A Thousand Blessings
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2004年10月11日(月) |
墨田選曲・オリジナルCD-R【メロディーの魔法】〜おセンチ編〜2004年10月 |
実は20数年前くらいから、ジョン・レノンの代表曲 “IMAGINE”の駄目さ加減がずーっと気になっていたんですよ。 何が駄目かって言うと、結局ジョン・レノンは楽な方向に逃げちゃっているわけね。誰からもクレームのつかない表現にね。 戦争の親玉を「あえて」追求しない(?)表現に。 甘いんだな。でもジョン自身もそのことに気付いていたと思う。 オノ・ヨーコはどうか分からないけど。多分、気付いてないかな。 ちなみにこの作品は、実際にはジョンとヨーコの共作である。 僕はヨーコのアーチストにありがちな脳天気な平和志向が ジョンに影響を及ぼしてしまったと結果だと考えている。考えすぎ? で、まあ、親しい不良中年の友人に「俺、イマジン、全然駄目なんすよ」と 打ち明けたところ、「イマジンなんか全然駄目ですよ」という喜ぶべき返事。 ジョン・レノンを好きな100人中99人がおそらく好きだと答えるであろう “IMAGINE”を僕と親友が嫌っているという事実。 一気に怒涛のような共感がやってきて勇気づけられてしまったという、 お話から始まりました。(さて、僕の何が勇気づけられたのでしょうか? 教えない。)
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さて、【メロディーの魔法】です。【魔法のメロディー】ではありません。 メロディー(旋律)ほどネタが尽きている音楽的要素はないでしょう。 すべて出尽くしているのは間違いないです。 知識さえあれば驚くほど簡単に日々量産される楽曲のメロディーの 元ネタを見つけることができます。 要するに、、、 メロディーにはオリジナリティも音楽の未来を豊かにする可能性も 全くないということなんですねー。 つまり、ビートルズが解散した時点ですでに終わってるということです。 THE END....
と、こういう風にしか考えられない連中も結構いるわけで、 そういう人たちは小難しい音楽でも有り難がって聴いてればいいんです。 オリジナリティとか可能性などという言葉を後生大事にしている限り、 あの心を揺さぶる(脳みそをではない)、胸が締めつけられそうになる、 涙がジワーっとチョチョぎれる、何だか分からず沈む夕陽に向かって叫びたくなる、昔の彼女にお詫びの電話をしたくなる、現実からちょっとだけ (時にはかなり)逃避したくなる、そして、、、部屋の明かりをそっと消してしまうあの感じには出会えないと思います。別に出会ってもらわなくてもいいけど。
メロディーの魔法を数学的に分析しても意味がありません。 脳みそで分析するよりも速く心が反応してしまうところに メロディーの魔法が解けない理由があるのでしょうね。
オリジナルCD-R sumita’s selection 【メロディーの魔法】〜おセンチ編〜 2004年10月
1 松任谷由実 / ハルジョオン・ヒメジョオン (1978年) 2 バート・バカラック/サン・ホセへの道(1969年) 3 GARO/美しすぎて(1972年) 4 プロコル・ハルム/ソルティ・ドッグ(1969年) 5 エリック・クラプトン/レット・イット・グロウ(1974年) 6 カーペンターズ/遠い初恋(1982年) 7 キャロル・キング/君のともだち (1971年) 8 赤い鳥/窓に明かりがともる時(1973年) 9 荒井由実/ひこうき雲(1973年) 10 ヘンリー・マンシーニ/刑事コロンボのテーマ(1971年) 11 ヘンリー・マンシーニ/ナタリーの朝(1969年) 12 小沢健二/夜と日時計(1993年) 13 ミスター・チルドレン/ファスナー(2002年) 14 ミレニウム/語りつくして(1968年) 15 スーパー・トランプ/グッバイ・ストレンジャー(1979年) 16 フィフス・ディメンション/アップ・アップ・アンド・アウェイ(1968年) 17 原田郁子/トゥインクル(2004年)
響 一朗
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