A Thousand Blessings
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2005年08月05日(金) |
キース・ジャレット DVD『アート・オブ・インプロヴィゼイション』 |
キース・ジャレットのドキュメンタリーDVD「アート・オブ・インプロヴィゼイション」 を購入。キース自身と彼を取り巻く人物のインタビューを中心に 構成されたプログラムである。が、、。 正直に言うと、面白くなかった。 もっと多くの情報を提供できるはずのメディアであるのに、 あまりにも構成が平凡かつウザイ。
演奏シーンにインタビューをかぶせる手法は、まあ有りとしても その演奏シーンをぶった切る鈍感さと 不必要なインタビューの多さに辟易した。 収められている演奏の中には、「おお!」と思えるものもいくつかあった。 (スタンダーズ・トリオの「イースト・ライブ」などは全く不必要だが。) たとえば、チャールズ・ロイド・カルテットでの壮絶なプレイ。 あれを、「たったあれしか」見せない神経が理解できない。 ファンなら何十分でも見ていたいシーンのはずだ。 マイルスとのからみや、ガルバレク、モチアンらのプレイももっと見たい。 つまりだ、このDVDにはサービス精神が完璧に欠如していて 作り手のお芸術志向のみがむかつくほど全体に漂っている。 マンフレッド・アイヒャーのインタビューもつまらないし、 鯉沼に至っては、声を聞いているだけで、ウザさ100%。 話の内容もとにかくつまらない。 しかもボーナスインタビューが、その鯉沼だったりするわけで(苦笑) どうみても、お付き合い上収録せねばならなかったとしか思えない。
たぶん、二度とこのDVDは見ないと思う。 (と言いつつ、一部は見るけど・・) キース・ジャレットという超個性をまったく捉えきれる事が できなかった凡作として記憶にとどめておく。
ジャズやクラシックのDVDって、他のジャンルに比べて ほんと、、旧態依然というか、進歩がないというか、殿様商売というか。
響 一朗
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