A Thousand Blessings
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2004年07月03日(土) 曽我部恵一「shimokitazawa concert April 3.2004」が素晴らしい!!

元・サニーデイ・サービスの曽我部恵一のニューアルバム
「下北沢コンサート」にすっかり参ってしまっている。
明日への希望が全くない殺伐とした日々に突如出現した夢のような時間。
61分39秒。

ブライアン・ウィルソンのニューアルバムにひどくがっかりしていた僕だが、
これで立ち直れそうだ。

サニーデイ・サービスへの思い入れは強い。
僕の中では、まずカーネーション、そしてサニーデイ・サービスだった。
昨年そこにミスチルが仲間入りした訳だ。
サニー・デイ・サービスについては今度じっくり書いてみたい。
今はとにかく曽我部の3rdソロアルバム「下北沢コンサート」。

レコードショップの店頭で行なわれたミニライブをビデオカメラで
撮影した時の音源をそのままCD化している。
よって音はブートレッグ並みかそれ以下。
それゆえにとんでもない臨場感があり、音は割れても
音楽はほとばしる、といった感じで、こういうのもありだなと思った。
っていうか、こういうのが、僕はいい。

曽我部の才能については改めて言う事はない。
彼は、本物のシンガー・ソング・ライターである。
どこかのニセモノがどんなに頑張っても曽我部の足元にも及ばない。
彼は極めて魅力的なコードワークでギターをかき鳴らし、
真っ裸の声で歌う。
メロディはまったくもって独特なポップ感に溢れ、僕はスピッツの草野以上の
センスの持主だと思っている。そういえば、いつだったか曽我部は筒美京平が好きだって言ってた気がする。

名曲“おとなになんかならないで”がアンコールで歌われる。
曽我部の娘、ハルコちゃんが「パパは〜?」と声を上げる。
おそらくビデオカメラの横にでもいたのだろう。
「じゃ、これやろう、ハルコの声が聞えたから!」と曽我部が答える。
歌い始めた曽我部の声に何度もハルコちゃんの「パパーは〜?」の
声がかぶさる。父親の歌声に反応する娘。
ああ・・・なんて幸せな光景。こういうの・・たまんないす。涙がでる。

曽我部は本当に、素敵だ。

おそらくこれから何十回も聴く事になるだろう。サンキュー、曽我ちゃん。


響 一朗

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