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■ 段々。
"桐山に似てきたね。"
友達と談笑する愛さんの声。 部屋の壁に寄りかかってぼんやり聞いてた。 明日香さんはなんでいつも本読んでるんだろう? 思考は別のとこを巡ってる。
二時間目の、現代社会。 書き留めるだけの勉強中。 あきらが出てきたがった。
"切りたい。"
学校だから、ダメだよ。 それに、服が汚れたら、怒られるもん。
帰り道。 雲の間から、月が覗いてた。 いい気持ちじゃない。なんか、変な感じ。
家。 ぼんやり、ぼんやり。 今日もやっぱり、同じ夜。
逢いたくて、逢いたくてチャットに行った。 一番、大切。だって想ってる人。愛してる人。 その人のことだけは、認識してると思ったのにな。 やっぱり、感じなかった。多分"悲しい"はずなのに。
今日は自分の意志で半分。 やっぱり綺麗じゃない。ただ、紅いだけ。 もう自分の血見ても何も感じない。舐めても全然味しない。 傷だらけの、腕。まるで自分のじゃないみたい。 けど、自分につながってるから、自分のなんだ。 だったら、ちぎっちゃえばいいんじゃない? 身体から離れたら、ただのもの。ゴミ。だもんね。
(なぞるだけの言葉なんて、虚しいだけなのにな。)
2001年11月02日(金)
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