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■ ごめんね、もう言わないから。
朝になっても全然眠れなかった今日。 奥底から無理矢理感じさせられてしまう声。 うるさい、本当にうるさい。 「黙れ!」 思わず怒鳴ってしまった。 彼らに触れると私は引き戻されてしまう。 怒り、憎しみだけの感情を引き出されてしまう。 ぴくんっ、って身体が跳ねる。 それに乗じてあきらにまで弄られる。 段々ぼやけてく自分。
(・・・私は、無力だ・・・。)
気がついたのは夜。 けど、うるさいのは止まない。 出来るだけ意識しないように、音楽をかけた。 こういう時は、ほんとに音があってよかったと思う。 なかったら、多分耐えられないもの。
だけど、精神はちょっと限界だったみたい。
「・・・人形としてでも、価値を見出してくれるなら。」
思わず、そう呟いてしまった。 それは、彼らの元に戻るという事。 あの日々を、また繰り返すという事。
「二度と言うな!」 すごい剣幕で怒られた。
「そんなコト、言わないで下さい・・・。」 そう言って、泣いてしまった彼女。
・・・ごめんね。 屈しちゃ、ダメだよね。 解かってるんだ。 どんな事になるかも解かってるんだ。 ・・・もう、言わないから。 言ったら、また弱くなっちゃうから。
・・・しっかりしなきゃ、ダメだ。
2001年12月14日(金)
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