A Thousand Blessings
2004年1月〜最新|ひとつ前に戻る|ひとつ先に進む
2006年10月17日(火) |
ミュージカルDVD初購入! |
女優・宮崎あおい主演のミュージカルDVDを購入。 いよいよ、ここまで来ちゃったぞ、と。 オペラのビデオやDVDは過去何本も購入したことがあるが、 ミュージカルは初めて。
→■
サン=テグジュペリの「星の王子様」 彼の小説「夜間飛行」は若い頃読んだ記憶があるが、 「星の王子様」は読んではいない。
主演の宮崎あおいが、王子様役。つまり、少年を演じる。 これが何とも見事に少年になりきっていて驚いた。 いや、もしかしたら中性的なものを演出家は狙っているのかな? テグジュペリは同性愛者だったから(ですよね?確か)、彼が理想とする少年には 女性的な柔らかさがあっただろうし。少なくともイガグリ頭の少年では ないよな。女性で言うところの“ボーイッシュ”に近い感じの少年をイメージすると 宮崎あおいはうってつけだと思う。 ルックスもそうだが、何よりもあの声がね。映画を見ていても感じるが、 彼女の声は本当に素晴らしい。ほとんど日本の宝だね。
音楽が非常にいいね。宮川泰■のDNAはしっかりと息子の宮川彬良■に。 通俗的でありながら、下卑てはいない。父親譲りのメランコリックな旋律に その才能が最も表れている。ピアノの効果的な使い方とかもね。 ミュージカルの音楽って、こういうものなんだろうな。かなり気に入った。 心にずっと残るメロディもいくつかあったし。
宮崎あおいがミュージカル女優としてどの程度なのかは、 実のところ専門外のため分からないが、 この女優は、そのルックスと声ですでに確立されたものが あるから、それを楽しめばいいだけのことでね。 ここまで大きな声でセリフをいう彼女を見たことがなかったので、 それが何とも新鮮! コンサート嫌いの僕も、ミュージカルだけは実際に劇場で見るべきかな?と ふと思ってしまった。音響とか、目の前で今演じられているその空気の震動とか。 ただ、顔の表情のアップはDVDでしか見られないから、 金があれば生とDVDの両方で、ってことか。 もうほとんど子供のように130分間、楽しんだ。 宮崎あおいは、二箇所だけ、切ないつぶやきのような歌を歌った。 あんまり上手くないのね(笑) 好印象。
最低な日々のオアシスだったのかも。
(2006年10月8日)
響 一朗
|