A Thousand Blessings
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2004年04月05日(月) オリジナルCD‐R第3弾「にほんのうたぢから・いち」制作発表。「はっぴいえんどBOX」続編。

オリジナルCD‐R sumita's selection 3  『にほんのうたぢから・いち』


オリジナルCD‐Rもいよいよ第3弾。タイトルはそのものずばり。
歌のちから。
今週中に完成だが、曲順も決まり、個人的にはかなりの力作と思っている。
選曲もそうだが、曲の流れというものが大切だ。
どの曲のあとにどれを持ってくるか。
ただ、ひとつだけ残念なのは録音された条件が違うため、
音のダイナミクスに差が出ること。中にはリミッターがかかったような
音もある。がしかし、それも時代を感じさせていいのでは?
1曲目には、何の迷いもなく東京Qチャンネルを持って来た。
では、ご堪能あれ。

ちなみに近日中に「にほんのうたぢから・にー」の選曲をはじめる。


1 東京Qチャンネル / 素直なままで恋をしようよ 
※ この大名曲を知っている人間に会った事がない・・・。
  曲・アレンジ・歌唱全てにおいて完璧なポップナンバー!
  大音量で聴いて欲しい。もし今発売されたら間違いなくヒットするだろう。
  CMソングの女王と言われた須藤まゆみと割田康彦のユニット。
  須藤は現在もCMソング、アニメソングの世界で活躍中。
  しかし、これほどのグループが葬り去られるのは忍びない。
  プロモーションされなかったことと、時代のニーズが違っていた事が
  不幸だった。
  
2 竹中直人 / つぼみ 
※ 大貫妙子が竹中に書き下ろしたナンバー。
  坊主頭の変質者的(笑)なイメージを見事に裏切るロマンチックで優しげな曲。
  子供に歌ってあげたい曲だ。鼻歌のように歌っているが心はこもっている。

3 中尾ミエ / 片想い
※ 中森明菜もカヴァーしたが、オリジナルには全く
  歯が立たなかった。曲の展開にもう少し何かがあっても
  良かったかとは思うが、この声が聴けるだけで満足しよう。

4 HI−POSI / かなしいことなんかじゃない 
※ 元祖ロリ声。好みなんだから恥じることなんかじゃない。
  曲調は懐かしのA&M調。見事にポップスになっている。

5 荒木一郎 / 僕は君と一緒にロックランドにいるのだ
※ 荒木一郎の語りの声の良さは有名。とにかく堪能してください。
  当時としては画期的なサイケデリックなナンバーだ。

6 飯塚雅弓・榎本温子・山本麻里安 / PURE BLUE
※ 声優史上、最も美しくハモった3人。飯塚・榎本・山本の順番で
  ソロをとるが、僕は圧倒的に榎本の声が好き。あなたは誰がお好き?

7 赤い鳥 / みちくさ
※ 山本潤子さんの声も素敵なのですが、
  この曲だけは村上秀一のドラムスの「声」と大村憲司のギターの「声」
  を聴いて欲しい。

8 南 沙織 / 哀しい妖精
※ 結局、アイドルといわれる存在で彼女以上に歌が上手い人は
  今後も現れないだろう。味わいも深く、表現力の幅も広い。
  もしも、歌手を続けていたらどんな存在になっていただろうか?
  チリチリ頭のカミさんになってしまった・・・・ショック。

9 かの香織 / 午前2時のエンジェル
※ かの香織も独特の歌い方で僕を魅了した。
  彼女は多くの名曲を作っているので選曲に迷う。
  作曲家として大成する気がしていたが、別の方向へと
  行ってしまったのが残念だ。僕はこういう切ない歌い方に実に弱い。

10 水原弘 / 君こそわが命
※ 日本一(!)の歌謡曲歌手。この人の死ほど残念な出来事は
  歌謡界にはなかった。生きていたら大御所中の大御所になって
  いただろう。めったにカラオケは歌わない僕だが、歌うとしたらこの曲。

11 鈴木祥子 / ときめきは涙に負けない
※ 女性シンガーソングライターの中ではいまいちその存在が輝かない人。
  素晴らしい才能がありながら、いわゆるセールスとしては開花しない。
  だから、好きだという部分もある。自分だけが好きならイイという
  屈折した感情。
  TBSの6時のニュースの後テーマだった曲なので、聞き覚えがある人も
  いるのでは?

12 ともさかりえ / 愛しい時
※ ともさかりえは金田一耕助の恋人ではない。(笑)
  上田知華が書いたこの曲で、ともさかは僕の中で永遠の存在になった。
  高野寛のアレンジが見事だ。今、もし松浦あややが歌えば100万枚売れると
  思う。

13 浜口庫之助 / 夜霧よ今夜もありがとう
※ もうほとんど僕の趣味の世界だ。石原裕次郎のオリジナルヴァージョンが
  聴けなくなるほどの出来。もちろん作詞・作曲はハマクラさんだが、
  ここまでうまく歌われると裕次郎も困るのでは?(笑)

14 夏川りみ / 海の彼方 
※ “涙そうそう”は素晴らしい。でもこの曲を選んだ。
  理由は声の伸びと力強さともうひとつ「輝き」。
  まさに海の彼方にまで響き渡る声だ。至宝。

15 前川清 / 雪列車 
※ 坂本龍一が書き下ろした傑作。前川清は現在の男性歌手の中では
  筆頭に挙げられる存在ではないだろうか?
  森進一も五木ひろしも北島三郎も抜いていると思う。
  そういえば甲斐よしひろがこの曲を昨年カヴァーしていたなー。

16 奇蹟の風 / 丹下桜
※ 僕に丹下ちゃんを語らせないでくれ・・・。止まらなくなるので。
  もう黙って聴いてくれ〜

17 菅原洋一 / TSUNAMI
※ 言うまでも無くサザンのあのTSUNAMIだ。
   ピアノ伴奏のみでしっとりと歌われる完璧なバラードに仕上がっている。
   当然このヴァージョンを桑田も聴いていると思うが、
   かなり嬉しかったのではないだろうか?あまりにも素晴らい歌唱だ。


☆*..☆ *★ *☆


本当にその音楽を必要としている人間の実数を知りたい。
浜崎ではだめ、宇多田でなくちゃ!という人間が260万人も
いるはずはない。(まあ、初回出荷枚数の話ですが、最終的には
この数字を上回る売上げになるでしょう。ベストがですよ!ベストが!)
流行つられ買いが半分の130万人。
残りの130万人のうち浜崎と甲乙つけがたい、と考えているのが
半分の65万人。ということは、熱烈なファンは65万人もいる計算に
なるのか?それでもすごい数字だ。しかし、生活費を切り詰めてまで
CDを購入せねば!と思っている人、つまり絶対信者の数を知りたい。

さて、ミスチルの新作は300万枚を突破するのは間違いないだろう。
宇多田と同じ事を考える。
多くの人にとっての「至福の音」であって欲しいと願う。
至福とは辞書でひくと、『この上ない幸福』とある。


はっぴいえんどBOXの続き。
前に書いた事とも重なるが、再確認したことをいくつか
箇条書きで。

1 細野晴臣のようなグルーヴ感をもったベーシストは、
  当時はゴールデンカップスの加部以外にはいなかったという
  証言。
  極めて優れた最上級のベーシストであると確信。
  YMOの細野しか知らないファンは正座して聴くべし。
  フェンダー・ジャズベースのプレイ、ここに極まれリ!
  といった感じだ。

2 作詞家として有名になった松本隆だが、彼を上手くないドラマーだと
  思っていた僕は反省した。上手くないのではなく、彼独特の
  「変わった」リズム感を持っていたのだ。それがはっぴいえんどの音楽を作る
大きな要素になっていることに今になって気付いた僕は、
  自分の耳にちょっと自信がなくなったりして(苦笑)

3 大名曲“12月の雨の日”のカウンターメロディを考え出したのが
  ギタリストの鈴木茂であったことをはじめて知る。
  他にも“夏なんです”の出だしのエレキのフレーズも鈴木の創作との事。
  才能あるなぁ〜!
  
4 大滝から細野への「バッファロー・スプリング・フィールドが分かった!」
  という電話をきっかけに大滝を正式メンバーとして迎えたはっぴいえんどが
結成されたという事実。「〇〇〇が分かった!!」ということは
  人生に何度かあるが、大滝も最初はバッファローが分からなかった。
  僕はバッファローが分かっていたが人生に何の変化も起きなかった(笑)

5 はっぴいえんどの前身バンド「ヴァレンタインブルー」の演奏が収録
  されているが、オリジナルのバッファロー・スプリング・フィールドより
  かっこいい!鈴木茂のギターはすでに凄い。


6 DISC7収録の1972年8月5日長崎市公会堂での「大震祭VOL3」の
  数曲と1972年5月6日大阪天王寺野外音楽堂での「春一番」の
  “びんぼう”がこの8枚組の肝になる部分。どちらも細野と鈴木の
  演奏が神がかっている。こういうグループがかつて存在していた奇跡に感謝。



ジム・オルークの「ユリイカ」、「インシグニフィカンス」、
ワンダーミンツの「マインド・イフ・ウィー・メイク・ラブ・トゥー・ユー」
を聴きながら、ポテチを食いダイエットコークを飲む。
休みの日のこういうダラ〜っとした瞬間が嬉しい。
本を読もうとすると眠くなる。暖房と疲れのせい。


今夜は友人に焼いてもらったUAの「空の小屋」で盛り上がる。
酒は完全にやめたので、紅茶を飲みながら。




響 一朗

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