A Thousand Blessings
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2006年02月22日(水) 編集CD-R 【 そして僕は途方に暮れる 】


墨田妖児 近影


できれば死なないほうがいい。これは照屋林助の名言。
僕も何とか80歳までは元気な耳で生きたいと思う。あと30年。
僕がブライアン・ウィルソンを知ってから30年が経つ。あれからと同じ年月を生きていくのは、
ちょっとしんどいかな?とも思うが
耳の理解力・読解力・分析力・持久力・判断力・脚力
さらにいえば耳の好奇心・探究心・研究心、もっと突き詰めれば耳の性欲が
驚くほど全くもって低下しないこの50男にとっては残りの30年は少なくとも
音楽に関する精神と肉体のバランスさえ崩れなければ、決して長すぎる年月ではない
とも考える。聴くべき音楽、聴かれるべき音楽はまだまだ残っているし、
日々生産されるガラクタの山の中にも時として宝物が埋もれている可能性だって
少なくないのだ。
これからの人生のテーマは孤独との闘いということになるだろう。
ますます音楽の重要性が増してくるはずだ。
音楽があるから死なずにすむ。

できることなら、世の中の全ての「音」を体験してみたいな。
まむし源のごとき精力絶倫耳男であることだわ。自画自賛。





編集CD-R sumita’s selection 2006.2.22


【 そして僕は途方に暮れる 】


1 パティ・スミス/マイ・ジェネレイション (1976Live)
2 冨田ラボ feat. 田中拡邦 /アタタカイ雨 (2006)
3 ジャパン/オール・トモローズ・パーティーズ (1979)
4 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/アイ・キャン・スタンド・イット(1969)
5 ジャパン/クワイエット・ライフ (1980)
6 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/オール・トモローズ・パーティーズ(1966)
7 冨田ラボ feat.ケミストリー/ずっと読みかけの夏 (2006)
8 パティ・スミス/ビコーズ・ザ・ナイト (1978)
9 ロキシー・ミュージック/リメイク・リモデル (1972)
10 冨田ラボ feat.ハナレグミ/眠りの森 (2003)
11 パティ・スミス/フレデリック (1979)
12 ロキシー・ミュージック/ドゥ・ザ・ストランド (1973)
13 パティ・スミス/マイ・ジェネレーション (2005Live)
14 ハナレグミ/そして僕は途方に暮れる (2003Live)


30年近い年月を挟んでの二つの“マイ・ジェネレーション”。甲乙をつけるべきものでは
ないだろう。そんなパティの駄作といわれるアルバムからポップなナンバーを2曲。
これもパティ・スミスである、と言い切れる度量が欲しいな、君たち。
ジャパンはとっくに再評価・再再評価されてはいるが、それはそのへんの音楽に詳しい
連中の間だけの話。今の20歳はジャパンを知らない。知って欲しくもないが(笑)
ヴェルヴェットの真価が分かるのは、ドイツのCANを聴いてから。パンク体験経由では
外観しか理解できない。と、言い切る自信はちょっと無いけど(笑)弱気じゃ。
ロキシー・ミュージックは毒抜き・骨抜き・インポアルバム「アバロン」あたりが
代表作らしいが、1枚目から5枚目までを体験しなければ何の意味も無い。
しかも同時代に体験しなければ意味が無い。ってことは、君たちが聴いても
意味は無い。だから聴かなくていい。聴くなよ。聴くなよ。ちょっとだけなら・・・。
冨田ラボに関しては昨日の日記を読んで欲しい。
“眠りの森”は1stアルバムから。
最後のハナレグミは友人編集のCD-Rにも入っていた気がする。
いい声だし脱力感も絶妙だし説得力もある。ルックスは苦手。

・'゜☆。.:*:・'゜★゜


ほら寝言で何か言ってる
聞き取れなくて耳をすました
上下する胸の線
たまらなく愛しい
流星雨の音が響いてる

        冨田ラボ“眠りの森”  作詞・松本隆





響 一朗

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