A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2004年03月31日(水) 大人が正座して反省しながら聴くアルバム。UAの「うたううあ」。

こんな世の中でも何故、死のうとせずに生きているかと言うと、
それはつまり、UAの「うたううあ」や「SUN」(外山明のドラムスと
菊地成孔のホーンアレンジとZAKのミキシングが秀逸!)のような音楽に
出会えるからなんだな。そういう音楽について気心の知れた友人と語り合える、
それだけが生きていく意味なんだと思う。
「うたううあ」は童謡界(というのがあるのか知らんが)にとって
エポックメイキングなアルバムになるだろう。
今の大人が今の子供に「与える」童謡ではなく、
今の大人がかつての子供から「贈られた」童謡にUAが感応し、
その大切さを説いている点が重要なのだ。
結局、子供の感性には勝てないということを証明しているのである。
しかし、ここでいう子供とは、さきも言ったように「かつての」子供である。
「これから」の子供の感性には期待できない。
大人の単なる子供版でしかないからだ。「うたううあ」はそんな世の中に
してしまった大人が聴いて反省するアルバムだ。
“ひらいた ひらいた”で心が揺り動かされれば、まだ大丈夫。


今は3月31日の午前0時15分。今日の午後、親しい友人の家に
遊びに行く。音楽漬けの濃い数時間を過ごすためだ。
我々はこれをセッションと呼んでいる。
前回は友人から得るものが多かったが、今回は僕のお土産が多い。
中でも、一番のお土産は、なぜかモー娘。の“そうだ!We are Alive”
のシングル盤。
これはつんく♂が才能を見せつけた傑作。
イントロがあって、ファンクになって、アイドル歌謡になって、
ロシア民謡になって、またアイドル歌謡に戻る、すんげー曲。
桜井和寿言うところの三重構造というか四重構造の曲。
どんなにマンネリと言われようが、その才能に疑いの余地はない。
気になるのは、松浦あややとソニンの新曲が共に、つんく♂の
ものではなく、それゆえにか、駄作である点。
特にあややの新曲は、以前の日記でも書いたが谷村新司が手癖で書いたような、
しょーもない曲。こんな曲まで認めてしまうのは
本当のあややのファンとは言えないぞ。
みんな、コンサートでブーイングをしよう!
アイドルを本物にするもしないもファンの責任だぞ。おめえらよー。


響 一朗

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