A Thousand Blessings
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2004年05月26日(水) “胸の振子”と“SIGN”

オリンピック出場を目指しているような選手には、人前で柔な部分を
絶対に見せて欲しくない。
全日本男子バレーのエース、山本が昨日の試合後「ふがいない・・・」と
つぶやき涙を見せたが。白けた。
もう、こいつだけは応援しないことにした。
ふがいないのは、言われなくたって分かってるよ。
「自分を情けない」と思う事は、僕も毎日だが、
勝負師はそれこそ年中そういう際で戦ってるわけでしょ?
そういう時に流す涙は、どこかいい訳じみててキレイじゃない。
中学生女子バレーの地方予選じゃないのよ。
とにかく、山本は駄目だ。


駄目ついでに、筑紫哲也。
「視聴者の復帰を望む声が多く、復帰決定」ってなー、
そんなのシナリオどおりじゃん。
筑紫哲也は好きだけど、少なくとも自分に厳しい部分を降板という形で世間に見せたしまったのなら、二度と復帰すべきじゃないね。
懲役に行ってきました、ってなもんじゃないすか。
最初から、責任(誰に対しての責任?)をとって番組を降板なんか
しなきゃいいんだよ。
小倉が朝のワイドショーで言ってた。
「俺なら、降りないね」
その言葉の裏には、「ワイドショーよりニュース番組の司会者の方が
クリーンなイメージが大切なの?俺達より偉いの?」という
意味合いが込められているように感じた。
筑紫や小宮がみそぎに走っちゃったっていうのはさー、
一種の職場放棄とちゃうん?
降板じゃなくて、
「わたくし、筑紫哲也はクリーンをモットーとしてやってきましたが、
今回そんな自分に恥じる行為をしてしまいました。
ですので、今後半年間はわたくしがTBSからいただくお給料(年俸制か(笑))
の半分を恵まれない子供たちへ寄付させていただきます。」
だったら、よかったんじゃない?



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『胸の振子』 サトウ・ハチロウ作詞 服部良一作曲


柳につばめは あなたに私
胸の振子(ふりこ)が なるなる
朝から 今日も
なにも言わずに 二人きりで
空を眺めりゃ なにか燃えて
柳につばめは あなたに私
胸の振子が なるなる
朝から 今日も

煙草のけむりも もつれる思い
胸の振子が つぶやく
やさしき その名
君のあかるい 笑顔浮かべ
暗いこの世の つらさ忘れ
煙草のけむりも もつれる思い
胸の振子が つぶやく
やさしき その名




霧島昇が歌った昭和23年の大名曲。
霧島自体は大した歌手ではない。
小畑実やディック・ミネのような艶のある即興的なこぶしまわしができる
クルーナータイプではなく、非常にアカデミックで優等生的な歌手である。
10曲入りのCDを持っているが、“胸の振子”以外は、つまんない
服部良一じゃないからね。

“胸の振子”を聴く時は、ほぼ100%一緒に歌っているので、
まあ、僕の声が理想といえば理想だが。(冗談ではなく)

バックの演奏が素晴らしい!これはアレンジの力ももちろんだが、
当時のコロンビア専属のスタジオミュージシャンのレベルの高さを
証明していると思う。
バックトラックだけに耳をすますと、ハワイアンとスィングジャズの
とろけるような融合が聴いてとれる。
ここにマジックあり!だ。

雪村いずみがキャラメルママと吹き込んだヴァージョンもよかったが、
オリジナル盤が持つマジックはなかった。ただし、雪村さんのミュージカル風歌唱は良いと思う。

うーーん、誰が今歌ったらいいかな?いろいろ考えてみる。

生きてたら、まちがいなく水原弘。
死んじゃったから、う〜む。やっぱり菅原洋一しかいないかな。


’・’゜☆*..☆ *★ *☆ 


そういえば、アンディー・スターマープロデュース以前の
パフィーで一番好きな曲は“愛のしるし”だ。
スピッツの草野君の作詞・作曲だって知ってた?
あ、知ってたぁ。なぁんだぁ〜。


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初期の楽曲を思い起こさせる瑞々しいミスチルの“SIGN”。
テレビドラマの為に書き下ろされたと聞く。
第1話だけ見たが、なるほどあのドラマのイメージには
ピッタリだと思う。
“くるみ”には、中年(「もう、若くはない者」という言い方に変えよう)
のかさついた心を代弁する部分(作者の意図ではないにしても)
があったが、この“SIGN”では、若者の若者らしい部分が描かれている。

そして中年はふたたび、胸をしめつけられてしまうのだった。
ただし、まったく別の意味で。
恋の歌を書かせると、桜井は実に上手い。
それがどのようなシチュエーションの恋であっても、上手い。
今回は彼も僕同様、かつての恋に思いを馳せているのではないだろうか。
明らかに桜井より10歳は年下の恋だ。
それは、やはり瑞々しい。


響 一朗

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