A Thousand Blessings
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2005年08月08日(月) 吉田拓郎&かぐや姫 DVD「つま恋コンサート」





1975年8月2日午後5時から、翌3日午前5時までの
12時間ぶっとおしの野外コンサートが開催された。
う〜ん、すでに懐かしモードに突入だ。
「吉田拓郎&かぐや姫〜CONCERT IN TUMAGOI」
静岡県掛川市のつま恋多目的広場に当時としては前代未聞の
5万人もの観客が押し寄せた。
僕もその中の一人。
当時19歳。肩まで伸びた髪の毛を真ん中分けして
チューリップハットにインディアンルック(って、どんなんだ?)
いきがってハイライトを咥えた(あくまでも拓郎の“ハイライト”という曲に
あわせるため。実はハイライトはまずかった・・・。)シニカルを装った
お調子者、それが僕(笑)

1日の午後、会場に着いたが、当然入場は出来ず、
野っ原で、数千人(か、数百人。記憶が定かではない)の仲間達と
一夜を明かす。ビニールシートに寝転び、満天の星空(これも記憶が・・・
もしかしたら、曇っていたかも(笑))に感動し、友人と語り合った。
明けて2日、信じられない大群が会場に押し寄せてきた。
実際驚いた。すり鉢状の大広場に5万人が敷き詰められた光景は
ちょっと感動的!写真を撮ったが、その後すべて紛失。

僕ら(僕とI君とA君)が確保した席(ただの芝生)は、
ステージに向かってセンターやや右より、前から30番目くらいの
非常にいい感じの位置。実際、音もよく聞こえ、出演者もよく見えた。

とにかく暑いといったらもう、異常に暑かった。
コンサート開始までの4〜5時間を炎天下でつぶすわけにもいかず、
僕らは順番に会場をぐるぐる見学して廻った。
水道を引いてきたのかな?水がパイプから流れっぱなしで
みんな頭を冷やしたり、口を近づけて飲んでいたなぁ。
露店があって、カップヌードルとコーラとかき氷がやたらと売れていた。
値段は覚えていないが、高かったように思う。
喧嘩をしてる奴もいた。トイレの前には行列が出来ていて、
実際、トイレは少なすぎた。これはその後の野外コンサートへの
大きな教訓となったと思う。
全員がおしっこって訳じゃないもんな(笑)
ひとり、大の人間がまぎれこむと(笑)、交通渋滞じゃないが
並んでいる奴らから不満の声が漏れ始める。
って、お前らだって、腹を壊せば同じじゃ!と、思いつつも
僕も「まだかよ〜!」って怒鳴ってた気がする。

一旦、確保した場所から外に出ると、
簡単には戻れない。見つからないのだ。人が多すぎて、
目印になるものがない。僕は、数十分もかかってやっと戻れた。
双眼鏡を持っていくべきだった。

今回発売されたDVDは長尺版。
以前のものが拓郎にだけスポットを当てたもので
収録時間約60分だったのに対し、今回は一気に130分。
かぐや姫の演奏シーンも収録された。
今では、まったく興味のないかぐや姫だが、
こうしてあらためてフィルムで見ると、思い出が蘇る。
南こうせつが突然ギターを投げたシーンを見て、
そうだ!投げたんだった!と記憶が蘇ってきた。懐かしい!

不満なのは、拓郎のパフォーマンスシーンが以前のDVDと
なんら変わらなかった点。
ちょっと、サービス不足じゃない?
拓郎の歌は10曲収録されているが、実際には80曲(!)も
歌っているのだ。あとの70曲はどこにいった?

新発見があった。コーラスのメンバーに若き日の吉田美奈子がいた。
へぇ〜ちっとも知らなかった。
ずっと最終ステージのリード・ギターは鈴木茂だと思っていたが、
実は、矢島賢だった。ベースは記憶どおり、岡沢章と後藤次利。
ドラムスも田中清。みんな演奏が荒いね。
やる気先走りって感じ。(笑) 暑かったしね。。。

さて、このDVDは今の若者がみても意味は無い。
人生にちょっと疲れた、50才前後のオジサン・オバサンが
ひととき昔を懐かしむための現実逃避DVDである。
クイックマッサージにでもいったつもりで、僕は購入した。





響 一朗

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