皇帝の日記
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今も暇がなくて困っている。 このところ友達の誕生日やら、先生が日本の大学(四月始まり)に召集されたやらで晩餐会が日夜繰り広げられ、まさに酒池肉林の大忙し。 大体長期留学生は(特に第三国の金持ちのご子息ご息女)大学進学のために来ていたりして、今年が二十歳の記念すべき誕生日と言うケースが非常に多い。
皇帝のとこにいっぱいメールがきてて、うれしい日本仲間の長い近況報告が山盛りだったので、早く返事を書きたいが今は無理みたいなのです。 明日も盛り盛り予定。
今日は日本人会(小規模)で上海の南外れの植物園に行って、花見をしましたよ。 今週はずっと雨だったのに、急に今日晴れまくってちょうど桜大全開。 日頃の行いでしょうか。
2002年03月28日(木) |
野菜ばかり食べている |
風呂場でゴキブリが死んでいた。 その横に犬がおしっこしていた。
生きる気力がない。
掲示板に日ALの文句を書いたが、今日電話したらてきぱきと気持ちのいい対応。 チケットが見当たらないというトラブルにもすばやく適切に対処して、非の打ち所がない。しかも仕事が速い。
つべこべ言ってすみませんでした。
しかし日本ではあたりまえのことなのだろうなあ・・・。 日本に何不自由なくいる人にはわからないだろう。
わかりたくなかったような気もする。
急にここ数日寒くて、またコートを引っ張り出した。
中国は一人っ子が多いが、上海では出生率がとっくに1を割ってしまっているのだ。働く女性は子供がいると、家事の負担が大きくなるとか。
とにかく子供が少ない。
ちやほや育てられた子供には問題が多いと言うことはよく言われているが、特においらが大学わけの試験もなく楽々入ったこの学校は、中国きっての名門大学。 当然通う子供たちのちやほやっぷりは他に例がないほどだが、先日、ランゲッジ・エクスチェンジ・パートナーの女の子と、市場に行ってその徹底振りがわかった。
近頃自炊しているので、市場の野菜の名前がわからないとけっこう困るのだ。 それで市場に行って、野菜の名前を勉強しようと思った。 ところが彼女らは全く野菜の名前を知らないのだ。
キャベツとレタスが同じものだと思ったり、ししとうとピーマンが大きさの違いだと思っているのはまだかわいい方で、にんにくを見たあと玉ねぎを指差して
「これはさっきのト同じ物と思いますが・・・」
などとも言う。 結局全ての野菜の名前を店のおばさんに聞きまくって、ようやくリストが完成したが・・・。 どうなんでしょう。
空気が汚い。
水を買うときは業者に電話して、巨大なボトルを丸々一本届けてもらうようにしてもらっている。その方がお徳だし、何より重たい水を自分で運ばなくてすむからだ。 ところがさっき電話したら 「今日の業務はもう終わったから、明日の午後に届けるよ」 と言われてしまったので、料理用に雨の中コンビにまでペットボトルの水を買いに行った。
その途中でその会社の配達チャリと何度もすれ違った。
終わったのは何の業務だ。
ところで皇帝の料理を食べると便秘が治るというのは最早定説となりつつあるが、本日は肉じゃがを作ってみた。
このところ犬の散歩のために毎日市場に通っているので、安い野菜がたくさん手に入るのだ。 ジャガイモなども5個で10円とか。
くわいとかインゲンとかレンコンとか、とにかく野菜を山盛りに入れ、肉は豚肉しかなかったので角切りにしてじっくり煮込んだ。
美味しかったですよ。
なぜかスープのようになってたけれど。
を今日もしたのだが、普段から散歩が嫌いであまり歩きたがらないのだ。 本日はついにお殿様は一歩も歩かれませんでした。
どうしたものか。 もしかしたら本当に散歩を嫌がっているのかもしれない。 犬としてそれはどうなのか。 喜んでくれないのなら散歩のしがいもないのだが。
用を足したくなると唸るので、地面に下ろすと大やら小やらをして、またそこから一歩も動かない。
もう犬鍋にしたい気満タンだ。
の授業を今学期から受講している。 先生は上海語の怪しい発音記号を発案した人で、もしかしたら学問として上海語を語学的に研究している世界で唯一の人かもしれない。 それくらい年季が入っている。 彼女の教え子には、若かりしころの現ロシア大統領プーチンもいるらしい。 そして彼は素晴らしい成績で上海語のクラスを卒業したらしい。
プーチン・・・ ただの人殺しではないと思っていたが、やはり。 上海語の出来る人殺しだったとは。侮りがたし。
ところでこのところ毎日放送している不幸なドラマに「浪漫風暴」というのがある。 悲しい話なのだが、主人公の男の顔がネプチューンのタイゾウにそっくりなので、またくシリアスに見えない。 この俳優はそのことを知っているのだろうか。 日本で自分は三枚目にしかなれないと言うことを。
今日は冷凍食品の点心を温めて食べた。 冷凍食品売り場には結構多彩な中華料理が並べられている。 その中に、ウインナーが有った。 そういえば久しく食べていないなと思い手にとって見たが、商品名が
「腸」
なので買わなかった。 どうだろうか。
ポッキーになりました。 犬のことですが。
今日は出不精の飼い主に代わって市場に買い物に行きがてら散歩に行った。 「こんなにレイジィな犬は見たことがない」 と怠け者のアメリカ人をして言わしめたこの犬は、三歩歩けば立ち止まり、もう歩けないと駄々をこね、抱いてやればそのまま寝込むという体力のなさっぷり。 結局市場の買い物にプラス荷物が増えただけ。
鳥をつぶしているおばさんについでにつぶして貰おうかと思ったさ。ああ、思ったさ。
のトラブルとかで忙しくて更新がのびのびしてしまった。
何かにこりだすと一心不乱という性格があったかなかったか知らないが、料理を極めんとてイギリス人やインド人を家に招待しては多国籍料理を研究していたのだ。
インドカレーも作れるようになった。 ただしあの色々なスパイスがなければ作れない。 ついでにキッチンのタオルが全てターメリックで黄色になることを覚悟の上で。
材料を安くそろえるために、朝市にも強くなった。 いい鳥を選んで締めてもらうのにもなれた。
しかしそれらは日本では必要のないアビリティだが。
便秘が治るくらいで何とかすみました。
ところで唇がいやに潤ってつやつやなのだが。 カボチャを食べたことと関係が有るのだろうか。 だとしたら大発見だ。
また一つ卒業論文に書かなければならないことが増えた。
2002年03月11日(月) |
引き続き料理している |
きんぴらとカボチャの煮たのを作ってみた。 まるで便秘解消メニュー。 食べると本当に便秘が治るどころか、便が液体状になるので注意が必要だ。
なんだかおなかが痛い気がする。 明日の報告をまたれい。
今日は中国人の女の子に料理の手ほどきをしてもらった。 中華料理の基本はマスターした。
・中華なべを暖める ・油を引く ・材料を入れる(何でもいい) ・焦げないように水をチョコチョコ加える ・砂糖、塩、醤油を好みの量入れる ・味の素を入れる
その繰り返しであの多彩な料理が出来上がるのだ。 すべての料理の違いは材料だけ。
烏骨鶏を丸ごと買って調理したが、水で煮て海草を突っ込んだだけである。 後で食べる時に各自頭や足を引っこ抜いてばらして食べる。 結構これで料理になるから不思議。
明日から自分で作ってみようと思う。 きっと何かがちがくて失敗するのだと思う。
長らく降っていた雨がやんだな、と思ったら、急に暖かくなった。 学生達もわらわら校舎の外に湧き出てきた。 ずっとたまっていた洗濯物を一気に洗ったり布団を干したりしていたので、今日はもう疲れて眠い。
うっかり天気に誘われて窓を全開にしておいたら、床中埃が吹き込んでえらいことになったので床も掃除して回っていた。 疲れた。 しかし、よく考えたら実はその埃たちはさっき干した布団に確実に付着しているのだ。 よく考えないようにしたい。
台所にカビるんるんが密生しているポイントを発見したので、それも洗ったし。
もう寝ます。
月が変わったのでまたしても例のファッション雑誌の三月号を購入した。 もう・・・素晴らしい!!
ただの白い布靴に、自分なりのアレンジを加えた作品集は、いつもながらに独創的な・・・。 かわいい財布の紹介なども、
「米」という字が超かわいい!!
って、それは「米」ではなくて「ユニオンジャック」というイギリスのマークなのだと誰か気づいてくれ!!
まだパラ見している段階だが、これからじっくり読み込んでいきたい。
あ、雑誌屋に行ったついでに、週間テレビ欄も買ってみた。 テレビを見るほうが語学習得に有効だそうなので。
のはカルシュウムが足りないのではないのだろうか、とか思っている。 牛乳もここ久しく飲んでいないから。
日本語学科の生徒に、「陳潔」さんが三人ほどいることが判明した。 彼女らは日本語を習い始めてから少し名前が嫌いになったかもしれない。 「陳康」さんもいるらしいですよ。
そんなことを書きながらもイライラしている。 犬のチューイング・ボーンを噛んでみたがおさまらない。
ぜんぜん美味しくないのにまたこの犬は嬉しくておしっこしている。 何がそんなに彼を駆り立てるのか。
パグの子犬が来た事を覚えておられるだろうか。
彼はまったくトイレを覚えないのだが。 猫しか寵愛したことのない皇帝にとって、犬とはかくも馬鹿であるのかと驚愕させられるのである。 猫なんか貰われてきたその日からちゃんとトイレをわきまえているじゃないか。 うちのお馬鹿福ちゃんでも、トイレだけはし損なったことがただの一度もないというのに。 花と共同の狭いトイレでも一度も文句を行った事はない。 時々砂を変えたばかりのトイレで丸くなって寝込んでしまうほどトイレを愛している。 なのにトイレに近づこうともしない。 しかも嬉しがっておしっこしたりする。 なんだそれは。 嬉しいこととおしっこする事とは何の関係もないじゃないか。 どういう仕組みで動いているんだ。
しかも奴は500元で買われて来たものの、最近実は150元であることが中国人のたれ込みで発覚してしまったのだ。
もう食うしかない。
燃えるのは二回目ともなれば、もはや対応もなれたもの。 小型の電気ストーブなのだけれど、十時間ぐらいぶっ続けで使っていると、プラスチックの素材が熱に耐え切れなくなるらしくて発火する。
もう一つ、大型のストーブも有るが、それは電気を食いすぎて、使用すると家のブレーカーが落ちてしまうので使えない。
こうなってくると、日本製の電化製品が優秀だのなんだのと言う問題ではない気がする。
使えるものを作れと言うことだ。要は。
料理に熱心だったことはお話した。 その料理も、コンソメスープ、雑煮、餃子と徐々にレパートリーを無理やり増やしていく中で、伯父から貰い受けた急須やフライパンが割れたり砕け散ったりと、物理的被害が相次ぎ、ついに事故がおきてしまった。
皇帝手ずからのお菜を頂戴したアメリカ人がウィルスに感染し、病院に担ぎ込まれてしまったのだ。
原因は、何らかの経路で上海の水が体内に入りこんだらしい。 38度の発熱に激しい下痢といった症状。
皇帝が考えるに、外は焦げ上がるほどにカリカリなのに、中はしっとりと凍っていた餃子が問題なのではないかと踏んでいる。
もちろん国際関係にひびが入るので内緒だ。
皇帝
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