A Thousand Blessings
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2006年10月17日(火) ミュージカルDVD初購入!


女優・宮崎あおい主演のミュージカルDVDを購入。
いよいよ、ここまで来ちゃったぞ、と。
オペラのビデオやDVDは過去何本も購入したことがあるが、
ミュージカルは初めて。







サン=テグジュペリの「星の王子様」
彼の小説「夜間飛行」は若い頃読んだ記憶があるが、
「星の王子様」は読んではいない。

主演の宮崎あおいが、王子様役。つまり、少年を演じる。
これが何とも見事に少年になりきっていて驚いた。
いや、もしかしたら中性的なものを演出家は狙っているのかな?
テグジュペリは同性愛者だったから(ですよね?確か)、彼が理想とする少年には
女性的な柔らかさがあっただろうし。少なくともイガグリ頭の少年では
ないよな。女性で言うところの“ボーイッシュ”に近い感じの少年をイメージすると
宮崎あおいはうってつけだと思う。
ルックスもそうだが、何よりもあの声がね。映画を見ていても感じるが、
彼女の声は本当に素晴らしい。ほとんど日本の宝だね。

音楽が非常にいいね。宮川泰のDNAはしっかりと息子の宮川彬良に。
通俗的でありながら、下卑てはいない。父親譲りのメランコリックな旋律に
その才能が最も表れている。ピアノの効果的な使い方とかもね。
ミュージカルの音楽って、こういうものなんだろうな。かなり気に入った。
心にずっと残るメロディもいくつかあったし。


宮崎あおいがミュージカル女優としてどの程度なのかは、
実のところ専門外のため分からないが、
この女優は、そのルックスと声ですでに確立されたものが
あるから、それを楽しめばいいだけのことでね。
ここまで大きな声でセリフをいう彼女を見たことがなかったので、
それが何とも新鮮!
コンサート嫌いの僕も、ミュージカルだけは実際に劇場で見るべきかな?と
ふと思ってしまった。音響とか、目の前で今演じられているその空気の震動とか。
ただ、顔の表情のアップはDVDでしか見られないから、
金があれば生とDVDの両方で、ってことか。
もうほとんど子供のように130分間、楽しんだ。
宮崎あおいは、二箇所だけ、切ないつぶやきのような歌を歌った。
あんまり上手くないのね(笑) 好印象。



最低な日々のオアシスだったのかも。



(2006年10月8日)


響 一朗

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