空虚。
しずく。



 あまりにも。

衝撃で、それがまた上手く解かっていない。
拒絶される事には慣れていた。・・・はずだった。
二日前の出来事。
何も思い出せない、思い出したくない。
・・・浮かびそうになる度、頭が勝手に抑え込む。
これは、「逃げ」という名の、自己防衛の手段?
残されたのはやっぱり感じなくなった私。
けれど。
電話であの人の声を聞きながら、
知らないうちに涙をこらえていた。

結局私は、自分が傷つきたくないだけなんだ。
ただ、そう思うだけでそこから先に進めない。
出逢って、もう一年にもなるのにね。
私は、ちっとも進んでいない。
・・・あなたがそう思うのも、当たり前だよ。
何を言っても、それは言い訳。
口を閉ざせば、距離が離れてしまう。
私には、もう何をすれば良いのか解からない。

また、名前を読んでもらう事も、呼ぶ事も。
身体に触れる事も、触れられる事も。・・・すべて。
もう、終わったの?・・・戻れないの?

もし、もしも・・・あなたと、別れることになったら。
私は、死ぬね。
そんな"生"は嫌。

何かを思うすら、出来なくなって。
何も、認識することが出来なくなって。
全てを、流れに委ねて、自分を壊す。

・・・そんな風には生きたくないの。

だけど、それはあなたのせいじゃない。
あなたといる時の私は、生きていたから。

きっとね、
[あなたがいなくても、私は生きていける]
・・・形だけの、"生"ならば。

もし、その事が伝えられたら、
嘲笑って。「死んでせいせいした。」って。
そう、言って。・・・それだけが、最後の願いだから。


"生きるのは怖くないくせに、どうして、死ぬのは怖いの?"

"死ぬのは怖くないくせに、どうして、生きるのは怖いの?"

"人は、わがままだよね。"


2001年12月20日(木)
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