道院長の書きたい放題

2005年06月11日(土) ◆(3)エピソード集・立派な業績

■【エピソード・6】夕食後、まだ寝るには時間があり、宮田先生とダイニングでお話しした。実は今回の合宿に、先生の主宰するHP「拳法資料館」に載せる、中野益臣先生の写真を持参したのだ。

これは私が写し貯めたもので、今となっては貴重なものだ。本来ならもっと写しておくべきだったが、私だって練習したいので、枚数はそれほどでもない。しかし先生の拳技の特徴を示すものが含まれている。取り合えずHP上に載せ、私がコメントさせて頂くことにした。

写真の掲載は中々難しく、シャッタースピード1/250秒あたりだと瞬きの瞬間を捉えてしまったり、技のベストのタイミングが微妙にずれてしまったりする。宮田先生とそこのところを充分話し合った。白黒の写真には、(若かりし?)作山先生が長髪で中野先生の相手をしているものもあり、中々面白い。乞うご期待!である。

それにしても、知的財産という観点からすれば、宮田先生のHP=仕事は非常にグレイトである。個人でここまで出来るとは驚き!である。少林寺拳法史に燦然と輝く業績であり、今は組織的な観点から評価されないであろうが、この仕事の価値は後世の拳士が決めるであろう…。

どうぞ、暖かく見守って下さい…。

■【エピソード・7】そんなようで、今回の合宿のテーマは中野先生の技法解剖?の試みである。

まあ、先生とは実力が違い過ぎるし、すべて同じようにも出来はしないし、おこがましいし…。しかし先生が何故あの動態の極めを示されたのか、例えば写真掲載されるであろう「寄り抜き単形」やら、「振り子単形」の意味を探求して行くと、部分的ではあるが先生と同じ形が出来るようになる。

「下振り子」「龍体」「開き対の理」「閂の実験法」「卍の術理」などなど、本“書きたい放題”で発表済みのものが殆んどだが、進化形?として「実験法」「修得法」が加わった。私の多少の工夫である。

練習は楽しくやらせてもらった。実際、私もアメリカ人拳士との技の交流が楽しい。彼等は体格が立派で、武道など習わなくても強そうである。そんな彼等が、合宿では少林寺拳法を単なる格闘技と勘違いしていないことに、いつもながら感心する。

このような影響を与えた、ケン・大橋の業績もまた立派である。

(続く)


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あつみ [MAIL]