A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2004年10月19日(火) 題名浮かばず・・・。

気管支炎になって数日。つまり、喘息の発作。
もう日々何が何だかわからんぞい。
人と話ができない。すぐに咳が出て、発作が始まる。
台風が近いのも原因だろう。気圧が下がると発作は起こりやすい。
仕事中も、カウンターの陰に座り込んで、喘息薬の吸入スプレーを
やっている。あの薬は使ってる人なら分かるけど、
ものすごく鼓動が速くなって、指先が震えてくるんだよね。
ちょっとした死の予感が漂う感じ。心臓麻痺ってあんな風になるのかな?

震える指でキーボードだけは叩けるようになった。
画面は少々霞む。

仕事のモチベーションも落ちてるし、そもそも人生のモチベーションも
急落状態だ。
思い出すのは懐かしき70年代ばかり。
誰かが言ってたけど、20歳の頃はこれからの人生で聴ける音楽の
量が無限にあるみたいで思わず嬉しくてクラクラしたと。
そうなんだよねー、そういう頃があったのよ。
今、僕は49歳。来年は50歳。
多分生きてもあと20年。それもきっと健康じゃないだろうから
楽しく音楽をいただけるのはそのうちの数年かもしれない。


そうだ、思い出した。初めてのデート。
アルバイト先の女の子だった。僕が20歳で彼女が18歳。
後楽園球場に野球を観にいった。
巨人vs・・・??なんだったか思い出せないが、昔の後楽園だ。
水道橋の駅で待ち合わせした。
彼女はほんの少し遅れてきた。
僕は待ち合わせ時刻を過ぎてからの数分間を心臓バクバクの
興奮状態で過ごした気がする。たぶん。
そのとき、彼女が言ったひとことは鮮明に記憶している。
僕の青春時代で最も瑞々しい言葉、そして今も全く色褪せずにいる言葉。

「毎日会社で会っているのに、こんな風に外で待ち合わせすると、、、
ドキドキしちゃうね・・・。」

こんな子、今、いるか?いねーよ。かわいいだろ?かわいいよ。何ともたまらないほどかわいい。
でも、結局その子とは友人関係だけで終わっちゃったけどね。
幸せにしてるかなー。M子ちゃん。
ああ・・・あのころに戻りたいよ〜〜!池袋の西口公園。音楽の話ばかり
していたように思う。
「ようじ君は音楽の話をするとき、すっごく目が輝くよね。」って、
君の目の輝きにはかなわないよ〜。なんて、いえなかったけどね。
きっと僕の目は本当に輝いていたんだろうな。
ユーミンじゃないが、未来はまだ霧のなか、だったわけだ。

ポール・マッカートニーの“アナザー・デイ”。
思い出の曲。

泣きたい気分。



・’゜☆。.:*:・’゜★゜



体調を崩し、精神的に不安定になっても
ブライアン・ウィルソンの「SMILE」は僕のなかで凄い事になっている。
一日数回聴く事もある。
ほとんど言葉では説明できない音楽だと思う。
あのメロディー、あのハーモニー、あのリズムが聴こえてくる瞬間を
ただ待ちつづけるのだ。
あまりにも好きになりすぎて、嫌いな部分をあえて探す時がある。
でも見つからない。最初の頃気になった曲の並びも今では
全く気にならない。これがベストだと思えるようになった。
結局、ブライアンは全て正しかったのだ。
僕らは、ブライアンに平伏すしかない。
そのことが、嬉しくてたまらない。



『BRIAN WILSON PRESENTS SMILE』

1.Our Prayer / Gee
2.Heroes and Villains
3.Roll Plymouth Rock
4.Barnyard
5.Old Master Painter / You Are My Sunshine
6.Cabin Essence  ★2分19秒後から曲の最後まで!
7.Wonderful
8.Song For Children
9.Child Is Father of the Man  ★1分41秒後から曲の最後まで!
10.Surf's Up  ★全曲通して!
11.I'm In Great Shape / I Wanna Be Around / Workshop
12.Vega-Tables
13.On a Holiday
14.Wind Chimes  ★1分19秒後から曲の最後まで!
15.Mrs. O'Leary's Cow
16.In Blue Hawaii  ★2分23秒後からの25秒間!
17.Good Vibrations

★印は、極めつけの魔法の瞬間が体験できる箇所


※ ヘッドホーンで聴くことをお薦めします。もちろん大音量でね。


響 一朗

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