A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2006年10月01日(日) そして、白夜行へと。



あらら、10月になっちゃった。
ほんとは、まだ22日だけど。


先日に続き、またしてもCD50枚処分。この時だけ、外に出る。
ってわけじゃないが・・・(苦笑)
32000円ゲット。というより、売るたびに損していくんだけどね。つい忘れてしまう。







「白夜行」DVDボックス購入。早速、見始めた。ドラマを見るときは、
必ずヘッドホーンで。
外界の音を遮断することが重要。集中力が違ってくる。
とりあえず、第3話まで見終えて。

前言をいきなり翻す。武田鉄也は大変な名演技だと思う。おかしな関西弁も
不思議なほど気にならない。今、何故そう思う?ものすごい集中力で見ると、
見えなかったものが見えてくる。「セカチュー」もそうだったが、
テレビCMがないことで、深くドラマに入っていける。
ドラマの中に自分が浮遊している錯覚に陥るまでになると、
武田鉄也演じる刑事の気持ちにもスーっと感情移入できてしまう。
すると、言葉のイントネーションの問題がさほど気にならずに、
彼の目の演技の方に僕は強く惹き付けられて行く。

子役をあまり信用しない僕は、どんなに名演技でも心のどこかで、大人の真似を
してるだけだ、という確信めいたものがあったのだ。
かつての名子役と言われる連中が成長し、
大人の役者としてほとんど成功していない例からみると、
自分の考えは正しいと思っていた。
福田麻由子の演技は映画やドラマで結構見ている。
大人びた演技をする子だな、というのが僕の印象だった。
しかもどこか病的な匂いのする演技。もっと言えば、病んだ大人を模した演技。
ゆえに苦手だった。子役は、やはり子供らしくあって欲しいという
僕の願いもあるのだろう。
安達祐美にしても同じような意味で毛嫌いしていた。
でも、それは僕が役者の演技というものを自分の理解できる範囲でしか
捉えることが出来ず、結果、そのことで自分の視野を
どんどん狭くしていくことになってしまい、
大変な見落としをしてしまうことになる、という意味だったのだ。
独善的な考えであったことを認めねばならない。
何でも理解できているような気がしているだけで、
実は、僕の正体は、頑固で己に固執しすぎているだけの男かもしれない。
少し、自信を無くしそうなのだが、ま、実際は無くさないけどね(笑)
前言を簡単に翻しちゃえば平気。楽になれる。

遅れてきた感動に、恥かしいほど心が揺さぶられて、抑えようにも抑えられない。
第1話の福田麻由子の演技は、何なんだろう。泉澤祐希も同様だ。
こいつら、すでに子役じゃないんだ、って思った。
もう全然レベルちがいの驚嘆すべき役者として
認めざるを得ない。そんなこと、みんなとっくに気がついているんだろう。
僕は、そうやって、みんなより少し遅れることでさらに深く入っていける。
そういうタイプなのだ。いや、ほんとうに。

それにしても、原作とは違うストーリー運び(特に主役ふたりの絡みは
全くのオリジナルだ)に変えてしまった脚本家の森下佳子
(テレビ版「セカチュー」も森下脚本)の力量には驚かされた。
さらには、セカチューと殆んど同じスタッフ陣も非常にレベルの高い
職人的なこだわりとプライドを持った仕事をしている。プロの仕事だ。
感服した。残りも、全く初めて見るドラマのような心境で楽しめそうだ。






・’゜☆。.:*:・’゜★゜






デレク・ベイリーの遺作「to play the blemish sessions」を購入する。
ディヴィッド・シルヴィアンの名作「ブレミッシュ」のセッション集だ。
ヴォーカルはなし。完全なるギターソロ。
これから聴く。感想はまた後日。








響 一朗

My追加