■昨日、日曜日は午前中に知的格闘技たる将棋を、夜には肉体的?格闘技のK1を観ました。
将棋の方の解説者は内藤国雄九段。ベテランの、その味のある語り口は大好きです。歌手デビューされていたり、ようするに器用なんですね。将棋も変幻自在の空中戦法が得意です。
今回の勝負は、田中九段が強気で迫りながら勝負所で一手の弱気を出し、これを境に良い所なく、新進気鋭の久保八段に敗れ去りました。
■その時の解説にウンチクがあります。
「…反省の心を出させるような指し手がある。それは後悔となり、相手の迷いを呼ぶ」(要約)。
故・大山名人は相手を惑わせる手が得意と言われていました。羽生竜王も、終盤に「羽生マジック」と言われる妙手を指して逆転することがあります。
今回は久保八段の角を引いた手がこれで、勝負の綾/アヤ=対局者の心理を見事に言い表しました…。
■対してK1の解説者は、打撃技の基礎が全くなっていないプロレスラーが、(危険な状態で)KOされても、心配も咎めることもせず、
「…でもN選手、本当にガードとか何にも考えずに、真っ向から気持ち見せに行ったと思います」
「その闘魂、闘う気持ちと言うものは伝わりましたか?」(アナウンサー)
「伝わりましたね」(以上、放送ママ)
と解説したものですから…呆れてしまいました。
人生を語れるくらいの人が格闘技の解説をしてもらいたいですね。それと…このような対戦ードは危険です。いくら鍛えた人達と言っても、悲惨な事故が起きる予感がします…。
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