A Thousand Blessings
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2005年08月03日(水) 宇宙からのコメント

宇宙飛行士・野口さんのコメント。
「地球は筆舌に尽くしがたいほど美しい」
人間は宇宙に飛び出すと、みんなこういうリアリティのないコメントを言う。
さらに「みんな目標をもって頑張ってほしい」とつけくわえた。
この程度のコメント能力しかないエリートが、
地球でのたうちまわっている人々を見下ろしているんだ。
確かに遠くから見れば地球は美しいのだろう。
それは富士山が美しいのと同じで
そういう富士山だって登ってみれば岩と石ころと缶カラでお世辞にも
美しいとは言えない。
でも、僕らはそういうことを知っていて、あえて遠くから眺める富士山に
癒されたいと願う。
それは万人が抱く感情であり、言うならば
あえて日本人を代表してコメントするほどのことではないのだ。
「地球は筆舌に尽くしがたいほど美しい」だからなんなのだ?と思う。
あなたが癒されただけでしょ?とも思う。
僕らは地球の美しさをこの目で実際に確認することはできない。
僕だけが見てるんだよ!この美しさを!という意識が
宇宙飛行士を宗教的な道へと導いていくのだろう。
それは錯覚であり、少なくとも現実的ではないことなのに。
「みんな目標をもって頑張ってほしい」
そう、10代の少年少女は目標を持って、爆弾を抱えて頑張って
自爆テロを行なっているんだぜ。
何十億の人類をひとくくりにした発言は、すでに宗教的なもので、
リアリティの欠如も甚だしい。

だいたいスペース・シャトルなんてどうでもいいのだ。
宇宙にどんぐりを持っていこうと、
地球から赤とんぼの歌を野口さんに聴かせようと、
小泉と交信しようと、どうでもいい気がする。
要は、宇宙飛行士って人体実験されてるだけじゃない?
犬や猿が人間にかわっただけで。
宇宙開発がどうのこうのと言ってる間に
地球は滅びるから、間違いなく。
え?そのための宇宙開発だって?
でも宇宙に逃げ出せるのは金持ちだけでしょ。
庶民にとってはどうでもいい話だ。


響 一朗

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