っていたが、いまや堂々と吹き出物だ。 日記に時間の流れを感じる。
「胃と顎」よりも「日記と時間」のほうが発想としては普通だ。 でも出だしは胃腸だったのに時間の流れに思いを寄せている。 たぶんこのくらい風がふいて桶屋が儲かるような理屈で顎に吹き出物ができるんだろう。
イワンの馬鹿という作品がある。 ロシア文学だ。 題名のインパクトの強さは児童文学随一。 他の追随を許さない地位にあると思う。
馬鹿の壁という本が最近流行った。 やっぱり題名が強い。
新明解国語辞典を見ると、馬鹿は公の場では慎むべき言葉とされている。
公の場で慎むべき物事を、人は結構好きである。
文化人類学。
昨日夜に遅く帰ってきたので、借りてたDVDをレンタル屋に車で返しに行って、カウンタで格闘技のビデオ借りて帰ってきた。 そいで混ぜご飯を一人掻き込んでたんですが。 ビデオに集中するじゃないですか。 おりしも、画面上ではバンナとマーク・ハントが死闘を繰り広げてるんですよ。 もう目が離せません。 なんだかやけに噛み切れない肉があるんだけど、気になんかしてられない。 ずっとチューイングしながらテレビ画面見てて、ようやくバンナKO後に口から取り出してみたら。
だしじゃん。
中国留学中の友達に会った。 「皇帝はさあ、いつまで日本にいる気なの?」 とか聞いてくれました。 知らざあ言って聞かせやしょう。 日本の畳で死ぬために帰ってきたんだよ。 だからもう余所では暮らさないのさ。 「日本って年功序列とか協調性とか譲りあいとかが大事な国でしょ?君の性格に合ってないよ」 とか言ってくれました。 じゃあなんですか、私には年上を敬う気持ちや、助け合いの精神がないというのですか。
・・・・ないかも。 いえ、けして全くないというわけではないんですが。 薄いかもしれません。
やっぱ日本にはあってないのかなあ。 でもけして中国にもあっていたとは思えないんだけどな。 なんか違和感ある気もするけど、私は元気です。←またその落ちか。
政治学の試験があります。 めちゃめちゃパンキョー。 三年にもなって何を履修してるのかと思われそうですが、あのね、政治は勉強しとかないとって、去年の春に皇帝は思ったわけさ。
まあともかく政治学。 試験問題は何故かあらかじめオンラインで流出。 しかも平成十一年度からずっと。 その上内容が変わってない。 得票率の計算問題なんか、数字まで一緒よ。
しかもこの問題の語尾が笑える。
・現代政治における納税者主権原則の動揺を、抗議に示した4点に渡って論ず(それはお前の意思か?) ・現代政治における「国際化」を論じて、事例別の国家間政策調整の限界と問題点とに説き及ぶ(積極的な意思か?) ・永住外国人に対する参政権付与についての講義内容を再現されたい(願望?)
絶好調に笑えたのが、
・高齢化の現代民主主義に対するイムパクトを論ず。
イムパクト!? イムパクト!!?
・・・・・そんなくだらないことでも笑えるほどにてんぱってます。
昨日の日記見て思ったんだけど、私は人の名前と顔覚えるの苦手だね(何を今更)。 つかね、皆おかしいよ。 なんで授業受けたこともない先生の名前とか知ってるのさ。 あたい、今履修している先生達の名前すら知らないよ(問題)。 それどころか勤め先の先生の名前を間違えて領収書に書いたわよ(大問題)。
そんなわけで、他学部の先生の名前までよく知っている人なんか、感心するよりも気味が悪いっす。 教員マニアか?とか思う。
全然反省してないどころか攻撃的にすらなっている。
攻撃は最大の防御なり。
今日女の子が話し掛けてきて、進路相談をされた。 「皇帝さん、私、日本文学を止めて哲学に専攻を変えようと思うんだけど・・・」 「ふーん・・・なんで?」 「だってね、文学って、研究するものじゃないと思うのよ」 「哲学は研究できるの?」 「うん・・・哲学だと、一歩引いて研究できそう」
ふーん、って思った。
でもそれ以上に言いたくて、どうしても言えなかったことがあります。
・・・・・あなた誰?
夜二時までに寝てないと、肌が悪くなるらしい。 じゃあ時差のある国に行ったら、みんな肌が荒れるのか。 そんなはずはない。 でも気になる。
成長期に地球の裏に移住した人は夜睡眠中に分泌される成長ホルモンが出なくて背が伸びないのか。 そんなはずもない。
髪は毎日数百本抜けるが、数百本はえてくるので問題ない。 本当にそうだとしたら、髪の長さに限界点が出てくるのではないか。 だって抜ける毛は長いが、生えてくる毛は短いのだ。
世の中の様々な疑問。
でも口に出すと面倒くさい子扱いされるだろうから黙ってたりとかする。 かわいくない子供だった(追憶)。
駅で嫁っぽい人と姑っぽい人が戦っていた。
嫁「隠れて私の悪口言わなくてもいいじゃないですか」 姑「誰があんたの悪口なんか言うかい。頼まれてもいないのに、めんどくさい。百円くれるなら言ってやっても良いよ」
この会話をどう見るべきか。 姑は結局嫁の悪口を言っていないのだとしたら、疑心暗鬼の嫁はいかがなものかと思う。 それをたしなめるために、姑はこのような言い方をしたのかもしれない。 しかし悪口を言いそうな姑ではある。
百円程度で身内の悪口を言える、というところがポイントか。
新年会でごわした。 高校の同級生、久々に集ったわけなんですが。 皆老けたね。 もう誰も居酒屋で免許書だせって言われないもんね。
大体言われたのは「今日本にいたんだ」とか「就職する気なの?」とか「一生学生かと思った」とか。 おれはピーターパンではありません。
ネバーランドに住みたいけどね。 もう飛べないのさ・・・。
おめでたくはないのです。 喪中なので。 しかしアメリカン人に喪中の説明をしたのに、ちっともわかってくれなかった。 もういい。 HAPPY、HAPPY。
さて、今年の抱負なんか考えなきゃいけない。 去年は韓国語を学ぶ、だった。 今ハングルは全部読めるし、簡単な挨拶もできる。 「週末夫婦」なんて、いつ使うんだかわかんないような単語も言える。
今年はどうかな、韓国語はとりあえず夏休みにでも短気留学したい。 そいで、もちろん就職決めときたい。
やりたいことは一杯宣言しておいた方が、かなう数が増えるんだって。 じゃあ宝くじも当てたい。 ハワイで隠居したい。 アイディア商品をヒットさせて特許とりたい。 背が伸びますように。
いかん、これでは七夕。
皇帝
|