A Thousand Blessings
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2004年08月18日(水) 麻田浩「GREETINGS FROM NASHVILLE」

1963年、マイク・真木とMFQを結成しフォークシンガーとして活動し始めた
麻田浩は13年後の1976年にトムス・キャビン・プロダクションを設立。
数々の外タレを招聘しコンサートをプロデュースする。
その後、麻田事務所を経て1999年にセブンゴッド・プロダクションを設立。
現在に至っている。

そんな麻田浩が1972年に発表した傑作カントリー・ロックアルバム
「GREETINGS FROM NASHVILLE」がすごいボーナストラック付の
2枚組でCD化された。こういうのを快挙というのだろう。SONYよ偉いぞ。
ディスク1がオリジナル盤で、ディスク2がシングル盤+レアトラックス集。
チャーリー・マッコイ、ケネス・バトゥレイ、デヴィッド・ブリッグス、ピート・ドレイク等超一流のナッシュビルのミュージシャンをバックに従えてレコーディングされた「GREETINGS〜」はとにかく素晴らしい。
麻田浩というシンガーの知名度は極めて低いと思う。
たとえばかなり音楽に詳しい人でも麻田浩と聞けば
ピチカート・ファイブのマネージャーとして認識しているのでは
ないだろうか?
いや、すごい人なんですよ、これが。
当時も今もここまで徹底的にアメリカナイズされたシンガーは
ジャズの世界以外ではいないのではないかな。
とにかくいい声。この手の音楽に最も向いている声だ。
伸びやかで明るく、しかし時として翳りのある表情も見せる。
決して上手いシンガーではないが、何度でも聞いてみたくなる
声であり歌い方である。

ディスク2に収録されているキャラメル・ママ・セッション(4曲)と
ラストショー+はちみつぱい・セッション(7曲)はすごいお宝音源だ。
さてこの2枚組のベストトラックは、
ディスク2の“風に吹かれてみたいから”(シングルヴァージョン)。
同曲はナッシュビルセッションにも収録されているが、
石川鷹彦がアコギで大活躍するシングルヴァージョンの方が好きだ。
(なお、ナッシュビルセッションもアコギは石川鷹彦が担当している。)
ナッシュビルヴァージョンがカントリーロック風だとすると、
シングルヴァージョンは(ライナーにもあるが)ゴードン・ライトフット風の
爽やかなフォークソングになっている。
それにしても石川鷹彦のギターの音色は素晴らしすぎる。
マーチンのギターだろう。若い頃、この音色に惹かれて
マーチンのギターを買うのが一生の夢だったなぁ・・・・。
しかし、このアルバムを聴いていて、
自分の中にあるカントリーへの愛着度合いが結構低くないことを
再認識した。
アメリカは嫌いだけどね(笑)



・’゜☆。.:*:・’゜★゜



夏休みも明日で終わり。
CDを聴きまくるぞ。

鑑賞予定ディスクは、

「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ/ライブ・イン・ジャパン」
「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ/ライブ・イン・ジャパン」
「あがた森魚/ギネオベルデ」
「オマール・ソーサ/ムラートス」
「MASADA/LIVE AT TONIC 2001」
「岩井宏/30才」


響 一朗

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