A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2005年10月25日(火) 【 2005年度〜目うろこ大賞〜 】最有力候補楽曲!松田聖子の“赤いスイートピー”

「は〜るい〜ろのぉ〜♪」の「い〜ろ♪」の部分で音を外している聖子ちゃん。
“赤いスイートピー”は永遠の名曲だなぁ〜。あの音の外し方は故意ではないですね。
おそらく本来なら没テイクなんでしょうが、優れたプロデューサーは
「そこ」に反応するんですね。聖子ちゃんのブリッコイメージをパワーアップすることに
成功しています。そして、僕らは騙される(笑)

さて、昨日の日記にも書きましたが、
ドラマーの林立夫は自身選曲のベストセレクションに、
この“赤いスイートピー”を入れています。
僕もかつてはスティックを握っていた人間です。
もちろん林立夫のすごさは重々承知していたつもりですが
まさか、こんなところにこんなすごい演奏があったとは・・・
おまい・・何年音楽聴いてるんだよ!アホ墨田!と自分で自分の胸ぐらを掴んで
頬っぺたをパンパンー!っと。鼻血がダラ〜〜って。
まさに『2005年度目うろこ大賞』受賞確実作品!

どこがそんなに凄いの?って・・
ううう、自分を棚に上げて他人を非難する勇気が僕には・・・・ない・。
何て正直な妖ちゃん。

「叩かない凄さ」、ですよ。叩かない。
もう、驚くほど叩いていない。限界まで音数を減らし、
そのシンバルの一打、そのスネアーの一打、そのタムタムの一打に込める思いの
強さ。過度な自己主張は無粋と言わんばかりに、林立夫は引きに徹する。
しかし、しかしです、、今、こうしてヘッドフォーンで林立夫のドラムスに
神経を集中させて聴くと、ああ・・・いろんなことが分かってきちゃいました。
イントロ、遠くで鳴り響くシンバルの意味。その直後のハイハットの意味。
「は〜るい〜ろのぉ〜♪」のリムショットの意味。「な〜ぜ〜♪」のあとのスネアーの意味。
全てが分かってしまった喜びに、打ち震えています。
開眼するとはこういうことを言うんですね。

“赤いスイートピー”の衝撃をきっかけに、アルバム「PINEAPPLE」を聴き返しました。
この傑作はアイドルのアルバムとしては異例ですが
全曲のパーソネルが載っています。
林立夫がドラムスを叩いたのは、“赤いスイートピー”だけ!
アルバムの中で、この曲だけが持つ独特な雰囲気を演出していたのは、彼だったのか。
何歳になっても音楽から学ぶ事はいくらでもありますねー。
僕が今まで聞き逃してきたものって、どれくらいあるんだろう。大切に聴かなきゃ。




「赤いスイートピー」作詞 松本隆 作曲 呉田軽穂(ユーミン) 編曲 松任谷正隆

Drums 林立夫
E・Bass 高水健司
E・Guiter 松原正樹
F・Guiter 吉川忠英
Keyboards 松任谷正隆
Percussions 斉藤ノブ
Flute 衛藤幸雄
Harp 山川恵子
Chorus バズ
Strings トマトグループ 




・’゜☆。.:*:・’゜★゜








響 一朗

My追加