インコの巣の観察日記
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2004年10月11日(月) チャーター便飛ばそうよ!!

インコの至宝をアルゼンチン代表へ献上した時に覚悟はしていたんですけれど...。



- Maxi、Derby欠場 -

Espanyolとアルゼンチンサッカー協会、AFAは色々と解決方法を探してきましたが、

どうやら万策尽きたようです(苦笑)残念ながら、Maxi RodriguezのBarcelona Derby欠場は避けられない模様です。


何とか、Maxiを木曜日にBarcelonaへ帰す方法探したんですが、ダメでした。

一応、「ウルグアイ戦だけで帰してもらえませんか?」とも交渉したとか??

残る手段は、チャーター便飛ばすしかないんですよね。スペイン組全員乗せて、

各クラブで費用は折半と言うのはダメですか??(爆)



13日水曜日、チリの首都Santiagoで行われる試合のキックオフ時間は20:00

試合終了後、選手たちが動けるのはどう考えても23:00になります。

当然のことながら...この時間からBarcelonaへ帰ろうと思っても、無理なんです(涙)



一番早くBarcelonaに戻って来られる定期便を探してみたのですが、

Lan ChileでSantiagoからダイレクトに飛んでも、あるいは一旦Buenos Airesに戻ってIBERIAを使っても、

Prat空港に着くのは、15日金曜日の9:30...Barcelona戦の前日の朝なんですよ。


Buenos Airesに戻るロスを考えると、Lan Chileでダイレクトに飛んだ方が楽なんで、

きっとSantiagoから帰ってくることになると思うけれど(でも、この便もMadrid経由Barcelona行)、

飛行時間15時間30分...相当に疲れて帰ってくることになります。そんなMaxi、Derbyで使えないですよ。




まぁ...かつて、Mauricio Pochettinoさんは恐ろしいことしてくれましたけれど(笑)

あの人、2年前の埼玉での日本代表戦に召集されていたじゃないですか??

日曜日にLigue1の試合を終えて、月曜日の午前Parisのド・ゴール空港飛び立って、

火曜日の朝に成田着。水曜日の日本代表戦で5分間プレー。翌木曜日の正午成田発のAF便で離日。

同日夕方、Paris着。で...その翌日の金曜日、Nantes戦にスタメンフル出場...Luis Fernandez監督は鬼や、と思った(笑)

って言うのは冗談で、Pochettino自身が試合出られるって言って、MedicoもOK出したから、プレーさせたみたいなんですけれどね。

それにしても...恐ろしいほどの強行日程、よく乗り切ったね、Mauricioさん(笑)



話は少し逸れてしまいましたが、もしかしたら、チリ戦での出場時間によっては、Derbyに出ること可能かもしれませんが、

Lotina監督は、Maxi欠場を見越してのプランを練り始めているようです。

Miñambresを使うのか...それとも、Posseを使うとか...いずれにしても、Barca相手に

Maxiのような能力高い選手を失うのは相当に厳しいと思うけれど、何とかみんなで力を合わせて乗り切って欲しい。



Espanyolは強豪クラブと違うから、政治力もないし、選手の供出拒否なんて出来ないし、

と言うか、どっちかと言うとクラブの名誉としてそう言うことしないけど、

だから、いつだって代表チームには協力的な模範的クラブです(笑)

今までも、Pochettinoの不在をみんなでカバーしてきたんだもの。Maxiがいなくても大丈夫だよね??

でも...せっかく放送あるのにMaxiのプレーは見られそうにありません。それは...とっても残念ですけどネ。





では、ウルグアイ戦の続きです。


まず、4得点目のFigueroaのゴール。アレってCambiassoがチェック → Saviola →Roman → Figueでしたよね。

Riquelmeにパス出した後のSaviolaの動きにつられたのか、DFがズレまくっていたような気が...。

CB2人の間から、キレイにFigueがゴール前へ飛び出してきましたよね。

それにしても、この日のFigueは決定力あったよな...線は細いけれど、頼もしく感じました(笑)


続いて、失点シーンについて。アレは仕方なかったかな。

裸神ことForlán...彼はMUでそう言う使われ方していたからなのか、それとも元々そう言うタイプなのか、

途中交代で出てきて自分に流れ持ってくること出来る選手ですよね。運動量も豊富だし、フリーになるのが上手い。

FWなんだけれど、点取る以外のこともキッチリこなしてくれる選手ですね。1失点目も、Forlánのスルーパス、上手くスペースに出していた。

Cambiassoがカットしようとしたけれど、届かなかった。SorinとGabiの間のスペースから

C. Rodriguezがディアゴナルに入ってきて...Gabiがマークに付きにいったけれど当たり負けしてましたね。



まぁ、スピードに乗った相手を後追いしていた訳なので、仕方ないと言えば仕方ないのですが、

先日のPremierの試合でも軽いプレーしてしまって、MUの失点に絡んだだけに気になりました。

まぁ、元々Gabiってこう言うプレーする子だったからねぇ...(苦笑)

この試合は、右サイドのColocciniに方が安定した守備を見せてくれていたと思います。

Gabiは、時々切ないほどにプレーが軽くなることがある。もちろん、Gabiのスライディングタックル、大好きですよ。

でも、時々「あ、そこは待ちだよ!!」って時にも、やたらと飛び込んでしまうことがある。

「あぁ、Gabi...」と涙をさそうプレー...DFに簡単に背中を見せてしまうことも、度々ある。



解説の金田さんも仰っていたように、彼が試合によってパフォーマンスが変動することは殆どありません。

でも、時にこう言うやるせないプレーを見せることもあるんですよ、Gabiって。

あの場面、エリアの外だったから、もう少し強引に手を使えたようにも思いますが、そうですね、

Gabiは前半でイエロー一枚もらっていたから、それが心に引っかかっていたのかしら??



ただ、この失点の場面の直後にも、抗議の指笛ではなくて、Hinchasの歌声がずっとMonumentalに響き渡っていて、

私はそれが凄く嬉しかったです。とっても暖かく感じました。今の代表チームは愛されてるね(笑)



2失点目ですが...これもPK献上はGabiの仕業(苦笑)

ボールが入った時点でChevantónの方が有利な体制だった。左手が出るのは...まぁ仕方ないかな。

あそこで2枚目出て退場にならなかっただけ、めっけもんだよね、Gabi!?(笑)

主審に抗議に行ったGabi、Abbondanzieriに「辞めろ、お前はあっち行っとけ!!」と押し戻されてました。

あぁ見えて、Gabiも結構熱い子だからなぁ...。



そうそう、この場面。主審に事情説明を求め、自分たちの言い分を要求すること許されているのは、

Capitanだけなんですよ。左腕のBrazareteは単なる飾りじゃない(笑)

すごく真面目な視線を投げかけるSorin...普段あまり見せない表情で「Sorin素敵!!」と思ったのは私だけじゃないはず(爆)


Roberto Abbondanzieri...当たりまくってましたね。PKもやり直しになったけれど、

1本目はちゃんととめていたし、決められた2本目も、ボールは彼の指先をかすめて行ったわけだし。





全体的にこの試合を振り返ってみて、若いチームは自分たちが主導権を握っている間は、

イケイケで、どんどん流れを引き寄せて、思いっきり自分たちの良さを出すことが出来る。

でも、この試合の後半のように流れが相手に傾いた時にどうするのか...という問題は解決されてないな、と思いました。

後半の途中から、SaviolaもRiquelmeも消えてしまってましたよね。最後はまた存在感示してくれたけれど。

金田さんも「監督が代わってチームを作ってる途中」と仰っていましたが、確かにそれはあると思います。



例えば、これがブラジルだったら、Ronaldinho一人で強引に流れを引き戻しますよ。彼ならそれが出来る。

でも、AimarやD’Alessandro、あるいはRomanにそれが出来るかと言えば...

やっぱりアルゼンチン代表は全員の力で時間と空間を支配して勝つチームなんだと思う。


あと2年弱...残された時間で、どうやったら自分たちに流れを手繰り寄せられるのか、

アルゼンチンらしい、アルゼンチン代表にしか出来ない方法を見つけてくれることを期待しています。


それが出来るようになった時...このチームは世界で最高のチームになる。





では、最後にMaxi Rodriguezについて。

彼が交代のためにサイドラインでPekerman監督の指示を受けてピッチに向かおうとする時の表情...

Espanyolの試合で、こんなMaxi見たっけ??って程に集中してましたね。その眼差しが怖いほどに。



多分...緊張もしていたんだと思います。だって、彼にとっては初めての公式戦だったのだから。

Maxiもあの空色と白色のユニフォームを着てピッチに立ったことは今までに何度もあります。

でも、それはUnderのカテゴリーだったり、あるいは親善試合だったり...お気づきですか??

MaxiのA代表経験って...それは全て日本戦だってことに。2003年6月の長居、2004年8月の掛川。


それが、彼の代表キャリアの全てでした。Copa Americaにも呼ばれずアテネ行きも逃したMaxi。

彼が迎える初めてのA代表公式戦。しかも舞台はBuenos Aires、Estadio Monumental。

NOBの同期、Mauro Rosalesの欠場によって巡ってきたチャンス...この先代表の常連となるべく

自分のもてる全てをぶつけて、勝利に貢献しなくてはならない。私は自分のことのようにドキドキしてました。



何本かクロスを上げて、何本かシュート打って...私は彼の場合は最初から使って長い間プレーさせるほうが

その持ち味を発揮してくれるタイプだと思っているのですが、途中交代だとちょっと辛いかな??

それでも与えられたチャンスは物にしなければ....たとえ、Barcelona Derbyを捨ててもね(笑)



そうそう、実況担当の大庭さん!?Maxiは今年も日本に来ていましたよ!!15分だけだったけれど、Ecopaでプレーしましたよ!!(笑)

それから、77分だったかな??Figueと一緒に中詰めていたのは、RomanじゃなくてMaxiでしたよ!!



いつの間にか...引いたアングルで背番号が確認できなくても、体つきだとか、あるいは走り方、

ボールの持ち方でMaxi Rodriguezがちゃんと判別付くようになりました、私(笑)




最後にもう1つ。
Monumentalには色々なバナーがかかっておりましたが、TV中継時、一番目立つところには、

お約束のように“Diego Todos Te Amos”って、Maradonaに対するメッセージがありましたが、

その他で目に付いたものと言えば...Bielsaに対するメッセージでした。ハッキリとは分からなかったけれど

直訳すると「Bielsa、時間があなたに正当性を与える」と言った感じのメッセージが書いてあったように思います。


彼の仕事振りをちゃんとリスペクトしてくれてるファンがいて...嬉しかったな。







- オマケ -

じいちゃんと息子と孫!?(笑)





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